「声優になりたいけど、養成所に通うって考えただけでなんだか恥ずかしい」。
そう感じているなら、まず知ってほしいことがあります。その恥ずかしさは、あなたが弱いからではありません。むしろ、真剣に向き合っているからこそ生まれる感情です。
大きな声を出す、人前で感情をあらわにする、周囲に夢を打ち明ける。声優養成所という場所は、これまでの日常生活ではほとんど経験してこなかった行為の連続です。
恥ずかしいと感じない方が、むしろ不思議なくらいです。
同じように悩んだ末に一歩を踏み出し、レッスンを重ねる中で恥ずかしさと折り合いをつけてきた人は数多くいます。あなたの悩みは、決して珍しいものではありません。
この記事では、声優養成所のレッスンで恥ずかしいと感じる具体的な瞬間から、実際に乗り越えた人たちの声、今日からできる練習法まで、順番に解説していきます。
声優養成所に行くの、なんか恥ずかしくて誰にも言えてないんです…
その気持ち、すごくわかるよ。実は多くの人が同じ壁にぶつかってるの。順番に一緒に整理していこう。
自分の「恥ずかしい」の正体を先に知りたい方へ
30秒で、あなたがつまずきやすいポイントを確認できます。
声優養成所が恥ずかしいと感じるのは
あなただけじゃない



声優養成所に通うことを考えたとき、真っ先に頭をよぎるのが「恥ずかしい」という感情ではないでしょうか。
大きな声を出す練習、人前で感情をむき出しにする演技、家族や友人に「声優を目指している」と話すこと。どれも、これまでの日常ではあまり経験してこなかった行為です。
恥ずかしいと感じるのは、それだけ本気で表現と向き合おうとしている証拠でもあります。まったく興味がなければ、そもそも恥ずかしいとすら思わないはずだからです。
周りの目を気にしてしまうのは、決して特別なことではありません。初めて挑戦する物事に対して身構えてしまうのは、誰にでも起こる自然な反応です。
大切なのは、その感情に蓋をして無理に押し殺すことではなく、何が原因で恥ずかしいと感じているのかを具体的に把握することです。原因が分かれば、対処の仕方も自然と見えてきます。
恥ずかしさを感じる場面は人によって少しずつ違います。次の章では、養成所のレッスンで特に多く挙がる3つの具体的な瞬間を見ていきましょう。
よくあるパターンとして、大声を出すのが恥ずかしくて体験レッスンの申し込みすら踏み出せない、というケースがあります。
それでも実際に足を運んでみると、周りの参加者も同じように緊張していることに気づきます。
数回のレッスンを重ねるうちに、自然と声が出せるようになっていくことが多いといわれています。
この感情の正体を一つずつ分解していけば、必要以上に怖がる理由がないことが見えてきます。
レッスンで「恥ずかしい」と
感じる3つの瞬間



声優養成所のレッスンで「恥ずかしい」と感じる瞬間は、大きく分けて3つのパターンに集約されます。まずは自分がどのタイプに近いかを確認してみましょう。
複数のパターンが同時に当てはまる人も珍しくありません。無理に一つに絞る必要はなく、自分に近いものを選んでヒントとして活用してください。
自分の恥ずかしさがどのパターンに近いかが分かるだけでも、漠然とした不安が具体的な課題に変わり、気持ちがぐっと軽くなります。
私の「恥ずかしい」も、ちゃんと理由があるってことですか?
うん、ほとんどの人がこの3パターンのどれかに当てはまるよ。原因が分かれば、対策もぐっと立てやすくなるからね。
大きな声を出す発声練習が恥ずかしい



レッスンの導入では、腹式呼吸や滑舌の練習として、大きな声を出す発声練習を行うことが多くあります。
最初は声が裏返ったり、想像より大きな声が出せなかったりして当然です。講師やクラスメイトも同じ道を通ってきているので、変な目で見られることはまずありません。
むしろ声が小さいまま我慢して発声している人の方が、講師からは気にかけられやすいものです。恥ずかしさで声を抑えるより、思い切って出してしまった方が早く楽になります。
発声練習は、演技の土台となる基礎トレーニングでもあります。恥ずかしさを乗り越えて声を出し切る経験そのものが、後の演技力に直結していきます。
人前で感情を出して演技するのが恥ずかしい



台本を読むだけでなく、喜怒哀楽をはっきりと声と表情に出す演技レッスンは、初対面の相手の前だと特に照れくささを感じやすいポイントです。
しかし演技の世界では、感情を出し切ること自体が技術として評価されます。控えめな演技よりも、思い切り振り切った演技のほうがむしろ講師から高く評価されやすい傾向があります。
「うまくやろう」とすればするほど、動きは小さく縮こまってしまいます。最初のうちは、うまさより思い切りの良さを優先する意識に切り替えるだけで、恥ずかしさの質が変わってきます。
周りの生徒も同じように試行錯誤しながら演技をしています。上手さを比較される場ではなく、お互いに挑戦し合う場だと捉え直すだけでも、気持ちはずいぶん軽くなります。
家族や友人に知られるのが恥ずかしい



「声優を目指している」と周囲に伝えることに抵抗を感じる人も少なくありません。夢を茶化されたり、現実的じゃないと言われたりするのが怖いという心理です。
この不安への対処法はシンプルで、最初から全員に話す必要はないということです。応援してくれそうな相手だけに、少しずつ伝えていけば十分です。
養成所には同じように夢を打ち明けられずにいた仲間がたくさんいます。校内の人間関係の中でだけ夢を共有し、外にはまだ話さないというペースの取り方でも、まったく問題はありません。
結果を出してから周囲に伝えるという選択をしている人も多く、これはこれで一つの現実的な戦略です。焦って早く言う必要はまったくありません。
プロの声優も
最初は恥ずかしかった



Yahoo!知恵袋には、声優を目指す気持ちを「恥ずかしい」と感じる人からの相談が実際に投稿されています。
その回答の中には「声優になった人も恥ずかしいと思ったよ」という趣旨の体験談が寄せられていました。
声優の福山潤さんのインタビューを引き合いに、恥ずかしさを感じること自体は悪いことではないという趣旨のコメントも見られました。
また、20年以上のキャリアを持つシグマ・セブン声優養成所の講師も、インタビューの中でこう語っています。
「僕がいうのも恥ずかしいのですが、声優を目指すキッカケは『ちょっとやってみようかな〜』程度でいいと思います」
現役で活躍する声優や、指導する立場の講師でさえ、最初の一歩には照れくささが伴っていたということです。恥ずかしさは、始める前に消しておくべきものではありません。
「恥ずかしさがゼロになってから挑戦しよう」と考えていると、いつまで経ってもその日は来ません。恥ずかしさを抱えたまま一歩を踏み出した人だけが、その先の景色を見ています。
恥ずかしさを完全になくすことをゴールにするのではなく、恥ずかしさと付き合いながら前に進む力を身につけることの方が、現実的で再現性のある目標だといえます。
30秒診断|
恥ずかしさのタイプをチェック
3つの質問で、最初の一歩を整理できます。
恥ずかしさを乗り越える
具体的な練習法5つ



「気にしないようにする」といった精神論だけでは、実際の恥ずかしさはなかなか消えません。ここでは、レッスンの現場で実際に効果があるとされる、段階的な克服アクションを5つ紹介します。
いきなり全部を実践する必要はありません。今の自分にできそうなものから、一つずつ取り入れてみてください。
家で声出し練習をして、自分の声に慣れる
録音アプリで自分の声を聞き返すだけでも、「思ったより変じゃない」と気づけます。人前に出る前に、まず自分自身の声への抵抗をなくしておくことが第一歩です。お風呂場や自室など、誰にも聞かれない環境から始めれば、ハードルはぐっと下がります。
体験レッスンで「みんな恥ずかしい」を体感する
多くの養成所は無料・低額の体験レッスンを用意しています。参加者全員が同じように照れながらスタートしている空気を実際に感じると、自分だけではないと腑に落ちやすくなります。日本ナレーション演技研究所(日ナレ)のように全国に校舎を構え、未経験者向けの体験レッスンを日常的に開催している養成所もあります。
小さな声から始めて、段階的に音量を上げる
いきなり全力を出そうとせず、最初は小声からでも大丈夫です。徐々に音量を上げていくステップを踏むことで、無理なく大きな声にも慣れていけます。焦って一気に慣れようとしないことが、結果的に一番の近道になります。
「自分」ではなく「役」を演じることを意識する
恥ずかしさの多くは「素の自分」が見られていると感じることから生まれます。役になりきる意識を持つだけで、自分自身への照れが薄れていく人は多くいます。演技は自分を隠すための鎧にもなってくれます。
同じ目標を持つ仲間と一緒に声を出す機会を増やす
一人で練習するより、同じ夢を持つ仲間と声を出す経験を積むほうが、恥ずかしさへの耐性がつきやすくなります。養成所のレッスンそのものが、この環境を継続的に提供してくれる場所です。
この5つは、どれも今日からすぐに始められることばかりです。完璧にこなす必要はなく、できることから少しずつ積み重ねていけば十分です。
引っ込み思案・人見知りな性格でも
声優は目指せる?



「そもそも自分は人見知りだから、声優なんて向いていないのでは」——恥ずかしさの奥に、こうした性格そのものへの不安を抱えている人もいるかもしれません。
結論から言うと、人見知りな性格と、養成所のレッスンで感じる恥ずかしさは、実は別の問題です。
今回お伝えしてきたのは、発声練習や演技レッスンという特定の場面で誰もが感じる一時的な照れくささへの対処法でした。
一方で「初対面の人と話すのが苦手」「人前に出ると声が小さくなる」といった、性格の傾向としての人見知りについては、また違うアプローチが必要になります。
実際、人見知りな性格は感受性の高さや観察力の鋭さとして、演技の表現力に活きる強みでもあります。
性格そのものを直そうとするより、その性格をどう活かすかという視点に切り替えたほうが近道です。
人見知りを公言している現役声優も実際に存在しており、性格が理由でこの仕事を諦める必要はまったくありません。
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声優養成所のレッスンは
実際どんな雰囲気?



「レッスンの雰囲気が分からないから、余計に不安が大きくなる」という人のために、入所してから恥ずかしさが薄れていくまでの、一般的な時間の流れを紹介します。
もちろん個人差やレッスン頻度によって前後しますが、多くの声優養成所講師が語る実感として、おおむね共通する3つの段階です。
レッスンって、最初からみんな堂々としてるイメージがあります…
そんなことないよ。最初は誰でも緊張してるし、声も小さくなりがち。時間をかけて変わっていくものなんだ。
入所直後(最初の1〜2ヶ月)



入所してすぐの時期は、ほとんどの生徒が緊張しています。声が小さくなったり、周りの様子をうかがったりするのは自然な反応です。
この時期は「うまくやろう」とする必要はありません。場に慣れることだけを目標にすれば十分です。
講師もこの時期の生徒に対しては、技術より先に「声を出す・体を動かす」こと自体を評価してくれるケースがほとんどです。
自己紹介や簡単な発声だけで精一杯だったとしても、それは決して恥ずかしいことではなく、誰もが通る最初のステップです。
慣れてくる時期(3ヶ月〜半年)



レッスンを重ねるうちに、クラスメイトの顔と名前を覚え、講師の指導のクセにも慣れてきます。
この頃になると、声を出すこと自体への抵抗感はかなり薄れ、演技の中身に集中できるようになってくる人が多くなります。
周囲との関係ができてくることで、失敗しても笑って受け止めてもらえる安心感が生まれ、それが挑戦への後押しにもなっていきます。
恥ずかしさが「武器」に変わる瞬間



恥ずかしさを乗り越えた経験は、そのまま「人前でも動じない胆力」という武器に変わっていきます。
最初に恥ずかしいと感じた分だけ、乗り越えたときの伸びしろも大きいというのが、多くの養成所講師が口をそろえる実感です。
オーディションや現場という、より緊張度の高い場面に立ったときにも、この経験は確かな支えになってくれます。
恥ずかしがっていた自分を知っているからこそ、そこから抜け出した達成感も大きくなります。この積み重ねが、表現者としての自信につながっていきます。
恥ずかしいからと挑戦しないと
後悔するかもしれない理由



恥ずかしさを理由に一歩を踏み出さなかった場合、数年後にどう感じるかを想像してみてください。
「あのとき挑戦していれば」という後悔は、多くの場合、失敗した後悔よりも長く心に残ると言われています。
養成所のレッスンで感じる恥ずかしさは、通い続ければ時間が解決してくれます。しかし「挑戦すらしなかった」という選択は、後から取り戻すことができません。
体験レッスンに参加してみるだけなら、まだ何も決める必要はありません。
実際に足を運んでみて、それから続けるかどうかを判断しても遅くはないのです。
恥ずかしさは、時間とレッスンの積み重ねで必ず薄れていきます。しかし挑戦しなかった後悔だけは、後から埋め合わせることができません。
失敗して恥をかいたらどうしよう、って考えると足がすくみます…
大丈夫。養成所のレッスンは失敗していい場所だからこそ、講師も仲間もいるんだよ。まずは体験レッスンから、一歩だけ踏み出してみよう。
よくある質問|
緊張しやすい人・声が小さい人向け
Q. 声が小さくても声優になれますか?
声の大きさそのものよりも、届けたい相手に届く発声ができているかが重要です。発声練習を重ねることで、声量は後からでも十分に鍛えられます。
最初から声が大きい必要はありません。むしろ声が小さいことを気にしすぎて挑戦をためらう方が、成長の機会を逃してしまいます。
Q. 人前で泣いたり怒ったりする演技が苦手です
感情表現は、いきなり大きく出そうとするほど恥ずかしさが強くなります。小さな感情表現から段階的に慣らしていくレッスンを行っている養成所も多くあります。
事前に体験レッスンで雰囲気を確認し、自分に合ったペースの学校を選ぶことも大切です。
Q. オーディションで緊張して実力が出せません
緊張は場数を踏むことでしか和らげられません。養成所内の発表会や小規模なオーディション形式の練習に積極的に参加してみましょう。
緊張しないことよりも、緊張したまま実力を出す練習を積むという発想の転換も効果的です。
Q. 恥ずかしさが理由で挫折した人はいますか?
実際に、恥ずかしさから最初のレッスンで足がすくみ、通所をやめてしまう人は一定数存在します。
ただし、体験レッスンや無料相談で事前に雰囲気を確認しておくことで、こうしたミスマッチはかなり減らせます。
Q. 家族に反対されたら諦めるべきですか?
反対の理由の多くは「食べていけるのか」という現実的な不安です。最初から全てを話す必要はありません。
体験レッスンに一度通ってみてから、自分の言葉で具体的な学費や通学スケジュールとともに説明するほうが伝わりやすくなります。
Q. 恥ずかしさは何年くらいで気にならなくなりますか?
個人差はありますが、週に数回のレッスンに継続して通っている場合、多くの人は数ヶ月ほどで声を出すこと自体への抵抗感が薄れてきます。
演技表現に伴う照れくささについても、半年前後で気にする余裕がなくなるという声がよく聞かれます。
Q. 一人でレッスンを受けるのが不安です
多くの養成所では、体験レッスンの段階から少人数グループで進行するケースが一般的です。
周りも初対面同士であることがほとんどなので、あなただけが浮いてしまう心配は不要です。
まとめ
声優養成所への「恥ずかしい」という気持ちは、多くの人が通る道であり、あなたの覚悟のなさを意味するものではありません。
発声練習・演技レッスン・周囲への告白、それぞれの場面で感じる恥ずかしさには理由があり、乗り越え方も存在します。
プロの声優も養成所の講師も、最初の一歩には同じような照れくささを抱えていました。あなたが今感じている恥ずかしさも、決して特別なものではありません。
声を出す練習、演技をする練習、そして少しずつ人に打ち明ける練習。どれも一気にできるようにならなくて大丈夫です。
恥ずかしさを乗り越えるプロセスそのものが、表現者としての土台になっていきます。まずは体験レッスンなど、小さな一歩から始めてみてください。









