今年こそ応募したいけど、募集ってもう出てますか?
そこが一番大事なところ。公式を実際に見てきたよ。
声優アワード新人発掘オーディションを調べると、どのサイトも「毎年開催」と書いています。ところが公式サイトを実際に見にいくと、書かれている内容がその説明と食い違っています。
2026年9月9日時点で、新しい回の募集告知は公式サイトに出ていません。ただし「中止」という発表もありません。この記事では確認した場所と日付ごと、根拠を順に載せます。
そのうえで応募資格・提出物・審査の中身・通過人数・第1回から第19回までの結果まで、応募を決めるのに必要な材料をまとめました。
【2026年9月時点】
今も募集しているのか



結論から書きます。2026年9月9日に公式サイト(seiyuawards.jp)を確認した時点で、新しい回の募集告知は掲載されていません。
一方で「中止します」という発表も出ていません。つまり「募集の案内が出ていない状態が続いている」というのが、いま事実に即した言い方になります。
2026年9月9日時点の状況
- 公式お知らせに載っている最後の募集告知は2024年9月1日(第十九回)
- 公式のオーディションページは第十九回の内容のまま(募集期間 2024年9月1日〜11月5日)
- 第二十回・第二十一回について、募集に関する告知は確認できない
- 公式からの「中止」「終了」の発表も確認できない
公式で確認できる最後の募集告知は2024年9月1日



公式お知らせ一覧をさかのぼると、募集告知が毎年ほぼ同じ日付で出ていた時期があります。
2023年9月1日に第十八回、2024年9月1日に第十九回の応募案内が並んでいて、9月1日ちょうどに出るという型があったことが分かります。
ところが2025年以降、この位置に相当する告知が見当たりません。2025年9月25日には「第二十回 声優アワード」開催決定の告知が出ていますが、そこに新人発掘オーディションの募集案内は含まれていませんでした(2026年9月確認)。
「告知が無い」と「中止」は別のもの
ここは慎重に切り分けます。公式が募集告知を出していないという事実と、オーディションが廃止されたという結論は、まったく別の話です。
休止なのか、延期なのか、告知の出し方が変わっただけなのか。2026年9月時点の公開情報だけでは、どれなのかを断定できません。この記事では確認できた事実までを書き、その先の理由は推測しないことにします。
募集が再開したときに最初に分かる2つの場所
見ておく場所は、公式サイトのお知らせ一覧と、公式のオーディションページの2つです。過去2回はどちらも9月1日に更新されているため、毎年8月末から9月上旬にこの2か所を確認する習慣をつけておくと取りこぼしません。
公式・お知らせ・アーカイブ
3系統で検証した



「見落としているだけでは?」と思う人もいるはずなので、確認の手順をそのまま公開します。同じ手順をたどれば、誰でも同じ結果にたどり着けます。
| 確認先 | 見たもの | 結果(2026年9月9日確認) |
|---|---|---|
| 公式お知らせ | お知らせ一覧の全件 | 募集告知は第十八回(2023-09-01)と第十九回(2024-09-01)のみ |
| 公式オーディションページ | seiyuawards.jp/audition/ | 第十九回の内容のまま。「本年度の応募受付は終了しました」表示 |
| アーカイブ | Wayback Machineの保存履歴 | 2025年12月の保存版でも第十九回のまま。ナビの「オーディション」項目が消滅 |
確認先ごとに、実際に見たものと結果を並べます。
見落としてるだけ、ってことはないですか?
だから3か所から確かめたの。手順も全部出すね。
1系統目:公式お知らせ一覧
お知らせ一覧を上から下まで見ると、2023年9月1日と2024年9月1日に募集告知が並んでいます。
第二十回については、2025年9月25日の開催決定から2026年3月15日の受賞者発表まで告知が並んでいます。ところがその間に募集告知だけが挟まっていません。
第二十一回については、2026年9月9日時点で開催決定の告知そのものがまだ出ていません(最新のお知らせは2026年5月26日付)。
2系統目:公式オーディションページ
オーディションページ本体を開くと、冒頭が「第十九回声優アワード新人発掘オーディションは〜」という書き出しのままです。募集期間の欄も2024年9月1日〜11月5日、電話問い合わせ期間も2025年3月31日までと書かれています。
つまり2025年春以降、このページは実質的に更新されていないと考えられます(2026年9月確認)。
3系統目:アーカイブで時系列を追う
Wayback Machineには、このページの保存版が2023年3月・2023年9月・2024年10月・2024年11月・2025年7月・2025年12月に残っています。
第二十回の募集時期にあたる2025年秋をまたいだ2025年12月9日の保存版でも、中身は第十九回のままでした。
さらに大きな変化がひとつあります。2025年7月27日の保存版ではサイト上部のメニューに「オーディション」という項目が並んでいたのに、2025年12月9日の保存版と現在のサイトでは、その項目自体が消えています。
他のオーディションとの違いは
20社以上が同時に見ること



このオーディションが「声優の登竜門」と呼ばれてきた理由は、審査の形式にあります。1回のステージを、複数の声優事務所が同時に見て、その場で札を上げる形式だからです。
| 種類 | 審査する側 | 受けられる時期 | 受かった先 |
|---|---|---|---|
| 声優アワードの新人発掘 | 複数の事務所が同時 | 募集告知が出た年のみ | 養成所の特待生または事務所所属 |
| 事務所が単独で行う発掘 | その事務所のみ | 事務所ごとに不定期 | その事務所の所属または養成所 |
| 養成所の入所審査 | その養成所のみ | おおむね毎年・複数期 | 養成所への入所(学費は自己負担) |
主催は声優アワード実行委員会
運営と管理を行っているのは「声優アワード実行委員会」と「声優アワード事務局」です。賞レースである声優アワードの授賞式と同じ日・同じステージで最終審査が行われてきました。
直近で開催が確認できる第十九回は、2025年3月15日に文化放送メディアプラスホールで実施されています。
合格=1社の合格ではない
公式サイトには「本オーディションは、複数の事務所が参加するオーディションです」と明記されています。最終審査では、審査を見ていた事務所が気に入った参加者に札を上げる形で合否が決まります。
第10回(2016年3月13日)の取材記事によると、このときは24社の声優事務所が同時に札を上げる形式で行われました。最多の参加者には15社の札が挙がっています。
第14回はオンライン形式となり、31社が動画を審査しました(いずれも2026年9月確認)。
養成所や事務所の単独審査との決定的な違い
単独のオーディションは「その1社に受かるかどうか」ですが、このオーディションは1回の審査で複数社に見てもらえます。一方で、開催されない年があれば挑戦の機会そのものが存在しないという弱点もあります。
事務所ごとの募集状況は声優事務所一覧とオーディションの入り方、養成所側の審査内容は声優養成所オーディションの倍率の記事にまとめています。
応募資格は6項目
自分が当てはまるか確認



以下は第十九回(2024年募集)時点の要項です。募集が再開された場合は内容が変わる可能性があるため、実際に応募するときは必ず公式サイトで最新の条件を確認してください。
| 条件 | 内容(第十九回の要項) |
|---|---|
| 年齢 | 2025年4月1日の時点で18歳以上。応募時に未成年なら保護者の承諾が必要 |
| 所属 | プロダクションに入っていない、入る予定がない |
| 名前 | 本名で参加できること。芸名・ペンネーム・ハンドルネームは不可 |
| 公開 | 最終審査で顔出しNG・声のみ公開可などの規制がある人は参加不可 |
| 意志 | 声優として活躍する強い意志を持っていること |
| 規約 | 公式サイトの注意事項と応募規約に同意していること |
1つ目:4月1日時点で18歳以上
年齢の基準日は「応募日」ではなく翌年4月1日である点に注意してください。第十九回は2024年秋の募集でしたが、条件は「2025年4月1日の時点で18歳以上」でした。
つまり高校3年生でも、その翌年の4月1日に18歳になっていれば対象に入ります。年齢の上限は設けられていないため、社会人になってからでも応募できます。
2つ目:プロダクションに入っていない
すでに声優事務所に所属している人、所属が決まっている人は対象外です。ここは解釈で迷う人が多い項目なので、次の見出しで詳しく整理します。
3つ目〜6つ目:本名・顔出し・意志・規約
応募も最終審査も本名で参加します。最終審査は公開審査で、様子が放送やインターネット、紙媒体で取り上げられることがあるため、顔出しができない事情がある人は参加できません。
残る2つ、「声優として活躍する強い意志」と「規約への同意」は、書類上の確認事項です。条件のうち1つでも外れると、書類の時点で対象外になります。
養成所に通っていても
応募できるのか



養成所に通ってるんですけど、これってアウトですか?
条件の言葉を読むと、事務所所属とは別扱いだよ。
応募を迷う人が最後に引っかかるのが、応募資格にある「プロダクションに入っていない、入る予定がない方」という一文の読み方です。
実際にYahoo!知恵袋にも、まったく同じ質問が投稿されています。
参加条件に「プロダクションに入っていない、入る予定のない方」とありますが、これはどこかの養成所に通っている人も参加不可能ということですか?
2025年4月投稿
「プロダクションに入っていない」が指す範囲
公式の条件文が名指ししているのはプロダクション(声優事務所)への所属であり、養成所への在籍そのものではありません。文言だけを読むかぎり、養成所に通っていること自体を禁じる記述はありません。
ただし事務所の付属養成所に在籍している場合は話が変わります。付属養成所は「入る予定がある」と見なされる可能性があるため、自己判断で応募しないほうが安全です。
「推薦枠で出場できた」という回答もある
先ほどの知恵袋の質問には、養成所に通っていると通常は参加が難しくなる一方、専門学校からの推薦枠では出場できた例がある、という趣旨の回答が付いています(2025年4月の投稿)。
ただし公式サイトに推薦枠の記載は無く、事実として確定しているわけではありません。あくまで「そういう回答が投稿されている」という位置づけで受け止めてください。
迷ったら事務局に確認するのが確実
第十九回の要項には、声優アワード事務局の電話番号(03-5330-3584)と受付時間(平日11:00〜18:00)が記載されていました。
ただしこの電話問い合わせ期間は2025年3月31日までとなっています。募集が再開したタイミングで、改めて公式の記載を確認してください。
応募方法と提出物4点
郵送必着で間に合わせる



ここも第十九回(2024年募集)時点の要項です。再開時には変更される可能性があるため、実際の応募前に必ず公式で確認してください。
最初に押さえておきたいのは、応募がすべて郵送・宅配便で、しかも事務局への持ち込みは原則不可だという点です。ネット応募ではないため、締切から逆算した準備が必要になります。
声優アワード公式履歴書。公式サイトからダウンロードして使います。市販の履歴書では原則受け付けられません。未成年の場合は保護者の同意欄の記入も必要です。
写真2枚(全身・上半身)。3か月以内に撮影したもので、プリクラと証明写真は不可。履歴書にしっかり貼り付け、裏面に氏名を書きます。
ボイスサンプルを収録した音楽CD-R。指定のナレーション原稿を公式サイトからダウンロードして録音します。オーディオCD形式で、盤面に氏名を記載します。
参加誓約書。これも公式サイトからダウンロードします。送った履歴書・メディア・写真はいずれも返却されません。
いちばんの落とし穴は3つ目のCD-R
音声データのアップロードやメール添付ではなく、オーディオCD形式の音楽CD-Rという指定です。スマホしか持っていない人は、CDに焼くための環境を用意するところから逆算しなければ間に合いません。
書き込みができるパソコンやドライブが手元にないなら、締切の2〜3週間前には準備を始めておきたいところです。
締切は「消印」ではなく「必着」
第十九回の募集期間は2024年9月1日から11月5日で、表記は事務局必着でした。投函日ではなく到着日が基準なので、締切当日に出しても間に合いません。
配送日数の余裕を見て、締切の3〜4日前には発送を終えておくのが安全です。
審査は2段階
一次と最終で見られること



以下も第十九回時点の審査内容です。再開時には変更される可能性があります。
書類選考。公式履歴書の内容と、提出した音声で審査されます。審査するのは声優アワード実行委員会・声優事業社協議会・各事務所です。
一次通過後にオンラインでの追加面談が入る場合があります。通信費は参加者の負担です。
テキストリーディング(ナレーション原稿/2人1組の掛け合い台詞原稿)、自己PR、質疑応答。審査するのは各事務所です。
一次審査で提出するのは書類と音声だけ
一次の段階では対面の実技はありません。公式が示している審査対象は履歴書の内容と音声だけです。つまり準備の順番としては、ここで提出するものの完成度を先に上げる必要があります。
不合格の連絡は来ない
一次を通過した人には、最終審査のテキスト原稿や場所・日時の案内が個別に送られます。第十九回は2024年12月16日以降に発送とされていました。
一方で、通過しなかった人への通知はありません。合否について電話などで問い合わせることもできないと明記されています。案内が届かなければ不通過、という仕組みです。
最終審査は公開の場で行われる
最終審査は授賞式と同じステージを使った公開審査です。自己PR、テキストリーディング、2人1組でのシナリオリーディング、質疑応答という流れで進みます。
会場までの交通費・宿泊費は参加者の負担です。地方在住の場合、最終審査に進んだ時点で数万円の実費が発生することを見込んでおく必要があります。
公表データで分かる通過人数
応募総数は非公表



「倍率100倍」「平均55.6倍」といった数字がよく出回っていますが、応募総数は公式が公表していないため、これらはすべて推定値です。ここでは実数・非公表・推定を分けて整理します。
【実数】最終選考に進むのは35〜40人前後
取材記事などで確認できる回次別の実数は次のとおりです(いずれも2026年9月9日確認)。
| 回 | 最終選考 | 札が挙がった人数 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 第10回 | 36名 | 23名 | 24社が同時に札を上げる形式。最多は15社 |
| 第13回 | 38名 | 25名 | 公表なし |
| 第14回 | 35名 | 24名 | オンライン形式。31社が審査 |
| 第17回 | 40名 | 21名 | 最多は4社 |
| 第18回 | 38名 | 23名 | 最多は4社 |
| 第19回 | 36名 | 20名 | 一次通過39名のうち3名欠席。最多は5社 |
最終選考の枠は毎回35〜40人前後で安定しており、そこから札が挙がるのが20〜25人前後です。つまり最終審査まで進めば、半数以上が何らかの札を受け取っている計算になります。
【非公表】応募総数は公式が出していない
公式サイトにも公式のお知らせにも、応募総数の記載はありません。報道や関係者の経歴として確認できるのは、第10回の「1000通を超える応募」、第8回の「1,500通を超える応募・本戦38名」といった断片的な数字だけです。
【推定】1,000通を仮定した場合の考え方
仮に応募が1,000通あり、そこから20〜25人に札が挙がるとすれば、計算上の倍率は40〜50倍前後になります。競合サイトが出している100倍・55.6倍・53倍といった数字も、いずれもこの仮定を土台にした参考値です。
実際の応募総数が分からない以上、倍率の数字は目安以上のものではありません。それよりも「誰が応募しているのか」を見るほうが、自分の位置を判断する材料になります。
第1回〜第19回の結果一覧
公表分で少なくとも292名



これまでに何人くらい受かってるんですか?
公表されている分を足すだけでも、けっこうな人数だよ。
第5回・第6回・第8回・第15回は合格者数が公表されていません。
そのため以下の一覧は公表・確認できた回だけの合計であり、実際の総数はこれより多くなります。
| 回 | 年度 | 札が挙がった人数 |
|---|---|---|
| 第1回 | 2006年 | 14名 |
| 第2回 | 2007年度 | 19名 |
| 第3回 | 2008年度 | 11名 |
| 第4回 | 2009年度 | 23名 |
| 第5・6回 | 2010〜2011年度 | 公表なし |
| 第7回 | 2012年度 | 10名 |
| 第8回 | 2013年度 | 公表なし |
| 第9回 | 2014年度 | 17名 |
| 第10回 | 2015年度 | 23名 |
| 第11回 | 2016年度 | 22名 |
| 第12回 | 2017年度 | 21名 |
| 第13回 | 2018年度 | 23名 |
| 第14回 | 2019年度 | 24名 |
| 第15回 | 2020年度 | 公表なし |
| 第16回 | 2021年度 | 21名 |
| 第17回 | 2022年度 | 21名 |
| 第18回 | 2023年度 | 23名 |
| 第19回 | 2024年度 | 20名 |
第18回までの合計は272名
第1回から第18回までの公表分を足すと272名になります。ほとんどの比較サイトが載せているのはこの数字までで、第19回の結果は反映されていません。
第19回で分かったこと
第十九回は2025年3月15日、文化放送メディアプラスホールで開催されました。一次選考を通過したのは39名で、うち3名が欠席し、36名が最終選考に進出。最終的に20名に札が挙がっています。
これを加えると、公表・確認できた回だけで少なくとも延べ292名という数字になります。
「少なくとも292名」という数字の読み方
繰り返しになりますが、これは公表された回だけを足した数字です。未公表の4回分を含めれば実際の人数はさらに増えるため、「292名ちょうど」という理解はしないでください。
合格した人はその後どうなった
氏名と現在の所属



人数だけ見ても実感は湧きにくいので、名前が公開されている合格者を個別に追いかけてみます。以下はいずれも2026年9月9日時点で公開情報から確認できた範囲です。
| 氏名 | 合格回 | 当時の指名 | 所属先 | 確認できる実績 |
|---|---|---|---|---|
| 三上枝織さん | 第2回(2008年) | 7社 | 青二プロダクション | 2012年 第6回声優アワード新人女優賞 |
| 青木瑠璃子さん | 第3回(2009年) | 公表なし | アトミックモンキー | ラジオ番組・ゲーム作品への出演 |
| 小松昌平さん | 第8回 | 8社 | 賢プロダクション | 本戦38名(応募1,500通超)から合格 |
| 馬鳥尚悟さん | 第10回(2016年) | 15社(最多) | 公表なし | 当時20歳・東京都出身 |
| 高野大河さん | 第16回 | 7社(最多) | 公表なし | 当時22歳・北海道出身 |
| 隅瑞実さん | 第17回 | 4社(最多) | 公表なし | 当時18歳・兵庫県出身 |
| 玉井布美花さん | 第19回(2025年) | 5社 | 公表なし | 当時19歳・愛知県出身の大学生 |
広く名前が知られるようになった人は一部
上の表で分かるとおり、合格から十数年経って第一線で名前が挙がる人もいれば、公開情報では現在の活動を追えない人もいます。
札が挙がることと、その後に仕事が続くことは別の話です。このオーディションは「デビューの保証」ではなく「事務所と出会うきっかけ」だと考えたほうが実態に近いです。
合格者の所属先として名前が挙がる事務所
合格者の所属先を集計した公開情報によると、エーエス企画が5名、アルシェアと81プロデュースが各3名、俳協・青二プロダクション・賢プロダクション・ムーブマン・トリトリオフィス・アトミックモンキーが各2名などとなっています(判明分のみ)。
地方出身者の合格例
上の表には、北海道・兵庫・愛知・福岡といった地方出身の合格者が含まれています。東京在住でなければ不利、という単純な話ではないことが分かります。ただし件数が少ないため、これを全体の傾向として一般化はできません。
参加事務所はどこ?
当日まで公開されない



先に大事なことを書きます。公式サイトには「本オーディションは、複数の事務所が参加するオーディションです」と書かれたうえで、参加事務所の詳細は当日まで公開しない、と明記されています。
つまり応募の段階では、どの事務所が来るのかを事前に知る方法はありません。他のサイトに載っている「参加事務所一覧」も、公式発表ではなく過去の合格者の所属先から逆算した推測です。
公式が非公開と明言している
応募においての注意事項の欄に、参加事務所の詳細は当日まで公開しないという一文が置かれています。ここは解釈の余地がなく、事前に問い合わせても答えは得られません。
さらに合格後についても、指名前に合格者が対象の事務所へ問い合わせることは一切禁止されています。違反が発覚した場合、オーディションの結果を白紙にするなどのペナルティが課される可能性があります。
過去に札を上げた事務所の数と顔ぶれ
社数だけは取材記事から確認できます。第10回は24社が同時に札を上げる形式、第14回のオンライン開催では31社が動画を審査しました(いずれも2026年9月確認)。
合格者の所属先として名前が確認できるのは、次の事務所です。
| 俳協 | 青二プロダクション | 賢プロダクション |
| 銀プロダクション | ムーブマン | マウスプロモーション |
| ぷろだくしょんバオバブ | プロダクションエース | ぷろだくしょん★A組 |
| トリトリオフィス | ケッケコーポレーション | オフィス薫 |
| エーエス企画 | イエローテイル | アルシェア |
| アトミックモンキー | TABプロダクション | 81プロデュース |
合格者の所属先として公開情報で確認できた18社(2026年9月9日確認)。参加事務所の公式発表ではありません。
ただしこれは過去に合格者が入った先であって、次回の参加事務所を保証するものではありません。事務所ごとの詳しい情報は声優事務所一覧とオーディションの入り方にまとめています。
合格するともらえるもの
1年間の縛りに注意



受かったら学費が浮くって聞いたんですけど本当ですか?
本当。でも同時に、けっこう重い約束もついてくるよ。
以下は第十九回時点の条件です。再開時には変更される可能性があるため、応募前に必ず公式で最新の内容を確認してください。
受け取れるものと注意点を並べます。
| 結果 | 受け取れるもの | 注意点 |
|---|---|---|
| 養成所の特待生 | 入所費用と1年間の授業料が免除 | 任意レッスンが有料の事務所がある |
| 事務所への所属 | 所属後に発生するレッスン料が1年間免除 | 登録料・プロフィール作成費がかかる場合がある |
| 共通 | ラジオ番組への出演 | 公表なし |
免除されるのは1年分
養成所の特待生になった場合、入所費用と1年間の授業料が免除されます。事務所所属の場合は、所属後に発生するレッスン料が1年間免除です。
ただし公式の注記どおり、任意レッスンが有料の事務所や、登録料・プロフィール作成の費用がかかる事務所もあります。「1年間まったくお金がかからない」という意味ではありません。
交渉できるのは1社だけ
ここが最も見落とされやすい条件です。札が1社でも2社以上でも、直接交渉できるのは自分で指名した1社のみと決められています。
複数社から札が挙がった場合、各社の条件書をもとに1社を指名し、最終審査から1〜2週間の間に事務局へ連絡します。そして指名した1社と契約に至らなかった場合、指名しなかった他の事務所とは交渉できません。
断っても1年間はどことも契約できない
契約が成立すれば、その先1年間はその事務所に所属することになります。問題は契約に至らなかった場合で、それでも翌年3月までは他の事務所との契約や交渉が禁止されます。
つまり合格したのに1年間身動きが取れなくなる可能性があるということです。応募前に必ず把握しておきたい条件です。
合格しても活躍しない?
そう言われる理由



受かった人があまり有名になってないって聞きました…
そう言われる理由はあるよ。構造から説明するね。
このオーディションを調べていると、必ずこの疑問に行き当たります。合格者の数だけを見ると多いのに、名前をよく聞く人が限られているのはなぜなのか。
実際にYahoo!知恵袋にも、同じ疑問がそのまま投稿されています。
声優アワード新人発掘オーディションで合格された方々はなぜその後あまり活躍されないのでしょうか?
2018年10月投稿
「大手が少ない」という2018年10月の投稿がある
この質問に付いた回答では、大手事務所の指名が初期ほど多くないこと、中小事務所が中心の合同オーディションという性格が強いことが挙げられています。
ただし参加事務所は公式が非公開としているため、これを現在の参加事務所の構成を示す事実として扱うことはできません。
あくまで2018年10月時点の投稿にそうした意見がある、という位置づけです。より新しい時期に同じ論点を扱った実在の情報源は、調べた範囲では見つかりませんでした。
秋〜3月という日程が4月入所と重なる
もうひとつ、構造的な理由として指摘されているのが日程です。募集は秋、最終審査は翌年3月という流れなので、養成所の一般的な入所時期である4月とほぼ同時になります。
特待生として入所しても、周りは同じ4月から始める一般入所生です。スタート地点が同じである以上、その後の伸びは本人の努力と相性で決まります。
それでも受ける価値がある人・そうでない人
「一度に複数社に見てもらえる」という価値は、他のオーディションにはないものです。特に、まだどの事務所が自分に合うのか分からない段階の人には意味があります。
逆に、すでに志望する事務所が決まっている人は、その事務所の単独オーディションを受けたほうが早い場合もあります。1年間の交渉制限があることも踏まえて判断してください。
未経験のまま出して
勝負になるのか



まったくの未経験でも、出す意味ってありますか?
意味はあるよ。ただ、周りが誰なのかは知っておこう。
「応募者の多くは養成所生・専門学校生」の根拠はどこまで確かか
まず前提として、応募者の内訳を示す公式の統計はありません。複数の比較記事が「参加者の多くは専門学校生・養成所経験者・ワークショップ経験者」と述べていますが、これは公式発表ではなく各サイトの見立てです。
ただし、それを裏づける実例はいくつか確認できます。第10回で最多の15社から札を受けた参加者は、その日が専門学校の卒業式だったと取材記事で語っています。第8回で8社の指名を受けた人も、それ以前に別の団体での活動経験がありました。
まったく声を出した経験のない人ばかりが集まる場ではない、というのは踏まえておいたほうがいい前提です。
- 一次で見られるのは公式履歴書の内容と音声だけ
- 最終審査ではじめて対面の実技と質疑応答がある
- つまり準備の順番は「提出物の完成度」が先
一次で提出するのは書類と音声だけ
一方で、一次審査で見られるのは公式履歴書の内容とボイスサンプルだけです。ここは本番の緊張も見た目も関係なく、提出したものだけで判断される段階です。
つまり未経験の人でも、原稿を読む練習に時間をかければ、少なくとも一次審査の土俵には上がれます。逆に言えば、録音の質がそのまま結果になる段階でもあります。
今から準備を始めるなら週1から通える養成所という選択肢
とはいえ、独学で原稿を読んで自分の声を客観的に判断するのは簡単ではありません。第三者に聞いてもらえる環境があると、修正の速度がまったく変わります。
養成所のなかでも日本ナレーション演技研究所(日ナレ)は、応募資格が中学卒業程度の学力のみで、週1回2時間から通えるクラスがあります。全国に校舎があるため、働きながら・学校に通いながらでも始めやすい選択肢です(2026年9月確認)。
週1から始められる養成所の資料を、まずは無料で確認できます。
募集が止まっている今
代わりに挑戦できる道



このオーディションの募集告知が出ていない以上、待っているだけでは何も進みません。「複数の事務所に見てもらう機会」は、実は他の形でも手に入ります。
事務所が単独で行う新人発掘オーディション。募集時期は事務所ごとに異なり、通年で誰かしらが募集しています。
養成所・専門学校の入所オーディション。毎年ほぼ確実に実施され、入った後も所属審査の機会が続きます。
再開に備えた準備。ボイスサンプルと写真を先に用意しておけば、告知が出た日から動けます。
事務所が単独で行っている新人発掘オーディション
大手事務所の多くは、自社単独で新人オーディションを実施しています。1回で複数社に見てもらえる形式ではありませんが、開催が読めるという点では確実です。
どの事務所がいつ募集しているかは声優事務所一覧とオーディションの入り方にまとめています。
入所オーディションなら通年で受けられる
専門学校のなかには、在学中に業界の事務所を校内に招いて審査してもらう仕組みを持つところがあります。
たとえばアミューズメントメディア総合学院(AMG)は、学内オーディションに年間約70社が来校し、直接所属合格率92.9%という数字を公表しています(2026年9月確認)。
これは「複数の事務所に同時に見てもらう」という、このオーディションと同じ価値を毎年得られるということです。1年に1度あるかどうかの機会を待つより、在学中に何度も打席に立てるほうが現実的な場合もあります。
学内オーディションの実績を、資料で確認できます。
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再開したときにすぐ動けるようにしておく
募集が再開した場合、締切までは2か月ほどしかありません。写真とボイスサンプルを先に用意しておけば、告知が出てから慌てずに済みます。
よくある質問
落ちた場合、連絡は来ますか?
来ません。一次審査を通過した人にだけ最終審査の案内が個別に送られ、通過しなかった人への通知はないと公式に明記されています。合否についての電話などの問い合わせにも応じていません。
何度でも応募できますか?
回数制限の記載はありません。応募資格(18歳以上・プロダクション未所属など)を満たしていれば、前年に落ちていても再挑戦できます。
ただし合格して契約に至った場合は1年間の所属が伴うため、翌年に同じ条件で応募できるわけではありません。
ボイスサンプルはスマホ録音のデータ提出でもいいですか?
| 項目 | 第十九回の指定 |
|---|---|
| 形式 | 音楽CD-R(オーディオCD形式) |
| 内容 | 公式サイトで配布される指定ナレーション原稿 |
| 表記 | 盤面に氏名を記載 |
| 提出 | 郵送・宅配便で事務局必着(持ち込みは原則不可) |
データ提出は不可です。第十九回の要項では、指定のナレーション原稿を収録した音楽CD-R(オーディオCD形式)を郵送する形式でした。
スマホで録音すること自体は問題ありませんが、最終的にCDへ書き込む工程が必要になります。
最終審査は配信されますか?アーカイブは残りますか?
新人発掘オーディション最終審査の定例ライブ配信や、公式のフルアーカイブは2026年9月時点で確認できません。
公式が明記しているのは「放送やインターネット、紙媒体等により、広く、取り上げられることがございます」という可能性までです。
声優アワード授賞式そのものの生中継とは別のものなので、混同しないよう注意してください。過去回の様子は、メディア各社の取材記事という形で残っています。
合格したら必ずその事務所に入らないといけませんか?
契約するかどうかは交渉次第です。ただし断った場合でも、翌年3月までは他の事務所との契約や交渉が禁止されます。
また指名しなかった事務所とは、その後も交渉できません。断る自由はあるものの、その代償として1年間動けなくなる、という設計になっています。
まとめ
今どう動くべきか
もう一度、確認できた事実だけを整理します。
公式情報の確認履歴
- 2026年9月9日確認/公式お知らせ一覧・公式オーディションページ・Wayback Machineの保存履歴(2025年7月27日の保存版/2025年12月9日の保存版)を確認。新しい回の募集告知は確認できず、「中止」の発表も確認できず。前回確認からの変化:なし(初回確認)
募集告知が出ていないという事実と、廃止されたという結論はまったく別です。公式からの中止発表は出ていませんので、来年以降に再開する可能性は残っています。
一方で、第1回から第19回までに公表・確認できた分だけでも少なくとも延べ292名が事務所の札を受け取ってきました。機会が戻ってきたときに動けるかどうかは、今なにを準備しているかで決まります。
やるべきことは2つだけです。公式の2か所を毎年8月末に確認すること、そしてボイスサンプルを人に聞いてもらえる状態にしておくことです。
じっくり2年かけて基礎から学びたい人には、アニメ業界とのつながりを持つKADOKAWAアニメ・声優アカデミーのような専門スクールという道もあります。
待っている時間を練習に変えられた人だけが、次の募集で戦えます。










