「歯並びが悪いと声優にはなれない」という話を、SNSや知恵袋でよく見かけます。
結論から言うと、歯並びが悪いというだけで、声優への道が閉ざされることはありません。
この記事では、歯並びが滑舌に与える実際の影響、歯並びのタイプ別セルフチェック、オーディションでの見られ方、そして歯列矯正の費用・期間まで、順番に解説します。
結論:声優は歯並びが悪くてもなれる?
現場のリアルから解説

シン先生、あたし活舌良くないって言われるんだけど、歯並びのせいかな?(´•₎౩•`)
歯並びだけが原因とは限らないよ。実際に歯並びが良くなくても活躍してる声優さんもいるから、まず結論から確認しよう。
歯並びより重視されるポイントとは
声優オーディションで最も重視されるのは、声の表現力と、日本語をはっきり聞き取れる発音力です。
歯並びが悪い有名な声優さんの例として、よく挙げられるのが子安武人さんです。
子安武人さんは、歯並びこそ良いとは言えませんが、滑舌の悪さを指摘されることはほとんどありません。
つまり、歯並びは悪くても、滑舌さえ良ければ声優としてデビューできるということです。
「なれない」と言われる理由の正体
それでも「歯並びが悪いと声優になれない」という言葉が広まっているのは、歯並びが滑舌に影響するケースが実際にあるからです。
歯並びそのものが直接の原因というより、噛み合わせのズレや舌の動かし方が影響し、結果として歯並びのせいのように見えているだけ、というケースも少なくありません。
次の章から、歯並びと滑舌の関係を具体的に見ていきましょう。
歯並びが悪いと滑舌・発音に
本当に影響するのか



歯並びと滑舌の関係は、「必ず影響する」でも「まったく関係ない」でもありません。
歯並びのどこがどう影響するのかを知ることが、対策の第一歩になります。
舌の動き・息漏れへの影響
歯と歯の間に隙間があると、そこから息が漏れてしまい、発音が不明瞭になることがあります。
また、噛み合わせが悪いと舌が動けるスペースが狭くなり、舌を正しい位置に置きにくくなる場合もあります。
筆者自身、幼少期から八重歯があり、イ段からウ段に移る「言う」「知る」「聞く」のような言葉がうまく発音できませんでした。
唇が八重歯にひっかかり、スムーズにウ段へ移れなかったのが原因でした。
歯並びが滑舌に関係あるのは分かったけど、具体的にどの音が影響を受けやすいの?
サ行が一番影響を受けやすいよ。次の項目で音ごとの違いを見てみよう。
影響が出やすい音(サ行・タ行・ハ行など)
サ行は、息を歯の間から少しずつ出して発音するため、歯並びの影響を最も受けやすい音です。
ハ行も、口を開けて空気を出すときに音をのせるため、歯並びによって空気の量が変わり、影響がゼロとは言えません。
一方、ラ行やタ行は主に舌の筋肉を使う音のため、歯並びよりも滑舌練習の有無の方が大きく影響します。
ナ行は舌の筋肉と鼻の通り具合が主な要因なので、風邪や花粉症で鼻が詰まったときの方が発音に影響しやすい音です。
滑舌が悪くなりやすい
歯並びのタイプ【セルフチェック】



出っ歯・受け口・すきっ歯・叢生の特徴
歯並びには、滑舌に影響しやすいタイプとそうでないタイプがあります。
出っ歯(上顎前突)は上の前歯が前に出ている状態で、サ行・タ行の発音に影響しやすいタイプです。
受け口(下顎前突)は下の歯が上の歯より前に出ている状態で、噛み合わせのズレから発音がこもりやすくなります。
すきっ歯(空隙歯列)は歯と歯の間に隙間がある状態で、息が漏れやすくサ行が不明瞭になりがちです。
叢生(歯並びがでこぼこしている状態)は、歯が重なり合うことで舌の動くスペースが狭くなることがあります。
自分のタイプを知る3タップ診断
自分がどのタイプに近いか気になった方は、下の3つの質問にタップで答えてみてください。
オーディション・現場で歯並びは
実際にチェックされるのか



声優オーディションの審査基準は、声と演技力が中心です。
見た目・容姿そのものを直接審査するオーディションは、一部のアイドル声優系の案件を除けば多くありません。
ただし、清潔感や第一印象がまったく見られないわけではなく、現場での立ち居振る舞いの一部として意識しておく方が安心です。
歯並びそのものよりも、はきはきと発音できているか、声に自信が感じられるかという点の方が審査では重視される傾向にあります。
歯並びより重要?
滑舌力は練習でどこまでカバーできるか



歯並びを変えなくても、滑舌力は練習でかなりの部分をカバーできます。
自宅でできる滑舌トレーニング
早口言葉や、養成所でも定番の「外郎売(ういろううり)」は、自宅でできる滑舌トレーニングの代表格です。
毎日数分でも続けることで、苦手な行が少しずつはっきり発音できるようになっていきます。
歯列矯正の種類・費用・期間を
徹底比較



歯列矯正を検討する場合、方法によって費用・期間が大きく異なります。
ワイヤー矯正/マウスピース矯正/裏側矯正
代表的な矯正方法の費用・期間の目安は次のとおりです。
| 🦷 矯正方法 | 💰 費用目安 | 📅 期間目安 |
|---|---|---|
| 表側ワイヤー矯正 (ブラケット矯正) |
約80万円 | 2年半〜3年 |
| 裏側矯正 (リンガル矯正) |
約120万円 | 3年程度 |
| デーモンシステム | 約80万円 | 1年〜1年半 |
費用相場と矯正期間の目安
上記以外にも、マウスピース矯正・部分矯正・セラミック矯正・ハイブリッド矯正など、症状や予算に応じた選択肢があります。
「滑舌を良くするための矯正である」という目的を矯正歯科に伝えた上で、方法を相談することをおすすめします。
骨格や噛み合わせを良くすることも目的の1つなので、見た目だけをキレイにする矯正方法はおすすめできません。
矯正中でも声優を目指せる?
両立のコツ



矯正中だからといって、声優を目指す活動を止める必要はありません。
矯正したら、声優のお仕事に影響が出ちゃったりしないのかな…
最初は慣れないけど、滑舌練習を続ければちゃんと馴染んでいくよ。焦らなくて大丈夫。
発音への一時的な影響と対処法
矯正装置をつけた直後は、口の中の感覚が変わり、一時的に滑舌が不安定になることがあります。
筆者は養成所に通いながら矯正をしましたが、養成期間中はもともと仕事が集中する時期ではなかったため、特に大きな支障はありませんでした。
矯正装置が外れた直後も再びバランスが変わりますが、その都度、滑舌練習で慣らしていけば問題ありません。
男性声優・女性声優で
歯並びの見られ方に違いはある?



男女で歯並びの審査基準が公式に分かれているわけではありません。
見た目の印象は男女どちらにとっても意識されるポイントですが、声優オーディションで重視されるのは性別を問わず声の表現力です。
歯並びを気にするより、まずは自分の声の個性や発音の正確さを磨くことに意識を向けた方が、結果につながりやすいでしょう。
歯並び以外に、声優が見た目で
気をつけるべきポイント



歯並び以上に、現場で意識されやすいのが清潔感です。
清潔感・表情筋のケアも合わせてチェック
表情筋が硬いと、声だけでなく表情からも伝わる演技の幅が狭くなってしまいます。
普段からの口周りのストレッチや、規則正しい生活での肌・髪のケアも、第一印象を左右する要素です。
歯並びに不安がある人が
今日からできる3ステップ



上のセルフチェックで、自分がどのタイプに近いかを確認しましょう。
早口言葉や外郎売を使って、毎日数分の滑舌トレーニングを続けましょう。
練習を続けても特定の音がどうしても改善しない場合は、矯正歯科に相談してみましょう。
歯並びを気にしすぎて
挑戦をやめないために



歯並びは、声優への挑戦をやめる理由にはなりません。
歯並びが気になって一歩を踏み出せずにいるなら、まずは声を出す練習から始めてみてください。
どうしても気になる場合だけ、歯列矯正という選択肢を検討すれば十分です。
まとめ
歯並びが悪いというだけで、声優になれないわけではありません。
歯並びが影響するのは、あくまで滑舌の一部分です。
滑舌が今少しでも悪いと思うのであれば、まずは滑舌練習をやってみましょう。いわゆる、早口言葉です。
その練習でどの行が自分で苦手なのか知っておくことは大切です。どの行かわかれば、毎日練習するのみです。
どうしても言えない行がある場合は、そのときはじめて歯列矯正を考えれば十分です。









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