カリキュラムって具体的に何をするんですか?
発声からアフレコまで段階的に学びます。
「声優専門学校 カリキュラム」で検索すると、学校ごとの公式ページがバラバラに出てきて、結局どこも同じに見えてしまいます。
この記事では、複数の専門学校の授業科目を横断的に比較しながら、1年次・2年次で何を学ぶのか、学校によって何が違うのかを整理しました。
結論:声優専門学校のカリキュラムは
「基礎→専攻→実践」の3段階



結論から言うと、声優専門学校のカリキュラムはどの学校もおおむね同じ骨格を持っています。
発声・滑舌などの基礎科目から始まり、演技・アフレコなどの専攻科目を経て、オーディション対策や現場実習などの実践科目へと進む3段階構成です。
この骨格は、東京アナウンス学院・ヒューマンアカデミー・大原学園など、今回調べた複数校の公式カリキュラムに共通して見られます。
一方で、科目の呼び方や実施時期、実習の量は学校ごとに差があり、この違いこそが学校選びの実質的な判断材料になります。
以下、科目カテゴリーの中身、学年別の流れ、学校ごとの違いの順に見ていきます。
声優専門学校のカリキュラムを構成する
3つの科目カテゴリー



専門学校のカリキュラムは、細かい科目名こそ違っても、大きく3つのカテゴリーに分けて考えると理解しやすくなります。
①基礎科目(発声・滑舌・ヴォイストレーニングなど)
声を使うための土台をつくる科目群です。
東京アナウンス学院では「アーティキュレーションⅠ・Ⅱ」という名称で滑舌・発音の基礎を扱う科目が1年次から設置されています(2026年9月確認、出典:専門学校東京アナウンス学院公式サイト)。
ヒューマンアカデミーの声優専攻でも「ヴォイストレーニング」が主要カリキュラムの1つとして位置づけられています(2026年9月確認、出典:総合学園ヒューマンアカデミー公式サイト)。
②専攻科目(演技・アフレコ・声優演技基礎など)



声優としての表現力を鍛える中心科目群です。
東京アナウンス学院は「俳優演技基礎Ⅰ・Ⅱ」「声優演技基礎」を1年次に配置しています。
大原学園も1年次9科目・2年次10科目という編成でアフレコを含む専攻科目を配置しています(2026年9月確認、出典:各校公式サイト)。
ヒューマンアカデミーでは「アテレコ」「演技演習」がこのカテゴリーに当たります。
③実践科目(オーディション対策・業界研究・現場実習)
プロダクションへの所属や現場デビューに直結する実践的な科目群です。
大原学園は学内オーディションを年10〜20回程度実施しています。
進路先として俳協・賢プロダクション・81プロデュースなど13社を公表しています(2026年9月確認、出典:大原学園専門学校公式サイト)。
東京アニメーションカレッジ専門学校も、来校する事務所が12社以上、模擬オーディションに参加する事務所が10社以上と、実践科目の厚みを公式サイトで示しています(2026年9月確認)。
【学年別】声優専門学校のカリキュラムの流れ
1年次と2年次で何が変わる?



カリキュラムは学年が上がるにつれて、基礎から実践へと重心が移っていきます。
1年次に学ぶこと(基礎固め)
1年次は、発声・滑舌・身体表現といった基礎科目の比重が大きい時期です。
東京アナウンス学院の1年次には「アーティキュレーション」「俳優演技基礎」「ダンスレッスン」「ヴォーカルレッスン」など約23科目が設置されています(2026年9月確認)。
この時期に基礎を固めておくことが、2年次以降の専攻・実践科目についていくための前提になります。
2年次に学ぶこと(現場実践・オーディション本番)



2年次になると、学内オーディションや現場を想定した実習の比重が増えていきます。
東京アナウンス学院の2年次は約24科目に増え、より専門性の高い演技・収録系の科目が加わります(2026年9月確認)。
2年次は「学んだことを実際のオーディションで試す」段階に入るため、1年次以上に主体的な行動が求められます。
3年制・4年制の学校で追加される内容
2年制が主流の中、3年制・4年制の学校では、追加の1〜2年間でより専門的な内容や関連分野を学べます。
たとえばアミューズメントメディア総合学院(AMG)は本科2年制のほか、夜間・日曜制(6ヶ月)を用意しています。
さらにオンライン(全20回)といった受講形式もあります(2026年9月確認、出典:アミューズメントメディア総合学院公式サイト)。
東京アニメ・声優&eスポーツ専門学校は4年制の「声優総合専攻」を設置し、専攻外の科目も受講できる「Wメジャーカリキュラム」という仕組みを取り入れています(2026年9月確認)。
学校によってカリキュラムはどう違う?
学校別公式ページ9校を比較①SERP上位4校



ここからは、「声優専門学校 カリキュラム」で検索した際に上位に表示される学校別公式ページのうち、9校の授業科目を比較します。
分類名は学校の規模ではなく、検索結果での掲載順(SERP上位4校/その他の学校別公式ページ5校)で分けています。
いずれも2026年9月時点で各校公式サイトに掲載されている情報です。
| 学校名 | 特徴的な科目・実習 | 公開されている実数 |
|---|---|---|
| 専門学校東京アナウンス学院 | アーティキュレーション/俳優演技基礎/声優演技基礎 | 1年次約23科目・2年次約24科目・全学科共通科目約80科目以上 |
| 総合学園ヒューマンアカデミー | アテレコ/演技演習/ヴォイストレーニング/業界研究 | 全国18校舎 |
| 大原学園 | 1年次9科目・2年次10科目の専攻科目+学内オーディション | 学内オーディション年10〜20回・進路先13社 |
| 東京アニメーションカレッジ専門学校 | アフレコ実習(アニメ/外画)/ナレーション実習/放送実習 | 来校事務所12社以上・模擬オーディション参加事務所10社以上 |



東京アナウンス学院とヒューマンアカデミーは、いずれも大手グループ(学校法人東放学園/総合学園ヒューマンアカデミー)が運営しています。
科目数の多さと校舎数の広さが、それぞれの強みです(2026年9月確認)。
大原学園と東京アニメーションカレッジ専門学校は、学内オーディションの実施回数・参加事務所数を具体的な数字で公開している点が特徴です(2026年9月確認)。
その他の学校別公式ページ5校を比較②



続けて、SERP上位4校以外の学校別公式ページ5校を見ていきます。こちらも2026年9月時点で各校公式サイトに掲載されている情報です。
| 学校名 | 特徴的な科目・実習 | 公開されている実数 |
|---|---|---|
| 大阪アニメ・声優&eスポーツ専門学校 | 声優・音響・マネージャー分野で複数コース制 | コース紹介ページのみ・詳細な授業科目名は非公開 |
| 東京アニメ・声優&eスポーツ専門学校 | Wメジャーカリキュラムで専攻外の科目も受講可能 | 4年制総合専攻を含む声優・マネージャー分野3専攻 |
| 専門学校福岡ビジュアルアーツ・アカデミー | ナレーション/アフレコ基礎/オーディション対策授業 | 学内オーディション合格実績1人あたり11.7社(2019年度実績) |
| 沖縄ラフ&ピース専門学校 | 年間4学期制(基礎→応用→オーディション対策→磨き上げ) | 吉本興業グループ運営 |
| 専門学校デジタルアーツ東京 | 声優学科8授業科目・学内オーディション | 講師8名体制 |



福岡ビジュアルアーツ・アカデミーが公開している「1人あたり11.7社」というオーディション合格実績は2019年度の数字であり、現時点の実績ではない点に注意してください(2026年9月確認)。
大阪アニメ・声優&eスポーツ専門学校と東京アニメ・声優&eスポーツ専門学校は、いずれも複数分野を横断できる制度を持っています。
一方で、声優カリキュラムの詳細な科目名までは公式サイトに公開されていませんでした(2026年9月確認)。
9校を並べてみると、科目の呼び方や公開している実数の種類が学校ごとにバラバラで、単純に横並びでは比較しにくいことが分かります。
声優専門学校のカリキュラムでよく見る
授業科目一覧①発声・演技系



ここでは、複数校のカリキュラムに共通して登場する授業科目を、内容別に整理します。
発声・滑舌系(アーティキュレーション・ヴォイストレーニング等)
「アーティキュレーション」「ヴォイストレーニング」「発声発音」といった名称で、口の形や舌の動かし方、滑舌の基礎を扱う科目です。
東京アナウンス学院では「発声発音Ⅰ・Ⅱ」として独立した科目になっており、多くの学校で1年次の早い段階に配置されています(2026年9月確認)。
この分野は座学というより、声を実際に出しながら反復練習する実技中心の授業です。
演技・表現系(俳優演技基礎・エチュード・ダンスレッスン等)
「俳優演技基礎」「エチュード(即興演技)」「ダンスレッスン」など、身体全体を使った表現力を鍛える科目です。
声優は声だけでなく、感情表現の土台として舞台演技的な訓練を積む学校が多く、この後の見出しで詳しく理由を説明します。
ヒューマンアカデミーでは「感情解放のエチュード」という科目名で、即興演技を通じた感情表現の訓練が行われています(2026年9月確認)。
声優専門学校のカリキュラムでよく見る
授業科目一覧②実習・オーディション対策系



続けて、より実践に近い科目カテゴリーを見ていきます。
アフレコ・ナレーション実習系
「アフレコ実習(アニメ/外画)」「ナレーション実習」「マイク実習&トーク」など、実際の収録現場を想定した実習科目です。
東京アニメーションカレッジ専門学校では、アニメと外画(吹き替え)でアフレコ実習が分けて設置されています(2026年9月確認)。
業界研究・オーディション対策系
「業界研究」「オーディション対策授業」など、プロダクション所属を見据えた実践科目です。
福岡ビジュアルアーツ・アカデミーでは、現役プロによるオーディション対策授業が組まれています(2026年9月確認)。
こうした科目は2年次以降に比重が増えていくのが一般的です。
デジタルアーツ東京は「少人数クラス」を掲げ、在学中のデビューを目指す指導体制を公開しています(2026年9月確認)。
なぜ声優専門学校のカリキュラムには
「舞台演技」の授業が多いのか



なぜ舞台の演技の授業が多いんですか?
声だけでなく感情の土台を作るためです。
この疑問はYahoo!知恵袋にも実際に投稿されています。
2023年6月には「声優を目指しているのに、なぜ必須科目として舞台演技(俳優・女優のように演技する授業)が組み込まれているのか」という質問が投稿されました。
この質問には6件の回答が寄せられています(2026年9月確認、出典:Yahoo!知恵袋)。
2025年4月にも「専門学校の授業でアフレコより舞台演技の割合が多かった」という趣旨の質問が投稿され、8件の回答が寄せられています(2026年9月確認、出典:Yahoo!知恵袋)。
声を仕事にするうえで、感情の動かし方や身体表現の土台がないと、マイクの前でも説得力のある演技ができない、というのが多くの学校に共通する考え方です。
東京アナウンス学院や東京アニメーションカレッジ専門学校のカリキュラムでも、俳優演技・舞台的な実習が声優演技科目と並んで設置されています(2026年9月確認)。
アフレコだけを集中して学びたい人にとっては負担に感じる部分かもしれませんが、これは手抜きではなく、業界側が求める基礎体力づくりとして位置づけられています。
カリキュラムをチェックするときのポイント
資料請求・オープンキャンパスで見るべきこと



学校ごとのカリキュラムの違いを、資料請求やオープンキャンパスの場でどう見極めればよいかを整理しました。
シラバス・時間割の公開度をチェック。科目名だけでなく、1年次・2年次の時間割まで具体的に公開している学校(東京アナウンス学院・大原学園など)は、入学後の生活をイメージしやすくなります。
現役講師・特別講師の実績をチェック。デジタルアーツ東京のように講師の人数・実績を明記している学校は、指導体制の透明性が高い傾向があります。
オーディション機会の頻度をチェック。大原学園(年10〜20回)のように具体的な回数を公開している学校は比較の判断材料になります。
こうした情報は公式サイトだけで完結しないことも多いため、資料請求や個別相談で直接確認するのが確実です。
養成所であれば、日本ナレーション演技研究所(日ナレ)は全国12校舎を展開しています(2026年9月確認)。
入所の間口が広いことで知られています。
まず気軽にカリキュラムを比較したい方へ
カリキュラムが自分に合わない
想像と違ったときの対処法



カリキュラムが想像と違ったらどうすれば?
専攻・コース変更や編入という選択肢もあります。
学校によっては、入学後に専攻・コースを変更できる制度を用意しています。
東京アニメ・声優&eスポーツ専門学校の「Wメジャーカリキュラム」のように、専攻外の科目を追加で受講できる仕組みもその一例です(2026年9月確認)。
一方で、こうした制度が無い学校もあるため、入学前の資料請求・オープンキャンパスの段階で「専攻変更は可能か」を確認しておくことが重要です。
入学前の個別相談で担任制度・カウンセリング体制の有無まで質問しておくと、入学後にギャップを感じたときの相談先が明確になります。
じっくり2年間かけて基礎から学びたいという方には、アミューズメントメディア総合学院(AMG)のような本科2年制のカリキュラムも選択肢になります。
AMGについて詳しくはアミューズメントメディア総合学院(AMG)の資料を見てみるから確認できます。
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よくある質問(FAQ)



細かい疑問がまだ残っています。
よくある質問にまとめて答えますね。
最後に、カリキュラムに関して個別に残りやすい疑問をまとめました。
Q. 声優専門学校のカリキュラムに座学(一般教養)はある?
学校によって差がありますが、実技中心のカリキュラムが主流です。
業界研究のように座学に近い科目もありますが、多くの時間は発声・演技・アフレコなどの実技に充てられます。
一般教養科目そのものよりも、業界の仕組みやマナーを学ぶ実務的な座学が中心になる点が、普通科高校との違いです。
Q. 専門学校と養成所でカリキュラムはどう違う?
専門学校は学校教育法に基づく2〜4年制の教育機関で、一般教養科目や長期の実習を含むのが特徴です。
一方、養成所は在籍期間が短く、実技レッスンに絞ったカリキュラムが中心になる傾向があります。
Q. カリキュラムは学年途中で変更できる?
学校の制度によります。
前述のとおり、専攻変更・コース変更の制度がある学校とない学校があるため、入学前に確認しておくと安心です。
声優専門学校のカリキュラムの時間割
週のスケジュール例



カリキュラムの中身と同じくらい気になるのが、実際の週のスケジュールです。
大原学園は5日間×4時限という時間割を公式サイトで公開しています(2026年9月確認)。
福岡ビジュアルアーツ・アカデミーも、月〜金の1週間・4限までの時間割例を公開しています(2026年9月確認)。
多くの学校が平日5日間・全日制を基本としており、アルバイトや他の活動と両立する場合は時間割の公開度を事前に確認しておくと安心です。
夜間・日曜制やオンラインコースを併設する学校(AMG等)もあるため、フルタイムでの通学が難しい方は、こうした選択肢も検討できます。
大原学園の時間割例では、1日4時限のうち複数時限を実技科目が占めており、座学中心の高校の時間割とは大きく異なります(2026年9月確認)。
オンライン・通信コースのカリキュラムは
通学と何が違う?



地方在住・社会人など、通学が難しい方向けにオンラインコースを設置している学校もあります。
アミューズメントメディア総合学院(AMG)は、本科2年制・夜間日曜制(6ヶ月)に加えて、オンライン(全20回)という受講形式を用意しています(2026年9月確認)。
オンラインコースは通学に比べて実習の機会が限られる場合があるため、対面での実習がどの程度含まれるかを事前に確認することが大切です。
「通学は難しいが本格的に学びたい」という方は、オンラインコースの実習内容を資料請求で具体的に確認することをおすすめします。
逆に、対面でのアフレコ実習や仲間との学び合いを重視したい方には、通学制の2年制コースの方が向いています。
まとめ:声優専門学校のカリキュラムを比較して
後悔しない学校選びへ
声優専門学校のカリキュラムは、どの学校も「基礎科目→専攻科目→実践科目」という共通の骨格を持ちながら、科目名・実習量・オーディション機会の公開度が学校ごとに異なります。
今回比較した9校の中では、東京アナウンス学院やヒューマンアカデミーのように科目数・校舎数の多さを打ち出す学校がありました。
大原学園や東京アニメーションカレッジ専門学校のように、オーディション実績を具体的な数字で示す学校もありました。
カリキュラムだけで学校を決めず、時間割・専攻変更制度・オーディション頻度まで含めて比較することが、入学後のギャップを防ぐ一番の近道です。
まずは気になる学校の資料請求やオープンキャンパスで、実際のシラバス・時間割を確認してみてください。










