高校生から声優になるには?3つのルートと高校生OKの養成所一覧【今やるべき準備も】

ミウ

声優になりたいけど、高校生のあたしが今できることってあるのかな?(っ•̀ω•́)っ

声優カナ

あるよ!ルートは3つ。高校生OKの養成所一覧も用意したから、順番に見ていこう!

声優になりたい高校生のあなたへ。結論から言うと、高校生から声優を目指すルートは「養成所」「専門学校・スクール」「一般公募オーディション」の3つです。

この記事は、学校の宣伝が目的のコラムとは違います。

公式サイトで応募条件を1校ずつ確認した「高校生から入所できる養成所の一覧(出典付き)」と、実際に養成所で学んだ経験をもとに、3つのルートを中立に比較します。

→高校生にもおすすめ声優養成所ランキング20校の記事はこちら

目次

高校生から声優になるには
結論:ルートは3つ

まずは全体像から。3つのルートを「いつ動くか」のロードマップで整理しました。

START高校生の今から考える声優ルート
3つの進み方に分かれます
1

在学中に動く声優養成所ルート
高校生OK週1回〜事務所直結

高校と両立しながら、早めに本格レッスンへ進む道です。入所審査があるため、準備も必要です。

費用目安:年25万〜35万円前後

2

卒業後に学ぶ専門学校・スクールルート
高校卒業後2年間進路説明しやすい

平日昼間に基礎から積み上げる道です。時間をかけて学びたい人に向いています。

費用目安:2年で約250万〜310万円

3

チャンスがあれば挑戦一般公募オーディション
今すぐ可最短ルート狭き門

募集があれば応募できます。ただし一本化せず、練習や進路選びと並行するのが現実的です。

費用目安:応募自体はほぼ無料

迷ったら、まずは「養成所を調べる」+「自宅練習を始める」の2つから動くと進めやすいです。

それぞれのルートがどんな人に向いているのか、順番に見ていきます。

【1つめ】声優養成所に通うルート

高校生が声優養成所の募集条件や通い方を資料で確認している入所相談のイメージ写真

養成所は、声優事務所(プロダクション)が新人を育てるために運営しているレッスン機関です。

週1回・平日の夕方や日曜のクラスが多く、高校に通いながら並行して通えるのが最大の特徴です。

在学中から本格的にプロを目指せるのは、3つのルートの中で養成所だけです。

たとえば業界最大手の日本ナレーション演技研究所(日ナレ)は、4月生なら中学3年生から応募できます。

課程を修了すると、系列の声優事務所の所属オーディションへ進める仕組みになっています。

事務所が直接運営しているぶん、レッスンの先も「その事務所への所属」につながっているのが専門学校との大きな違いです。

ただし入所には書類や実技の審査があり、「申し込めば誰でも入れる」わけではありません。

また週1回のレッスンだけで上達するわけではないので、自主練習を続けられる人向きのルートでもあります。

【2つめ】専門学校・スクールで
学ぶルート

声優専門学校やスクールで受講生が台本を確認しながらレッスンを受けるイメージ写真

高校卒業後に、声優学科のある専門学校へ進学する王道ルートです。

平日昼間に毎日レッスンを受けられるので、基礎を体系的に積み上げたい人に向いています。

「進学」という形を取るため、親や先生に進路として説明しやすいのもこのルートの利点です。

在学中に複数の事務所のオーディションを一度に受けられる「学内オーディション」があるのも専門学校ならではです。

一方で費用は3ルートの中で最も高く、2年間で250万円を超えるのが相場です。

高校3年生なら、進路として資料請求や体験入学を始める時期です。詳しくは後半の章で学校選びまで解説します。

【3つめ】一般公募オーディションに挑戦するルート

一般公募オーディションで面談や審査に挑戦する高校生のイメージ写真

事務所やコンテストが不定期に開催する、一般公募のオーディションに直接応募するルートです。

中高生が応募できるコンテストも実在します。合格すれば最短でプロへの切符がつかめます。

ただし応募者数に対して合格者はほんのひと握りで、これ一本に絞るのは危険です。

現実的には「養成所か学校で力をつけながら、公募はチャンスがあれば受ける」という組み合わせがおすすめです。

まずは在学中から動ける養成所ルートから、具体的に見ていきましょう。

高校生OKの養成所一覧へジャンプ

高校生から入所できる
声優養成所一覧【出典付き】

ミウ

養成所って大人が行く場所のイメージ…。高校生でも本当に入れるの?

声優カナ

実は中学卒業からOKの所が多いんだ。公式サイトで確認できた学校だけを表にしたよ

高校生OKの主な養成所と応募条件

当サイトで66校の公式サイトを調査したところ、「中学卒業以上」「15歳以上」など、高校生から応募できる養成所は珍しくありませんでした。

その中から、公式サイトの募集要項で条件を確認できた養成所を一覧にします。

🏫 養成所 高校生の応募条件 出典
日本ナレーション演技研究所
4月生は中学3年生以上(〜35歳) 公式
アミューズメントメディア総合学院(声優専科)
中学生以上〜30歳未満。オンライン専科は15歳以上 公式
俳協ボイス
16歳〜38歳 公式
松濤アクターズギムナジウム
15歳以上〜35歳くらい 公式
マウスプロモーション付属養成所
17歳〜27歳(高3から) 公式
SCHOOL DUO(基礎クラス)
中学卒業見込み以上〜30歳 公式
アクセント附属養成所シャイン
中学卒業以上〜30歳 公式
AIR AGENCY
15歳〜33歳くらいまで 公式
プロ・フィット
中学卒業見込み以上・上限記載なし 公式
ぷろだくしょんバオバブ附属BAO
15歳以上・上限記載なし 公式
アクセルゼロ
15歳以上・上限なし 公式
JTB Next Creation
中学卒業以上・上限なし明記 公式
TABプロダクション声優養成スクール
13歳以上・上限記載なし 公式
インターナショナルメディア学院
年齢制限なしを明記 公式

募集要項は年度ごとに変わります。応募前に必ず最新の公式サイトで確認してください。

なお、公式サイトに年齢の記載が見当たらない養成所も多数ありました。この一覧は「一次情報で確認できた学校だけ」を載せています。

年齢制限の全調査結果(66校分)は、声優養成所の年齢制限の記事にまとめています。

地方在住で通える校舎が近くにない人も、あきらめる必要はありません。

日本ナレーション演技研究所は全国に校舎を展開しています。

さらにアミューズメントメディア総合学院の声優オンライン専科のように、15歳からオンラインで受講できるコースも出てきています。

「近くに養成所がないから卒業まで待つ」ではなく、通える範囲とオンラインの両方で探すのが今のセオリーです。

高校生が養成所を選ぶときの
チェックポイント

高校生が声優養成所の条件や通い方を相談しながら確認しているイメージ写真

表の見方を少し補足します。

「中学卒業以上」なら高1から、「16歳」なら高1の途中から、「17歳」なら高3から応募できる、ということです。

マウスプロモーション付属養成所のように17歳からの学校は、高1・高2の間は準備期間にあてて高3で受ける、という計画が立てられます。

一覧から候補を絞るときは、次の3点をチェックしてください。

1つめ

レッスンの曜日と時間:学校の授業や部活と両立できるか。平日夕方か日曜クラスがあるかを見ます。校舎が通学圏にあるかも重要です。

2つめ

費用の仕組み:入所金と年間受講料のほかに、進級時の費用があるかまで確認します。特待生制度や高校生向けの割引がある学校もあります。

3つめ

所属オーディションの仕組み:修了後にどの事務所を受けられるか、進級・飛び級制度の有無は最重要ポイントです。

たとえば日ナレは、課程修了後に「アーツビジョン」「アイムエンタープライズ」など大手系列事務所の所属オーディションへ進めます。

飛び級制度もあるため、優秀なら在学中からデビューのチャンスもあります。気になる学校があれば、まず資料を取り寄せて比較するのが確実です。

→高校生にもおすすめ声優養成所ランキング20校の記事はこちら

在学中に通う?
卒業後から始める?

ミウ

今すぐ始めたい気持ちはあるけど、勉強も部活もあって迷う…(´・_・`)

声優カナ

焦らなくて大丈夫。自分の状況に合わせて決めればいいの。判断の材料をまとめるね

高校生向け3問診断Q1/3

あなたに合う声優ルートを確認

3つの質問に答えると、在学中に始めるか、卒業後に学ぶか、まず自宅で準備するかが分かります。

Q1. いまのあなたの学年は?
Q2. 声優のレッスン費用について、親に相談できそう?
Q3. いまの気持ちに近いのはどっち?
診断結果

高校生OKの養成所を見る

迷った場合は、先に「情報収集・自宅準備」から始めても大丈夫です。

先に、学年別の目安を示しておきます。

高校1年生

土台づくりの年:自宅練習と部活(演劇部・放送部)で基礎を固めながら、養成所を調べ始める時期です。

高校2年生

動き始める年:候補の養成所の資料を集めて、体験レッスンや説明会に参加。在学中に入所するならこの学年からが動きやすいです。

高校3年生

進路を決める年:専門学校か養成所かを決めます。夏までに資料請求と見学を終えて、秋の願書・入所審査に備えます。

そのうえで、「在学中に始める」「卒業後に始める」それぞれの実情を見ていきます。

在学中に通い始めるメリットと注意点

高校生が在学中に週1回から声優養成所へ通うルートを示したイメージ画像

若いうちに始める最大の武器は吸収力です。

声も表現も、10代のうちはスポンジのように技術を吸収できます。

これは養成所で実際に感じたことですが、同じ指導を受けても、若い人ほど翌週には自分のものにしてきます。

声優という職業自体も年々若年化の傾向があり、早いスタートは確実に有利です。

また、舞台の稽古のようにまとまった時間が必要な経験は、社会人になってからでは確保が難しくなります。

一方で注意点は2つ。学業との両立と、費用は親の協力が前提になることです。

週1回のレッスンでも、課題や自主練習を含めると想像より時間を使います。定期テスト期間の過ごし方まで考えてから申し込みましょう。

費用については、後半の費用の章で相場を紹介します。金額を知ってから親に相談する方が話が通りやすいです。

卒業後にじっくり始める場合の進め方

高校卒業後に声優レッスンを始める人が台本を確認しているイメージ写真

「高校の間は勉強や部活に集中したい」という人は、卒業後スタートでまったく問題ありません。

実際、養成所の応募条件は「〜35歳まで」など上限に余裕があるところが大半です。高校卒業後どころか、大学や社会人と両立しながら目指す人もたくさんいます。

レッスンを始めてから事務所に所属するまでは、早い人でも1〜2年かかります。

高校卒業後すぐに始めた場合でも所属時点で19〜20歳。声優としてはむしろ早いくらいのスタートです。

卒業後に始めるなら、高3の間にやることは2つだけです。

1つは、専門学校・養成所の資料を集めて比較しておくこと。もう1つは、後半の章で紹介する自宅練習を先に始めておくことです。

体の準備さえ進めておけば、スタートが1〜2年遅れても十分に取り返せます。

専門学校・スクールで
じっくり学ぶ選択肢

高校卒業後の進学先として声優学科を選ぶなら、学校ごとの特色を知っておきましょう。

専門学校は2年制が基本で、発声・演技・アフレコ実習までを毎日体系的に学べます。

代表的な学校を挙げると、まず代々木アニメーション学院。45年以上の歴史があり、卒業生の実績が豊富な老舗です。

アミューズメントメディア総合学院(AMG)は、全日制の本科に加えて、夜間・日曜の声優専科、15歳から受講できるオンライン専科まで選択肢が幅広いのが特徴です。

KADOKAWAアニメ・声優アカデミーは出版・アニメ大手のKADOKAWAグループが運営していて、業界との距離の近さが魅力です(応募は満18歳以上)。

学校選びで見るべきポイントは、養成所と同じく「卒業後にどの事務所へつながるか」です。

パンフレットの華やかさよりも、学内オーディションに参加する事務所の数、卒業生がどの事務所に所属しているかを確認してください。

オープンキャンパスや体験入学では、現役のプロ講師のレッスンを無料で受けられる学校もあります。入学前に教え方との相性を確かめられる貴重な機会です。

「毎日学ぶ専門学校」と「週1回の養成所」のどちらが合うかは、費用と生活スタイルで決まります。

両者の違いを深掘りした声優養成所と専門学校の違いの記事も参考にしてください。

気になる学校が見つかったら、高3の夏までに資料請求と体験入学を済ませておくと、進路面談でも話がスムーズです。

高校生でも受けられる
声優オーディションの現実

高校生が応募できる一般公募も実在します。

たとえば「国際声優コンテスト声優魂」は、声優を目指す中高生を対象にした全国規模のコンテストです。

指定原稿による一次審査から始まり、地方大会もあるため、地方在住の高校生でも挑戦できます。審査員には現役の声優・業界関係者が並びます。

このように、学生のうちから人前で審査を受けられる場は増えています。

応募から合格までの流れ

一般公募オーディションへ応募して審査に挑戦する流れのイメージ画像

一般公募のオーディションは、おおむね次の流れで進みます。

1
募集を探す:事務所・コンテストの公式サイトで応募資格を確認
2
書類・音源審査:プロフィールとボイスサンプルを提出
3
一次審査:指定原稿の朗読・セリフ実技
4
二次・最終審査:面接+実技。人柄や伸びしろも見られる
5
合格:事務所預かり・養成機関への特待入所などへ

ポイントは、合格しても多くの場合は「即プロ」ではなく、事務所預かりや養成コースからのスタートになることです。

つまり一般公募も、最終的には養成のプロセスに合流します。「合格=すぐアニメに出られる」というイメージとは違うことを知っておいてください。

書類で必要になるボイスサンプルは、後半の章で紹介する「録音練習」がそのまま対策になります。

倍率の現実と受ける前の心構え

正直にお伝えすると、一般公募の倍率は非常に高いです。

大手事務所の公募には全国から応募が殺到し、合格者は毎年ほんのひと握りです。

未経験の高校生が、専門学校や養成所で鍛えた人たちと同じ土俵で審査される、という前提も忘れてはいけません。

ミウ

いきなりオーディションだけで声優になるのは、やっぱり難しいんだ…

声優カナ

だからルート選びと準備が大事なの。次の章で今日からできる練習を教えるね

落ちても実力不足と決めつける必要はありません。求める声質や年齢層など、実力以外の要素も大きいのが公募です。

受けると決めたら、準備するのは3つ。指定原稿の読み込み、自己PRの練習、そしてボイスサンプルの録音です。

自己PRでは「声優になりたい気持ち」よりも、今どんな練習をしているかを具体的に話せる人が強いです。審査する側は伸びしろを見ています。

「経験値を積む場」と割り切って挑戦し、本命は養成所や学校で力をつける。この二本立てが高校生には現実的です。

今日からできる準備へジャンプ

声優になりたい高校生が
今日からやるべき準備

ここからは、お金をかけずに今日から始められる準備です。

「発声・滑舌」「勉強・読書・部活」「身体と五感」「録音」の4テーマに分けて紹介します。

実際に養成所で学んだ経験から言うと、入所前にここまでやってある人は、スタートの時点で確実に差をつけられます。

養成所のレッスンは週1回。同期との差がつくのは、レッスンとレッスンの間の6日間だからです。

発声・滑舌・鼻濁音の基礎練習

もし習い事を1つ選べるなら、ボイストレーニングか声楽をおすすめします。

腹式発声を教えてもらえるのはもちろん、声楽なら「ソルフェージュ」という楽譜を読む基礎訓練もしてくれます。

養成所のボイトレは大人数で一人ひとりに行き届きませんが、声楽やボイトレは個人〜少人数レッスンなのが強みです。

「ソルフェージュ」は学校の音楽の授業でも一応やりますが、大人数では一人ひとりに行き届きません。個人レッスンで見てもらえる価値は大きいです。

声優の仕事では、歌がそれほど得意でなくても歌う場面が意外とあります。

CMのサウンドロゴを突然歌わされることもあれば、企画段階の仮歌を声優が代わりに歌うこともあります。

もちろん本番では音源や仮歌をもらえるので、楽譜が読めなくても仕事はできます。それでも読めた方が確実に仕事がやりやすいです。

また、良い先生につくと「頭の後ろから頭頂に声を抜く感じで」のような具体的な指示をもらえます。この感覚に慣れると、頭と体がつながりやすくなります。

自宅でできる練習なら、まず鼻濁音と無声化に挑戦してみてください。

鼻濁音は、語の途中や最後にくる「が行」を鼻にかけて柔らかく発音するルールです。

基本ルールはこの5つです。

①「が行」が語の途中・最後にくれば鼻濁音になる。例:「おんく」「たま」。「がっこう」は頭にくるのでならない。

②外来語は基本的にならない。例:「プログラム」。ただし「イギリス」「オルガン」のように大昔に入ってきた言葉は例外。

③合成語の後続部分の頭はならない。例:「高等学校」の「学」はならない。

④擬音語・擬態語はならない。例:「ガタガタ」「ゴトゴト」。

⑤数字もならない。例:「五」「二十五」。ただし「十五夜」のように数字の意味が薄いものはなる。

やり方のコツは、「が」の前に小さく「ん」を言ってみること。鼻にかかる感覚がつかめます。

NHKのアナウンサーの「が行」はきれいな鼻濁音なので、一度耳を澄まして聴いてみてください。

無声化は、声にせず息だけで発音する音のことです。内緒話でささやくときの、あの息だけの状態が近いです。

対象になるのは「き・く・し・す・ち・つ・ひ・ふ」だけ。「か・さ・た・は行」の「い段」と「う段」と覚えてください。

例:「かる」「く」「まぶく」の太字部分が無声音になります。

一見難しそうですが、覚えてしまえば感覚で分かるようになります。

ちなみにアクセント辞典では、鼻濁音は「か」の右上に丸、無声化は「△」や点線の丸で表記されています。

特に西日本育ちの人には鼻濁音も無声化も馴染みがなく、養成所に入ってから苦労しがちです。

慣れるまでは違和感が半端ないですが、そういうものだと思って続けましょう。

勉強・読書・部活で
表現の引き出しを増やす

意外に思うかもしれませんが、声優業界の人はみんな頭が良いです。

中卒や高卒の人でも地頭がとても良く、天然ボケを売りにしている人ですら、頭の回転と立ち回りのうまさに感心するほどです。

「漢字なんて読めなくても調べればいい」と思っていませんか?

現場ではその場で原稿を渡され、すぐ読まなければならないことがよくあります。漢字を調べている暇はありません

読解力がないと、台本を読み込む力も弱くなります。

ナレーションも、背景知識があるかないかで説得力がまるで変わります。学校の勉強は声優の仕事に直結する投資です。

理数系の力も無駄になりません。分析力と頭の回転は、役作りにもオーディション対策にもそのまま効いてきます。

読書も強力な練習になります。

お芝居ではいろいろな人の人生を演じますが、自分が生きられる人生は1人分だけです。

本を読むことで、育った環境も価値観も違う登場人物の人生を疑似体験できます。自分がもともと持っていない引き出しを増やせるのです。

そして演劇部・放送部・地域の劇団など、舞台に立てる環境があるなら迷わず飛び込んでください

舞台は1本の台本に1か月半以上かけて向き合います。腹式・発声・滑舌・ストレッチ・筋トレまで、基本のすべてが稽古の中で身につきます。

長い時間をかけてみんなで台本を深く読み込む経験そのものが、読解の訓練になります。

さらに舞台では実際に体を動かします。物を持ち上げながら話すとき、声にどう力が入るのか。話す相手との距離感をどう声で出すのか。

こうした体の感覚は、声だけの芝居になったときに確実に活きてきます。「声優は舞台をやれ」と言われるのはこのためです。

社会人になると稽古の時間は取れません。時間のある高校生の特権です。

養成所によってはカリキュラムに舞台発表もありますが、1回やれば終わりではないので、今のうちに何度でも立っておきましょう。

身体づくりと五感のストック

発声はお腹から。腹式呼吸には腹筋と、腰回り・背面の筋肉が必要です。

腹筋がないと、実は「あははははは!」と大きく笑うことすら難しいです。演技で笑う場面は多いので、これは死活問題です。

体力も見られています。長いナレーションを読むと、体力が足りない人は聴く人にバレてしまい、次の仕事につながりません。

腹筋・背筋にくわえて、ランニングなどで基礎体力もつけておきましょう。部活で体を動かしている人は、それ自体が声優の準備になっています。

もう1つ、意外に大事なのが五感の記憶を貯めておくことです。

たとえば「いい音。」というセリフ。頭の中で風鈴の音を鳴らしてから言うのと、ただ言うのとでは伝わり方が全く違います。

風の匂い、雨の音、日差しの暖かさ。日常のすべてを五感で受け止めて記憶しておくことが、そのまま演技の材料になります。

録音して自分の声を客観視する

ヘッドホンで録音した自分の声を聞き返して確認するイメージ写真

最後は、スマホ1台でできる一番手軽で一番効く練習です。

好きな本の1ページを朗読して録音し、聞き返してみてください。「思っていた声と違う」と感じたら、それが伸びしろです。

聞き返すときは、直したい点を1回につき1つだけ決めます。滑舌なのか、速さなのか、語尾なのか。

1つ直してはまた録る。この繰り返しが、養成所のレッスンで求められる「自分の声を客観視する力」をつくります。

慣れてきたら、好きなアニメや映画のワンシーンに合わせて自分でアフレコしてみるのも効果的です。

プロの間の取り方と自分の違いが、録音で聴くと面白いほどはっきり分かります。

録りためた音源は、そのままオーディションのボイスサンプル対策にもなります。今日の録音1本が、応募書類の武器になるのです。

親に反対されたら?
学業との両立は?

ミウ

親に「声優なんて無理」って反対されたら、どうしたらいいの…(´;ω;`)

声優カナ

反対はあなたが心配だから。頭ごなしに説得せず、本気の見せ方を変えるのがコツだよ

親が反対する理由のほとんどは「食べていけるのか」という心配です。夢を否定したいわけではありません。

だからこそ、感情で言い返すより数字と計画で見せる方が効きます。

具体的には、この3つを揃えて話してみてください。

1つめ

費用の実額:「声優の学校=何百万」と思う親は多いです。週1型なら年25万〜35万円前後という相場を資料と一緒に見せましょう。

2つめ

期限:「20歳までに所属できなければ進路を切り替える」と自分から区切りを提示すると、親は安心して応援しやすくなります。

3つめ

両立の証明:成績を落とさないこと。これがいちばん効きます。

特に③は最強の説得材料です。成績を保ったまま自宅練習を続ける姿は、どんな言葉より本気を伝えます。

学業との両立も、週1回型の養成所なら現実的です。レッスンは週1でも、毎日の発声練習や録音練習は通学中や自室で細切れにできます。

親への伝え方は専用記事で詳しく解説しています。→声優になりたいけど親に反対されたときの対処法

高校生から声優になった人の
キャリアに学ぶ

昔は劇団の子役出身者が声優になるケースが主流でしたが、今は養成所から高校生のうちにデビューする人も増えています。

10代でデビューした人たちのキャリアには、共通点が3つあります。

1つめ。始まりは地味です。ジュニアクラスや養成所の基礎クラスで、発声と滑舌を延々とやる時期を全員が通っています。

2つめ。在学中は学校生活をおろそかにしていません。演劇部や放送部、勉強や読書が、あとから演技の土台になっています。

3つめ。チャンスの場に立ち続けています。養成所の進級審査、学内オーディション、中高生向けコンテスト。数を打つのではなく、審査のたびに課題を1つずつ潰しています。

つまり「特別な近道」があったわけではなく、この記事で紹介した準備とルートを、人より早く淡々と回していただけです。

逆に、10代で消えていく人にも共通点があります。基礎練習を飛ばしていきなり「キャラの声まね」だけをやってしまうパターンです。

声まねは楽しいですが、発声と滑舌の土台がないと、審査では一瞬で見抜かれます。

土台づくりに時間を使えるのは、締め切りのない高校生のうちだけです。

飛び級や在学中デビューの制度がある養成所を選べば、制服を着てアフレコスタジオへ通う未来も夢ではありません。

高校生から目指す場合の
費用はいくら?

ミウ

養成所ってお金がかかるんでしょ…?高校生のバイト代じゃ無理そう…

声優カナ

ルートによって10倍以上の差があるの。だから金額を知ってから進路を選ぶのが大事だよ

進路の相談を親にする前に、費用の相場を押さえておきましょう。

声優を目指す費用は、選ぶルートによって半年約25万円から数百万円まで大きく変わります。

💰 ルート 期間 費用の目安
声優養成所(週1回型) 半年〜3年 年間25万〜35万円前後
声優養成所(週5日・全日制) 1年〜 年間110万円ほど
声優専門学校 2年 総額約250万〜310万円
声優スクール(月謝制) 自由 月1万〜5万円

高校生が在学中に始めるなら、現実的なのは週1回型の養成所か月謝制スクールです。

週1回型なら専門学校の10分の1ほどの年間費用で、プロと同じ基礎レッスンを受けられます。

もう1つ注意したいのが入所金・入学金です。1万円〜22万円と学校によって開きが大きく、分割払いができないことが多い費用です。

年間の受講料だけを見て決めず、初年度に一括で必要な合計額で比較してください。

学校によっては高校生の入所金を半額にする制度や特待生制度もあります。こうした制度は資料請求しないと分からないことが多いです。

学校ごとの学費の実額は、声優の学費まとめ記事で詳しく比較しています。

まとめ:高校生の今が
一番のスタートライン

最後に、この記事の要点を3つにまとめます。

①高校生から声優になるルートは養成所・専門学校・一般公募の3つ。在学中から本格的に動けるのは養成所。

②高校生OKの養成所は、公式サイトで条件を確認できただけでも14校。「若すぎて入れない」は思い込み

③今日からできる準備は、発声・勉強・読書・舞台・筋トレ・録音。お金がなくても差はつけられる

吸収力のある高校生の今は、間違いなく一番のスタートラインです。

まずは気になる養成所・学校の資料を取り寄せて、比べるところから始めてみてください。

→高校生にもおすすめ声優養成所ランキング20校の記事はこちら

声優養成所の年齢制限【66校調査】の記事はこちら

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