沖縄の声優専門学校を調べてたら、サイトによって書いてあることがバラバラで…結局何校あるの?
実は沖縄県内で「学校教育法上の認可を受けた声優専門学校」は1校だけなの。県の名簿まで確認してきたから、順番に見ていこう。
「声優専門学校 沖縄」で検索すると、複数の学校が「専門学校」として紹介されているサイトが多く出てきます。
ですが実際に沖縄県の私立専修学校名簿・沖縄県専修学校各種学校協会の加盟校一覧・進路情報サイト「スタディサプリ進路」の「専門学校」限定検索の3つを確認したところ、沖縄県内で学校教育法上の認可を受けた声優専門学校は1校のみでした。
この記事では、その唯一の認可校の中身と、認可の有無を含めた沖縄での学校選びの判断材料を、一次情報ベースで解説していきます。
結論
沖縄の声優専門学校は1校のみ
沖縄県内で「学校教育法上の専修学校専門課程(=専門学校)」の認可を受けている声優系の学校は、沖縄ラフ&ピース専門学校(学校法人ラフ&ピース、那覇市松尾)のパフォーミングアーツ学科・声優/俳優コースのみです。
根拠は3つあります。
①進路情報サイト「スタディサプリ進路」で学校区分を「専門学校」に限定して沖縄県の声優系学校を検索すると、ヒットするのは沖縄ラフ&ピース専門学校の1件のみ。
②Wikipediaの「沖縄県専修学校一覧」にも同校が掲載されている。
③沖縄県専修学校各種学校協会(県内の専修学校・各種学校でつくる業界団体)の加盟校一覧にも「学校法人ラフ&ピース 沖縄ラフ&ピース専門学校」として名前が載っています。
よく比較対象として名前が挙がる「総合学園ヒューマンアカデミー那覇校」は、これら3つのどのリストにも載っていません。
校名に「専門学校」という言葉が入っていない通り、学校教育法上の認可を受けた専門学校ではなく、運営会社自身が「認可校ではない」と説明しているカンパニースクール(民間のスクール)です。
詳しい違いは次の章で解説します。
「専門学校」を名乗っていても
認可校とは限らない理由
でも他のサイトだとヒューマンアカデミーも「専門学校」って紹介されてたよ?どっちが本当なの?
「専門学校」は学校教育法で条件を満たした学校だけが名乗れる呼び方なんだよ。
専修学校専門課程(=専門学校)の法的な定義
学校教育法における「専門学校」とは、正式には「専修学校の専門課程」を指します。
専修学校として都道府県知事の認可を受けたうえで、①修業年限が1年以上、②授業時数が年800時間以上、③教育を受ける者が常時40人以上、という条件を満たした課程だけが「専門学校」と称することができます。
「専門学校」は誰でも自由に名乗れる呼び方ではなく、都道府県の認可というワンクッションを経て初めて使える名称です。
沖縄ラフ&ピース専門学校は、この認可を受けたうえで沖縄県の専修学校名簿に正式に登録されています。
ヒューマンアカデミー那覇校が「専門学校」ではない理由
総合学園ヒューマンアカデミーは、進路情報サイト「スタディサプリ進路」上で「その他教育機関」に分類されています。
これは運営会社が独自に展開する「カンパニースクール」という業態で、学校教育法上の専修学校(各種学校・専門学校)としての認可を受けていない民間のスクールを指します。
運営会社自身も、自社が学校教育法上の認可校ではないことを公式に説明しています。
カンパニースクールが悪いわけではありません。
大切なのは「認可の有無」を知ったうえで、学費・卒業後に得られる資格・カリキュラムの実態を比較して選ぶことです。
認可校であれば専門士などの称号を得られる場合がありますが、カンパニースクールにはその制度がありません。
学校選びの際は、パンフレットの「専門学校」という表記だけで判断せず、公式サイトで「専修学校」「認可」といった言葉があるかを確認する習慣をつけると安心です。
沖縄ラフ&ピース専門学校
声優・俳優コースの中身
沖縄ラフ&ピース専門学校は、吉本興業グループが設立した学校法人が運営する、沖縄で初めてエンターテインメントを総合的に学べる専門学校です。パフォーミングアーツ学科の中に、声優・俳優コースが設置されています。
パフォーミングアーツ学科の2年間カリキュラム
修業年限は2年制で、1年前期・後期、2年前期・後期の4期構成でカリキュラムが組まれています。演技指導はスタニスラフスキー演劇法を中心に行われます。
| 🎓 時期 | 📚 主な学習内容 |
|---|---|
| 1年前期 | ディクション基礎・シナリオリーディング基礎・ナレーション基礎 |
| 1年後期 | ディクション応用・アニメアフレコ・インプロビゼーション基礎・進級舞台公演 |
| 2年前期 | シナリオリーディング応用・外画アフレコ・ナレーション応用 |
| 2年後期 | インプロビゼーション応用・ボイスサンプル制作・卒業舞台公演出演 |
アニメアフレコだけでなく外画(海外ドラマ・映画の吹き替え)のアフレコ実習もあり、2年後期にはボイスサンプル制作と卒業舞台公演への出演が用意されています。在学中から劇場公演や映像出演といった実践経験を積める点が特徴です。
学費の内訳と「学費は高い」という口コミの実態
初年度納入金は115万円(入学金10万円を含む)です。
後述する在校生の口コミの中には「学費は少し高い気もします」という声もあります。
ただしこの金額は2年間で講師陣によるレッスン・防音レコーディングルームの使用・在学中の舞台/映像出演の機会がセットになった金額です。
単純な月謝制のスクールと比較する際は、含まれる実習・出演機会の量も合わせて確認することをおすすめします。
在校生・卒業生の口コミから
わかるリアルな評判
公式サイトのいいことしか書いてないんじゃないの…?実際の評判が知りたいな。
学校口コミサイト「みん専」に、在校生本人の声が載っていたよ。良い点も気になる点も、そのまま紹介するね。
学校口コミサイト「みん専」によると、沖縄ラフ&ピース専門学校の総合評価は4.4点(9件)、パフォーミングアーツ学科に限ると4.7点(4件)となっています。
パフォーミングアーツ学科 声優・俳優コースに在籍する在校生(2024年入学)の口コミでは、次のような声が寄せられています。
「業界で現役活躍中の方達が講師で、分かりやすく厳しく指導する」「全面鏡張りの部屋と防音で広いレコーディングルームが完備」
「在学中から舞台経験を積める環境が整備されている」「コース外授業も受講でき幅広く学べる」
在校生インタビューでは、沖縄県立南部商業高等学校を卒業後、県内ホテルレストランでの勤務を経て入学した知念亮太さんが紹介されています。
入学後にミュージカルライブショーのオーディションに合格したエピソードが公式サイトに掲載されています。
就職実績としてはフリーランス活動や養成所への進学が主流で、卒業後すぐに声優として即デビューする人ばかりではありません。
この点も、進路を考えるうえで押さえておきたいポイントです。
あなたに合う進路はどっち?
沖縄で通う・上京する診断チェック
沖縄には認可校が1校しかないぶん、「このまま沖縄で通うか」「上京して選択肢を増やすか」で迷う人も多いはずです。3つの質問に答えると、今のあなたに近いタイプと、次に読むべきパートが分かります。
Q1/3
あなたに合う進路タイプは?
3つの質問に答えると、今読むべきパートへ記事内リンクで案内します。
Q1. 今の生活の状況は?
Q2. 学費・生活費にかけられる予算感は?
Q3. 今の気持ちに近いのは?
選択すると次の質問へ進みます。結果ボタンはこの記事内の該当パートへ移動します。
沖縄で通うメリット・デメリット
沖縄在住のまま沖縄ラフ&ピース専門学校に通う一番のメリットは、引っ越し費用・一人暮らしの生活費がかからないことです。実家から通える場合、上京する場合と比べて総費用を大きく抑えられます。
一方でデメリットは、認可校の選択肢が1校しかないため、カリキュラムや校風が自分に合わなかった場合の「別の専門学校に転校する」という選択肢が県内には無いことです。
オープンキャンパスや体験入学に参加し、実際の講師・レッスンの雰囲気を入学前に確認しておくことが特に重要になります。
上京して専門学校を選ぶ場合の視点
上京すれば、東京・大阪を中心に専門学校の選択肢は大きく広がります。声優志望者向けの専門学校としては、代々木アニメーション学院、アミューズメントメディア総合学院(AMG)、KADOKAWAアニメ・声優アカデミーなどが代表的です。
ただし沖縄からの上京は、学費に加えて引っ越し費用・敷金礼金・毎月の家賃と生活費が上乗せされます。
「養成所からで良いのでは」と迷う場合は、全国12校舎を展開する日本ナレーション演技研究所(日ナレ)のように、応募資格が中学卒業程度・費用無料という間口の広い養成所から検討を始める方法もあります。
専門学校か養成所か自体で迷っている場合は、次の章もあわせて確認してください。
「声優養成所」という
選択肢との違い
沖縄には、専門学校とは別に「声優養成所」というジャンルの選択肢もあります。
養成所は学校教育法上の専修学校ではなく、主に事務所やスクールが独自に運営するレッスンの場で、2年制の専門学校のようなカリキュラムより短期・実践重視の形式が中心です。
沖縄県内にも劇団ひまわり沖縄エクステンションやキャラKEN沖縄校といった養成所がありますが、認可の有無や学び方の性質が専門学校とは異なるため、この記事では詳しく扱いません。
養成所それぞれの特徴・学費については、声優養成所ジャンルの記事で別途詳しく解説する予定です。
出願・オープンキャンパスの
流れ
沖縄ラフ&ピース専門学校は、資料請求・オープンキャンパス・学校説明会・ネット出願の窓口が公式サイト上に用意されています。
公式サイトから資料請求を行い、パンフレットで声優・俳優コースのカリキュラムと学費の詳細を確認する
オープンキャンパス・学校説明会に参加し、防音レコーディングルームや講師陣の雰囲気を実際に見る
進路が固まったらネット出願で手続きを進める(出願時期・締切は年度により変わるため公式サイトで最新情報を確認する)
電話での問い合わせ窓口は0120-787-847です。所在地は沖縄県那覇市松尾2-1-29で、那覇市中心部からアクセスできる立地にあります。
沖縄で声優専門学校を選ぶときの
5つのチェックポイント
最後に、沖縄で声優専門学校・声優系スクールを検討するときに確認しておきたいポイントを整理します。
学校教育法上の認可があるかを、パンフレットの「専門学校」表記だけでなく公式サイトの「専修学校」「認可」という言葉で確認する
2年間のカリキュラムの流れ(基礎→応用→実践)が自分の目指す方向性(声優・ナレーター・舞台俳優等)と合っているか
初年度納入金だけでなく、2年間トータルの学費と、含まれる実習・出演機会の量を照らし合わせる
在校生・卒業生の口コミを学校口コミサイト等の第三者情報でも確認する
沖縄在住のまま通うか上京するかを、学費だけでなく生活費・引っ越し費用まで含めて比較する
沖縄出身で声優として
活躍する先輩たち
「地方出身だと不利なのでは」と不安になる人もいますが、沖縄出身で全国的に活動している声優は実際に存在します。
たとえば三宅健太さんや新垣樽助さんは、沖縄県出身でありながら全国区のアニメ・ゲーム作品に数多く出演しているプロの声優です。出身地が沖縄であること自体は、声優としてのキャリアを妨げる要因にはなりません。
大切なのは、沖縄で基礎を固めるか上京して学ぶかにかかわらず、実技・発声・表現力を継続的に鍛え、オーディションの場数を踏むことです。
沖縄で声優を目指す人から
よくある質問
高校生でも沖縄ラフ&ピース専門学校に進学できますか?
はい。パフォーミングアーツ学科は高校卒業(見込み含む)を対象とした2年制の専門課程です。在校生インタビューでも、沖縄県立南部商業高等学校を卒業後に入学した例が紹介されています。
社会人からでも入学できますか?
在校生インタビューでは、県内ホテルレストランでの勤務を経てから入学した例が公式サイトで紹介されており、社会人経験者の入学実績もあります。年齢制限等の詳細は資料請求または学校説明会で直接確認してください。
通信制高校の声優専攻とは何が違いますか?
通信制高校の声優専攻(例:日本ウェルネス高等学校沖縄など)は、学校教育法上「高等学校」の課程であり、高校卒業資格を取得しながら声優レッスンを受けられる仕組みです。
一方、沖縄ラフ&ピース専門学校は高校卒業後に進学する「専門学校(専修学校専門課程)」であり、学校区分そのものが異なります。
高校卒業資格が必要な人は通信制高校、高校卒業後に専門的に学びたい人は専門学校、という違いで検討してください。
まとめ
沖縄県内で学校教育法上の認可を受けた声優専門学校は、沖縄ラフ&ピース専門学校のパフォーミングアーツ学科・声優/俳優コースの1校のみです。
「専門学校」と紹介されている他の学校の多くは、認可を受けていないカンパニースクールである点に注意してください。
まずは認可の有無を確認したうえで、学費・カリキュラム・口コミを比較し、沖縄で通うか上京するかを自分の生活状況に合わせて判断しましょう。
声優養成所という選択肢や、他の地域の専門学校情報については、声優になりたい委員会の関連記事もあわせて参考にしてください。

