志望動機、面接で「なぜ声優なの?」って聞かれたら何て答えればいいんだろう…
大丈夫、型さえ知っていれば未経験でもちゃんと組み立てられるよ。この記事で一緒に整理していこう。
声優のオーディションや面接では、ほぼ必ず「志望動機」を聞かれます。
養成所の入所審査、事務所のオーディション、専門学校の面接、どの場面でも避けて通れない質問です。
実は、志望動機で落とされる人の多くは「話す内容」ではなく「組み立て方」でつまずいています。
同じ経験・同じ熱意を持っていても、伝え方次第で印象は大きく変わります。
この記事では、面接官が志望動機の何を見ているのか、どう組み立てれば伝わるのか、NGなパターンは何か、提出先によって何が違うのかを順番に整理していきます。
「経験がないから何を話せばいいか分からない」という人も、順番に読み進めれば、自分なりの志望動機を組み立てられるようになっています。
自分の志望動機がどこで止まっているか、先に確認したい人はこちら。
面接官が「志望動機」で
本当に見ている2つのポイント



志望動機の質問には、実は2つの問いが同時に含まれています。
この2つを分けて意識できているかどうかで、話の説得力が変わってきます。
「なぜ声優なのか」を聞いている
1つめは、数ある職業の中でなぜ声優を選んだのかという問いです。
「演技をしたいなら俳優でもいい」「歌いたいなら歌手でもいい」という前提のもとで、それでも声優を選んだ理由が求められています。
声を使った表現に絞って声優を選んだ理由が語れると、この問いにきちんと答えたことになります。
逆に、「表現の仕事がしたい」だけで終わってしまうと、俳優や歌手ではなく声優を選んだ理由までは伝わりません。
「なぜここなのか」(この養成所・この事務所)を聞いている
2つめは、数ある養成所・事務所の中でなぜここを選んだのかという問いです。
「声優になりたい理由」だけで終わってしまうと、この2つめの問いに答えられていないことになります。
養成所・事務所側は、入所後・所属後も長く続けてもらいたいと考えているため、他ではなくここを選んだ理由まで語れているかどうかで印象が大きく変わります。
「なぜ声優なのか」だけで終わらず、「なぜここなのか」まで一言添えるのが差になります。
面接官は、志望動機の内容だけでなく、話し方や表情から本気度も同時に見ています。
内容が整理できていても、早口で緊張したまま話してしまうと、伝わる印象は弱くなってしまいます。
内容の組み立てと同じくらい、落ち着いて話す練習もあわせて行っておきましょう。
好印象な志望動機の作り方
4ステップ



志望動機は、次の4ステップの順番で組み立てると伝わりやすくなります。
順番を変えずに、この通りに組み立てるだけで話がぐっと整理されます。
結論を最初に言い切る。「私が声優を目指す理由は、〇〇です」と最初の一文で結論から入ります。
理由をひとつに絞る。理由を並べると一番の理由が伝わりません。一番強い理由を1つだけ選びます。
エピソードで裏付ける。理由につながった具体的な出来事を添えます。実際に経験したことだけを書きます。
入所・合格後の展望で締める。「合格したらどうなりたいか」まで語ると、先を見据えていることが伝わります。
理由を説明してから最後に結論を言う話し方だと、聞き手は最後まで「結局何が言いたいのか」が分からないまま話を聞くことになります。必ず①→②→③→④の順番で組み立てましょう。
エピソードは作り話や誰かの体験談の流用ではなく、自分が実際に経験したことだけを使います。展望は、数年後にどんな役柄・仕事に挑戦したいかまで触れられると理想的です。
この4ステップは順番が命です。結論を後回しにすると、それだけで話が伝わりにくくなります。
話す時間が限られている面接では、特に「①結論→②理由」の2つだけでも先に言い切る意識を持つと、聞き手の理解が早くなります。
言ってはいけないNGな
志望動機3パターン



好印象な型がある一方で、審査側の印象を下げてしまいやすいパターンも3つあります。
自分の志望動機がこれらに当てはまっていないか、一度チェックしてみましょう。
「なんとなく」「憧れだけ」で終わる
「なんとなく声優になりたいと思った」で終わってしまうと、本気度が伝わりません。
きっかけが「なんとなく」だったとしても、そこから自分なりに理由を掘り下げる作業が必要です。
「なんとなく」の奥にある感情(声で表現することへの興味、特定の作品から受けた影響など)を一段階言葉にするだけで、印象は変わります。
「アニメ・声優が好き」だけで終わる
アニメや声優のファンであることは、きっかけとしては問題ありません。
ただし、ファンであること自体は志望動機の理由にはなりません。ファンだからこそ何を感じ、何をしたいと思ったのかまで言葉にする必要があります。
「好きだから」で止まっている志望動機は、他の志望者との違いが見えづらくなってしまいます。
定型文・棒読みで話してしまう
どこかで見たような定型文をそのまま暗記して話すと、内容が良くても棒読みで伝わってしまいます。
自分の言葉に一度言い換えてから、実際に声に出して練習しておくことが大切です。
書いた文章をそのまま読み上げるのではなく、話し言葉として自然に聞こえるかを事前に確認しておきましょう。
3つとも共通しているのは「自分の言葉で語れているか」です。
3つのNGパターンはどれも、内容そのものが悪いわけではありません。
「なんとなく」も「好きだから」も、そこからもう一段階だけ自分の言葉で掘り下げれば、そのまま好印象な志望動機の材料に変わります。
削るのではなく、足りない一段階を足すという意識で見直してみましょう。
【3秒診断】あなたはどのタイプ?
志望動機、次にやるべきこと



ここまでの型・NG例を踏まえて、今のあなたに一番近い状態を診断してみましょう。
3つの質問に答えると、結果に応じてこの記事内の該当パートへご案内します。
自分の状態に近い項目を選ぶだけなので、深く悩まず直感で答えて大丈夫です。
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あなたはどのタイプ?志望動機、次にやるべきこと診断
3つの質問に答えると、今のあなたに合う続きの記事パートへ案内します。
Q1. 志望動機、いま一番近い状態は?
Q2. 今の志望動機を人に説明するとしたら?
Q3. 提出・面接まであとどれくらい?
選択すると次の質問へ進みます。結果ボタンはこの記事内の該当パートへ移動します。
【ゼロから作りたい人向け】
自己分析3ステップ



「何を書けばいいか思い浮かばない」という人は、まず次の3ステップで自己分析から始めましょう。
順番に書き出していくだけで、志望動機の材料が自然に集まります。
きっかけを書き出す
声優に興味を持った出来事を、時期や作品名も含めて具体的に書き出します。
「なんとなく」でも構いません、まずは思いつく限り書き出すことが最初の一歩です。頭の中だけで考えず、実際に紙やメモに書き出すと整理しやすくなります。
思い出せるきっかけが複数ある場合も、この段階では絞り込まず、まず全部書き出しておきましょう。絞り込みは次のステップで行います。
「好き」の一歩先を考える
書き出したきっかけについて、「なぜそれが好きなのか」をもう一段階掘り下げます。
例えば「声で感情を表現することに惹かれた」のように、好きの中身を具体的な言葉にしていきます。
「何が」「どんなふうに」好きなのかまで言葉にできると、志望動機の核になる部分が見えてきます。
合格後どうなりたいかを考える
最後に、合格した後にどんな声優になりたいかを考えます。
漠然とした理想ではなく、「どんな役柄を演じたいか」「どんな現場で働きたいか」まで具体的に考えると、4ステップの「展望」部分がはっきりします。
ここまで書き出せれば、4ステップの「結論→理由→エピソード→展望」に当てはめるだけで、志望動機の骨組みが完成します。
一度に完璧な文章を作ろうとせず、まずは箇条書きで材料を集め、あとから文章の形に整えるという順番の方がスムーズに進みます。
【下書きをブラッシュアップしたい人向け】
エピソードの説得力を足す方法



すでに下書きがある人は、多くの場合「理由は書けているが、エピソードが抽象的」というつまずきを抱えています。
2つのコツで、下書きの説得力を底上げできます。
抽象的な理由を「いつ・どこで・何を感じたか」に分解する
「感動したから」で終わっている場合、いつ・どこで・何を見て・何を感じたかまで分解して書き直してみましょう。
例えば「中学生のとき、ある作品のワンシーンを見て、声だけでこんなに感情が伝わるのかと驚いた」のように、時期・状況・感じたことをセットで書くと、抽象的な一文が具体的な体験談に変わります。
使うエピソードは1つに絞る
複数のエピソードを詰め込むと、かえって印象がぼやけます。
一番伝わると思うエピソードを1つだけ選び、そのぶん詳しく描写する方が説得力が上がります。
エピソードを削ったぶん、残した1つを丁寧に描写することを意識しましょう。
複数のエピソードを迷って選べない場合は、「①結論との結びつきが一番強いもの」「②自分の言葉で一番詳しく語れるもの」の2つの基準で選ぶと決めやすくなります。
【提出先で書き分けたい人向け】
養成所・事務所・専門学校の違い



養成所と事務所って、志望動機の内容を変えた方がいいのかな?
うん、聞かれている軸が少し違うから、提出先ごとに寄せる部分を変えると伝わりやすくなるよ。
同じ「志望動機」でも、提出先によって聞かれ方の重心が変わります。
基本の4ステップは共通ですが、どこに重心を置くかを変えるだけで印象が良くなります。
声優養成所のオーディションで聞かれる場合
養成所はこれから育てる前提の場所なので、今の実力よりも「なぜここで学びたいのか」「続けられる本気度があるか」が重視されます。
未経験であることを不安に思う必要はなく、これから学ぶ姿勢が伝わる展望を語れれば十分です。
声優事務所のオーディションで聞かれる場合
事務所は所属後すぐに仕事につながる可能性がある場所なので、「なぜこの事務所なのか」「どんな声優として活動したいか」まで具体的に語れると印象が変わります。
事務所ごとの得意分野(アニメ・吹き替え・ナレーションなど)に触れられると、より説得力が増します。
専門学校の面接で聞かれる場合
専門学校は2年間などの学びの期間全体を見据えているため、「なぜ声優なのか」に加えて「学校生活の中で何を身につけたいか」まで触れると好印象です。
入学後の授業やカリキュラムを踏まえた展望が語れると、志望動機に厚みが出ます。
どの提出先であっても、基本の4ステップ自体は変わりません。重心の置き方だけを提出先に合わせて微調整する、という意識で臨むと迷わずに済みます。
履歴書・応募書類に書くときの
文字数とまとめ方



面接では詳しく話せても、書類の志望動機欄は文字数が限られています。
書類と面接で、それぞれ役割を分けて考えると書きやすくなります。
書類は結論と理由を150〜200字に凝縮する
書類では、4ステップのうち「結論」と「理由」だけを150〜200字程度にまとめます。
エピソードと展望は面接本番で口頭補足する前提で、書類は簡潔にまとめて構いません。文字数の欄が狭い場合も、この2つだけは削らないようにしましょう。
面接本番は書類の内容を口頭でふくらませる
書類に書いた結論・理由を土台にして、面接ではエピソードと展望を加えて話します。
書類と面接で内容が矛盾しないよう、同じ結論・理由を軸に組み立てるのがポイントです。
書類と面接で言っていることが違うと、審査側に一貫性のなさが伝わってしまうため注意しましょう。
100字程度とさらに欄が狭い場合は、結論の一文だけに絞っても構いません。理由・エピソード・展望は、面接や自己PR欄など、別の場所で補えば十分です。
「未経験でも書ける」根拠になる
主要養成所の間口の広さ



「経験がないのに、こんな志望動機で評価されるのか」と不安に思う人もいるかもしれません。
主要な養成所・専門学校の応募条件を見てみると、実は間口はそれほど狭くありません。
応募資格のハードルは想像より低い
例えば業界最大手の日本ナレーション演技研究所(日ナレ)は、全国12校舎を展開しています。
それでも応募資格は中学卒業程度の学力のみで、審査も実技と簡単な筆記が中心です。特別なスキルや経験がなくても応募できる設計になっています。
代々木アニメーション学院やアミューズメントメディア総合学院(AMG)、KADOKAWAアニメ・声優アカデミーといった専門学校も、未経験からの入学を前提にしたコースを用意しています。
入学時点で経験を求められることはほとんどありません。
養成所は「実技力を試される場」、専門学校は「2年間かけて学ぶ場」というように、そもそも求められている前提が違います。
自分がどちらのタイプの学び方に向いているかを考えるところから始めても構いません。
未経験前提の志望動機でも十分通用する
養成所・専門学校の多くは、そもそも「これから育てる人」を前提に選考しているため、経験の有無より本気度が伝わる志望動機の方が評価されます。
このページで紹介した4ステップに沿って組み立てれば、未経験からでも十分に評価される志望動機が作れます。
まとめ
声優の志望動機は、面接官が見ている「なぜ声優なのか」「なぜここなのか」という2つの問いを理解した上で、結論→理由→エピソード→展望の順に組み立てれば、未経験でも十分に評価されます。
NGパターンを避け、提出先に応じて重心を変えられれば、さらに印象は良くなります。
自分のタイプが分からない人は、記事冒頭の3秒診断からもう一度チェックしてみてください。
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