大学生から声優を目指すのって、もう遅いのかな…?(´•̥ ω •̥` )
全然遅くないよ!大学生には大学生の勝ち方があるんだ✨
「声優になりたい。でも自分はもう大学生。今から始めて間に合うんだろうか」。この記事は、そんなあなたのための実践ガイドです。
結論から言うと、大学生から声優を目指すのは遅くありません。むしろ、時間・お金・保険の3つをそろえられる有利な立場です。
私は地方の大学を卒業してから上京して養成所に通い、プロの声優として事務所に所属していた経験があります。
その実体験もふまえて、大学と両立できるルートの選び方から学年別のやること、就活やお金の現実まで、この1記事にまとめました。
結論:大学生から声優を
目指すのは遅くない



まず一番大きな不安に答えます。大学生からのスタートは、声優業界では珍しくもハンデでもありません。
大学生の今この瞬間は、声優を目指せる時間がまだ4年近く残っている「早い側」の位置です。
なぜそう言い切れるのか、実例と業界の実態から見ていきましょう。
大学生から声優になった人は実際にいる
大学に通いながら声優として活動を始めた例としては、早稲田大学在学中から活動していた斉藤壮馬さんが有名です。
また、大学卒業後に養成所へ入り直してプロになった声優も数多くいます。私自身も、大学を卒業してから上京して養成所に通ったひとりです。
養成所のクラスに入ると、同期には大学生や社会人が普通にいます。「大学生は浮くのでは」という心配は、実際の教室では起こりません。
事務所側も、年齢より「今の実力と伸びしろ」を見ています。大学で身についた読解力や一般常識は、オーディションの場でむしろ好印象に働きます。
「遅い」と感じるカラクリ:所属までの年数で考える
「遅い」と感じるのは、高校卒業後すぐ専門学校に入る人と比べてしまうからです。
でも冷静に数えてみてください。大学1年生の今から週1の養成所に通えば、卒業する22歳の時点でレッスン歴は3〜4年になります。
18歳で専門学校に入った人が20歳で卒業してから所属を目指すのと、実は大きな差はありません。
声優事務所の所属オーディションにも、大学生や社会人の応募を締め出すような年齢ルールはほぼありません。
焦って大学を辞める必要も、諦める必要もないのです。まずは3つのルートから全体像をつかみましょう。
学年×住まいで分かる
あなたの進み方マップ
大学生とひとくちに言っても、1年生と4年生、東京と地方では最適な動き方が変わります。
まずは下のマップで、自分がどのパターンかを確認してください。
学年×住まいで分かる進み方診断
3つの質問に答えると、今のあなたに合う動き方へ案内します。
いま何年生ですか?
住まいはどちらに近いですか?
いまの気持ちに近いのは?
分岐のポイントは「学年」と「住まい」の2つ
学年で変わるのは残り時間です。1・2年生なら在学中に所属まで狙えますし、4年生なら卒業後の設計が中心になります。
住まいで変わるのは通える学校の数です。東京圏なら夜間・週末の選択肢が豊富ですが、地方はオンラインや地方校舎の活用が鍵になります。
この2軸で考えるだけで、「自分は何をすればいいのか」が一気に具体的になります。
文系か理系か、学部が何かは分岐に影響しません。実験や実習が多い人は、学年ではなく「忙しい学期・空く学期」で計画を立てると現実的です。
迷ったら「在学中に週1で始める」が基本線
どのパターンにも共通する基本線は、大学を辞めずに週1回のレッスンから始めることです。
週1なら学業ともバイトとも両立でき、費用も抑えられます。合わないと感じたら軌道修正もききます。
「卒業まで待ってから一気にやる」より、「小さく今始める」方が、結果的に所属までの時間は短くなります。
週1で1年続ければ、自分に本当に向いているかも判断できます。合わなかったときに失うものが小さいのも、週1スタートの利点です。
養成所によっては4月のほかに7月・10月入所の枠もあるので、思い立った学期から始められます。
大学生が声優を目指す
3つのルート



大学生が声優を目指す道は、大きく3つに整理できます。それぞれの違いを最初に表で確認しましょう。
| 項目 | 🎓 大学×養成所 (Wスクール) |
🌙 大学×週末 スクール |
🎤 卒業後に 本格スタート |
|---|---|---|---|
| 始めやすさ | ◎ 入所審査はあるが週1〜で始めやすい | ○ 夜間・週末講座は入りやすい | ◎ 時間を全部使える |
| 費用の目安 | 年間20万〜30万円台 | コースにより幅が大きい | 養成所なら年間20万円台〜 |
| 週の負担 | 週1回2時間〜 | 週1〜2回(夜・日曜) | 週1〜毎日まで自由 |
| デビューへの近さ | ◎ 在学中から事務所直結 | ○ 学内オーディションなど | ○ 集中できるが開始が遅れる |
| 向いている人 | 在学中に始めたい人全般 | 基礎を広く学び直したい人 | 学業が忙しすぎる人・院生 |
ルート①大学×養成所のWスクール(最短・王道)



一番人気があり、私もおすすめする王道ルートです。大学に通いながら、週1〜2回だけ声優養成所のレッスンに通います。
養成所はプロの声優事務所が運営する育成機関なので、在学中から事務所直結の環境に入れるのが最大の強みです。
費用も年間20万円台からと、3ルートの中で最も抑えやすい水準です。
レッスンは平日夜や土日に設定されていることが多く、履修の組み方しだいで1年生からでも無理なく通えます。
「大学を続けながらプロの指導を受けられる」という形は、親を安心させる材料にもなります。
ルート②大学×週末・夜間の声優スクール
専門学校が開いている夜間・週末講座や、民間の声優スクールに通うルートです。
養成所より審査のハードルが低く、演技経験ゼロでも基礎の基礎から教えてもらえます。
「いきなり事務所直結の環境は緊張する」という人が、最初の1年に選ぶ入り口として向いています。
ここで基礎を固めてから、2年目に養成所の入所審査へ進む二段構えの人も多いです。費用や日程は学校ごとの差が大きいので、複数校の資料を並べて比べてください。
ルート③卒業してから本格的に始める
在学中は学業に集中し、卒業後に養成所や専門学校へ進むルートです。私はこのルートで、大学卒業後に上京して養成所に通いました。
開始は遅れますが、時間を全部レッスンに使えるので上達は速いです。理系で実験が多い人や、院生にも現実的な選択肢です。
「在学中は学業、卒業後は声優」と期間を区切ることで、どちらも中途半端にならないのがこの型の良さです。
ただし卒業後は収入の問題が出てくるので、お金の準備を在学中から進めておくことが条件になります。
大学と両立できる
学校選びの3条件



授業もバイトもあるのに、レッスンまで回せるかな…?
両立できるかは学校選びでほぼ決まるよ。条件は3つだけ!
両立に失敗する人の多くは、根性ではなく学校選びでつまずいています。次の3条件で絞れば、両立の負担は大きく減ります。
条件①週1回〜・夜間・土日クラスがあるか



大前提は、大学の授業と重ならない時間帯にレッスンがあることです。
週1回2時間のクラスなら、3・4限が詰まっている学期でも土日や平日夜でカバーできます。
募集要項で「週1クラス」「夜間・日曜」の文字を最初に探してください。ここが無い学校は、大学生には物理的に通えません。
同じ学校でも校舎によって開講曜日が違うことがあります。通いやすい校舎に希望のクラスがあるかまで確認しておくと確実です。
条件②振替制度とオンライン対応
大学生にはテスト期間・実習・ゼミ合宿など、どうしても休む週が発生します。
欠席したレッスンを別の日に振り替えられるか、オンラインで補講を受けられるかで、1年間の吸収量が大きく変わります。
見学や説明会では「テスト期間はみなさんどうしていますか?」と聞くと、大学生への対応の実態が見えてきます。
振替の回数に上限がある学校や、動画補講のみの学校など、制度の中身はさまざまです。パンフレットの「振替可」の一言で安心せず、条件まで確認しましょう。
条件③費用が学生のバイト代で払える範囲か
親に全額頼る前提の計画は、反対された瞬間に崩れます。自分のバイト代で払える金額かどうかを基準にしましょう。
「週1回・振替あり・年間20万円台まで」の3条件で絞ると、大学と両立できる学校はほぼ自動的に決まります。
金額を見るときは、受講料のほかに入所金・教材費・交通費まで含めた年間総額で考えるのがコツです。半年分ほどの費用を先に貯めてから始めると、途中で息切れしません。
具体的にどの学校が当てはまるのかは、次の章の比較表で確認してください。
大学生におすすめの
養成所・専門学校



3条件をふまえて、大学生が検討しやすい代表的な学校を実数つきで紹介します。
週1から通える養成所の代表例
週1両立の代表格が日本ナレーション演技研究所(日ナレ)です。全国12校舎を展開する業界最大手クラスの養成所です。
週1クラスは1回2時間で、年間の受講料は187,000円〜242,000円(入所金99,000円は別)。大学生のバイト代で現実的に払える水準です。
応募資格は中学卒業程度からで、審査は実技と簡単な筆記のみ。アイムエンタープライズなどの大手事務所グループにつながっているのも強みです。
在校生には大学生や社会人も多く、同じ境遇の仲間ができやすい環境です。まずは資料で校舎の場所とクラスの時間帯を確認してみてください。
じっくり学べる専門学校の夜間・週末コース
2年間みっちり学ぶ専門学校にも、大学生が使える窓口があります。
アミューズメントメディア総合学院(AMG)には夜間・日曜専科があり、30歳未満なら大学と並行して通えます。
KADOKAWAアニメ・声優アカデミーは週3日2年制という通い方で、全日制よりも時間の融通がききます。
代々木アニメーション学院(代アニ)は全日2年制が基本なので、卒業後ルートの本命候補です。
夜間・週末コースは全日制より費用を抑えやすいのも大学生向きのポイントです。開講状況は年度で変わるため、必ず最新の募集要項で確認してください。
比較表:費用・通い方・特徴
| 学校 | 大学との両立 | 費用の目安 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 日本ナレーション演技研究所(日ナレ) | ◎ 週1回2時間から | 入所金99,000円+週1クラス年187,000円〜242,000円 | 全国12校舎。アイムエンタープライズなど大手事務所グループ直結 |
| アミューズメントメディア総合学院(AMG) | ○ 夜間・日曜専科あり(30歳未満) | 全日制の本科は初年度1,380,000円。専科は資料で要確認 | 直営プロダクションあり。プロダクション直接所属率92%(2025年) |
| 代々木アニメーション学院(代アニ) | △ 全日2年制が基本(卒業後向き) | 初年度約159万円・2年計約306万円 | 業界最大級の実績。リモート学部あり |
| KADOKAWAアニメ・声優アカデミー | △〜○ 週3日2年制 | 声優専攻で年1,250,000円 | 満18歳以上対象。KADOKAWA作品との接点が魅力 |
費用は年度や専攻で変わるため、最新の金額は必ず資料と募集要項で確認してください。
迷ったらまず、週1で始めやすい日ナレの資料から取り寄せて、養成所の全体像をつかむのがおすすめです。
\スマホから無料で請求できます/
学費の内訳や安く抑えるコツは声優の学費の記事で、週1・週2で通える学校の一覧は週1声優専門学校の記事で詳しく解説しています。
声優を目指す大学生の1年:
入所時期と審査のリズム



学年別の話に入る前に、養成所の1年がどんなリズムで回っているかを知っておきましょう。大学の年間予定と重ねて計画が立てられるようになります。
入所時期は4月が基本。7月・10月の枠を持つ養成所も
養成所の多くは大学と同じ4月始まりです。入所審査はその前の冬から春に行われるので、「思い立った日」から数か月の準備期間があると考えてください。
日ナレのように7月・10月入所の枠を設けている養成所なら、年度の途中からでも始められます。
「来年の4月まで待つ」必要はありません。募集時期は資料と公式サイトで必ず最新情報を確認しましょう。
大学の履修登録の時期と入所の時期をセットで考えると、両立の時間割が組みやすくなります。
年1回の進級審査と発表の機会が節目になる
多くの養成所では、年度末に進級審査があります。ここで上のクラスに上がれるか、事務所への推薦につながるかが決まります。
つまり大学の試験期間と養成所の審査期間は、どちらも年度末に重なりやすいということです。
この重なりをあらかじめ知っておけば、秋のうちにレポートや単位を前倒しして、審査前の1〜2か月を演技に集中させる計画が組めます。
節目を制する人が進級します。1年の地図を持っているだけで、練習の配分が変わるはずです。
【大学1年生】
時間の貯金がある最有利の学年



ここからは学年別に、今やるべきことを具体的に見ていきます。まずは1年生です。
1年生の強み:単位・時間・選択肢がすべて多い
1年生は大学生活の中で一番自由度が高い学年です。授業のコマ数は多くても、時間割を自分で組める余地が大きいからです。
今から週1レッスンを始めれば、就活が始まる3年生までに2年分のレッスン歴を作れます。
在学中の所属も現実的に狙えるポジションです。この時間の貯金は、あとの学年では買えません。
1年生は、失敗してもやり直しがきく学年でもあります。半年やって合わなければ別の学校に移っても、時間の損失はごくわずかです。
1年生でやること:基礎練・情報収集・お金の計画



やることは3つです。まず自主練で発声と滑舌の土台を作ること。
次に、気になる養成所・スクールの資料を集めて体験レッスンに行くこと。そして、レッスン費をバイトでどう作るかの計画を立てることです。
1年生のうちに「情報・体・お金」の3つを整えておくと、2年生からの本格始動が一気にスムーズになります。
体験レッスンは複数校を回るのがおすすめです。教室の空気や講師との相性は、パンフレットでは絶対に分かりません。この段階ならお金もほぼかかりません。
【大学2年生】
単位を貯めて両立の土台を作る



2年生は、大学生活に慣れて余裕が出てくる学年です。この余裕をどう使うかで差がつきます。
2年生までに単位を稼ぐと3・4年が自由になる
声優と両立する大学生活の鉄則は、前倒しで単位を取ることです。
1・2年で取れるだけ取っておくと、3・4年は週の登校日を減らせて、レッスンとオーディションに時間を回せます。
「単位の貯金=声優活動の自由時間」と考えると、退屈な必修授業にも意味が生まれます。
4年生で週5日空けられるか週1日しか空かないかは、卒業間際のオーディション対応力に直結します。シラバスを見ながら「3年後の自分の時間割」から逆算してみてください。
2年生からのWスクール開始パターン



2年生からのスタートも十分早い部類です。週1クラスなら4月・7月・10月など複数の入所時期を選べる養成所が多いです。
学園祭やサークルとの両立も、週1回2時間なら現実的に回せます。
「1年生のうちに始められなかった」と落ち込む必要はまったくありません。今月から資料集めを始めれば追いつけます。
費用を貯める期間として前期を使い、後期や10月入所から通い始める計画も現実的です。半年の自主練を挟んでから審査を受ければ、その分よい状態でスタートできます。
【大学3年生】
就活か声優かの二択にしない



3年生は就活の準備が視界に入り、一番迷いが深くなる学年です。
3年生からのWスクールは十分間に合う
「もう3年生だから」とためらう人が多いのですが、3年生の春に始めれば卒業までに2年分のレッスンを受けられます。
これは高卒で専門学校に2年通う人と同じレッスン量です。3年生スタートは手遅れではありません。
むしろ、目的意識がはっきりした状態で始められるぶん、吸収は速い傾向があります。
養成所には3年生から始めて卒業後に所属をつかんだ人が珍しくありません。大切なのは開始時期より、始めてからの練習密度です。
就活準備と養成所を並走させるスケジュール



3年生の夏〜冬はインターンや自己分析と、養成所のレッスンが重なる時期です。
おすすめは、レッスンを土日クラスに寄せて、平日を大学と就活準備に使う組み方です。
就活でも「大学と両立して3年間続けた」という事実は継続力の証明になります。声優活動は隠す弱みではなく、語れる強みです。
エントリーが集中する春だけレッスンを振替で軽くするなど、時期ごとの濃淡をつけると破綻しません。養成所側も学生の事情には慣れているので、遠慮せず相談してみてください。
【大学4年生】
卒業後を見据えた最終準備



4年生・院生からでも道はあります。ただし「卒業後にどう続けるか」の設計が中心になります。
卒業後すぐ養成所へ:春入所からの逆算



養成所の多くは4月入所が基本です。卒業と同時に始めるなら、4年生の秋〜冬に資料請求と入所審査を済ませておく必要があります。
私自身、大学卒業後に上京して養成所に通いましたが、年齢で不利を感じたことはほとんどありません。
それよりも、卒業までに半年分の生活費とレッスン費を貯めておけるかどうかが、その後の安定を決めました。
秋の時点で「住まい・お金・入る養成所」の3つが決まっていれば、卒業式の翌月から迷わずスタートできます。
就職してから社会人クラスで目指す選択肢
「収入を確保してから挑戦したい」なら、就職して社会人として夜間・週末クラスに通う道もあります。
養成所には社会人の在籍者が普通にいて、週1クラスなら仕事と両立できます。
収入があるとレッスン費の心配が消え、家族の反対も起きにくくなります。焦って卒業直前に無理な選択をする必要はありません。
「就職=夢を諦める」ではありません。仕事で得た社会経験やマナーは、現場での信頼や演技の説得力としてそのまま返ってきます。
就活と声優は
どう両立する?3つの選択肢



大学生の声優志望が最後に必ずぶつかるのが、就活との折り合いです。ここを曖昧にしたまま進むと、両方が中途半端になります。
就活を捨てて声優一本にするのは、やっぱり怖いよ…
捨てなくていいんだよ。両立の型は3つあるから安心して!
就活か声優かの二択にしないことが、大学生の一番の勝ち筋です。
選択肢①就職して働きながら夜間・週末で通う



一番堅実な型です。平日は仕事、週末はレッスンという生活で、収入を保ちながら挑戦を続けます。
背水の陣より長く続けられるのが最大の利点です。所属オーディションで年齢を理由に落とされることは、まずありません。
会社勤めと養成所を数年並行し、所属をつかんでから働き方を変える人もいます。生活の土台があると、オーディションでも余裕を持って挑めます。
勤め先を選べるなら、残業が少なく土日が確実に休める仕事が両立向きです。
選択肢②就活せず所属オーディションに懸ける条件
卒業後はアルバイトで食いつなぎながら、養成所とオーディションに全力を注ぐ型です。
この型を選んでいいのは、「◯年まで」という期限と半年分以上の資金を用意できる人だけです。
期限のない挑戦は、ずるずると消耗して終わりがちです。決めた期限は紙に書いて、家族にも共有しておきましょう。
資金と期限の両方がそろっていれば、全時間を練習に注げるこの型は最速で結果が出ます。どちらか一方でも欠けるなら、選択肢①から始めて切り替える方が安全です。
選択肢③迷ったまま院進・留年するのは避ける
「決められないから」という理由だけでの大学院進学や留年は、おすすめしません。学費が増えるうえ、迷いも先送りされるだけだからです。
進学するなら「院で学びたいことがあり、声優は週1で続ける」のように、両方の目的をはっきりさせてからにしましょう。
迷いを断ち切る一番の方法は、体験レッスンに行って自分の本気度を体で確かめることです。
マイクの前に立った自分がどう感じるか。それが、どんな自己分析よりも正直な答えをくれます。
在学中に所属できたら?
現役大学生声優という道



Wスクールがうまくいくと、「大学に通いながら事務所に所属する」という状態が現実になります。憧れの形ですが、実態も知っておきましょう。
現役大学生声優の生活:収録と授業の両立
収録やオーディションは平日の昼間に入ることが多く、授業との調整が最大の課題になります。
だからこそ、1・2年生のうちに単位を貯めておいた人ほど、チャンスが来たときに動けます。
事務所側も学生の所属者には慣れており、学業と両立しながら少しずつ現場を経験させてもらえるケースが一般的です。
「学生だから仕事が来ない」と悲観する必要はありません。学生の若い声そのものが、キャスティング上の武器になる場面もあります。
在学中所属を目指すときの注意点
注意したいのは、所属を焦って学業を放り出してしまうことです。中退してしまうと、うまくいかなかったときの保険まで失います。
「所属できても大学は卒業する」と最初に決めておくと、判断がぶれません。
在学中の所属はあくまでボーナスです。狙って取りにいくものではなく、週1の積み重ねの延長線に置いてください。
焦りが出てきたら、この記事の学年別の章に戻って「今やるべきこと」を1つずつ片づけるのが一番の近道です。
東京の大学生の動き方:
立地の優位性を使い切る



東京・首都圏の大学に通っているなら、その立地は最大の武器です。
平日夜・土日で通える選択肢が最も多い
声優の養成所・スクールの大半は東京に集中しています。夜間クラス・日曜クラス・週1クラスと、時間帯の選択肢も最多です。
大学やバイト先からの動線で校舎を選べるのは、東京の学生だけの特権です。
主要ターミナル駅の周辺に校舎が集まっているので、大学帰りにそのまま寄れるルートを探してみてください。移動時間が短いほど、両立は長続きします。
東京で夜間も通える学校の具体的な一覧は東京の声優専門学校21選の記事にまとめています。
授業・バイト・レッスンの1週間モデル
たとえば「平日5日のうち3日は大学、2日はバイト、土曜にレッスン2時間+自主練」という組み方なら、無理なく回せます。
大事なのは、レッスン日を固定の予定として時間割の最初に置くことです。
バイトのシフトを後から合わせる順番にすると、両立の成功率が大きく上がります。
慣れるまでは予定を詰め込みすぎず、睡眠時間を最優先で確保してください。喉の調子は睡眠にはっきり表れます。
この時間割はあくまで一例です。自分の授業と体力に合わせて、続けられる形に整えてください。
地方の大学生の動き方:
オンラインと上京の逆算



地方の大学だと、やっぱり不利なのかな…
基礎作りは地方でも十分できるよ。大事なのは上京の時期!
地方在住は確かにハンデですが、「地方の4年間で何を貯めるか」を決めれば逆転できます。私自身が地方大学の出身です。
地方校舎・オンラインレッスンでできること
日ナレのように地方都市に校舎を持つ養成所や、オンラインレッスン対応のスクールが増えています。
発声・滑舌・読解といった基礎は、地方にいながら十分に鍛えられます。
「東京に行ってから始める」ではなく「東京に行くまでに仕上げる」と考えると、地方の4年間が準備期間に変わります。
仙台・名古屋・京都・難波など地方主要都市に校舎を持つ養成所なら、地方在住のまま対面レッスンも受けられます。
上京のベストタイミングは「卒業と同時」が基本
オーディションや事務所の拠点は東京に集中しているため、最終的には上京が必要になります。
在学中の中退上京はリスクが大きいので、卒業と同時の上京を基本線に、そこから逆算して資金とレッスン歴を貯めましょう。
目安として、最初の半年分の生活費とレッスン費を持って上京できると、焦らずオーディションに向き合えます。東京で就職して働きながら通う形なら、収入と挑戦を同時に確保できます。
地方からの詳しい戦略は進路記事の地方在住の章でも解説しています。
お金の現実:
レッスン費はバイト代で作れる



「お金がないから無理」と諦める前に、実際の金額を見てください。大学生の家計で払える現実的な数字です。
かかるお金の実数:週1クラスなら年20万〜30万円台
週1の養成所クラスなら、受講料は年間187,000円〜242,000円が目安です(日ナレの例)。入所金を足しても初年度30万円前後になります。
月に直すと約2万〜3万円。週2〜3回のバイトで現実的に作れる金額です。
2年間で200万円を超える専門学校の全日制と比べると、在学中に始めるハードルの低さが分かります。
この金額なら「まず1年やってみる」という判断がしやすく、途中でルートを変えても傷が浅く済みます。
声優志望の大学生に向いているバイト



バイトを選べるなら、「声と体を消耗しすぎない」「シフトの融通がきく」の2軸で選びましょう。
塾講師や試験監督のような時給が高めで拘束が読みやすい仕事は、レッスンとの両立に向いています。
接客のバイトも、声の張り方や人との距離感がそのまま演技の引き出しになるので悪くありません。喉を痛めるほどの大声が続く現場だけは避けてください。
深夜シフトが続くバイトは、喉と生活リズムを崩しやすいのが難点です。レッスン前日は早めに上がるなど、シフトの組み方でカバーしましょう。
特待生制度・分割納入という選択肢
成績優秀者の学費を免除・減額する特待生制度を持つ学校もあります。実力に自信が出てきたら挑戦する価値があります。
分割納入や教育ローンに対応する学校もあるので、初期費用だけで諦める必要はありません。
制度の有無と条件は募集要項に必ず書かれています。資料を取り寄せたら、費用のページから先に読むのがおすすめです。
お金が足りないときの具体的な解決策はお金がない人向けの記事に7つまとめています。
大学生活そのものを
声優の武器に変える



大学の4年間は、レッスン以外の時間もすべて声優の材料になります。ここが専門学校一本の人にはない大学生の強みです。
演劇サークル・放送研究会・朗読会の使い方
学内の演劇サークルや放送研究会は、無料で場数を踏める練習場です。
人前で演じる経験・マイクを通す経験・台本を回す経験は、養成所のレッスンと相互に効いてきます。
ただしサークルの活動が忙しすぎてレッスンを圧迫するなら本末転倒です。あくまで主戦場は養成所側に置きましょう。
学内の発表は録音・録画がしやすいのも利点です。一人暮らしで発声練習の場所に困っている人にとっては、部室が貴重な練習環境にもなります。
一般教養と人生経験が演技の引き出しになる
役者は、自分の中にある経験からしか演技を引き出せません。
文学・歴史・心理学の授業も、ゼミの発表も、恋愛もアルバイトも、すべてが役作りの材料になります。
「大学の勉強は声優には無駄」ではなく、引き出しを増やす4年間だと捉え直してください。
たとえば歴史の授業は時代劇の役作りに、心理学はキャラクターの感情分析に直結します。「この授業は演技のどこで使えるか」という視点で受けると、退屈な講義も練習に変わります。
在学中にできる
自主練メニュー



レッスンが週1なら、残りの6日をどう使うかで成長速度が決まります。お金のかからない自主練から始めましょう。
毎日15分の発声・滑舌メニュー



腹式呼吸:仰向けでお腹に手を当て、お腹で息をする感覚を毎日5分つかむ
滑舌練習:「外郎売(ういろううり)」を1日1回、口を大きく動かして音読する
録音チェック:スマホで自分の音読を録音し、聞き返して改善点を1つメモする
1日15分でいいので、毎日続けることが一番の近道です。
通学の徒歩時間に口を動かす、湯船で腹式呼吸を確かめるなど、生活に埋め込むと無理なく続きます。
それぞれの詳しいやり方は自宅でできる発声練習の記事で解説しています。
ボイスサンプルは今から準備すべき?
オーディション応募に使うボイスサンプルは、レッスンで基礎が固まってからで大丈夫です。
ただし、日々の録音チェックの習慣はサンプル作りの下地になります。自分の声を客観的に聞ける人は上達が速いです。
本格的に作るときは、養成所の講師に見てもらいながら仕上げると独りよがりを防げます。今の段階では「録音に慣れる」ことだけ意識すれば十分です。
作り方の全体像はボイスサンプルの作り方の記事を参考にしてください。
大学生が受けられる
声優オーディション



在学中でも受けられるオーディションはあります。ただし、良い機会と危険な募集が混ざっているのがこの世界です。
オーディションって、怪しい募集もあるって聞いたよ…
見分けるポイントがあるよ。お金の流れに注目してね!
一般公募オーディションの探し方と現実



事務所や作品の公式サイトで公募される一般オーディションは、誰でも応募できます。
ただし倍率は非常に高く、未経験の大学生がいきなり合格するのは現実的ではありません。
「経験を積む場」と割り切って、応募書類やボイスサンプル作りの練習として使うのが賢い付き合い方です。
応募要項を見ると「18歳以上」など大学生がそのまま対象になる募集も多くあります。落ちても記録は残らないので、書類の書き方に慣れるだけでも収穫です。
養成所の特待生オーディションという狙い目
実力がついてきたら、養成所や専門学校の特待生オーディションが狙い目です。
合格すれば学費の免除や減額を受けながら学べるので、金銭面のハードルが一気に下がります。
選考の時期や条件は学校ごとに違います。目当ての学校の募集スケジュールを、資料で早めに控えておきましょう。
レッスン費や登録料の名目で先にお金を求めてくる「オーディション」は、その場で断ってください。
危険な募集の見分け方は声優オーディションの裏側の記事で詳しく暴露しています。
親への伝え方:
学費を出してもらっている場合



大学生特有の悩みが、「大学の学費を出してくれている親に、声優の話をどう切り出すか」です。
「大学は卒業する」が最強の交渉カード
親の最大の不安は「大学を辞めて夢に走るのではないか」です。だから最初に「大学は必ず卒業する」と宣言してください。
そのうえで「在学中は週1のレッスンだけ」「就活もする」と伝えれば、親が反対する理由の大半は消えます。
順番が大事です。夢の熱量から語り始めるのではなく、保険から先に見せましょう。
親世代は「声優=不安定」という印象しか持っていないことが多いです。費用や仕組みの情報を一緒に見せるだけでも、話の空気は変わります。
レッスン費を自分で持つ計画の見せ方
レッスン費をバイト代でまかなう計画を紙に書いて見せると、本気度が伝わります。
「お金は出さなくていい。応援だけしてほしい」と言える状態を作るのが、大学生にできる一番の説得です。
金額・バイト収入・貯金のペースを1枚の表にまとめると、口頭で語るより何倍も伝わります。この表はそのまま自分の資金管理にも使えます。
反対されたときの詳しい説得手順は進路記事の親説得の章にまとめています。
大学生から声優になった人の
共通点3つ



実際になれた人って、何が違ったんだろう…?
才能より習慣の差だよ。3つの共通点を見てみよう!
養成所時代に見てきた「大学生や社会人からでも所属できた人」には、はっきりした共通点がありました。
共通点は「期限・場数・環境」の3つ
期限を切る。「卒業後◯年で所属できなければ切り替える」と先に決めて、逆算で動く
場数を踏む。オーディション・発表会・朗読会など、人前で声を出す機会から逃げない
環境を使い倒す。講師への質問・設備・イベントなど、払ったお金の分を回収しにいく
逆に言えば、この3つは才能と関係なく、今日から誰でも真似できる行動です。
特に「期限を切る」は効果が大きく、残り時間を意識した瞬間からレッスン1回ごとの集中度が変わります。
失敗パターン:「いつか」と先延ばしにする
うまくいかなかった人に共通していたのは、「チャンスはいつか来る」と待ちの姿勢でレッスンだけを続けていたことです。
待っているだけでは、チャンスの総量は増えません。
資料請求・体験・オーディションと、小さな行動を先に起こした人から順に道が開けていきます。
大学生は「まだ時間がある」と思いやすいぶん、この罠にはまりやすい立場です。学期の区切りごとに行動を1つ決めるルールにすると、待ちの姿勢を防げます。
卒業後の現実:
事務所所属までの流れ



最後に、あえて厳しい現実も共有しておきます。知らないまま進むのが一番危険だからです。
養成所卒業〜所属オーディションの流れ
養成所・専門学校・Wスクールで実力をつける
声優事務所の所属オーディションを受ける
合格したら「預かり」や「ジュニア」として活動を始める
事務所内の審査を通過して正所属になる
養成所を修了しても、全員が事務所に入れるわけではありません。所属オーディションで選ばれる必要があります。
だからこそ、在学中から場数を踏んで審査の空気に慣れておくことが効いてきます。
所属できても、すぐには食べていけないんだね…
そう。だから大学生の今から備えられることが多いんだよ
所属後すぐは食えない:収入の現実と備え
所属直後は「預かり」や「ジュニア」という見習い的な立場から始まり、収入はごくわずかです。多くの新人がバイトと並行して活動します。
大学生のうちに貯金の習慣と、続けられるバイト先を確保しておくと、この下積み期を乗り切りやすくなります。
生活が安定しているほど、オーディションで思い切った演技ができます。下積み期の設計まで含めてが、進路選びです。
デビュー後の仕事や収入の実態は進路記事のデビュー後の章と声優の仕事内容の記事で詳しく解説しています。
大学生の声優志望の
よくある質問(FAQ)
最後に、大学生からよくいただく質問へ短く答えます。
Q1大学を中退して専門学校に行くべき?
おすすめしません。中退すると学歴の保険を失ううえ、専門学校の学費も新たにかかります。
在学中のWスクールか卒業後の進学で、中退せずに目指せる道が十分あります。
どうしても環境を変えたいなら、中退ではなく休学で試す手もあります。休学中に養成所へ通い、手応えを見てから結論を出せば戻る道が残ります。
学費を出す親との関係も、休学の方がはるかに穏やかに保てます。
休学する場合も、期限を決めてから動くのが鉄則です。
Q2文系・理系や学部は関係ある?
関係ありません。オーディションで学部を問われることはまずないです。
強いて言えば、文章を読む量が多い学部は台本読解の練習になります。
発声に有利な学部というものも存在しません。学部を選び直す必要はなく、今の専攻のまま時間割の工夫だけで両立できます。国語が苦手でも、台本の読解は練習で必ず伸びます。
むしろ専攻で得た専門知識は、その分野のナレーションや解説の仕事で強みになります。
Q3短大生・大学院生でも同じ動き方でいい?
基本は同じです。短大生は2年しかないぶん、1年生のうちに週1レッスンを始めるのが理想です。
院生は研究との両立負担が大きいので、卒業後スタートか社会人クラスの型が現実的です。
短大の2年間は専門学校の修業年限と同じ長さなので、密度を上げれば十分な準備期間になります。どちらの場合も「残り時間から逆算する」という原則は変わりません。
学年の数え方が違うだけで、この記事の考え方はそのまま使えます。
Q4サークルの演技経験だけで事務所に入れる?
ゼロではありませんが、かなり狭き門です。事務所と接点を持てる場が、サークルにはほぼ無いからです。
サークルで得た経験を武器に、養成所やオーディションという「業界との接点」に出ていくのが現実的です。
学生演劇の舞台が紹介につながる例もゼロではありませんが、狙って再現できるものではありません。「サークルで場数、養成所で業界との接点」と役割を分けて考えるのが健全です。
迷ったら、業界との接点がある側を優先してください。
Q5独学だけで声優になれる?
基礎練習は独学でもできますが、事務所とつながる場が無いのが致命的です。最後は養成所やオーディションをどこかで経由するのが現実的です。
費用を抑えたいなら、独学期間を半年と区切って基礎を作り、その後に週1の養成所へ進む二段構えがおすすめです。ただし変な癖がつく前に、一度はプロの目で発声を見てもらってください。
自宅でできる練習から始めたい人は自宅でできる発声練習の記事をどうぞ。
Q6地方の大学からでも在学中に所属を狙える?
狙えますが、東京の学生よりはハードルが上がります。オーディションや事務所の面談が東京で行われることが多いためです。
地方在住のうちは「基礎を仕上げる期間」と割り切り、審査や上京の交通費を計画に入れておくと現実的です。
オンラインレッスンで力をつけて、勝負の審査だけ夜行バスで上京する。そんな戦い方をしている地方の学生は実際に多いです。
Q7顔出しのイベントやルックスも必要?
最近の声優はイベントや配信など、顔を出す仕事も増えています。とはいえ、オーディションで最後に見られるのはやはり声と演技です。
清潔感と、人前に立てる程度の度胸があれば十分です。ルックスを理由に諦めるのは早すぎます。
度胸の方は、サークルの発表や朗読会など人前に出る場数で後からいくらでも鍛えられます。
Q8何歳までに所属できないと無理?
明確な年齢の壁はありません。ただし養成所には35歳前後の応募上限を設ける所もあるため、始めるなら早いほど選択肢は多いです。
大学生の年齢はどの養成所でも余裕で範囲内なので、応募の時点で困ることはありません。実際の合否を左右するのは「何歳か」より「何年続けられる資金と計画があるか」です。
ナレーションなど、大人の声が求められる仕事も視野に入れると道は広がります。
まとめ
大学生から声優を目指すのは遅くありません。週1回のレッスンから、大学を辞めずに始められます。
大学の4年間を「遅れ」と数えるか「持ち時間」として使うかで、卒業時の景色はまったく変わります。
学年と住まいで動き方は変わりますが、共通する最初の一歩は同じです。資料を集めて、体験レッスンに行って、週1で小さく始めること。
週1で始めるなら、全国12校舎で大学生の在籍も多い日本ナレーション演技研究所(日ナレ)が合わせやすいです。
\スマホから無料で請求できます/
まだ自分の動き方に迷っている人は、もう一度進み方マップに戻って確認してみてください。あなたの4年間を、声優への持ち時間に変えていきましょう。応援しています!








