腹式呼吸って結局何が違うの?発声にどう関係するの?( •̅_•̅ )
腹式呼吸を使うと声の伸びも安定感も変わるよ。今日は仕組みとやり方、セルフチェック、あなたのタイプ診断まで一気に解説するね!
「腹式呼吸」という言葉を検索すると、ボイトレ教室のページがずらりとヒットします。
ホームページにもよく書かれていますが、腹式呼吸から発声を学ぶことを良しとしているボイトレ教室が多いです。
この記事では、腹式呼吸で発声がどう変わるのかという仕組みから、今日からできるやり方、自分でできるチェック方法、あなたに合った発声タイプの診断まで、順番に解説していきます。
声優を目指している方はもちろん、歌ってみたい方、人前で話すときに声が通らないと感じている方にも役立つ内容です。今日から実践できる形でまとめました。
専門用語での説明だけでは実践に移しにくいので、この記事ではできるだけ「今すぐ体で確認できる方法」に絞って紹介していきます。
まずは3問診断で、自分に合う発声練習を確認しましょう。
腹式呼吸とは?胸式呼吸との違いと発声が変わる理由



腹式呼吸と胸式呼吸の違い
呼吸の方法は、主に腹式呼吸と胸式呼吸に分けられます。腹式呼吸は、何も意識せずにやっているという方もいます。
簡単に説明すると、息を吸うときにお腹が膨らみ、息を吐くときにお腹がへこむのが腹式呼吸です。
よく「お腹に息を入れる」と表現されますが、実際に空気は肺に入っています。息を吸うときにお腹を膨らますことで横隔膜が下がるので、肺に入る空気を多くすることができます。
横隔膜は肺の下にある膜状の筋肉で、下がることで肺が縦に広がるスペースが生まれます。
「お腹に入れる」という表現は、この横隔膜の動きを感覚的に言い換えたものです。
誰もが自然に腹式呼吸をやっている時間があります。それは「寝ているとき」です。今日寝るときにお腹に手をあててみましょう。息を吸うときにお腹が膨らんでいれば、それが腹式呼吸です。
それに対し、胸式呼吸は胸に空気を入れるようなイメージです。息を吸うと胸があがり肩もあがります。息を吐くと、胸が下がり肩も下がります。
自然に腹式呼吸をやっている人は男性に多く、女性は少ないと言われています。これは体の構造や、日常生活で締め付けの強い服を着る機会が多いことなどが理由として挙げられます。
性別に関わらず、意識して練習すれば誰でも腹式呼吸は身につけられます。「自分は苦手なタイプかも」と感じた人ほど、次の章で紹介するやり方を試す価値があります。
締め付けの強い服装のときは、お腹を大きく動かしづらくなります。本気で練習したい日は、ゆったりした服装や、腰まわりが締め付けられない姿勢を選ぶだけでも感覚をつかみやすくなります。
なぜ発声に腹式呼吸がいいのか



発声をするときに腹式呼吸が良いというのは、聞いたことがある方が多いでしょう。理由としては、空気を吸う量が多くなるからだと言われています。
横隔膜が下がる分、肺に空気が多く取り込めるため、吐く量も増えるという理論が一般的です。たくさんの空気を吐くことができれば、その分声が長く、強く出ます。
また、発声をするときには、リラックスして体に力を入れずに声を出す方がいいと言われます。これは「共鳴」を狙ったもので、体を楽器のようにして声を響かせることが目的です。
ココに注意
胸式呼吸は喉に大きな負担をかける発声方法です。体もリラックスしづらいため、声の大きさを喉で調整する必要があるからです。
その点、腹式呼吸はリラックスして発声しやすく、喉も大きく開けるので喉への負担が小さいのが特徴です。
また、声のボリューム調整は空気の量で調整するため、長時間話しても疲れにくいという特徴もあります。
セリフを長く読んだり、大きな声を出し続けたりする声優にとって、この「疲れにくさ」は見過ごせないポイントです。
喉に頼った発声を続けていると、長時間の収録で声が枯れてしまうこともあります。
今日からできる!腹式呼吸の基本のやり方3ステップ



理屈が分かっても、実際にどうやればいいのか分からないと練習が続きません。ここでは、今日から試せる基本のやり方を3ステップに分けて紹介します。
椅子に浅めに座るか、まっすぐ立って姿勢を整える。肩の力を抜き、背筋を軽く伸ばすだけで呼吸の通り道が広がります。
お腹に手を当て、鼻からお腹をふくらませながら4〜5秒かけて息を吸う。胸ではなくお腹が膨らむ感覚を確認します。
口からゆっくり、お腹をへこませながら長く吐き切る。目安は8〜10秒。吐き切ったら2つめに戻って繰り返します。
この3ステップを1日5分、寝る前や湯船の中で続けるだけでも、お腹を使う感覚は数日でつかめるようになります。
目安の秒数はあくまで目安です。最初は「吸う4秒・吐く6秒」くらいから始めて、慣れてきたら吐く時間を少しずつ延ばしていくと無理なく続けられます。
大事なのは秒数そのものより、お腹が膨らむ→へこむという動きを毎回きちんと感じられているかどうかです。
数字にこだわりすぎて呼吸が浅くなっては本末転倒です。まずは動きの確認を優先しましょう。
腹式呼吸ができているか不安な人へ|セルフチェック法



寝て確認する方法
一番簡単なのは、仰向けに寝てお腹の上に手のひらか軽い本を乗せる方法です。息を吸ったときに手や本が持ち上がり、吐いたときに沈めば、正しく腹式呼吸ができています。
立った状態だと力の入れ方が分かりにくい人でも、寝た状態なら重力の助けもあって自然にお腹が動きやすくなります。
チェックのときは、いつもより少し大きめに呼吸をしてみると、お腹の上下がより分かりやすくなります。最初は違和感があっても、数回繰り返すうちに自然な動きに近づいていきます。
立って確認する方法



立った姿勢で確認したい場合は、お腹に手のひらを当て、息を吸うときにお腹を軽く押し返すように力を入れてみましょう。
肩や胸が先に動いてしまう場合は、まだ胸式呼吸のクセが強いサインです。焦らず、寝た状態からのチェックを繰り返すと矯正しやすくなります。
セルフチェックは1回で終わらせず、練習を始めてから1週間後、1か月後と定期的に行うのがおすすめです。慣れてきたつもりでも、緊張する場面では胸式呼吸に戻ってしまうことがあるからです。
本番前や人前で話す直前など、緊張しやすいタイミングでこそ、寝て確認した感覚を思い出しながら深呼吸をしてみましょう。
あなたの発声タイプは?3問でわかる腹式呼吸チェック診断
ここまでの内容を踏まえて、今のあなたに一番合う練習ポイントをタップ形式で診断できます。3つの質問に答えるだけで、この記事内のおすすめパートへ移動します。
結果は「基礎トレタイプ」「胸式クセタイプ」「応用タイプ」の3つ。今つまずいているポイントによって、次に読むべき場所は変わります。
まずは気軽にタップしてみてください。
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あなたの発声タイプは?
3つの質問に答えると、今のあなたに合う練習パートへ記事内リンクで案内します。
Q1. 普段の呼吸、当てはまるのは?
Q2. 発声で一番困っていることは?
Q3. 今の目標に近いのは?
タップすると次の質問へ進みます。結果ボタンはこの記事内の該当パートへ移動します。
ボイトレで歌がうまくなる?腹式呼吸だけでは決まらない理由



腹式呼吸ができるようになれば、それだけで歌も上手くなるのかな?(●・̆⍛・̆●)
実はそれだけじゃないんだ。腹式呼吸はあくまで土台。ここから先を見ていこう!
腹式呼吸ができる=歌が上手くなるわけではない
ボイトレ教室では歌うことで発声を教えてくれる講師の方がいます。最初は腹式呼吸を教わることが王道です。
しかし、腹式呼吸をマスターしたからといって、歌が上手くなるわけではありません。
歌が上手いと言われるポイントは、音程・声の響き・リズム感・音域の広さ・表現力の5つ。このポイントは、声優になるための訓練でも同じことが言えます。
声優のセリフ読みも、突き詰めれば「音程」「響き」「リズム」「音域」「表現力」の掛け合わせです。腹式呼吸はこの5つを支える土台であって、それ自体がゴールではありません。
胸式呼吸でも歌がうまい人はいる
腹式呼吸ができることが歌の上達の絶対条件でないことは、プロの歌手が証明しています。浜崎あゆみさん、aikoさん、椎名林檎さん、木村カエラさんなどは、胸式呼吸寄りの発声です。
男性ですと、Mr. Children、GReeeeNなどでしょう。彼らは胸式呼吸しかできないわけではなく、腹式呼吸もマスターした上で、自分の表現に合う発声法として胸式呼吸を選んでいるのです。
声の出し方と音感を鍛えれば歌はうまくなる



では、歌が上手くなるにはどうすればいいのでしょうか。先に述べた5つのポイントをマスターできれば、上手くなるということです。
つまり、音程がしっかり取れていて、リズムも掴んでいる、良く響く、音域の広い声で、表現豊かに歌うということです。
ボイトレ教室では、この5つのポイントをできるようになることを目的に進めるところが多いでしょう。
声優になるのに歌のボイトレは必要?発声への活かし方



声優さんになるのに、歌のボイトレって必要なの?(•೭•)
なんとも言えないんだけど、武器にはできるよ!ここまで診断や練習法をやってきたあなたなら、応用の話もついてこられるはず。
発声の違いを身に着ければ武器になる
普段は、胸式呼吸での発声をしている人が多いと思います。歌のボイトレ教室に通った場合でも、腹式呼吸は必ず教わります。
腹式呼吸のメリットは、喉を大きく開けるため、喉への負担が小さいこと。胸式呼吸でセリフをずっと言い続けるのはかなり疲れます。
普段は腹式呼吸寄りの声でセリフを言い、効果的に胸式呼吸のセリフを言う、というように使い分けができると、声優としての武器になります。
声優に必要なスキルは表現を自由にする発声
声優になるために必要なポイントは、歌が上手いポイントと同じだとお伝えしました。声優も表現者、歌手も表現者です。
声優養成所で発声を教わることもあるとは思いますが、プロに正しい発声を教わる方が効率的です。
声優に必要なスキルは表現力なのですが、音域を広くしたり、リズム感を養ったりすることで、表現の幅も広がります。
自分の表現したいことが自由にできるようになるために、ボイトレ教室に通うことは間違いではありません。
腹式呼吸で息のコントロールができるようになると、セリフの語尾を伸ばしたり、逆に鋭く切ったりといった表現の幅も自然と広がります。
呼吸が安定していないと、こうした細かい表現の調整は難しくなります。
大切なのは声が響くこと



声優の「声」に焦点を絞ってみると、マイクにのる声とのらない声があることが分かります。声質や発声によって「マイクのりが良い声」「マイクのりが悪い声」に分かれてしまいます。
ココに注意
マイクのりが悪い声で大きな声を出しても、大きな声として録音できない場合があります。反対に、小さな声でもマイクのりがいい声だとはっきりと聞こえます。
この違いは声の響きにあります。自分の声は、自分の骨を通して聞く骨振動の声です。
マイクのりが良くない人は、よく響いていると自分では思っていても「そば鳴り」しているだけで、声が響かないのでマイクにのらないという現象が起きます。
声優になるために、歌のボイトレは必要とまではいきませんが、自分の声がよく響くようになるために、歌のボイトレに通うことは大きなメリットになるでしょう。
腹式呼吸を土台にして声を響かせる感覚を歌で身につけ、それをセリフの発声に応用する。この順番で練習すると、遠回りに見えて実は効率よく声優としての発声力が身についていきます。
逆に、腹式呼吸を飛ばしていきなり感情表現だけを練習しても、土台が不安定なままなので長続きしにくいことが多いです。順番を守ることが、結果的に一番の近道になります。
特にアフレコの現場では、同じセリフを何度も繰り返し収録することがあります。
喉に頼った発声のままだと、テイクを重ねるごとに声質が変わってしまうリスクもあるため、早いうちから腹式呼吸を土台にしておくメリットは大きいです。
声優養成所・専門学校でも腹式呼吸は基礎になる



腹式呼吸は、独学だけでなく声優養成所・専門学校でも必ず基礎として教わります。
たとえば日本ナレーション演技研究所(日ナレ)は全国12校舎を展開する業界最大手です。
応募資格は中学卒業程度の学力のみ、審査は実技と簡単な筆記のみ、費用は無料と間口が非常に広いのが特徴です。
腹式呼吸のような基礎の発声トレーニングも、初日から段階を踏んで教わることができます。
2年間じっくり学びたい場合は、代々木アニメーション学院やアミューズメントメディア総合学院(AMG)、KADOKAWAアニメ・声優アカデミーのような専門学校も選択肢になります。
独学でセルフチェックを続けつつ、プロに直接見てもらいたくなったタイミングで、こうした養成所・専門学校の体験レッスンを利用するのも一つの手です。
専門学校では、腹式呼吸の基礎練習に加えて、実際のセリフや歌を使った応用練習まで段階を踏んで指導してもらえるのが独学との大きな違いです。
自分の呼吸が正しくできているか客観的に見てもらえるので、体験レッスンで一度プロの目を通してみる価値があります。
練習してるつもりなんだけど、本当にできてるのか分からなくて不安になる…(´;ω;`)
あるある!腹式呼吸って、最初はみんな同じところでつまずくよ。よくある失敗パターンを見てみよう。
腹式呼吸が身につかないときのよくある失敗と対処法



力が入りすぎて続かないケース
お腹を膨らませようと力を入れすぎてしまい、数回で疲れてしまうケースはよくある失敗です。
腹式呼吸は筋トレではなく、お腹の力を抜いたり戻したりする自然な動きです。肩や首に力が入っている場合は、一度大きく伸びをして脱力してから練習し直しましょう。
鏡の前で練習して、肩が上下に動いていないかを目で確認するのも効果的です。力の入れすぎに気づいたら、一度深呼吸を1回はさんでから再開すると、余計な力が抜けやすくなります。
息を吐ききれないケース
息を最後まで吐き切れず、途中で苦しくなって吸ってしまうケースもよく見られます。
吐く時間を最初から10秒に設定せず、まずは5秒から始めて、慣れてきたら少しずつ延ばしていくのがコツです。焦らず自分のペースで、セルフチェックと組み合わせながら続けていきましょう。
腹式呼吸は体育の授業のように短期間でできるようになるものではなく、感覚をつかむまで2〜4週間ほどかかる人がほとんどです。
うまくいかない日があっても、それは失敗ではなく練習の途中経過だと考えて大丈夫です。
できない日があっても、寝て確認する方法に戻ればすぐに感覚を取り戻せます。焦らず行き来しながら続けてみてください。
周りに腹式呼吸ができている人がいると比べてしまいがちですが、身につくスピードには個人差があります。
他人と比べず、練習前の自分と今の自分を比べるようにしましょう。
まとめ
腹式呼吸は、発声の土台になる基本のスキルです。やり方の3ステップとセルフチェックで自分の状態を確認しながら、診断で分かったタイプに合わせて練習を続けていきましょう。
声優を目指す道は人それぞれですが、腹式呼吸という土台を整えることは、独学でも、養成所・専門学校に通う場合でも、どちらの道を選んでも無駄にはなりません。
まだ診断を試していない方は、記事中盤の「あなたの発声タイプは?」から3つの質問に答えてみてください。基礎トレ・胸式クセ・応用の3タイプのうち、今のあなたに合う練習パートへ案内します。
腹式呼吸は、一度できるようになったら終わりではなく、緊張したときや疲れているときに崩れやすいものでもあります。この記事のセルフチェックを、練習の合間に何度でも見返してみてください。
腹式呼吸ができるだけで歌や演技が上手くなるわけではありませんが、マイクにのる響く声・喉に負担の少ない発声を支える土台になります。まずは今日の3ステップから始めてみましょう。
マイクのりが良い、いい響きの声で、表現を自由にできるようになれば、声優としての表現力も育っていくことでしょう。
まずは今日、寝る前の5分から始めてみてください。









