声優をやりながらVtuberもやってみたいけど、正直そんなの許されるのかな…。
結論から言うね。声優とVtuberはもう別の職業じゃなくて、同じ「声で表現する仕事」の枝分かれだよ。今日はその理由と始め方を一緒に見ていこう。
「声優としてもっと活動の場を広げたい」「Vtuberにも興味があるけど、声優の仕事と両立できるのか分からない」——そんな疑問を持って、この記事にたどり着いた
人は多いはずです。
結論を先に言うと、声優とVtuberはすでに境界線が薄れています。
アニメで声を担当してきた声優がVtuberとして配信を始めたり、Vtuberとして人気を得た人がアニメの声優オーディションに合格するケースも増えています。
この記事では、声優がVtuberになるメリット・実際になった実例・始め方の3ステップ・向いてるタイプ診断・事務所との関係で気をつけたいことまで、順番に解説していきます。
声優×Vtuberの向いている配信スタイルを診断できます
声優経験をVtuber活動にどう活かせるか迷う人は、先に3問診断で自分のタイプを確認してから読み進めてください。
声優とVtuberの境界線がなくなってきている理由



Vtuberが登場した当初、多くの人は「声優とはまったく別の職業」だと考えていました。
アニメでキャラクターを演じる声優と、ネット配信でキャラを通じて自分を表現するVtuberは、活動の場もファンとの距離感もまるで違って見えたからです。
しかし2020年代に入り、声優とVtuberの境界は急速に曖昧になりました。
アニメ声優がYouTubeやIRIAMで“もう一つの顔”として配信を始めるケースも、Vtuberとして実績を積んだ人がアニメ・ゲームの声優オーディションに正式合格するケー
スも、今ではどちらも珍しくありません。
背景には、配信プラットフォームの普及によって「声優事務所に所属していなくても、自分の声を届けられる場所」が一気に増えたことがあります。
声優という肩書きの有無に関わらず、声そのものを評価してもらえる土壌ができてきたのです。
「声で演じる」という本質が共通している以上、声優とVtuberは異なる職業ではなく、表現方法が違うだけの同じ系譜の仕事です。
声優がVtuberになる3つの強み



「声優の経験がVtuberに活きる」とはよく言われますが、その理由は単なる演技の上手さだけではありません。ここでは声優ならではの強みを3つに分けて紹介します。
【1】感情を声で伝える演技力
声優にとって「声だけでキャラクターを成立させる力」は最大の武器です。表情も動きもない中で感情を伝え、場の空気をつくり出す技術は、Vtuberの配信でも大きな差になります。
リスナーはキャラクターの見た目ではなく、声のトーンや間の取り方から感情を受け取っています。
声優として培った音の表現力は、そのままVtuber配信の“魅せ方”に直結します。
たとえば、雑談の合間に一言だけ感情を込めて話すだけでも、リスナーの集中を引き戻せるのは声優経験者ならではの技術です。
【2】アドリブ対応力が配信に活きる
Vtuberの配信の多くは「台本のない舞台」です。リスナーのコメントに反応しながら、その場の空気を読んで会話を組み立てていく力が求められます。
この対応力は、アフレコ現場で培った「間」の感覚に近いものです。
声優はセリフを読む際、前後のテンポや他の演者の呼吸を感じながら声を合わせるプロなので、台本のないライブ配信でも安定したトークができます。
一方でイベント配信やコラボのように進行スクリプトがある場面もあり、「台本を読みながら自然に話す」技術もそのまま活かせます。
【3】落ち着いた声で聴かせる力
声優が持つもう一つの武器が、朗読やナレーションで鍛えた「聴かせる声」です。派手な演技だけでなく、落ち着いたトーンで場を和ませる表現も声優の得意分野です。
ASMRや朗読配信のように、声の質感そのものを届けるスタイルは、この力を持つ声優と特に相性が良い配信ジャンルです。
夜の雑談枠のような、聴く人を安心させる時間帯の配信でも強みを発揮します。
でも実際に声優からVtuberになった人なんているの?想像の話じゃなくて。
ちゃんといるよ。実名で活動している先輩たちの例を紹介するね。
実際に声優からVtuberになった実例6選



「声優 Vtuber」という組み合わせは珍しいものではなく、実際に活動を広げている声優が何人もいます。ここでは公表されている実例を紹介します。
民安ともえさん
PCゲームやアニメで活躍してきたベテラン声優で、声優活動と並行してVtuberとしての配信も行っています。
長年の演技経験を持つ声優が配信の世界に活動の場を広げた例として知られています。
キャリアの長い声優でも新しい表現の場に挑戦できることを示す、分かりやすい実例のひとつです。
成瀬未亜(Miazo)さん
声優として活動しながら、Vtuberとしても認知されている一人です。
声優とVtuberを並行して活動するスタイルが、業界内で一つの選択肢として定着してきていることを示す例です。
椎名へきるさん
1990年代から声優として活躍してきたベテランで、声優としてのキャリアを持ちながらVtuber関連の活動にも取り組んできたことで知られています。
ベテランになってからでも新しい表現方法を取り入れられることは、声優を目指す人にとっても心強い前例です。



飯塚雅弓(琴吹ゆめ)さん
声優として長年活動してきた飯塚雅弓さんは、「琴吹ゆめ」名義でVtuberとしての表現にも取り組んでいます。
声優としての知名度とは別の名義で活動する、名義の切り分け方の実例です。
今井麻美さん(Vtuber「詩趣ミンゴス」)
「STEINS;GATE」の牧瀬紅莉栖役などで知られる声優の今井麻美さんは、2023年10月にVtuber「詩趣ミンゴス」としてデビューしました。
約1年半の準備期間を経て3Dモデルを完成させ、お披露目パーティーには他のVtuberもゲストとして出演するなど、業界を挙げたデビューとして話題になりました。
内田秀(Siyu)さん
英語と日本語のバイリンガル声優として活動してきた内田秀さんは、Vtuber「Siyu」としても活動しています。
声優としての語学力・演技力を、配信という形式でも発揮している実例です。
実績のあるベテラン声優が、時間をかけて丁寧にキャラクターを作り込んでからデビューした事例として、これから始める人の参考になります。
こうした実例からも分かる通り、「声優だからVtuberになれない」ということはありません。
すでに実績のある声優が、名義や活動範囲を工夫しながら配信の世界に活動を広げているのが今の業界の実態です。
声優がVtuberを始める3ステップ



声優の仕事は基本的に「現場ありき」で、自分から舞台を作る機会は多くありません。
一方でVtuberは、自分自身が企画者であり演者でもある仕事です。ここでは始める前に整理しておきたい3つのステップを紹介します。
キャラクター設定を考える
見た目だけでなく「どんな世界観で、どんな声を届けたいか」を言語化します。声優経験者は演技経験があるからこそ、キャラクターの人格・口調・テンションの作り方を理解しており、自然に演じ分けられる強みがあります。柔らかい声なら癒し系、ハキハキした声なら元気系というように、自分の声質を軸に組み立てると無理のない活動が長く続きます。
配信プラットフォームを選ぶ
映像演出込みで表現したいならYouTube、声だけで勝負したいなら音声特化型のIRIAMが代表的です。ほかにもTwitchやツイキャス、ニコニコ動画といった選択肢があります。「トークを武器にしたいのか」「物語を演じたいのか」「歌を届けたいのか」で最適な場所が変わります。
声優としての経験をどう見せるか決める
「声優×Vtuber」として経歴を前面に出すか、キャラクターの中に経歴を溶け込ませるかを決めます。経歴を出せば朗読配信やナレーション案件につながりやすく、隠せば“配信者としてのあなた”を求めるリスナーとの距離を縮めやすくなります。どちらが正解ということはなく、自分がどう見られたいかで選んで問題ありません。
3ステップを一気に固めようとせず、まずは①のキャラクター設定だけを紙に書き出すところから始めるのがおすすめです。
あなたはどのタイプ?声優×Vtuber向いてるスタイル診断
ここまで紹介した「表現派」「トーク派」「癒し系」の3つの強みのうち、自分がどのタイプに近いのか気になった人も多いはずです。
3つの質問に答えるだけの簡単な診断で確認してみましょう。
声優×Vtuber向いてるスタイル診断
3つの質問に答えると、あなたに合う配信スタイルと記事内の該当パートへ案内します。
Q1. 配信で声を届けるなら、どんなスタイルがしっくりくる?
Q2. 今の声優活動で一番自信があるのは?
Q3. どんな企画なら続けられそう?
声優とVtuberは両立できる?事務所との関係で気をつけたいこと



結論から言えば、声優とVtuberの両立は十分に可能です。ただし、所属事務所がある場合は個人の判断だけで進めないことが前提になります。
【1】所属事務所への確認・契約
かつては「別活動NG」とする事務所も多くありましたが、Vtuberや配信が一般的になった今、理解を示す事務所も増えています。
ただし契約内容によっては、副業や個人名義での配信活動に制限がある場合があります。始める前に担当マネージャーへの事前相談を必ず行いましょう。
事務所の方向性と活動が一致すれば、新しいファン層を開拓する活動として応援されるケースもあります。
【2】肖像権・キャラクター使用権の注意点
Vtuberとして活動する場合、キャラクターのイラストやモデルの使用権が誰にあるかを明確にしておく必要があります。
事務所が用意したキャラクターなのか、個人で契約したイラストレーターの作品なのかによって、活動を続けられる条件が変わります。
契約書に使用権の範囲が明記されていないと、後から「配信をやめたらキャラクターも使えなくなった」というトラブルにつながることもあるため、最初の段階で確認しておくと安心です。
【3】スケジュール管理
声優の仕事は収録やオーディションが不定期に入るため、Vtuber活動は「空いた時間に継続できる形」で計画的に組み込むのがコツです。
配信はファンとの生の接点になるため、短時間でも定期的に行うほうが印象に残りやすくなります。
声優名義では落ち着いたトーンでナレーションを担当し、Vtuber名義では元気なキャラクターで雑談配信を行うというように、
声の使い分け自体を演技の幅を広げる練習として捉える人もいます。
両立で一番大切なのは、声優名義とVtuber名義で「仕事として見せる自分」と「キャラクターとして見せる自分」を整理しておくことです。
Vtuberって配信だけで本当に生活していけるものなの…?
正直に言うね。収益源は複数あるけど、声優の仕事と同じで“やれば必ず稼げる”わけじゃない。良い面とリスクの両方を知っておこう。
Vtuberで生活していける?収益とリスクのリアル



収益源の種類
Vtuberの主な収益源は、投げ銭やメンバーシップといった配信プラットフォームからの収益、企業案件やグッズ販売などです。
声優と兼業する場合は、声優としての収録・イベント出演の収入と合わせて考えることになります。
配信で得たファンが、後にCD制作やアニメ出演などの新しいチャンスを呼び込むケースもあり、収益は配信そのものだけにとどまりません。
注意したいリスク
配信だけで声優の収入を上回るケースはまだ一部で、最初から専業を目指すのではなく兼業から始めるのが現実的です。
炎上リスクやキャラクター運用の負担も、始める前に理解しておきたいポイントです。
配信頻度を上げすぎて声優の本業に支障が出ては本末転倒なので、無理のないペースを自分で決めておくことも大切です。
「配信すればすぐ稼げる」という考え方は危険で、声優としての本業を土台にしながら少しずつ活動の幅を広げるのが、実際に両立できている人に共通する進め方です。
声優としての経験が活きる場面・活きにくい場面



声優の経験はVtuber活動の大きな武器になりますが、そのまま通用する部分と、意識して変える必要がある部分の両方があります。
声劇風の企画・朗読配信・キャラクターの演じ分けは、声優の経験がそのまま強みになる場面です。
一方で、素の自分をさらけ出す雑談配信や、失敗も含めて楽しんでもらう「ゆるさ」が求められる場面では、完璧を求めすぎる癖が逆に距離を生むこともあります。
たとえば言い間違いやハプニングが起きても、「今の噛み方かわいかった」とリスナーはむしろ親近感を覚えることがあります。
“完璧に演じる”ことより“素の瞬間も含めて楽しんでもらう”ことに価値がある場面があると理解しておくと、配信でのギャップに戸惑いにくくなります。
声優としての「精度への意識」と、配信での「人間らしさ」は矛盾するものではなく、場面によって使い分ける技術として捉えると、無理なく両立できるようになります。
Vtuberから声優への“逆輸入”ルートもある



ここまでは声優からVtuberになる流れを紹介してきましたが、逆にVtuberとして活動した実績が声優のチャンスにつながるケースも増えています。
Vtuberとして人気を集めたライバーが、その実績をきっかけにアニメやゲームへ正式に声優として出演する例も見られるようになりました。
配信で鍛えたファンとのコミュニケーション力や発信力が、オーディションでのアピール材料になることもあります。
声優事務所の中には、Vtuberオーディションを新しい人材発掘の入り口として活用する動きも出てきており、配信経験が採用の判断材料になる場面も増えています。
つまり「声優を目指すか、Vtuberを目指すか」という一方通行の選択ではなく、どちらから始めても、もう一方への道が開けているのが今の業界の状況です。
どちらの道を選んでも、「声で誰かの心を動かしたい」という原点が同じである限り、努力が別の形で評価される可能性は残り続けます。
声優を目指す人がVtuberも視野に入れるときの養成所・学校選び



「まだ声優としての実績がないけれど、将来的にVtuberも視野に入れたい」という人にとって、養成所や専門学校選びは最初の重要な一歩です。
ここでは声優志望者向けコンテンツで実績のある学校を紹介します。
日本ナレーション演技研究所(日ナレ)
全国12校舎を展開する業界最大手の養成所です。
応募資格は中学卒業程度の学力のみ、審査は実技と簡単な筆記のみ、費用は無料と、未経験者への間口が非常に広いのが特徴です。
「まず声優の基礎を学びたい」という段階の人はもちろん、将来的にVtuberも視野に入れたい人にとっても、演技の基礎を無料で学べる環境として選びやすい養成所です。
代々木アニメーション学院(代アニ)
声優・アニメーター・イラストレーターなど、アニメ業界を目指す人向けの専門学校です。声優コースでは2年間かけて演技の基礎からじっくり学べます。
アニメ業界全体とのつながりが強く、声優以外の職種を目指す仲間との関わりからも刺激を受けられる環境です。
アミューズメントメディア総合学院(AMG)
声優・俳優分野に強みを持つ専門学校で、通称「AMG」として知られています。プロの現場を意識したカリキュラムが特徴です。
KADOKAWAアニメ・声優アカデミー
KADOKAWAグループが運営する専門学校で、声優・アニメ関連の企業とのつながりを活かしたカリキュラムが特徴です。
1つの記事で全ての学校を無理に比較する必要はありません。まずは体験入学や資料請求で雰囲気を確かめるところから始めるのがおすすめです。
声優からVtuberになるときのよくある質問
Q1声優としての実績がなくてもVtuberになれますか?
なれます。Vtuberの世界では声の魅力や人柄、発信そのものの魅力が評価されるため、アニメ出演の実績がなくても、リスナーに感情を届ける力があればチャンスがあります。
日常の雑談で感情をこめて話したり、朗読配信で心地よい声を届けたりするだけでも、「この人の声が好きだ」と思ってもらえる瞬間は生まれます。
Q2声優事務所に所属していてもVtuber活動はできますか?
事務所によって方針は異なります。
近年は理解を示す事務所も増えていますが、契約内容やキャラクター使用権のトラブルを避けるため、必ず事前に担当マネージャーへ相談してください。
Q3声優とVtuberで活動名義は分けたほうがいい?
分ける人が多いです。
声優名義は「仕事」としての自分を表現する場、Vtuber名義は「キャラクター」として自由に発信できる場と整理しておくと、どちらの活動にもブレが生じにくくなります。
とくにリスナーとの距離を大切にしたい人は、名義を独立させたほうが親しみやすい活動になりやすい傾向があります。
Q4声優を目指していたけど挫折した人でもVtuberになれますか?
なれます。発声練習や滑舌、感情表現の経験はそのまま配信での声の魅力として活きます。アニメに出演できなかったとしても、あなたの声を必要としているリスナーは必ずいます。
まとめ
声優とVtuberは、もはや別々の職業ではなく、「声で表現する」という同じ系譜の仕事です。
声優として培った演技力・アドリブ対応力・聴かせる声は、そのままVtuber配信の武器になります。
実際に声優からVtuberになった実例も複数あり、事務所との関係や収益のリアルを理解した上で始めれば、両立は十分に現実的な選択肢です。
まずはこの記事の診断ツールで、自分がどのタイプに近いかを確認するところから始めてみてください。









