声優になるには進路はどう選ぶ?養成所・専門学校・大学の3ルートを徹底比較!

声優の進路を養成所・専門学校・大学の3ルートで比較するアイキャッチ
ミウ

声優になりたいけど、進路ってどう選べばいいのかな…?(´•̥ ω •̥` )

声優カナ

進路は3つに整理すると迷わないよ。この記事で順番に見ていこう!

「声優になりたい。でも卒業後の進路をどう選べばいいのか分からない」。この記事は、そんなあなたのための進路ガイドです。

結論から言うと、声優になるための進路は「声優養成所」「声優専門学校」「大学・短大」の3ルートに整理できます。

私は大学を卒業してから養成所に通い、プロの声優として事務所に所属していた経験があります。

その経験もふまえて、3ルートの費用の実数から年代別の選び方、親への伝え方まで、この1記事にまとめました。読み終わるころには「次に何をすればいいか」まで決められるはずです。

まずはここから
4問で、あなたに近い声優進路を診断できます
養成所・専門学校・大学のどれから見るべきか迷う人は、先に診断で確認してから読み進めてください。

4問で進路診断をする

目次

結論:声優の進路は3ルート
自分に合う道を診断しよう

声優の進路を選ぶ前にレッスン室で資料を見ながら相談しているイメージ写真

声優になるための入り口は、実は驚くほどシンプルです。プロの声優のほとんどが、これから紹介する3ルートのどれかを通ってデビューしています。

大事なのは「どのルートが一番優れているか」ではありません。

あなたの年齢・使えるお金・生活スタイルによって、合う進路は変わります。

3つのルートを30秒で把握(養成所・専門学校・大学)

まずは全体像です。それぞれの詳しい中身は、このあとの章で1つずつ解説していきます。

ルート①

声優養成所:最短・最安の道。プロ事務所直結のレッスンに週1〜3回通う。入所審査あり。

ルート②

声優専門学校:高校卒業後に2年間、ほぼ毎日通って基礎から学ぶ。入学しやすい。

ルート③

大学・短大:就職の保険をかけながら、養成所と両立(Wスクール)して目指す。

どのルートにも共通するゴールは「声優事務所のオーディションに合格して所属すること」です。

学校や養成所はゴールではなく、そこへ向かうための道の違いです。この前提を押さえておくと、学校選びの基準が「有名かどうか」から「事務所に近づけるか」に変わります。

4つの質問であなた専用の進路が分かる【声優進路診断】

「自分がどのタイプか分からない」という人は、下の4つの質問に直感で答えてみてください。今のあなたに近い進み方が分かります。

診断は4問・30秒ほどで終わります。結果には「まず確認すること」まで表示されるので、次の行動にそのままつなげられます。

4問で分かる進路診断1 / 4

声優を目指すなら、どの進路が合う?

4問で、近い進み方がわかります。

診断結果をふまえて、気になるルートの章から読み進めてください。

養成所ルートを見る専門学校ルートを見る大学ルートを見る

進路①声優養成所
最短・最安でプロを目指す

声優養成所のレッスン風景

養成所は、プロの声優事務所が「自分の事務所に入れたい人材」を育てるためのスクールです。3ルートの中で、デビューまでの距離が一番近い道になります。

養成所の仕組みと入所条件(中学卒業程度からOK)

養成所の多くは声優事務所の直営か提携で、在籍中や卒業時にその事務所の所属オーディションを受けられます。この事務所直結の構造が、専門学校との一番の違いです。

レッスンの中身は発声・滑舌・演技が中心で、年度末などの進級審査で上のクラスに上がっていく仕組みが一般的です。

入るときには入所審査がありますが、恐れる必要はありません。例えば業界最大手の日本ナレーション演技研究所(日ナレ)は、応募資格が「中学卒業程度の学力」のみです。

審査も実技と簡単な筆記だけで、未経験からの挑戦を前提にしています。日ナレのように全国に校舎を展開している養成所なら、地方在住でも通える可能性があります。

費用と期間の実数(週1回・年10万円台から)

レッスンは週1〜3回で、期間は1〜3年が目安です。かかるお金は「入所金」と「年間の受講料」の2階建てで、通う日数が増えるほど受講料が上がります。

費用は年間10万〜40万円台が目安で、3ルートの中では最も抑えやすい選択肢です。

なお、入所金は初年度だけかかるお金です。2年目以降は受講料だけになるので、続けるほど年間の負担は軽くなります。

週1回のクラスを選べば、高校・大学・仕事と両立しながら通えます。金額の詳しい内訳は声優の学費まとめで解説しています。

養成所が向いている人・向いていない人

向いているのは、費用を抑えたい人、最短でプロを目指したい人、学校や仕事と両立したい人です。すでに演劇部などで基礎がある人なら、なおさら養成所が近道になります。

一方で、レッスンがない日は自主練習が中心になります。週1回のレッスンだけで上達する場所ではなく、家での練習を前提に組まれた場所だからです。

毎日誰かに教わる環境がほしい人には、次に紹介する専門学校の方が合っています。迷ったら費用・期間の比較表で見比べてください。

進路②声優専門学校
2年で基礎からじっくり学ぶ

声優専門学校で2年かけて基礎を学ぶレッスン室のイメージ写真

専門学校は、高校卒業後に2年間、平日ほぼ毎日通って声優の基礎を作るルートです。

専門学校の仕組みと入学条件(AO・推薦・一般)

代表的な学校には、代々木アニメーション学院、アミューズメントメディア総合学院(AMG)、KADOKAWAアニメ・声優アカデミーなどがあります。

授業は発声や演技だけでなく、アフレコ実習やボイスサンプル制作など、仕事に直結する内容まで踏み込むのが特徴です。

入学はAO入試や推薦が中心で、養成所のような実技審査で落とされる心配はほぼありません。「今は未経験だけど、基礎からしっかり鍛えたい」という人の受け皿になっています。

在学中に複数の事務所が学校へ来てくれる学内オーディションがあるのも、専門学校ならではの強みです。

費用と期間の実数(2年で200万円前後から)

学費は2年間で約200万〜300万円が目安です。入学金に加えて、年間の授業料や施設費がかかります。

分割納入や教育ローンに対応している学校もあります。金額だけで諦める前に、支払い方法の選択肢まで資料で確認してみてください。

養成所と比べるとかなり高額なので、親御さんとの相談が前提になります。「その金額を出す価値があるか」は、必ず体験入学で環境を見てから判断してください。

確認のしかたは後半の準備の章でチェックリストにしています。

専門学校が向いている人・「無駄」と言われる理由の真相

ネットでよく見る「専門学校は無駄」という声の正体は、通っただけで満足してしまった人の結果です。毎日の授業をこなすだけでは、卒業時のオーディションには残れません。

逆に言えば、学内オーディションや講師への質問など、環境を使い倒せる人にとっては2年間みっちり基礎を作れる場所です。

見学のときに在校生の空気を見れば、「使い倒せる環境かどうか」は自分の目でも確かめられます。

養成所とどちらが合うかは養成所と専門学校の違いの記事で詳しく比較しています。

進路③大学・短大
保険をかけながら目指す

大学・短大に通いながら声優を目指す進路をイメージした大学キャンパスの写真

「声優になりたいのに大学なんて遠回り」と思うかもしれません。ですが私は、行ける環境と学力があるなら大学進学をおすすめしています。

演劇・音響系の大学で学べること

大学にも演劇系の学部があります。東京周辺なら日本大学芸術学部や桐朋学園の演劇科が有名です。

演技の土台を学問として学びながら、大卒の学歴も手に入る。声優への挑戦が長期戦になったときに、この学歴が効いてきます。

また、大学生活で得られるサークルやアルバイトの経験は、そのまま演技の引き出しになります。役者は人生の経験がすべて芝居ににじみ出てくるからです。

ただし演劇系の学部は数が限られ、受験の倍率も高めです。志望する場合は早めに受験科目を調べておきましょう。

大学×養成所のWスクールという選び方

大学ルートの本命は、大学に通いながら週1回の養成所を併用するWスクールです。

大学は単位制なので、必修を1、2回生のうちに取り終えれば、3、4回生は時間の余裕が生まれます。社会人でも養成所に通えているのだから、大学生の両立は十分可能です。

実際に私も大学を卒業してから養成所に通いました。通っていた勝田声優学院では、大学を出てから始めた人がクラスの3分の1以上いて、中には社会人もいましたよ。

大学ルートが向いている人

養成所を出ても、プロになれるのは一握りで、なれない可能性の方が圧倒的に大きい世界です。なれなかったときの再就職を考えると、学歴は大きな保険になります。

就職しやすい学部や、教員免許のような資格を取れる学部を選んでおくと、保険としての効果はさらに上がります。

親御さんの了承も得やすいので、じっくり挑戦を続けたい人に合ったルートです。詳しくは声優と大学の記事で深掘りしています。

3つの進路を費用・期間
デビューの近さで徹底比較

声優の進路3ルートを比較する

ここまでの3ルートを、数字で見比べられるように1枚の表にまとめました。

ミウ

正直、お金のことが一番不安…。私でも払える進路はあるのかな?

声優カナ

バイト代で通える道もあるよ。まずは表で全体の相場をつかんでね

項目 🎤 声優養成所 🏫 専門学校 🎓 大学・短大
費用の目安 年間10万〜40万円台 2年間で約200万〜300万円 4年間で約240万〜450万円
期間 1〜3年 2年 4年(短大は2年)
レッスン量 週1〜3回 平日ほぼ毎日 声優の授業は基本なし(養成所と両立)
入りやすさ 入所審査あり AO・推薦中心で入りやすい 大学受験が必要
デビューへの近さ ◎ 事務所直結 ○ 学内オーディション △ Wスクールで補う
向いている人 費用を抑えて最短で目指したい 毎日の環境で基礎から作りたい 保険をかけながら挑戦したい

表の数字はあくまで目安です。同じ養成所・専門学校でも、コースや学科によって金額は大きく変わるので、最終判断は必ず資料と見学で確認してください。

学費を抑える方法(特待生制度・週1コース)

専門学校や養成所には、審査に合格すると学費が減免される特待生制度があります。仕組みと狙い方は特待生の記事で解説しています。

また、週1回コースの養成所を選べば、バイト代で通うことも現実的な金額になります。

逆に、返済が必要な奨学金には注意してください。声優の挑戦はプロになった後もお金がかかるので、返済の負担が後から重くのしかかります。

お金が理由で迷っている人はお金がない人向けの解決法も参考にしてください。

迷ったときの決め方3基準(期限・お金・実力)

声優の進路を期限・お金・実力から整理するイメージ写真

それでも迷ったら、次の3つを紙に書き出してください。

「何歳までに結果を出すか(期限)」「いくらまで出せるか(お金)」「今の自分に演技の基礎があるか(実力)」の3つです。

進路は「どれが優れているか」ではなく、期限とお金から逆算すると自然に決まります。

例えば「20歳までに事務所所属・出せるのは年30万円まで」なら、高卒後すぐ養成所という答えに近づきます。

「お金は親が出してくれる・基礎ゼロから毎日鍛えたい」なら専門学校、「安定も捨てたくない」なら大学とのWスクール、という具合です。

【中学生】中学卒業後の進路
高校選びが第一歩

中学生が高校選びの資料を保護者と確認する様子

中学生からの相談でとても多いのが、「高校に行かずにすぐ養成所に入るべきですか?」という質問です。

中学生の今は「高校に通いながら声優を目指す」が基本ルートです。

「頭が悪くては声優になれない」と養成所やプロダクションのスタッフさんもよくおっしゃいます。台本の読解力や一般常識が仕事に直結するので、高校での勉強は無駄になりません。

中学卒業後の3ルート分岐マップ

ルートA:全日制高校に進学し、週末や放課後に養成所のジュニアクラスへ通う
ルートB:通信制高校(声優コースあり)に進学し、平日からレッスン時間を確保する
ルートC:高校では勉強と自主練習に集中し、卒業後に養成所や専門学校で本格スタート

全日制・通信制・声優コースのある高校の選び方

全日制高校でも、週1回の養成所やジュニアクラスとの両立は可能です。部活動との兼ね合いだけ、入学前に考えておきましょう。

通信制高校の中には声優コースを持つ学校もあり、平日からレッスン時間を確保できます。ただしスクーリングや課題の進め方は学校ごとに差があるので、説明会での確認が必須です。

どの高校を選ぶにしても、声優一本に絞りすぎず勉強との両立を軸に選ぶのが安全です。高校の3年間は、大学という保険を残すための時間でもあります。

中学生から声優養成所に入れる?

養成所によっては、中学生から入れるジュニアクラスがあります。ただし数は多くないので、まずは通える範囲にあるかを調べるところからです。

ジュニアクラスが見つからなくても焦る必要はありません。高校生になってから始めても、デビューの時期はほとんど変わらないからです。

募集条件や年齢の区切りは養成所ごとに違うので、公式サイトの募集要項で最新情報を確認してください。

中学生の詳しい動き方は中学生向けの記事にまとめています。

中学生が今からできる準備

中学生が朗読と録音で声優の準備をするイメージ写真

毎日できる準備は、朗読・滑舌練習・アニメや吹き替え作品の研究です。1日10分の音読を続けるだけでも、1年後の声はまるで変わります。

そしてもう1つが勉強、特に国語です。学力は高校選びにも、大学という保険にも、オーディションで出される一般常識の筆記にも効いてきます。

朗読の題材は国語の教科書で十分です。声に出して読む習慣そのものが、発声と読解の両方を鍛えてくれます。

【高校生】卒業後の進路の
決め方と学校への伝え方

高校生が卒業後の声優進路を資料で確認するイメージ写真

高校生の進路選びは、進路希望調査や三者面談という「学校のイベント」とセットで進みます。ここでは学校でそのまま使える形で説明します。

ミウ

進路希望調査に『声優』って書いたら、先生に何か言われそうで怖いな…

声優カナ

書き方にコツがあるの。次でそのまま使える形を紹介するね!

進路希望調査・三者面談で声優志望をどう伝えるか

進路希望調査には「声優になりたい」ではなく、具体的な進学先の学校名で書くのがコツです。

「代々木アニメーション学院 声優タレント科」「◯◯大学に進学し声優養成所と両立」のように書けば、先生は進路指導として扱えます。

夢の宣言ではなく進学先の相談という形にすると、話がこじれません。先生が心配しているのは夢の中身ではなく、卒業後の行き先が決まっているかどうかだからです。

三者面談では、費用と卒業後の計画まで話せると、先生も親御さんも反対しにくくなります。

卒業後すぐ養成所か、専門学校を経由するか

演技経験がゼロなら、専門学校か養成所の基礎クラスからが安心です。演劇部や朗読の経験で基礎があるなら、高卒後すぐ養成所で問題ありません。

高3の1年間は、夏にオープンキャンパスや体験入学、秋にAO入試や入所審査、という流れが標準です。動き出しが遅れるほど選択肢が減っていきます。

どちらか迷う場合は、両方の体験に行って「2年間ここに通えるか」を体で確かめるのが確実です。

高校生の詳しい動き方は高校生向けの記事で解説しています。

大学受験と声優の勉強を両立する併願パターン

高校生が大学受験勉強と声優練習を両立する計画を立てるイメージ写真

「大学に行きながら声優も目指したい」という人は、高3の間は受験勉強を優先して大丈夫です。

養成所は大学入学後の春からでも間に合います。私自身、大学を出てから養成所に入ってプロになれたので、ここは自信を持って言えます。

一番もったいないのは、焦って高3の秋に受験とレッスンの両方を中途半端にするパターンです。

受験期は音読を国語の勉強に組み込むなど、勉強と発声練習を兼ねる工夫もできます。

【大学生・社会人・30代】
今から声優を目指す進路

社会人から声優を目指す

この記事は中高生だけのものではありません。大学生や社会人から声優になった人は、実際にたくさんいます。

むしろ年齢を重ねた分の人生経験は、演技の幅として武器になります。23歳の初心者と19歳の初心者では、表現できる感情の引き出しが違うのです。

大学生からの進路変更はどう動くか

大学生なら、いま通っている大学と養成所のWスクールが最短です。就職活動と両立するか、就活はせずに所属オーディションに懸けるかで、通い始める学年を逆算しましょう。

養成所は春入所が基本なので、思い立った年の春に合わせて資料請求から動くとスムーズです。

実例として、坂本真綾さん、井上麻里奈さん、上坂すみれさん、花澤香菜さんなど、大学在学中に声優として活動していた方は山のようにいらっしゃいます。

詳しい動き方は大学生向けの記事で解説しています。

社会人が働きながら通えるルート(夜間・週末クラス)

養成所には日曜クラスや夜間クラスがあり、働きながら通っている人は珍しくありません。私が通った勝田声優学院にも社会人の同期がいました。

収入を保ちながら挑戦できるのは社会人の強みです。仕事を辞めて背水の陣を敷くより、続けながら通う方が長く挑戦できます。

レッスン費を自分の収入で払えるので、家族の反対も起きにくくなります。

詳しくは社会人向けの記事を参考にしてください。

30代からでも間に合う?年齢の現実と対策

30代の挑戦は不可能ではありませんが、年齢制限のある養成所が出てくるのは事実です。

対策は2つあります。年齢不問の養成所を選ぶこと、そしてアニメだけでなくナレーションなど、年齢がむしろ強みになる声の仕事も視野に入れることです。

実際、ナレーションや朗読の現場では、落ち着いた大人の声への需要が安定してあります。

30代からの声優記事養成所の年齢の記事で詳しく解説しています。

【地方在住】近くに養成所が
ない場合の進路

地方在住でオンラインや通学先を調べる声優志望者のイメージ写真

地方在住の人からは、「そもそも通える養成所がありません」という相談をよくもらいます。ここは進路以前の壁なので、章を分けて整理します。

地方から通える選択肢(地方校舎・オンライン)

まず調べてほしいのは、大手養成所の地方校舎です。日ナレのように全国に校舎を持つ養成所なら、札幌や仙台、名古屋、大阪などの主要都市から通えます。

最近はオンラインレッスンに対応するスクールも増えました。基礎作りをオンラインで進めて、オーディションの時期だけ上京する形も現実的になっています。

校舎ごとに開講コースが違うことがあるので、最寄りの校舎に希望のクラスがあるかまで確認しておくと確実です。

上京するならタイミングとお金の準備

高卒後すぐ上京するなら、生活費とレッスン費を合わせた資金計画が必須です。

大学生なら3回生くらいから、アルバイトをみっちりやっても講義に出ていれば単位は取れます。上京資金はこの時期に貯めるのが定番です。

遊びに使うお金も大切ですが、貯金があるだけで卒業後の選択肢は大きく増えます。

目安として、最初の半年分の生活費とレッスン費を持って上京できると、焦らずオーディションに向き合えます。

地方の大学に進む場合の注意点

地方の大学に行く場合は、大学と同時に通える養成所が近くにない可能性があります。その分、卒業後に始めるなら年齢的には少し不利になります。

ただ、私自身は大学を卒業してから上京して養成所に通いましたが、年齢が不利だと感じたことはほとんどありません。

オンラインレッスンを併用すれば、地方の大学在学中でも基礎作りは進められます。

在学中はお金と基礎練習を積み上げて、卒業後に一気に動く。地方組はこの形が一番堅実です。

親に反対されたら?
説得の3ステップ

親に声優の進路を相談する

進むルートが決まっても、最後の壁になるのが親の反対です。

ミウ

昨日ママに話したら『声優なんて』って言われちゃった…

声優カナ

反対は心配の裏返しだよ。順番どおりに話せばちゃんと伝わるよ

親が反対する本当の理由(お金・将来・情報不足)

親が反対する理由は、ほとんどの場合「声優という仕事が嫌い」ではありません。

お金がいくらかかるか分からない、なれなかったときの人生が心配、そもそも業界を知らない。この3つの不安が「やめておきなさい」という言葉になっています。

つまり、3つの不安に順番に答えれば反対は小さくできます。学校の資料を親に渡して一緒に見るだけでも、「知らないから怖い」の部分は薄れていきます。

説得の3ステップ:期限・費用・保険をセットで示す

実際に話すときは、次の順番で伝えてください。

1つめ

期限を切る。「◯歳までに事務所に所属できなければ進路を切り替える」と自分から先に言う。

2つめ

費用の計画を見せる。かかる総額と、バイトなどで自分が出せる分を紙に書いて示す。

3つめ

保険を示す。大学との両立や資格取得など、なれなかったときの道も用意してあると伝える。

反対を押し切るより、計画を見せて安心させる方がずっと早く進めます。

大学と両立するWスクールなら、親御さんの了承は特に得やすくなります。挑戦と保険を同時に見せられるからです。

伝え方の実例は親に反対されたときの記事でさらに詳しく紹介しています。

進路選びでよくある
失敗・後悔パターン

進路選びの失敗や後悔を事前に確認する声優志望者のイメージ写真

ここまでは選び方の話でした。この章では、先輩たちがやりがちな失敗を先回りでつぶしておきます。

学校・養成所選びで後悔しがちなパターン

一番多いのは、1校だけ見て雰囲気で決めてしまうパターンです。比較対象がないと、費用が高いのか安いのか、実績が多いのか少ないのかを判断できません。

もう1つ注意したいのが、中途半端に演技を学ぶことです。独学や小さな劇団で変な癖がつくと、養成所で癖を直すところから始まります。

プロを目指すなら、最初からプロに教わるのが結局近道です。

返済が必要な奨学金や借金で無理に進学するのも、挑戦を続ける体力を後から奪います。進学の計画には、必ずお金の出どころまで含めてください。

未経験者を狙う詐欺オーディション・高額商法への注意

「合格しました。ついてはレッスン料が必要です」という、未経験者を狙った商法が実在します。

ミウ

『合格です』なんて言われたら、うれしくて信じちゃいそう…

声優カナ

その場で契約とお金の話が出たら、一度持ち帰るのが鉄則だよ!

見分けるポイントは、その場で契約を迫るか、実力の評価より先にお金の話が来るか、の2点です。

この記事の比較表で相場を知っていれば、「特別枠なので今だけ100万円」のような請求のおかしさにすぐ気づけます。

怪しいと感じたらオーディション詐欺の記事で手口を確認してください。

進路を決める前に
やっておく3つの準備

声優の進路を決める前に資料や台本を見比べて準備しているイメージ写真

進路の候補が絞れたら、決める前にやることが3つあります。

入学や入所を決める前に、最低2〜3校の体験・見学を同じ基準で比べるのが、失敗を防ぐ一番の近道です。

【1つめ】学校・養成所の資料を集める

まずは候補校の資料を集めて、費用・校舎の場所・所属実績の3点を横に並べます。ここで3校程度に絞り込みます。

公式サイトの「実績」は、在籍者数の分母が書かれていないことも多いです。「所属100名」でも、母数が1万人なら見え方は変わりますよね。

疑問はメモしておいて、見学のときに直接質問しましょう。

資料請求は無料の学校がほとんどなので、迷った学校はとりあえず取り寄せて構いません。

【2つめ】体験入学・オープンキャンパスに行く

体験レッスンで見るのは、講師との距離感と生徒の空気です。真剣な生徒が多い場所は、見学するだけで空気の張りが違います。

質問の時間には「今のクラスから何人くらい事務所に進みますか?」と聞いてみてください。数字で答えてくれるかどうかで、その学校の本音が見えやすいですよ。

できれば通常授業の見学もお願いしてみてください。体験用に整えられた日よりも、普段の様子がよく分かります。

【3つめ】見学で必ず確認するチェックポイント

最後に確認するのは、追加費用の有無・講師が現役のプロかどうか・オーディションの回数、の3点です。

この3点はパンフレットだけでは分かりません。必ず口頭で確認して、複数校を同じ基準で比べてください。

その場でメモを取り、帰ってから3校を同じ表に書き込むと、違いが一目で分かります。

ここまでやって決めた進路なら、入学後に「思っていたのと違う」と後悔する確率はぐっと下がります。

まだ決めきれない人へ
逆算の人生設計

声優になるまでの計画を紙に書いて逆算するイメージ写真

候補を比べてもまだ決めきれない。そんなときは、ゴールから逆算して計画を作ると一気に視界が晴れます。

ゴールから逆算して「今やること」を出す

夢を叶えようとする場合、大切なのはゴールをまず決めることです。そのゴールに向かって逆算で人生設計を組みます。

そうすると、「今しなければならないこと」「いつまでにやること」「やらなくてもいいこと」が自動的に出てきます。

逆算の考え方(地方から大学経由で目指す例)

声優になりたい!

声優養成所に通う

上京する

○○大学を卒業する(ストレートで!)

在学中はお金を貯める(バイトする)

受験勉強して大学に一発合格

今やるべきこと(勉強する・・・苦手科目 社会 英語)

こんな感じで、思いつくまま簡単なメモで構いません。今やるべきことが何なのか、すぐに見えてきますね。

計画は紙に書いて見えるようにする

頭の中で思い描くだけでもいいのですが、私は書いて見えるようにすることをおすすめします。何をするべきかが明確になるからです。

大学と養成所を並行するなら、何回生で通い始めて、何回生で所属オーディションを受けるのか。就職活動と重ねるのかどうか。

このあたりまで書き出せたら、進路はもう「決まっている」のと同じ状態です。

書いた計画は親との相談にもそのまま使えます。説得の3ステップで見せる「計画表」がまさにこれです。

進路のその先
デビューまでの道のり

声優デビューに向けてマイク収録へ進む道のりを表すイメージ写真

最後に、進路のゴールの「その先」を見ておきましょう。

ミウ

学校を卒業したら、すぐ声優としてデビューできるんだよね?

声優カナ

実はそこからが本番なの。事務所の審査が待っているよ

事務所オーディション〜所属までの流れ

どのルートを選んでも、デビューまでの流れは共通です。

ステップ1

養成所・専門学校・Wスクールのいずれかで実力をつける

ステップ2

声優事務所の所属オーディションを受ける

ステップ3

合格したら「預かり」や「ジュニア」として活動を始める

ステップ4

事務所内の審査を通過して正所属になる

養成所なら系列事務所へ、専門学校なら学内オーディションで複数の事務所へ、という違いはありますが、審査を経て所属する流れは同じです。

所属後の現実:ジュニア・預かりからのスタート

オーディションに受かっても、最初は「預かり」や「ジュニア」という仮所属からのスタートです。

そこから正所属になれるかどうかの審査があり、落ちる可能性も半分くらいあります。

だからこそ、在学中からオーディションの場数を踏んで、審査の空気に慣れておくことが大切になります。

学校に入ることがゴールではなく、事務所の審査からが本当の勝負です。

厳しい世界ですが、道筋が見えていれば準備はできます。預かりと正所属の違いはこちらの記事で詳しく説明しています。

デビュー後の世界
声優の仕事は5種類

デビュー後に声優として収録現場で仕事をするイメージ写真

最後にもう一歩だけ先を見ておきましょう。デビュー後にどんな仕事があるかを知っておくと、進路選びの基準がもう1つ増えます。

アニメだけじゃない声優の5つの仕事

声優の仕事は、アニメのアフレコ、外画(海外映画・ドラマ)の吹き替え、ゲームのキャラクターボイス、ナレーション、舞台・イベントの5つに大きく分かれます。

最近はVTuberや音声配信など、声の仕事の裾野そのものも広がり続けています。

それぞれの仕事の中身は声優の仕事内容の記事で、吹き替え専門の目指し方は吹き替え声優の記事で詳しく解説しています。

やりたい仕事から逆に進路を選ぶ

アニメ志望なら、アニメ制作と結びつきの強い事務所の養成所が近道です。ナレーション志望なら、日ナレのようにナレーションコースを持つ養成所が合います。

「どの学校が有名か」ではなく「やりたい仕事につながるか」。この視点を持つだけで、進路選びの精度が一段上がります。

体験入学で「卒業生はどんな仕事に進んでいますか?」と聞くと、その学校の得意分野が見えてきます。

声優の進路の
よくある質問(FAQ)

最後に、進路についてよくいただく質問を開閉式で整理しました。気になる項目だけ確認してみてください。

Q1学歴は必要?中卒でも声優になれる?
なれます。高卒や中卒でプロになった人もたくさんいらっしゃいますし、養成所の応募資格も中学卒業程度からが一般的です。
オーディションの審査で学歴そのものを理由に落とされることは、まずありません。
ただし、なれなかったときの再就職まで考えると学歴は強い保険になります。詳しくは学歴の記事をどうぞ。
Q2声優の進路に文系・理系は関係ある?
関係ありません。オーディションで学部を問われることはまずないです。
強いて言えば、文章を読む量が多い学部は台本読解の練習になります。
大学の学部を選ぶなら、「就職しやすいか」「資格が取れるか」という保険の視点で選ぶのがおすすめです。
Q3費用は最低いくら用意すればいい?
週1回の養成所なら年間10万円台からが最安の目安です。ここにボイスサンプル制作や交通費などの細かい出費が加わります。
貯金ゼロから始めるなら、週1コースとアルバイトの組み合わせが現実的です。
ルート別の総額は比較表学費の記事で確認してください。
Q4独学だけで声優になれる?
独学だけでは、事務所と接点を持つ場がありません。基礎練習は独学でもできますが、最後はオーディションや養成所をどこかで経由するのが現実的です。
自宅でできる練習から始めたい人は自宅でできる発声練習の記事も参考にしてください。
Q5通信制高校からでも不利にならない?
不利になりません。オーディションで高校の種類を問われることはないですし、平日に時間を作れる分をレッスンや自主練に使えるので、むしろ武器にもなります。
レッスンとの両立のしやすさから、あえて通信制を選ぶ人もいるほどです。

まとめ

声優になるための進路は、「養成所」「専門学校」「大学・短大」の3ルートでした。

どのルートにも共通して言えるのは、迷っている時間が一番もったいないということです。期限とお金を決めて、資料集めと体験から動き出してください。

大学や仕事と両立するなら、週1日コースから通える日本ナレーション演技研究所(日ナレ)のような養成所が合わせやすいです。

日ナレは全国の主要都市に校舎があり、アーツビジョンやアイムエンタープライズなどの大手プロダクションのオーディションにつながっています。

まだ迷っている人は、もう一度進路診断から試してみてください。あなたに合う道から、最初の一歩を踏み出しましょう。応援しています!

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