
元NHKエグゼクティブアナウンサー・吉松欣史(サッカーW杯・オリンピック実況担当)監修。職場で気になる「話し方」の実態を、働く人500名への調査から公開しています。データ・グラフはすべて出典明記で転載自由です。
- 同僚・上司の話し方に71%が「イラッとした経験がある」と回答
- 一方、自分の話し方に「自信がある」と回答したのは34%にとどまる
- 実際に話し方を「指摘された経験がある」人は18%と、イラッとされた経験がある人よりも大きく少ない
1. 職場で地味に嫌われている話し方ランキング
「結局、要点は?」と心の中で思ったことがある人は少なくありません。今回の調査では、周囲の話し方の中でも「結論が最後まで出てこない、話が長い」ことへの不満が最も多く挙がりました。
2. 認識のギャップ:イラッとする側と、気づいていない側
周囲の話し方にイラッとした経験がある人は71%にのぼる一方、自分の話し方に自信があると答えた人は34%、実際に指摘された経験がある人は18%にとどまりました。多くの人が、気づかれないまま周囲を戸惑わせている可能性があります。
3. なぜ「結論が出てこない」が起きるのか
話が長くなる理由は、怠慢や配慮不足ではありません。むしろ逆です。「誤解されたくない」「ちゃんと伝えたい」という責任感が、説明を積み重ねさせてしまいます。背景から順番に話せば、聞き手にも同じように理解してもらえるはずだと考えるからです。
しかし聞き手の頭の中では、話が長くなるほど「結局、何が言いたいんだろう」という不安が先に立ちます。話し手にとっての丁寧さが、聞き手にとっては要点が見えない不安に変わってしまう。このすれ違いが、今回の調査の根っこにあるものです。
もう一つ見落とされがちな要因が、緊張です。人前で、あるいは評価者を前にして話すとき、結論よりも先に、言い訳や前置きが口をついて出てしまう。早口になる、語尾が小さくなる、口癖が増えるといった反応も同様に、緊張したときに誰にでも起こりうる、体の反応に近いものです。
4. 監修者コメント
吉松欣史(TID代表 元NHKエグゼクティブアナウンサー/W杯〈2010年南アフリカ大会〉実況担当)
「ニュース原稿は、最初の一文で結論を伝えることが徹底されています。いつ映像が切り替わっても、視聴者が理解できるようにするためです。会議で結論が最後まで出てこないのは、実はニュースの作り方の逆をやってしまっている状態なんです。真面目な人ほど、背景から丁寧に説明しようとして、結果的に結論が遠のいてしまいます。それは誠実さの表れであって、直せないものではありません。」
5. 調査概要
| 調査名 | 職場での話し方に関する意識調査2026 |
|---|---|
| 調査対象 | 全国の20〜60代の働く男女500名 |
| 調査期間 | 2026年7月〜8月 |
| 調査方法 | インターネット調査 |
| 調査主体 | TID(自社調べ) |
| 監修 | 吉松欣史(元NHKエグゼクティブアナウンサー。サッカーW杯・オリンピックの実況を担当) |
| 今後の予定 | 本調査は定点観測として今後も定期的に実施し、経年での変化を本ページで公開します |
6. データのご利用について
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