全国音訳ボランティアネットワークの「音訳を志す方へ」|音訳で学ぶ技術と仲間の活動を紹介

全国音訳ボランティアネットワーク 「音訳を志す方へ」

全国音訳ボランティアネットワーク(音ボラネット)は、全国の音訳活動に携わる人と関連機関をつなぐネットワークです。公式サイトには「音訳を志す方へ」というページがあり、これから音訳を始める人に向けて、音訳の考え方や学び方をまとめています。

この記事では、そのページで音ボラネットが伝えていることを、出どころを示しながら紹介します。あわせて、会員が参加しているプロジェクトや入会のしかたもまとめます。

元NHKエグゼクティブアナウンサー 吉松欣史が見た、この発信の良さ
吉松 欣史NHK在籍32年
W杯・五輪実況

音訳と朗読の違いや、音訳に必要な時間・根気・技術を率直に伝える発信は、これから音訳を始める方の確かな道しるべになると感じました。

「音訳を志す方へ」のページについての吉松欣史のコメント。もとにした公式情報
この記事の監修

元NHKエグゼクティブアナウンサー

吉松欣史

記事内容と調査情報を監修

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情報源全国音訳ボランティアネットワーク 公式サイト
2026年10月9日確認

全国音訳ボランティアネットワーク(音ボラネット)の基本情報
正式名称
全国音訳ボランティアネットワーク(愛称:音ボラネット)
設立
2007年6月8日 設立総会
主な活動
情報の共有、音訳活動の啓発普及、会員どうしの交流
入会
趣旨に賛同する個人・グループ・関連団体(年会費2,000円)
事務局
東京ボランティア・市民活動センター内(東京都新宿区)

全国音訳ボランティアネットワーク(音ボラネット)の概要

全国音訳ボランティアネットワークの総会の会場(会場後方から)

音ボラネットは、全国の音訳活動に携わる人と関連機関をつなぐ「コーディネートの場」を目指して活動しています。正式な名前は、全国音訳ボランティアネットワークです。

始まりは2004年です。東京と神奈川の音訳グループの有志が集まり、準備会が生まれました。2006年の音訳ボランティア全国大会を経て、2007年6月8日に設立総会が開かれました。

共有情報の共有

会報やホームページを通して、音訳に関する情報を会員どうしで共有します。

啓発音訳活動の啓発普及

事務局が利用者の問い合わせを受け、要望をコーディネートします。

交流会員どうしの交流

全国大会や研修会などで直接交流し、音訳技術の向上を目指します。

事務局は、会報「音ボラネット通信」を発行しています。2026年8月には第58号が発行されました。

「音訳を志す方へ」で伝えていること

全国音訳ボランティアネットワークのテキスト化講習会の会場(会場後方から)

音ボラネットは「音訳を志す方へ」の中で、まず音訳とは何かを説明しています。音訳は、視覚からの情報を得にくい方のために、文字などを音声に換えて届ける活動とされています。

同じページでは、朗読との違いも示されています。朗読は、主に文学を感情豊かに読む自己表現とされています。音訳は、音訳者の主観を入れずに、書いてあることをできるだけ忠実に声にすることが原則とされています。

「上手に読む」ことではなく「正しく伝える」「正しく伝わる」ことが大事、と音ボラネットは伝えています。

ページでは、音訳に必要なものとして「時間」「根気」「技術」の三つが挙げられています。下調べから仕上げまで一冊に何か月もかかることや、自分ではなく利用者が読みたい本を読むことにも触れています。

音訳者養成講座の内容は、おおむね次のとおりと紹介されています。読む技術だけでなく、調べる、録音する、校正する技術まで含まれます。

  • 発声
  • 音訳表現技術
  • 調査技術
  • 録音技術
  • 校正技術

講座を開いている場としては、公共図書館・点字図書館・社会福祉協議会などの「音訳者養成講座」、地域のボランティアグループの「入門講座」、NHK全国巡回朗読セミナー、カルチャーセンターの「音訳講座」が挙げられています。いつも開かれているわけではなく、一部は有料とも書かれています。

活動の場も常に募集があるわけではないため、公共図書館や点字図書館、社会福祉協議会、地域のボランティアグループなどに相談するよう案内されています。

会員が参加するプロジェクトと交流の場

音ボラネットの会員は、全国大会や研修会などの直接交流の場に参加し、音訳技術の向上をめざしています。事務局は、利用者からの問い合わせを受けて、要望をコーディネートしています。

会員が参加するプロジェクトとして、次の五つが紹介されています。

音訳月刊誌『世界』全文音訳プロジェクト

平成21年に利用者から音訳の依頼を受けて立ち上がった、岩波書店の月刊誌『世界』の録音・製作です。

DAISYIMD(伊藤忠マルチメディアDAISY)プロジェクト

平成22年度から、障害のある子どもたちの読書を支えるマルチメディアDAISY図書を製作しています。

テキスト「テキスト化」プロジェクト

東日本大震災の直後、合成音声で読み取れないPDFの震災情報をきっかけに始まりました。

図書館図書館連携プロジェクト

「もっと多くの図書を提供したい」という新宿戸山図書館の要請で始まりました。

児童書「子どもの本棚」プロジェクト

令和4年から、児童書を肉声で製作し、国立国会図書館にデータを提供しています。

「子どもの本棚」プロジェクトでは、令和6年度に国立国会図書館へ提供した児童書が100タイトルになりました。

事務局は、会報「音ボラネット通信」も発行しています。2026年8月には第58号が発行されました。

入会のしかた

音ボラネットには、趣旨に賛同する個人・グループ・関連団体なら入会できます。音訳や情報保障に関わる活動をしている方だけでなく、関心のある方も対象です。入会は公式サイトの申し込みフォームから行えます。

会員の種類年会費
個人会員・団体会員2,000円
賛助会員(個人)5,000円
賛助会員(法人)10,000円

音訳活動を始めたい方から問い合わせがあれば、近くの会員を紹介するなどして支えることも、ネットワークのめざすこととして挙げられています。

公式サイト・問い合わせ

「音訳を志す方へ」をはじめ、活動の内容は音ボラネットの公式サイトで見られます。問い合わせは、公式サイトのお問い合わせフォームから送れます。

団体名全国音訳ボランティアネットワーク(音ボラネット)
事務局東京ボランティア・市民活動センター内(東京都新宿区神楽河岸1-1 セントラルプラザ10F)

まとめ

音ボラネットの「音訳を志す方へ」は、これから音訳ボランティアを始めたい方に向いています。音訳と朗読の違いや、講座で学ぶ技術、学べる場の種類を知ることができます。学んだあとは、全国の仲間とプロジェクトや交流の場でつながることもできます。

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