アナウンサー
専門脳科学・心理学を使ったあがり症の克服
アナウンサースクールはたくさんあり、テレビ局のスクールと独立したスクールのどちらが合うのか、比較サイトを見ても決めにくいものです。この記事では、主な10校の違いと、通う前に確かめたい選び方の基準をまとめました。
先に結論を言うと、選ぶ基準は知名度や費用ではなく、自分の弱点にどれだけ向き合ってもらえるかです。講師・人数・カメラ実習・就活対策・通いやすさの5つで比べると、自分に合う学校が絞れます。
カメラテストや面接の本番だけ声が震える人の準備も、後半で紹介します。監修は、東京経済大学からNHKに入り、32年間アナウンサーを務めた元NHKエグゼクティブアナウンサーの吉松欣史です。
アナウンサースクールとは:
放送局系・プロダクション系・独立系・オンラインの4種類

アナウンススクール・アナウンサーの学校で学べること
アナウンサースクールは、アナウンススクールやアナウンサーの学校とも呼ばれ、局の採用試験を目指す人が通う講座です。発声と滑舌、ニュース原稿の読み、フリートーク、エントリーシートと面接の対策を学びます。
大学や専門学校と違い、多くは大学に通いながら週1回ほど受ける形です。教室やレッスン、塾という名前の所もありますが、中身は同じく、人前で読んで講師に直してもらう練習の場だと考えてよいでしょう。

4種類の違い:運営元・講師・カメラ実習
1つ目の放送局系は、テレビ局がつくったスクールです。TBSの講師は現役アナウンサーが中心で、局のスタジオでカメラの前に立つ実習があります。フジテレビのアナトレは、最後の日に局のスタジオで自己PRと原稿読みを収録します。
※出典:TBS Voice「講師紹介」・アナトレ「講師紹介」

2つ目のプロダクション系は、アナウンサーの事務所が開くスクールです。セント・フォース カレッジは、所属する現役アナウンサーが直接教え、女性限定で1クラス最大6名の少人数で学びます。
3つ目の独立系は、元局アナなどが自分で開く学校で、少人数や個人レッスンで就活の書類まで見る所が多くあります。4つ目はオンラインの学校で、地方に住んでいる人や社会人が、自宅から受けられるのが特徴です。
アナウンサースクールおすすめ10校:
放送局系と独立系を料金と形式で比較

ここでは、公式サイトで料金を確かめられた10校を、放送局系4校と独立系6校に分けて並べました。人気の学校を比べる時に、まず見ておきたいのが、1クラスの人数と、初めに払う額です。
| スクール | 種類・形式と初めの費用 |
|---|---|
| TBSアナウンス スクール |
放送局系・全10回 グループ8人程度 入学金5,000円 基礎クラス50,000円 |
| 日テレ学院 | 放送局系・全10回 グループ12名程度 入学金11,000円 スキルアップ60,500円 |
| フジテレビ アナトレ |
放送局系・9コマ 教室とオンライン 入学金0円 基礎コース95,000円 |
| テレビ朝日 アスク |
放送局系・全10回 グループ 入学金11,000円 基礎科96,250円 |
| KEE’S | 独立系(東京) グループ最大10人 月22,000円 (最低3か月) |
| 声光塾 | 独立系(大阪) マンツーマン 入学金60,000円〜 月18,000円〜 |
| SAEKIアナウンス スクール |
独立系(福岡) 内定まで月謝制 入会金15,000円+税 月23,000円+税 |
| CHK | 独立系(東京校) 先着10名・月4回 入学金30,000円 月12,000円 |
| メリディアン | 独立系 マンツーマン 1回12,000円 |
| カサトレ | 独立系 オンラインのみ 1回5,000円〜(税別) |
※出典:TBS Voice「クラス一覧」ほか各校の公式サイトの料金のページ(2026年10月19日に確認。税込、税別とあるものは税別)
放送局系の4校:局の現役アナウンサーに教わる
局の4校は、どれも3か月前後で10回前後の初めのコースがあります。テレビ朝日アスクは現役アナウンサーとOB・OGが教え、日テレ学院も日本テレビの現役アナウンサーが随時授業に入ると公式に書いています。

※出典:テレビ朝日アスク「講師一覧」・日テレ学院「講師紹介」
局のスクールに通っても、その局の採用試験に直結するわけではありません。アナトレの受講規約にも、就職のあっせんや推薦はしないと書かれています。各校の学費や評判は、表の学校名のリンク先の記事で紹介しています。
※出典:アナトレ「講師紹介」・受講規約

独立系の6校:少人数とマンツーマン
独立系は、月謝制や1回ごとの払い方が多いのが特徴です。声光塾やメリディアンはマンツーマン、カサトレはオンラインだけで学べます。大阪や福岡の学校もあるので、近くで探したい人は、地域別の記事も見てください。
料金の比べ方はアナウンサースクールの費用と学費、有名アナウンサーがどこに通ったかは水卜麻美・森香澄・北川莉央のアナウンススクールで、各校の公式の情報をもとにまとめています。
アナウンサースクールの選び方5つ:
講師・人数・カメラ実習・就活対策・通いやすさ

アナウンサースクールを選ぶ時は、次の5つの基準で比べます。どれも体験授業や説明会で確かめられることです。費用の高さは、必ずしも指導の質と比例しません。比べる時は中身を見てください。
- 講師局でアナウンサーをした人が教えるか
- 人数1クラスが何人で、自分が読む回数は何回か
- カメラ実習スタジオでカメラの前に立つ回数があるか
- 就活対策エントリーシートと面接まで見てもらえるか
- 通いやすさ続けられる場所と曜日・オンラインがあるか
有名講師がいるだけで選ばない
現役の有名アナウンサーが教えてくれる、という案内は魅力的に見えます。けれども、自分で上手に話す力と、初めての人に分かるように教える力は別のものです。大人数のクラスでは、一人ひとりの癖を見る時間も限られます。
確かめる項目は、「1回あたりの指導時間」「個別フィードバックの有無」「カメラ実習の回数」の3つです。体験授業や説明会に参加できるスクールなら、実際に指導を受けてから決めることを強くおすすめします。

体験授業と説明会で聞くこと
体験授業では、1回の授業で自分が声を出す時間と、講師に直してもらった所を見ます。説明会では、直近1〜2年に採用された人数と、その人が受けたコースを聞いてください。具体的な数字で答えてくれるかも、見極める材料です。
費用・地域・立場で絞る:
東京・大阪・社会人・高校生・大学生の学校

アナウンサースクールの費用の目安
初めの3か月で払う額は、グループのコースならおよそ5万円台から13万円ほどです。総額が近くても回数や1回の長さが違うので、1回あたりの値段に直して比べるのが失敗しないコツです。
安さだけを基準にすると個別指導が手薄になりがちで、高さだけを基準にすると中身を確かめないまま契約してしまいます。10校の料金と無料体験、安く通う方法はアナウンサースクールの費用と学費にまとめました。

東京・大阪・福岡・名古屋・札幌・広島・仙台のアナウンススクール
毎週通う学校は、自宅や大学から無理なく通える場所にあることが続ける条件です。地域ごとの学校は、東京・大阪・関西・福岡・九州・名古屋・浜松の記事で比べています。
ほかの地域は、札幌・広島・岡山・香川・仙台・新潟・山形の記事があります。近くに学校が無い人は、オンラインで受けられる学校や、局のスクールの短期の講座も選べます。

社会人・高校生・大学生の学校の選び方
社会人は、平日の夜や土日のクラス、オンラインがあるかで選びます。KEE’Sや東京アナウンススタジオは社会人も通えます。社会人向けの10校は社会人のアナウンススクールで紹介しています。
中学生や高校生は、高校生のアナウンススクールで、中高生が通える学校を紹介しています。大学生がいつから通うかは、受けたい局の募集日から逆算するのが近道で、アナウンススクールは大学生のいつから?で詳しく書きました。
専門学校・養成所との違いと、スクールに通わない道

専門学校・養成所とスクールの違い
専門学校は、高校を出てから2年ほど毎日通う学校です。東京アナウンス学院のアナウンス科は2年制で、2027年4月にパフォーミングアーツ科へ名前が変わり、アナウンサーやラジオパーソナリティーなどを目指します。
※出典:専門学校東京アナウンス学院「パフォーミングアーツ科(2027年4月アナウンス科より学科名変更)」
民放のキー局は4年制大学卒を応募の条件にする所がほとんどなので、局のアナウンサーを目指すなら、まず大学を考えましょう。専門学校と養成所の選び方はアナウンサーの専門学校・養成所にまとめています。

スクールに通わなくてもアナウンサーになれるのか
スクールは必須ではなく、通わずに採用試験に合格する人もいます。通わずに合格する人に共通しているのは、大学の研究会や身近な人の指摘など、人前で話す経験と、客観的な指摘を受ける場を持っていることです。
高校生・大学生の段階では、必ずしもすぐにスクールへ通う必要はありません。まずは大学のアナウンス研究会・放送研究会など、費用をかけずに人前で話す経験を積める場を探すことから始めても、十分に間に合います。
合格実績・卒業生数の数字の見方:
採用側から見た判断基準

卒業生数だけでは分からないこと
学校のサイトには、卒業生の数や合格実績多数といった言葉がよく載っています。けれども卒業生の数は、その学校に通った人数で、そのうち何割がアナウンサーに採用されたかを示す数字ではありません。
通った人が多い学校ほど、有名な卒業生の数も増えやすくなります。数字の大きさだけで比べず、どの年に、どの局に、何人が採用されたかまで書かれているかを見てください。年ごとに名前を出している学校もあります。

選考で見られるのはスクール名ではなく本人の声と受け答え
採用選考の現場では、どのスクールに通ったかが合否を決めることはありません。見られるのは、その人自身の声と話し方、受け答えの力です。スクール選びに時間をかけすぎるより、そこで何を積み上げたかが大切です。
監修の吉松が指導で大切にしているのは、「どう見られるか」への意識を「何を届けるか」へ向け直すことです。どのスクールに通っても、何を届けるかを自分の声で話せる力を育てることを目的にしてください。
スクールでは埋まらないもの:
カメラテストの本番だけ声が震える時の準備

スクールの授業は技術を教える場であり、本番の緊張への向き合い方までは、踏み込んで扱わないスクールも少なくありません。どれだけ良いスクールに通っても、本番で声と表情が固まると、技術を出し切れません。
本番だけ声が震えるのは練習不足のせいとは限らない
現役のアナウンサーでも本番前に緊張することは珍しくなく、「緊張がなくなった」のではなく「緊張との付き合い方を知っている」というのが実情です。監修の吉松も、入社したばかりの頃をこう振り返っています。
元NHK
アナウンサー
ヨシ
実は、入社当初の私は、人前に立つと声が震え、頭が真っ白になっていました。
ルーキー時代に祇園祭の生中継を任された時は、コメントを一字一句丸暗記して臨んだのに、始まった瞬間に全部飛んだそうです。それでも吉松は、その後32年間、W杯やオリンピックの実況まで生放送に立ち続けました。
元NHK
アナウンサー
ヨシ
「自分はアナウンサーに向いていないんじゃないか」本気で、辞めようと思った夜があります。
※出典:吉松欣史 講師プロフィール(私自身のあがり症体験・経歴)

本番に近い条件で話す回数を増やす
体の身構えを小さくするには、本番に近い条件で話す回数を増やします。テレビ朝日アスクの体験レッスンはスタジオでの撮影まであり、読んでいる様子を自分のスマホで撮って持ち帰れます。声が震えた所を後で見返せます。
緊張を消すより、何を届けるかを決める
本番の前は、上手に読めるかを考えるより、この原稿で何を伝えるかを1つ決めてから最初の一文を言いましょう。ゼミの発表や司会も引き受けて、震えても伝わった経験を重ねるほど、本番の身構えは小さくなります。
アナウンサースクール選びでよくある誤解とNGな選び方

スクール選びでは、良かれと思った判断が遠回りになることがあります。よく聞く思い込みと、時間とお金を無駄にしやすい選び方を4つ紹介します。申し込む前に、自分に当てはまっていないか確かめてください。
有名スクールの出身なら受かりやすいという誤解
有名スクールの出身者が多く活躍しているのは事実ですが、それはそこで積んだ練習量と本人の努力の結果です。スクール名そのものが選考で有利に働くわけではなく、局のスクールも採用の推薦はしていません。

高いスクールほど質が良いという誤解
費用の高さは、設備やフォローの手厚さを表していることはありますが、自分に合っているかとは別の話です。高くても、自分の課題に合わないカリキュラムなら、成長にはつながりにくくなります。

料金の数字だけで比べる
料金表の数字だけで比べると、回数や1クラスの人数の違いが見えません。入学金・授業料・教材代を足した総額を、通える回数で割ってから比べましょう。返金やキャンセル料の決まりも、払う前に読んでおきます。
通えば自動的に上達すると思い込む
スクールは場を用意してくれますが、上達するかは通う本人の取り組み方次第です。授業は気づきをもらう場で、声が変わるのは授業のない日の練習です。週1回の授業だけで満足せず、毎日の音読と録音を続けましょう。

社会人になってからも、会議やプレゼンで人前に立つと声が震える方へ。吉松欣史が32年の生放送でたどり着いた話し方の考え方を伝える、無料のオンライン勉強会があります。
講師の吉松欣史は、NHKで32年間アナウンサーを務め、サッカーW杯とオリンピックの実況を担当した元NHKエグゼクティブアナウンサーです。勉強会は無料のオンライン形式で、60分・顔出し不要です。人前で話す時の緊張が悩みの中心の方に向けた内容です。
※通院中・治療中の方は、この記事の方法より主治医の方針を優先してください。
\ 人前で話す時の緊張が中心の方へ /
アナウンサースクールのよくある質問

Q費用はどれくらいかかる?
Qいつから通えばいい?
Q社会人でも通える?
Q高校生から通うべき?
Qオンラインだけでも大丈夫?
Qスクールを掛け持ちしてもいい?
Qスクールに通えば採用試験で有利になる?
Qアナウンサーも本番で緊張する?
※出典:アナトレ「講師紹介」・受講規約
アナウンサーになるまでの全体の流れはアナウンサーになるにはに、大学選びはアナウンサーになるには大学・学部は?に、話す力の鍛え方はアナウンサーの話し方と発声練習にまとめています。
社会人になって、会議やプレゼン、面接で人前に立つと声が震え、頭が真っ白になる方は、吉松欣史の無料オンライン勉強会で、緊張と付き合いながら話すための考え方を知ってください。
講師の吉松欣史は、NHKで32年間アナウンサーを務め、サッカーW杯とオリンピックの実況を担当した元NHKエグゼクティブアナウンサーです。勉強会は無料のオンライン形式で、60分・顔出し不要です。人前で話す時の緊張が悩みの中心の方に向けた内容です。
※通院中・治療中の方は、この記事の方法より主治医の方針を優先してください。
\ 最後まで読んだあなたへ /


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