こんにちは!コミニケーション検定資格保有者の今村です。
仕事の同僚や、初対面の方や、お客さんと話していて、あなたはなかなか話が広がらず気まずい沈黙状態になった事はありませんか?
これらの大きな原因は話を広げる事ができずに終わっている事が大きな原因の1つです。
そこで今回は、具体的にどうやって話を広げて行けば良いのかを説明していきたいと思います。
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1.「話しやすい人」と「話しにくい人」の違いとは
会話・雑談が苦手だと感じている方は多いですよね。
数回は会ったことがある方と話をする機会があった時には、まだ気持ち的には楽かもしれませんが、どうすれば会話が広がるのかが分からずにオドオドしてしまった経験がある方もおられると思います。
初対面の方の場合には特に、会話を広げることができずになんだか居心地が悪くなったり、何を話せば会話が途切れないのか、と焦ったりするのではないでしょうか。
そんな中でも、「あっ、この人なんだか話しやすい」「・・・この人とはあまり話したくないな」というように、話しやすい人と話しにくい人が居ると思います。
具体的にどのような方が話しやすく、どのような方が話しにくいのか、まずはその部分からチェックしてみましょう。
話しやすい人はこんな人!
話しやすい人というのは、以下のような方ではありませんか?
- こちらの話をよく聴いてくれる、ちゃんと聴いてくれる
- こちらの話に対して、リアクションをしてくれる
- 嫌な顔をしたり、暗い感じにならない
- 質問をしてくれる、話の話題を提供してくれる
- いつもニコニコしていて雰囲気が良い
- こちらの話を否定したり、批判したりしない
このように、自分の話を批判したり否定したりすることなくしっかり聴いてくれたり、ニコニコして雰囲気よく話をしてくれる方は、話しやすいと感じるのではないでしょうか。
ではここで、話しやすい方の例を挙げてみます。
例)
こんにちは!こんなに天気が良いとどこかに出かけたくなりますね。
よろしければ、今度一緒に△△に新しくできたカフェにでも行きませんか?(ニコニコ)
このように、会話の出だしからニコニコしている上に、質問をしてくれたり、リアクションをしてくれたりする方とは、なんだか安心して話ができると思いませんか?
カフェに誘われたとしても嫌な感じがしませんし、「この人とならもう少し色々と話がしたいな」と感じる方もおられるかもしれません。
話しにくい人はこんな人!
一方、話しにくいと感じる方というのは、以下のような方ではありませんか?
- こちらの話を横取りして自分のことを話し始める
- こちらの話を否定したり、お説教したりする
- こちらの話に対して、「私だって」と自慢話を繰り広げる
- リアクションがなく、聴いてくれているのか分からない
- 笑顔がなく、どこか冷たい雰囲気がある
- 話をすぐにまとめたり、仕切りたがる
- すごくつまらなさそうにする
など、このような方はどうもとっつきにくく、話しにくい・話したくないなと感じてしまうのではないでしょうか。
ここでも1つ、話しにくい方の例を出して見たいと思います。
例)
こ、こんにちは~。今日もいいお天気ですね。
・・・そういえば、先日△△公園に行ってきたのですが、こども達が遊べるところがたくさんあって楽しそうでしたよ。
○○さんもよかったら、お子さんと一緒にぜひ!
また~。
このように、笑顔がなく、こちらの話に対して否定をされたり、つまらなさそうに話をされると、イラっとしてしまったり気分が悪くなったりしませんか?
別の日にばったり会ったとしても、挨拶すらしたくない!と思ってしまう方もおられるかもしれません。
話しやすい人になりたいけれど・・・
「話しやすい人」と「話しにくい人」がどのような人なのかということが分かれば、自分が話しやすい人になることは簡単そうに思えますよね。
ですが、そううまくいかないのが、自分なのです。
・変えたくてもなかなか自分を変えられない
・もっと盛り上がる会話や雑談がしたい
・誰かとばったり会った時に、明るく楽しく話がしたい
・誰からでも好かれるような、そんな話術を身に着けたい
などと思っていても、すぐに変えることは難しいですし、そもそも話術を身につけるなんてことは簡単にはできません。
ただ、それらがなかなか上手くいかないのは、努力が足りないわけでもなく、話術がないからでもありません。
会話や雑談において重要なポイントを勘違いしているだけなのです。
2.間違えやすい!会話に関するあんなこと・こんなこと
具体的にどのような点で勘違いをしている方が多いのかと言いますと、以下のような点が挙げられます。
- 会話を広げるにはユーモアや話す力が必要だと思っている
- 話題を作り出すことは、才能人じゃないとできないと思っている
- 上手に話さなくてはならないと思っている
会話を広げるには、話術やユーモアが重要だ!と思っていたり、アドリブは難しいと思っていたりと、惜しい勘違いをしている方が多いのです。
「でも、会話や雑談では、楽しく上手に話せなくては会話が広がらないでしょう?」と思っている方、安心してください。
そんな話術やユーモアがなくても、会話や雑談をじょうずに広げ、楽しく過ごすことができるのです。
そのためには、まずは間違っている認識を正していく必要があります。
【間違いその1】会話を広げるにはユーモアや話す力が必要だと思っている
会話を広げるためには、ユーモアや話す力がなくてはダメだと思っていませんか?
確かに会話をするということは話すことなので、その力が必要だと思えるかもしれません。
ですが、雑談や会話を楽しんでいる方を見ていると、面白いことを言ってゲラゲラと笑っている方ばかりではありませんよね。
いい例としては、近所の主婦の方々の井戸端会議がそれです。
ひたすらゲラゲラと笑いながら話しているわけではなく、時には真顔で、時には笑顔で、時には悲しそうな顔で、なにやらずーっと話し込んでいますよね。
ユーモアがあったり話す力に長けているということではなく、お互いが結論のでない話題で盛り上がっているのです。
時には、お互いの悩みを聴きあったり、最近あった出来事を共有して楽しんだりしているのですね。
ユーモアがあって面白いことを言っている方も中にはおられると思いますが、多くの場合、自分達の周りで起きた出来事について、お互いに話を聴き合っています。
人はお金を払ってでも、”ただ話を聞いて欲しい”と思っている?!
突然ですが、カウンセリングやお悩み相談、キャバクラ、ホストクラブ、スナックなどで共通していることがあります。
それは、”自分の話をとことんじっくりと聴いてくれる”という点です。
途中でチャチャを入れられたり、アドバイスをされたり、否定されたり説教されたり、つまらなさそうにされたり・・・ということがありません。
日頃から、他人の愚痴や自慢話や興味がない話を延々と聞かされているだけで、自分の話を満足に聞いてもらう機会がない!という方の場合、このような場所にお金を払ってでも通いたいと思うものです。
それは不思議なことでもなんでもなく、人間の強い欲求として、「自分の話を聞いて欲しい」というものがあるためです。
自分の話をただただ延々と聞いてもらえるとしたら、スッキリするでしょうし、相づちや合いの手を入れてもらえたり褒めてもらえたりしたら、とても嬉しいと思いませんか?
それだけストレスが溜まっているとも言えますが、人はお金を払ってでも、ただ自分の話を聞いて欲しいと思っているのです。
つまり、ユーモアがなくても、話す力がなくても、ただ「人の話を聴く力」を育てるだけで会話を広げていくことができ、楽しく会話をすることができるようになるのです。
- 人間は誰でも、自分の話をじっくり聴いて欲しいもの
- 会話や雑談に、ユーモアや話す力は必要ない
- 重要なのは、話す力ではなく「聴く力」
【間違いその2】話題を作り出すことは、才能人じゃないとできないと思っている
ばったり会った方と話をしていた途中で、少し沈黙ができてしまった・・・。何か話さなくてはならないけれど、こんな時ほど何も浮かばない!!
こんな時に話題を作り出すことができる才能人だったら、すごく自然に話を楽しむことができるんだろうな~。
なんて、思っていませんか?
アドリブは100%誰にでも簡単にできるもの
話題を作り出すこと、つまりアドリブで話すことは、難しいものでもなんでもありません。
先程「間違いその1」で触れたように、会話を広げたり雑談を楽しんだりする場合にはユーモアや話す力は必要ないので、芸人さんのアドリブのように面白いことを言おうとしなくていいのです。
では、どうすればいいのかと言いますと、ただ”自分がパッと目に入ったものを口にするだけ”です。
具体的に例を挙げてみてみましょう。
例)
・・・
あ!あの女性のバッグ、可愛いですね!
このように、パッと目に入ったものを口にするだけで、会話を自然と広げていくことができますし、十分アドリブとして活用できています。
この例の場合、パッと目に入った女性のバッグが可愛いと思ったため、それを口に出しました。
ですが、バッグではなくても、花が綺麗だと思ったらそれを口にすればいいですし、面白い看板を見つけたらそれを口にすればいいのです。
目に入ったものを見て思ったことを口にすればいいだけなので、難しく考える必要はなく、誰でも簡単にできてしまいます。
話題を作り出すことは難しい!という考え方は捨てて、目に入ったものから感じたことを口にしてみてくださいね。
- 話題を作り出すことは難しくない
- 目に入ったものを口にするだけで話題になる
話題作りをすることは難しくありませんが、普段からの口癖には注意しておく必要があります。
無意識のうちにでてしまっている口癖によっては、相手を不快にさせてしまうことがあるためです。
【間違いその3】上手に話さなくてはならないと思っている
会話や雑談をする時には、上手に話をして、完璧で理想の雰囲気をつくらなくてはならない!と思っている方もおられると思います。
確かに、会話の中から、その人がどのような人なのかということを判断することができるため、どことなく構えてしまう気持ちがあるのも当然ですよね。
ですが、雑談やただの会話では、上手に話そうとする必要はありません。
こういう流れで会話をしなくてはならない!という決まりもありませんので、肩の力を抜いて楽に楽しむだけでいいのです。
雑談のいいところは、なんでもOKなところ
雑談のいいところは、上手に話さなくてもいい、何か盛り上がる話題を探そうとする必要もない、相手を不快にさせないことならなんでもOKというところです。
会話がどんな方向にいったとしても、流れに身を任せて受け答えをしていればいいだけなのです。
気の利いたことを言う必要もなく、何か面白い話題を出す必要もありません。
にも関わらず、自分の中にある”理想的な会話の形”にこだわっているからこそ、雑談や会話がとても難しく嫌なものに感じられてしまうだけの話なのですね。
例えば、目の前を飛んでいった鳥について、「さっきのは雀ですかね?」というような、こんな意味のない会話でいいのです。
もっと言えば、本人に聞こえなければ、「あの方、さっきから凄くニヤニヤしてスマホ見てますね」というような、人間観察的なものでもOKです。
多少ならば、目に入った他人の話を出すのはご愛嬌なので、困った時には話題にさせてもらってくださいね。
なんでもOKでもこれだけは注意!触れてはいけない話題とは
いくら会話の内容がなんでもOKだとは言っても、触れてはいけない話題がいくつか存在しています。
それが、以下のような話題です。
・宗教や政治のこと
・子どものこと(子どもが居ない夫婦に対して)
・女性に対しての見た目のこと
宗教や政治絡みの話は、時に戦争にまで発展してしまうほどの恐ろしい話題です。
自分の中で、「これは○○じゃないとダメだ!」という決まりがある方もおられると思いますが、他人はそうではないかもしれませんよね。
宗教や政治の話は、お互いの決まりごとを押し付けてしまうような会話になることが多く、対立しやすいものなので、触れないほうが無難です。
そして、お子さんがおられない夫婦に対して、「お子さんはほしくないの?」「まだなの?」などの話題は失礼にあたります。
子どもが欲しくても授かれずに悩んでおられるかもしれませんし、夫婦の間でなにか決め事があるのかもしれません。
それは、他人がどうこう言う問題ではなく、そこに突っ込んで話題にするというのは大変失礼です。
さらに、女性に対して、「今日は顔色が悪いですね」「すごく疲れた顔をされていますね」などの話題もNGです。
気にしない女性も多いのですが、中には、「私の顔が汚いってこと?!」「毎日お手入れしているのに何よ!」と怒り出してしまう女性もおられます。
女性の見た目に対しては、良い変化があると感じられた部分だけにし、顔色などについては触れないようにしたほうが無難です。
- 理想的な会話の形にこだわっているから、会話や雑談が難しく思えるだけ
- 雑談の話題はなんでもいい、流れに身を任せてOK
- ただし、触れてはならない話題もある
3.これでもう雑談や会話には困らない!会話の広げ方10ヶ条
ここまでの話で、雑談や会話について少し勘違いしていた部分があったな、という方もおられると思います。
そこに気づくことができれば、あとは会話や雑談の広げ方を覚えるだけです!
ここでは、会話や雑談に困らないようにするために、会話の広げ方10ヶ条をご紹介します。
- 初めて聞くワードを活用すべし
- 答える時には「返事+一言」を意識すべし
- 相手の言葉は待つべし
- 自分がどんな人間なのかを創らず伝えるべし
- 初対面の時に話した内容を覚えておくべし
- 話の裏側もチラッと見せるべし
- 例え雑談でも、話は肯定的にするべし
- 「もしも」と「ニワトリ卵」を役立てるべし
- 魅力的に感じた部分は積極的かつ具体的に褒めるべし
- 質問をするなら2択の言い方は避けるべし
【其の1】初めて聞くワードを活用すべし
まず1つ目は、初めて聞くワードを活用することで、話題を広げることができるというものです。
話の中で分からない言葉がでてきた時に、「どういう意味だろう。でも聞くのは恥ずかしいしなあ・・・」と思ってしまうことがあるかもしれません。
ですが、その言葉の意味が分からないまま会話を続けていると、いつかボロがでたり、「この人は知ったかぶりをする人だ」と思われてしまう可能性もありますよね。
なにより、知らない言葉を知ったように話すというのは、ストレスが溜まります。
初めて聞く言葉について質問することは何も恥ずかしいことではなく、質問された相手からすれば自分の知識を披露できる機会なので、どちらかと言えば喜んで教えてくれます。
それが自分の得意分野に関する言葉であれば、尚更嬉しそうに話をしてくれます。
例)
・・・SEO対策って何?
このように、分からない言葉について質問をしただけで、会話が広がり、さらに相手の得意分野だった場合にはご機嫌で話し続けてくれます。
初めて聞くワードだけではなく、相手が話の中でよく口にする言葉を見つけて、それについて話を振るだけでも、会話は広がります。
人は、自分が得意な分野について質問されたり、誰かの役に立てると思った時には、とても大きな喜びを感じるものです。
分からないことは恥ずかしいことではないので、どんどん相手に質問をして会話を広げていきましょう!
- 知らない言葉がでてきたら、相手がご機嫌になって話をしてくれるチャンス!
- 得意分野だと思われる言葉については、積極的に聞いてみましょう
【其の2】答える時には「返事+一言」を意識すべし
2つ目は、答える時に返事+一言を意識するというものです。
会話の中で、相手から何か質問をされた時、あなたはその質問に対する返事だけを返していませんか?
質問に対する返事だけを返していては、その後の会話が続かない・広がらないのはある意味当たり前と言えます。
一つ例を挙げてみてみましょう。
例1)質問に対する返事のみの場合
例2)質問に対する返事+一言の場合
例1のように、質問に対する返事だけの場合には、それ以上会話が続かずにお互いに沈黙することになってしまいます。
ですが、例2のように、質問に対する返事+一言で答えるだけで、会話が続いていますよね。
相手からしても、質問した内容だけではなく、そこに一言プラスして答えてもらえたら、わざわざ新しく質問を考えたり話題を考えたりと気を遣う必要がなくなります。
そのため、「話しやすく話していて疲れない人だ」と思ってもらうことができますし、会話が無理なく広がっていきます。
- 質問に対しての答えプラス一言があるだけで、会話は弾む
- 相手に新しく質問内容を考えさせることもないため、気配りとも言える
【其の3】相手の言葉は待つべし
3つ目に、相手の言葉を急かすのではなく、待つことが大切です。
「なんとか話を続けなくては!」「沈黙は絶対にダメだ!」などと考え、相手が言葉を選んでいる最中にも次々に話しかけてしまっていませんか?
それはこちらの勝手な焦りであり、相手は言葉を選んだり発言するまでに時間がかかる方なのかもしれません。
相手の言葉を待たずに、ただ沈黙が嫌だという理由で、次々に言葉を繋げて自分が一人で話している状態を作るというのは、とても失礼ですし余裕がない行為です。
また、こちらが相手の言葉を待たずに憶測で話すことによって、相手の気持ちとは異なる受け取り方をしてしまう場合もあります。
相手が言葉を選んでいたり、何か考えてから話そうとしている場合や、相手が速いテンポで話す人ではない場合など、沈黙ができても笑顔で景色を見て待っていたり、「お返事はゆっくりで大丈夫です」と声をかけたりする余裕を持ちたいものです。
相手になにか質問をし、その返事を待っている間の沈黙は、焦らずじっと待てるようにしましょう。
- 話をまとめたり、言葉を選ぶのに時間がかかる人も居る
- 自分が質問をして返事を待つ時には、焦らずにじっと待つこと
【其の4】自分がどんな人間なのかを創らず伝えるべし
そして4つ目は、自分がどのような人間なのかを創らないことです。
自分を偽ってしまう方は、とても多いですよね。
初対面の方によく思われようとしたり、もっと自分を高く評価してもらいたいという気持ちから、無理して自分を凄い人に見せようとしたりもします。
ですが、それでは相手も本当の自分を見せてはくれませんし、お互いにストレスを抱えて苦しい会話を続けることになってしまいます。
例)
えっと、最近は株なんかやってます。
えっと~。あ、私も最近というほど最近ではないので・・・
自分の評価をあげようとこんな会話をして、逆に嘘つき・見栄っ張りだと自分の評価を下げられてしまうこともあります。
人間だれでも無理はせずに、等身大の自分を見せたほうが、他の方から親しみやすく話しやすい人だと思ってもらえるものです。
・最近ハマっているのは、スマホアプリの○○です
・いや~趣味がほしいんですけど、いつも暇があれば寝てばっかりです
・付き合いですが、カフェ巡りをしています
・私は相当にズボラな人間なのですが、最近は掃除にハマっています
など、ありのままの自分を創らずに伝えることで、相手もとっつきやすい人だなと思ってくれます。
無理をして自分を偽らず、自然にゆる~く会話・雑談を楽しむという考え方に変えていくことをオススメします。
- 偽った自分を見せても、相手に悪く思われるだけ
- ありのままの自分を見せたほうが、相手もとっつきやすいと感じてくれる
【其の5】初対面の時に話した内容を覚えておくべし
5つ目は、初対面の時に話した内容を覚えておく、ということについてです。
初対面の時にどのような会話をしたかというのは、正直なところ覚えていないことが多いのではないでしょうか。
「あの人と会話をしたことは覚えているけれど、どんな内容だったかは忘れちゃった!」というのは、珍しいことではありません。
ですが、そんな中で、初対面の時に話した内容を覚えてくれていたら、どう思いますか?
しかも、内容を覚えてくれていただけではなく、実際にそれについてプラスでコメントがあった場合、どう感じるでしょうか。
例)
そういえば、○○さんが以前仰っていたあのエステ、行ってきました!雰囲気も良くて施術も丁寧で気に入りました♪
覚えていてくださったとは、嬉しいです!
私もあのエステの雰囲気や施術の丁寧さ、スタッフの方の気さくな感じが好きなんです!
このように、内容を覚えてくれていただけではなく、実際にそのエステに行って感想を添えてくれた場合、とても嬉しくなりませんか?
自分が何気なくいったことを覚えていてくれた・実行してくれた、というのは、自分のことを覚えていてくれることと同じなので、嬉しく感じるのですね。
初対面の時に話した内容を覚えておき、その話について触れるだけでも、会話が広がり盛り上がります。
- 初対面の時に何を話したかは、大概の人は覚えていない
- それを覚えていた場合には、喜んでもらえる
【其の6】話の裏側もチラッと見せるべし
6つ目に、自分が体験したことや先日の出来事について話をする時には、話の裏側もチラッと見せることもポイントです。
例えば、「今日はいい天気だったので洗濯物を干しました」という話に、その話の裏側を入れてみます。
「今日はいい天気だったので、”3日間ずっと洗えなくて溜まりに溜まった”洗濯物を干しました」というような感じです。
「いい天気だったので洗濯物を干しました」と言われても、「そうなんですね」「よく乾きそうですね」くらいしか返答できないかもしれません。
ですが、「3日間ずっと洗えなくて溜まりに溜まった洗濯物」と聞くと、その3日間が晴れていたなら「何か事情があったのですか?」と質問できますし、3日間ずっと雨だったのなら「ずっと雨でしたものね。部屋干しはされないんですか?」というような質問ができます。
話の裏側をチラッと見せるだけで、相手も自分も会話の内容に困らなくなりますし、会話を広げていくことができるのです。
- ただ単に出来事を話すのではなく、裏側も少しだけ話す
- 相手がより話しやすくなり会話が弾む
【其の7】例え雑談でも、話は肯定的にするべし
7つ目は、話を肯定的にするべきだということです。
例え雑談であっても、話を肯定的にすることで、気持ちよく会話を続けることができます。
普段から、否定的な言葉を遣って話をするクセがついている方の場合、どうしても雑談の中で否定的な捉え方をしたり否定的な言葉を選んだりしてしまいます。
否定的に話をされると、嫌な気持ちになったり、時にはイライラしてしまうことがあります。
例)待ち合わせに遅れてしまった時の否定的な例
例)待ち合わせに遅れてしまった時の肯定的な例
否定的な例と肯定的な例、どちらが良いと思いましたか?
待ち合わせに遅れてしまったことは悪いことですが、否定的な言葉と肯定的な言葉なら、肯定的な言葉で言われたほうがまだ良いですよね。
待ち合わせで雰囲気が悪くなってしまったら、せっかくのお出かけが台無しになってしまいます。
この例の場合なら、二人で出かけるという目的を気持ちよく達成するためにも、肯定的に遅刻したことについて指摘するようにしたいですね。
- 普段から否定的に話をしている方は、否定的な言葉を選びやすい
- 肯定的な言葉を選ぶことで、相手も気持ちよく会話ができる
【其の8】「もしも」と「ニワトリ卵」を役立てるべし
8つ目は、「もしも」と「ニワトリ卵」を役立てるということについてです。
一見、「どういうこと?」と思ってしまうと思いますが、これを覚えておくととても役立ちますよ!
「もしも」を役立てる方法
これは、相手のことをなんとなく知りたいなと思った時や、この人はどのような価値観をもった人なんだろうということを知りたい時に有効です。
・もし宝くじが当たったら、何に使いますか?
・もし動物に生まれ変わるとしたら、何がいいですか?
というような、「もしも~したら」というお題のようなものを活用してみてください。
「宝くじが当たったら○○したい!」という具体的な例を挙げてくれる方もいれば、「宝くじなんて当たるわけ無いですよ」なんて現実的なことを言う方もおられます。
そこで人の価値観が垣間見えたり、その人がどんな人なのかが分かります。
さらに、そこから会話を広げていくことができますので、とても面白いテクニックでもあるのです。
「ニワトリ卵」を役立てる方法
この「ニワトリ卵」は、”ニワトリと卵は、どちらが先にできたのか”という正解のないお題です。
有名な話なので知っている方も多いと思いますが、このお題を出すと、喧嘩が始まってしまうほどに盛り上がることがあります。
少し気のしれた人にこのお題を振ってみると、その人の新しい一面を見ることができるかもしれませんよ!
あなたはどちらが先だと思いますか?
- 「もしも~したら」というお題を出すことで、その人の価値観や性格が垣間見える
- クイズ感覚で話ができるので盛り上がりやすい
【其の9】魅力的に感じた部分は積極的かつ具体的に褒めるべし
9つ目は、その人の魅力だと思った部分を具体的に褒めるということです。
どんなに小さなことでも魅力的に感じた部分があれば、その部分を積極的に褒めていくことで、会話が広がります。
例)
褒めるという行為を苦手だと感じている方も多いと思います。
思ってもいないことを言うなんて、失礼なんじゃないの?!と思うかもしれませんが、なにも思っていないことを言う必要はありません。
ただ、その人が毎日欠かさずやっていることや、自分が感心したことなどを伝えると、それだけで喜んでもらうことができますし、会話が広がります。
無理をしてお世辞を言うのではなく、感心した部分について褒めるだけでいいのです。
- 魅力だと思ったところを素直に褒める
- 毎日欠かさずやっていることなどを褒めると、喜んでもらえる
【其の10】質問をするなら2択の言い方は避けるべし
最後は、質問をする際には、答えが2択になる言い方は避けるべきだというものです。
具体的には、「はい・いいえ」でしか答えられないような、以下のような質問を意味します。
・「好きな食べ物はなんですか?」ではなく、「焼肉は好きですか?」
・「交通手段は何が良いと思いますか?」ではなく、「電車で行くのはどうですか?」
・「何か習い事をされていますか?」ではなく、「ピアノを習っていますか?」
「焼肉は好きですか?」「電車で行くのはどうですか?」「ピアノを習っていますか?」などは、全て「はい・いいえ」でしか答えられないものですよね。
好きな食べ物はなんですか?と言われたら、答える内容はいくらでも選ぶことができますが、焼肉と限定されると、はい・いいえでしか答えられません。
このような2択の答えになる質問は、相手を追い詰めてしまうことがありますし、会話が広がらない質問なので避けるべきと言えます。
いざ質問をするという時に考え込むことがないようにするためにも、答えがいくつもあり、答える側が好きなように答えられる質問になるように、普段から意識してみることが大切になります。
- 「はい、いいえ」以外で答えられる質問にする
- 普段から、答える側が答えやすくなるような質問をするクセをつける
雑談力を鍛えたい!という方は、こちらの記事もオススメです。
雑談力を鍛えることができれば、さらに楽しく会話をすることができるようになりますよ!
4.不安でいっぱい!こんな時にはどうすればいいの?!
ここまで、会話や雑談で困らないための10ヶ条をご紹介しました。
ここまで読んでいただいた方の中には、それでもなお、不安に感じる箇所がある方もおられるかもしれません。
例えば、以下のような状況に陥った時のことです。
- つまらない話をされた時
- 愚痴を聞かされた時
- 沈黙が続いてしまった時
【不安な状況1】つまらない話をされた時
つまらない話をされた時に、どうしても興味がない感じで話を聞いてしまうことがあるかもしれません。
ですが、話しやすい人、話たいと思う人の条件として、”ちゃんと相づちを打ったりリアクションをしたりして話を聴いてくれる人”というものがありましたよね。
つまらない話をされた時でも、親身になってじっくり話を聴くためにはどうすればいいのでしょうか。
自分の役に立ちそうな質問をぶつけてみる
つまらないと感じる話、興味がない話をされている時には、自分に役立ちそうな質問をぶつけるようにしてみてください。
その話について込み入った質問をした場合には、どんどん専門的な会話になっていくことが予想されますので、そこは避けるようにしましょう。
例)
そうなんですね。将棋は私のような初心者でもできるものでしょうか?
このような感じで、自分が興味がない話をする時には、自分に役立ちそうな質問をするようにしてみてください。
自分の役に立ちそうな質問であれば、一生懸命聴くことができるという方もおられると思います。
これからの素敵な出会いのために話を聴く
もう一つ別の方法として、これからの素敵な出会いのために話を聴くという方法もあります。
これは、今後出会うかもしれない誰かのために、話を聞いておいてあげる、というような考え方をすることを意味します。
- 今後、将棋好きのイケメンに出会うかもしれない
- 今後、将棋好きの美女に出会うかもしれない
- 将棋好きの人と出会ったら、紹介してあげられるかもしれない!
など、他の方のために自分が話を聴いておくという考え方をすることで、興味がない話であってもじっくり話を聴くことができるようになります。
一生懸命に話を聴くことで、相手も気持ちよく会話をすることができるようになり、良い印象を持ってもらうことができます。
【不安な状況2】愚痴を聞かされた時
では、愚痴を聞かされた時にはどのように対応すればいいのでしょうか。
愚痴はできるだけ聞きたくありませんし、あまりにも重い話である場合にはこちらまで暗くなってしまうこともありますよね。
そんな時には、以下のような対応が必要となります。
アドバイスは不要!じっくりと話を聴く
イライラしている人や愚痴をこぼしている人を見ると、ついアドバイスしたくなるという方もおられると思います。
ですが、愚痴を言いたい方に対してアドバイスをするというのは、余計にイライラさせてしまうだけですので不要なことです。
アドバイスしたくなってもグッと我慢して、じっくりと話を聴いてあげるようにしましょう。
そのうちスッキリしてきたら、「聴いてくれてありがとう」とニッコリすることも多くあります。
相手の気持ちに寄り添い、自分は理解者だよ、ということを示してあげるようにすると、相手も安心してくれます。
相手の気持ちを全て受け止めてあげる
また、「愚痴なんて言ったって何も変わらないよ!」と一掃してしまいたくなることもあると思います。
ですが、そのようなことを言って愚痴を止めさせてしまうと、どこかで爆発して大変なことになる可能性もあります。
それが大切な人であれば尚更、後悔しても仕切れないことに繋がる可能性も・・・
愚痴なんて言っても仕方ないという気持ちは少しおいておいて、相手の気持ちを全て受け止めてあげてください。
- 愚痴っちゃダメだよ!と否定したり愚痴を止めさせたりしない
- 相手の考え方を否定したり説教したりしない
- 愚痴の対象となっている人をかばったりしない
- 常に相手の味方になる
この点を押さえて愚痴をじっくりと聴いてあげることによって、相手は少しずつ落ち着きます。
ストレスを上手に発散し、元気になってくれることでしょう。
【不安な状況3】沈黙が続いてしまった時
沈黙が続くことがとにかく怖いという方もおられると思います。
沈黙をなんとか回避しようと、次々に会話を持ち出して話しかけてしまうという方もおられますよね。
沈黙が長く続いてしまった時には、一体どうすればいいのでしょうか。
沈黙は、相手とより仲良くなるチャンスだと考える
沈黙があることは悪いことではありません。
もちろん、雰囲気が悪い感じで長い沈黙があるという状況はあまり良くありませんが、ただ会話の間にちょっと沈黙がある程度は何も問題ないということです。
相手も同じように、「沈黙が続いている・・・どうしよう」と思っていると思いますので、自分があえて沈黙を維持してみるのです。
この時、ムスッとした感じではなく、ニコニコして沈黙状態でいることがポイントです。
「あなたと沈黙の時間があっても、私は平気です!」というようなアピールをすることで、相手も「この人は沈黙があっても大丈夫なんだ!」とリラックスしてくれます。
もちろんこれは声に出して伝えるのではなく、ニコニコと沈黙を維持しているだけで、なんとなく伝わるものです。
沈黙があっても平気な人だ、とお互いに分かれば、そこからさらに仲良くなることができます。
沈黙を怖いものとして捉えずに、仲良くなるチャンスだと捉えてみると、一気に沈黙が怖くなくなりますよ!
5.<番外編>笑顔はみんなの最強装備です!
会話や雑談を広げるための10ヶ条と、不安な状況に置かれた場合の対応についてご説明してきました。
ここまで読んでいただいた方は、少しは会話や雑談に対してのイメージが変わったのではないでしょうか。
最後に、笑顔について、少しお話をさせていただきたいと思います。
ニコニコすることで、会話がしやすくなる
結局のところ、「笑顔」でいることが最も重要なことであり、最強装備だと言えます。
笑顔でいることで相手に好印象を与えることができますし、話しやすい人だと印象づけることもできます。
ゲラゲラと笑う必要はありません。
常にそんな風に笑いながら話している人がいたら、それはただの変質者として見られてしまいます。
そうではなく、嬉しいことがあった時や、微笑ましい光景を目にした時に、「ニコ」っと自然に現れる笑顔を意識してみてください。
ニコニコすることで、会話がしやすくなりますよ!
”楽しいから笑うのではない。笑うから楽しいのだ”ウィリアム・ジェームズ
アメリカの心理学者、ウィリアム・ジェームズは、”楽しいから笑うのではない、笑うから楽しいのだ”と言っています。
つまり、笑うと楽しい気持ちになるということなのですね。
ニコニコと笑顔で居ることで、楽しく会話や雑談をすることができ、有意義な時間を過ごせるようになるのです。
「あの人と話すのは嫌だな・・・」「初対面の人は苦手だし話したくないな」というようなマイナスな気持ちがあっても、ニコニコと笑顔でいることでプラスの気持ちに変えていくことができます。
どうしても会話にユーモアを交えたい時には・・・
会話や雑談にはユーモアや面白さは必要ないとお話してきたのですが、中にはユーモアを交えて会話をしたいという方もおられると思います。
そのような場合に、ユーモアを交える簡単な方法として、1つ覚えておくと便利なことがあります。
それは、”とにかく大げさにする”ということです。
初対面の方にはあまり受け入れられないこともありますが、わざと大げさな反応をしてみたり、大げさに話してみたりということなら、やりやすいのではないでしょうか。
例1)
というような、とにかく大げさに話すということであれば、簡単にできそうですよね。
簡単ですし、もし笑ってもらえなかったとしても、それはそれでOKです。
例2)
このくらいの失礼なものでも、気を許している相手であれば問題ありません。
ただ、「ニワトリは3歩歩くと忘れる」という言葉を借りたものなのですが、相手をかなり馬鹿にしているので初対面の方には言わないようにしてくださいね!
6.まとめ
会話や雑談が広がらずに毎回焦ってしまうという方に向けて、様々なポイントをご説明してきましたが、いかがでしたか?
大切なこととして、理想的な会話の形にこだわらないこと・相手の話をよく聴くこと・笑顔でいること・リアクションをすること、などがありました。
これら全てを、今日からすぐにできるようにならなくてはならないということではありません。
無理に自分を偽ったり、相手の話を遮ったり、否定したりということをせずに、楽しく会話を広げられるよう、ここでご紹介した内容を意識して話してみてくださいね!
少しずつでもポイントを覚えて、雑談や会話の中で意識できるようにしていくことが大切です。