アナウンサー
専門脳科学・心理学を使ったあがり症の克服
春の人事異動のあと、送る人と迎える人が同じ席にいる歓送迎会の司会を任された。誰をどの順番で呼べばいいのか分からず、マイクを持った瞬間に頭が真っ白になりそうで、声が震えるのが今から心配だという方は少なくありません。
歓送迎会の司会進行は、前半は迎える人、後半は送る人に出番を分けると迷わずに進められます。元NHKエグゼクティブアナウンサー・吉松欣史の監修で、流れと進行表、9場面の台本、歓迎会だけの台本を紹介します。
- 前半は迎える人・後半は送る人の2部構成
- 歓送迎会の流れと2時間の進行表・式次第
- そのまま読める9場面の台本と歓迎会の台本
- 頭が真っ白・声が震える司会の準備
歓送迎会の司会進行は「前半は迎える人・後半は送る人」に出番を分けると迷わない

歓送迎会の司会が迷いやすいのは、主役が2組いるからです。異動や退職で職場を去る人と、新しく来た人の両方を紹介し、挨拶をお願いし、花束も渡します。順番を決めないまま始めると、呼ぶ人が行ったり来たりしてしまいます。
そこで、会を前半と後半に分けます。前半は迎える人の出番、後半は送る人の出番と決めておけば、司会は前から順に呼ぶだけで済みます。2つの出番の間には、場面を切り替える「橋渡しの一言」を1つだけ置きます。

迎える人は前半、送る人は後半に置く理由
迎える人を乾杯の後すぐに紹介すると、参加者は早い時間に顔と名前を覚えられます。そのあとの歓談で「どちらから来たんですか」と話しかけてもらえるので、来たばかりの人が一人で席に座ったままになることがありません。

送る人を後半に置くのは、花束の贈呈と本人の挨拶が、そのまま会の締めにつながるからです。送る人の言葉を聞いた直後に締めの挨拶へ進めば、会場の気持ちが一つになったところで、気持ちよくお開きにできます。
真ん中に置く「橋渡しの一言」の3つの部品
前半から後半へ移る時に、司会が何も言わずに次の人を呼ぶと、会場は話の切り替わりに気づきません。橋渡しの一言は、次の3つの部品でできています。15秒ほどで言い終わる長さなので、台本に1行で書いておけます。
- 迎える人へのお礼「△△さん、ありがとうございました」
- 送る人の名前と次の出番「ここからは〇〇さんを送る時間です」
- 会場へのお願い「前の方へお顔を向けてください」

送る人と迎える人、どちらを先にする?
主役の出番の順番は、上位の記事でも分かれています。時刻つきの台本を載せた個人ブログは、着任者の挨拶を18時35分、離任者の挨拶を19時に置いていて、迎える人が先です。一方、知恵袋の相談では、転任者の挨拶が先の会もありました。
※出典:石森陽楓さんのブログ「歓送迎会の司会進行の台本です!例文や細かなアドバイスもあります」(2016年2月)
※出典:Yahoo!知恵袋「歓送迎会での司会の喋りを教えてください」(2011年5月)

決まりはないので、迷ったら去年の進行表に合わせましょう。この記事では迎える人を先にしますが、送る人が遠方へ移るなどで早く帰る時は、送る人の出番を前半に回します。その時も、橋渡しの一言の向きを入れ替えるだけで使えます。
歓送迎会の流れと進行表:2時間のタイムスケジュール・式次第

歓送迎会の流れは、開会、乾杯、歓談、主役の挨拶、締め、閉会という大きな順番で、どの記事もほぼ同じです。この記事の進行表は、その流れの中で迎える人の出番を前半に、送る人の出番を後半に置いた形にしています。
2時間の進行表(タイムスケジュール)
| 時刻 | 場面 | 話す人 | 長さ |
|---|---|---|---|
| 18:30 | ①開会宣言 | 司会 | 15秒 |
| 18:31 | ②開会の挨拶 | 一番上の立場の人 | 1〜2分 |
| 18:34 | ③乾杯 | 上司・先輩 | 30秒 |
| 18:35 | ④歓談・ご厚志の披露 | 司会 | 15秒 |
| 18:50 | ⑤迎える人の紹介と挨拶 | 迎える人 | 1人1分 |
| 19:05 | 歓談 | 全員 | 40分 |
| 19:45 | ⑥橋渡しの一言 | 司会 | 15秒 |
| 19:46 | ⑦送る人への言葉・花束 | 代表の人 | 3分 |
| 19:55 | ⑧送る人の挨拶 | 送る人 | 1人1〜2分 |
| 20:15 | ⑨締め・閉会宣言 | 二番目の立場の人・司会 | 1分 |
表はこの記事の書き手が作った見本です。時刻つきの台本を載せたブログでは、18時開会、18時35分に着任者の挨拶、19時に離任者の挨拶、20時30分に締めの挨拶、20時45分に閉会という流れで、主役の挨拶を歓談の間に入れています。
※出典:石森陽楓さんのブログ「歓送迎会の司会進行の台本です!例文や細かなアドバイスもあります」(2016年2月)

主役の挨拶を歓談の途中に入れるのは、全員がそろって少し落ち着いた頃に話してもらうためです。知恵袋の回答でも、乾杯の後、酔いが回る前に転任者の挨拶を入れるよう勧めていました。迎える人の出番を早めにするのは、同じ考え方です。
※出典:Yahoo!知恵袋「歓送迎会での司会の喋りを教えてください」(2011年5月)

式次第の書き方:会場に貼る・手元に置く見本
式次第は、会の順番を短い言葉で並べた紙です。全員に配らなくても、司会と幹事、挨拶を頼んだ人の手元に1枚ずつあれば十分です。次に呼ばれる人が自分の出番を分かっているだけで、呼んでから立つまでの間が短くなります。

式次第の見本(名前と役職を入れ替えて使う)
一、開会の辞(司会)
一、開会の挨拶(〇〇部長)
一、乾杯(〇〇課長)
一、歓談
一、新任の方のご紹介とご挨拶(△△さん)
一、歓談
一、送る言葉と記念品の贈呈(〇〇さん)
一、離任の方のご挨拶(〇〇さん)
一、締めの挨拶(〇〇次長)
一、閉会の辞(司会)
場面ごとの長さの目安
歓送迎会の場面ごとの長さ(Cultiveのタイムスケジュール)
5分
10分
5分
30分
20分
20分
10分
Cultive(カルティブ)のコラム「歓送迎会の司会進行の流れとは?」のタイムスケジュールの分数を、そのまま棒にしています
Cultive(カルティブ)のコラムでは、食事と歓談に30分、新メンバーと退職者の挨拶に20分、余興とプレゼントに20分をとっています。主役の挨拶とプレゼントで合わせて40分になり、主役の出番が会の中心であることが分かります。
※出典:Cultive「歓送迎会の司会進行の流れとは?初心者向けのタイムライン&台本付き完全ガイド」(2025年9月)
司会自身が話す一言は、どの場面も15秒ほどで足ります。長いのは挨拶をする人の時間で、司会の役目はその人を呼んで、終わったらお礼を言うことです。誰に何分お願いするかは、挨拶を頼む時に先に伝えておきましょう。

乾杯と締めを誰に頼むか、主役の挨拶の中身はどうするかは、歓送迎会の挨拶の記事で例文と一緒にまとめています。乾杯や締めを頼まれた人に、この記事と一緒に渡すと準備が早く進みます。
そのまま読める歓送迎会の司会進行の台本:開会宣言から閉会まで9場面の例文

ここからは、進行表の①から⑨の順に、司会がそのまま読める台本を紹介します。台本はこの記事の書き手が作った見本です。〇〇は送る人、△△は迎える人の名前に入れ替えてください。どの場面も、司会の一言は15秒ほどです。

①開会宣言と司会の名乗り
約15秒・開会宣言
「皆さん、お疲れさまです。お時間になりましたので、ただいまより〇〇さんの送別会と、△△さんの歓迎会をあわせた歓送迎会を始めます。本日の司会を務めます、総務課の〇〇です。どうぞよろしくお願いいたします。」
開会宣言では、会の名前の中に送る人と迎える人の名前を両方入れます。最初の一言で2組の主役がはっきりすると、会場の人も今日は誰のための会なのかが分かり、そのあと司会が呼ぶ順番も自然に受け止めてくれます。

②開会の挨拶と③乾杯の人を呼ぶ一言
約20秒・開会の挨拶と乾杯の呼び込み
「はじめに、〇〇部長からご挨拶をいただきます。〇〇部長、よろしくお願いいたします。」
(挨拶のあと)「〇〇部長、ありがとうございました。続きまして、乾杯の音頭を〇〇課長にお願いいたします。皆さま、お手元のグラスをお持ちください。」

乾杯の人を呼ぶ前に「グラスをお持ちください」と言うのは、司会の大事な仕事です。乾杯の人が前に出てくる間に全員がグラスを持てるので、乾杯の声がそろいます。挨拶を頼む相手は、一番上の立場の人と、三番手の人がよく選ばれます。
※出典:パーティーハンター「歓送迎会の司会進行マナー!当日の流れ・挨拶の順番からそのまま使える台本例文まで解説」(2026年3月)

④歓談とご厚志・寸志の披露
約20秒・歓談の案内とご厚志の披露
「〇〇課長、ありがとうございました。ここからしばらくご歓談ください。」
「なお本日は、〇〇部長よりご厚志を、〇〇課長より御樽を頂戴しております。皆さま、拍手でお礼をお願いいたします。」
上司からお金やお酒の差し入れをもらった時は、乾杯のすぐ後に披露します。知恵袋の回答では、お金は「ご厚志」、お酒は「御樽」と言い、金額や量は言わず、役職が上の人から先に名前を出すとよい、と紹介されていました。
※出典:Yahoo!知恵袋「この度歓送迎会にて司会をやることになりました」(2014年7月)

⑤迎える人の紹介と挨拶への振り方
約30秒・迎える人の紹介
「皆さま、お食事中ですが、少しだけ前の方へお顔を向けてください。今月から私たちの課に来てくださった△△さんをご紹介します。△△さんは〇〇支店で5年間、営業を担当されていました。△△さん、ひと言お願いいたします。」
(挨拶のあと)「△△さん、ありがとうございました。皆さん、どうぞ△△さんに話しかけてください。」

迎える人の紹介では、前の職場や担当していた仕事を一言だけ添えます。紹介の中に話のきっかけがあると、歓談で話しかけてもらいやすくなります。迎える人が何人もいる時は、一人ずつ紹介して挨拶をもらい、最後にまとめて拍手をお願いします。

⑥橋渡しの一言:迎える人の場面から送る人の場面へ
約15秒・橋渡しの一言
「皆さま、ご歓談中に失礼いたします。ここからは、〇〇さんを送る時間です。お手を止めて、前の方へお顔を向けてください。」
橋渡しの一言は、会の空気を変える合図です。歓談で盛り上がっている時は、一度で静かにならなくても大丈夫です。会場の後ろまで声が届くよう少しゆっくり言い、静かになるまで待ってから次の言葉に進みましょう。

⑦送る人への言葉・花束贈呈と⑧送る人の挨拶への振り方
約30秒・送る言葉、花束、送る人の挨拶への振り
「まず、〇〇さんと一緒に仕事をしてきた〇〇さんから、送る言葉をお願いします。」
「続いて、皆さまからの記念品と花束を、入社1年目の〇〇さんからお渡しします。〇〇さん、前へお願いします。」
「それでは〇〇さん、ひと言お願いいたします。」

花束を渡す人は、送る人と同じ仕事をしていた後輩や、新しく来た人に頼むこともあります。迎える人に渡してもらうと、前半の主役と後半の主役が一つの場面でつながり、歓送迎会らしい形になります。頼む時は前日までに伝えておきましょう。

⑨締めの呼び込みと閉会宣言
約25秒・締めの呼び込みと閉会宣言
「〇〇さん、ありがとうございました。名残惜しいですが、お時間となりました。締めのご挨拶を〇〇次長にお願いいたします。」
(締めのあと)「〇〇次長、ありがとうございました。これをもちまして、歓送迎会をお開きといたします。お忘れ物のないよう、お気をつけてお帰りください。」

締めの挨拶は、二番目の立場の人に頼むことが多い役目です。一本締めや三本締めをするかどうかは、締めの人に前もって確かめておきます。手締めの違いと合図の言い方は、中締めの挨拶の記事で紹介しています。
歓迎会の司会進行:送る人の場面を外した7場面の台本

迎えるだけの歓迎会なら、9場面から送る人の場面を外し、7場面にします。外した分の時間は、迎える人の紹介と歓談にあてます。新しく来た人が職場の人と話せる時間を長くとることが、歓迎会でいちばん大事な進行です。
歓迎会の流れ:何を外し、どこを長くするか
| 場面 | 歓送迎会 | 歓迎会 |
|---|---|---|
| 開会宣言から乾杯まで | 同じ | 同じ |
| 乾杯後の歓談 | 15分 | 15分 |
| 迎える人の紹介 | 1人1分 | 1人1〜2分・質問も1つ |
| 送る言葉・花束・送る人の挨拶 | あり | 外す |
| 歓談 | 40分 | 60分ほど |
| 締め・閉会 | 同じ | 同じ |
表の時間は、この記事の進行表の見本に合わせたものです。歓迎会では、迎える人の挨拶のあとに、司会から質問を1つだけしてもよいでしょう。好きな食べ物や休日の過ごし方など、答えやすい質問が歓談の話題になります。

新入社員・中途・異動で来た人を紹介する一言
約15秒ずつ・迎える人の立場ごとの紹介
「新入社員の△△さんです。学生時代は陸上部で長距離を走っていたそうです。△△さん、ひと言お願いいたします。」
「中途で入社された△△さんです。前の会社では10年間、経理を担当されていました。」
「〇〇支店から異動してこられた△△さんです。〇〇支店では新しいお客様の窓口をされていました。」

新入社員なら学生時代のこと、中途の人なら前の会社での仕事、異動の人なら前の部署での担当を一言だけ添えます。紹介に使う話は、前日までに本人に確かめておきましょう。本人が話してほしくない経歴を、司会が先に言わないためです。

迎える人が乾杯や締めの挨拶で何を話すとよいか、歓迎会の挨拶の順番は、歓迎会の挨拶の記事で紹介しています。送るだけの送別会の司会は、送別会の司会進行の記事に8場面の台本があります。
少人数・簡単に済ませる歓送迎会・歓迎会の司会進行

10人前後の歓送迎会では、9場面をすべて行うと、かえって堅苦しくなります。少人数なら、開会の挨拶と乾杯を1人にまとめ、5場面で進めましょう。司会も立たずに、座ったまま話して大丈夫です。

10人前後の5場面の台本
約1分(合計)・少人数の5場面
「それでは始めます。今日は〇〇さんの送別と△△さんの歓迎の会です。〇〇課長、ひと言とあわせて乾杯をお願いします。」
(歓談のあと)「△△さん、改めてひと言お願いします。」
(歓談のあと)「〇〇さん、最後にひと言お願いします。」
「名残惜しいですが、お時間です。〇〇課長、締めをお願いします。」

少人数の会では、記念品や花束の贈呈を、送る人の挨拶の直前にさっと渡すだけでもかまいません。場面を減らした分だけ、主役2人と全員が話す時間が増えます。簡単な会でも、2人の名前を最初の一言に入れることだけは変えないでください。
全員からひと言ずつもらう時の回し方
少人数なら、参加者全員から送る人と迎える人へひと言ずつもらう形もあります。その時は、司会が最初に「お一人10秒ほどで」と長さを伝え、座っている順に回します。最初の人に短い見本を見せてもらうと、そのあとの人も長くなりません。

歓送迎会の司会を温かく・少し面白くする一言と、予定どおりにいかない時の一言

司会は、盛り上げ役というより進行役です。それでも、会の最初に一言だけ場がやわらぐ言葉があると、司会自身の緊張もほどけます。笑いは、司会の自分の小さな失敗だけで十分です。主役をいじる冗談は外れやすいので使いません。

面白い司会の一言の例文
約20秒・開会宣言のあとに添える一言
「本日の司会の〇〇です。司会は人生で2回目です。1回目は先月の朝礼で、自分の名前を噛みました。今日は名前を噛まないように、〇〇さんと△△さんの名前を昨日30回練習してきました。」
例文のように、自分の失敗を話したあと、主役2人の名前につなげると、冗談だけで終わらずに会の目的に戻れます。前の担当と新しい担当を比べる冗談や、異動や退職の理由にふれる話は、主役のどちらかを困らせるので避けましょう。

時間が押す・主役が遅れる・挨拶が長い時の一言
当日は、予定どおりに進まないことがよくあります。困った時に言う一言を、台本の最後のページに書いておきましょう。よくある3つの場面と、司会が言う一言をまとめました。
| 困った時 | 司会の一言 |
|---|---|
| 時間が押している | 「お時間の都合で、ここからは少し早足で進めます」と言い、歓談を短くする |
| 送る人が遅れている | 「〇〇さんは少し遅れて来られます。先に△△さんをご紹介します」と迎える人の出番を先にする |
| 挨拶が長くなっている | 区切りの所で「ありがとうございました」と拍手を始め、次の人を呼ぶ |
時間を調整する時は、主役の出番は削らず、歓談の時間で調整するのが基本です。パーティーハンターのコラムでも、時間は歓談の時間で調整するよう勧めています。主役の挨拶と花束の場面を守れば、会の目的は果たせます。
※出典:パーティーハンター「歓送迎会の司会進行マナー!当日の流れ・挨拶の順番からそのまま使える台本例文まで解説」(2026年3月)

会全体の進め方や、司会と幹事の分担のコツは、忘年会の司会進行の記事でも紹介しています。会の種類が違っても、次の人を呼ぶ一言の組み立て方は同じです。
歓送迎会の司会を任されて頭が真っ白・声が震える人へ:前日と当日の3つの準備

歓送迎会の司会が緊張しやすいのは、2組の主役の名前を何度も呼び、会の流れも止めてはいけないと思うからです。名前を間違えたらどうしようという不安が、マイクを持った瞬間に頭を真っ白にするきっかけになります。
準備は、台本を丸ごと覚えることではなく、名前と順番を体に入れておくことです。台本は手に持ってかまいません。前日にしておく3つの準備は次のとおりです。
- 名前の読み方を確かめる主役全員の名字の読みと新しい肩書き
- 順番と長さを伝える「乾杯は30秒ほどで」と頼む人に伝える
- 通しで時間を計る台本を声に出し、長い一言を削る
名前と順番さえ入っていれば、途中の言葉が少し飛んでも、台本を見ればすぐに戻れます。司会の台本は、全員が知っている進行表の言葉を読んでいるだけなので、手に持って読んでいても失礼にはなりません。

当日:マイクの確かめと、最初の一言の前の間
会場に着いたら、始まる前にマイクの電源と音の大きさを確かめます。開会宣言の前には、マイクを口から少し離して持ち、会場を端から端まで一度見渡しましょう。2秒ほどの間に呼吸が整い、最初の一言が落ち着いた声になります。
声が少し震えても、会場の人は乾杯や料理を待っているので、思っているほど気づかれません。大事なのは、次の人の名前をはっきり呼ぶことです。名前さえ届けば、司会の役目は果たせます。

元NHKエグゼクティブアナウンサーが大切にしている「伝わる話し方」の考え方
吉松欣史は、NHKで32年間、プロ野球や高校野球、Jリーグの実況を担当し、FIFAワールドカップ2010やロンドンオリンピック2012の放送にも携わりました。2023年にNHKを退局し、今は話し方の研修を行っています。
その吉松も、入社当初は人前に立つと声が震え、頭が真っ白になっていました。ルーキー時代の祇園祭の生中継では、一字一句丸暗記したコメントが、始まった瞬間に全部飛んでしまったといいます。

吉松が指導の柱の一つに置いているのが、意識の向け先を変えることです。周りに「どう見られているか」を気にするほど緊張は強くなります。司会が届けるのは、主役2人の名前と、会が次に進むという合図です。
元NHK
アナウンサー
ヨシ
「どう見られるか」への意識を「何を届けるか」へ転換。認知的再評価でプレッシャーを力に変える。
歓送迎会の司会進行でよくある誤解・注意点

誤解①:送る人と迎える人は同じ時間ずつ紹介しないと不公平
送る人の場面には送る言葉と花束と挨拶があり、迎える人の場面より長くなるのが普通です。大事なのは時間をそろえることではなく、2人とも名前を呼ばれ、話す場面があることです。どちらの出番も、司会が丁寧に呼べば十分です。
誤解②:司会は会を盛り上げる役だ
知恵袋で初めての司会を相談した人へのベストアンサーは、立派な挨拶はいらず、進行役と考えると気楽だというものでした。会を盛り上げるのは主役と参加者です。司会は、次の人を呼んでお礼を言うことに集中すれば十分です。
※出典:Yahoo!知恵袋「歓送迎会での司会の喋りを教えてください」(2011年5月)

誤解③:場数を踏めば緊張しなくなる
毎年の歓送迎会で司会を任されても、毎回マイクを持つ手が震えるという人は少なくありません。回数を重ねるより、名前と順番を前日に体に入れ、意識を「何を届けるか」に向ける準備をしておく方が、本番で落ち着いて進められます。

💡 眠れない・体の不調が続く方へ
人前で話すことが怖くて、眠れない日や、体が動かず仕事や外出がつらい日が2週間以上続く時は、心療内科や精神科、職場の産業医に相談してください。厚生労働省の働く人のための相談窓口「こころの耳」では、電話やSNSで相談できます。
歓送迎会の司会だけでなく、朝礼や会議の進行、取引先への挨拶など、人前で話すたびに声が震える方へ。入社当初は自分も声が震えていた吉松欣史が、32年の生放送でたどり着いた話し方の考え方をお伝えする無料のオンライン勉強会があります。
講師の吉松欣史は、NHKで32年間アナウンサーを務め、サッカーW杯とオリンピックの実況を担当した元NHKエグゼクティブアナウンサーです。勉強会は無料のオンライン形式で、60分・顔出し不要です。人前で話す時の緊張が悩みの中心の方に向けた内容です。
※通院中・治療中の方は、この記事の方法より主治医の方針を優先してください。
\ 人前で話す時の緊張が中心の方へ /
歓送迎会・歓迎会の司会進行でよくある質問
Q主役が何人もいる時も、紹介は1人ずつしますか?
Q幹事と司会は同じ人でもいいですか?
Qご厚志をもらった時、金額は言いますか?
Q送る人が欠席の時は、どう進めますか?
Q台本を見ながら司会をしてもいいですか?
歓送迎会の司会で頭が真っ白になったり、声が震えたりするのは、あなたが人前で話すのに向いていないからではありません。人前で話す時の緊張が中心の方は、吉松欣史の無料オンライン勉強会(60分・顔出し不要)で、緊張と付き合いながら話すための考え方を知ってください。
講師の吉松欣史は、NHKで32年間アナウンサーを務め、サッカーW杯とオリンピックの実況を担当した元NHKエグゼクティブアナウンサーです。勉強会は無料のオンライン形式で、60分・顔出し不要です。人前で話す時の緊張が悩みの中心の方に向けた内容です。
※通院中・治療中の方は、この記事の方法より主治医の方針を優先してください。
\ 最後まで読んだあなたへ /
元NHKアナウンサー吉松欣史が漫画で解説あがり症の正体、無料の漫画で読めます発声の問題?あがり症?選ぶ前に違いを知る悩みの見分け方を無料で読めますLINEで無料漫画を読む

Comments