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専門脳科学・心理学を使ったあがり症の克服
送別会の司会進行を任されたけれど、何をどの順番で進めればいいのか分からない。主役や上司の前で開会の一言を言うことを考えると、頭が真っ白になって声が震えそうで、今から落ち着かないという方は多いはずです。
送別会の司会進行は、主役の3つの出番を先に会の後半に置き、そこから逆算して組めば迷いません。元NHKエグゼクティブアナウンサー・吉松欣史の監修で、8場面の台本と準備を紹介します。
- 主役の出番から逆算する進行表の作り方
- 開会から閉会まで8場面の台本と少人数版
- 主役が泣いた時の一言と、声が震える司会の準備
送別会の司会進行は「主役の3つの出番」から逆算して組む

送別会が歓迎会や忘年会と違うのは、会の中心に主役がいることです。主役が受け取ったり話したりする出番は、送る言葉、花束と記念品の贈呈、主役の挨拶の3つで、会の思い出として残るのもこの3つの場面です。
だから司会が最初に決めるのは、台本の言い回しより「主役の3つの出番を何時何分に置くか」です。出番を会の後半にまとめて置き、そこから開会・乾杯・歓談の長さを逆算すると、時間が押しても一番大事な場面を削らずに済みます。

2時間の送別会の流れと進行表(タイムスケジュール)
下の表は、19時に始まる2時間の送別会の例です。主役の出番を太字にしてあります。歓談の後半から出番を3つ続けて置き、締めの挨拶と閉会宣言で終えるのが基本の形で、司会が話すのは①と⑧と、その間のつなぎの一言です。
| 時刻 | 場面 | 話す人・長さ |
|---|---|---|
| 19:00 | ①開会宣言 | 司会・30秒 |
| 19:01 | ②開会の挨拶 | 部長など一番上の人・3分 |
| 19:05 | ③乾杯 | 課長など・1分 |
| 19:06 | ④食事・歓談 | 60分 |
| 20:05 | ⑤送る言葉 | 同僚・部下の代表・10分 |
| 20:15 | ⑥花束・記念品贈呈 | 代表の人・5分 |
| 20:20 | ⑦主役の挨拶 | 主役・5〜10分 |
| 20:30 | ⑧締めの挨拶と閉会宣言 | 次長など・3分/司会・1分 |
司会進行のマニュアルを書いた個人ブログでは、2時間の会を開会宣言約2分、開会の挨拶約5分、乾杯約3分、歓談約60分、送る言葉と主役の挨拶を約15分ずつ、締め約5分、閉会宣言約2分で組んでいます。
※出典:はっけん暮らし「送別会の司会進行マニュアル:初心者でも安心!実例つき完全ガイド」
2時間の送別会の場面ごとの長さ(個人ブログの目安)
約2分
約3分
約5分
約15分
約15分
約60分
0分から60分までの長さで比べています。出典は上のはっけん暮らしの記事です
歓談の時間は一番長く、主役の出番を合わせると30分ほどになります。人数が多い会では送る言葉や主役の挨拶が延びやすいので、上の表のように主役の挨拶に5分から10分と幅を持たせ、締めまでの余白にしておきます。

主役の出番を会の後半にまとめる理由
主役の出番を後半にまとめるのは、人が出来事を思い出す時、一番心が動いた場面と最後の場面の印象で、全体のよしあしを決めやすいからです。送る言葉から主役の挨拶へと続けば、心が動く場面と終わりが重なります。

※出典:Finn, B. (2010) Ending on a high note: Adding a better end to effortful study. J Exp Psychol Learn Mem Cogn(序論で Kahneman et al. 1993, Psychological Science を紹介)
送別会に置きかえると、途中で多少もたついても、最後の主役の挨拶と拍手で温かく終われば、会全体がよい思い出として残りやすいということです。司会は、最後の30分をていねいに進めることに力を注げば十分です。

出番の前後で言う「つなぎの一言」の3つの部品
主役の出番の前後では、会場がしんみりしたり、拍手でざわついたりします。そこで司会が言う「つなぎの一言」は、毎回同じ形にしておくと覚えることが減ります。部品は次の3つで、入れ替えるのは名前と中身だけです。
- 主役の名前「〇〇さん」と、役職より名前で呼ぶ
- してもらうこと前へ出る・花束を受け取る・ひと言話す
- 会場へのお願い拍手・ご起立・お手元のグラスなど
つなぎの一言の型(約8秒)
「それでは、〇〇さん、前へお願いいたします。皆さま、大きな拍手でお迎えください。」
この一言を言い終えたら、司会は一歩下がって主役に場所をゆずります。主役が話している間は、司会も聞き手の一人です。何かを足そうとしなくても、拍手が終わったところで次の一言を言えば会は進みます。
挨拶の順番と、誰に頼むか

開会の挨拶はその場で一番立場が上の人、乾杯は2番目か3番目の人、締めは主役と長く働いた人に頼むのがよくある分け方です。送る言葉は、主役と同じ部署の同僚か部下の代表に頼むと、思い出話が具体的になります。
乾杯や締めを頼まれた人が話す例文と、挨拶の順番のくわしい決め方は、送別会の挨拶の記事で紹介しています。この記事では、その人たちを呼び、会をつなぐ司会のセリフに絞って書いていきます。
そのまま読める送別会の司会進行の台本:開会宣言から閉会まで8場面の例文

ここからは、開会宣言から閉会までの8場面を、そのまま読める台本にしました。〇〇の所に名前と役職を入れれば使えます。主役の出番の前後は、1章のつなぎの一言と同じ形にしてあるので、覚えるのは場面の順番だけです。

①開会宣言と司会の名乗り
①約20秒
①「皆さま、お疲れさまです。定刻になりましたので、ただいまより〇〇さんの送別会を始めます。本日の司会を務めます、〇〇です。〇〇さんとの時間を、最後までゆっくり楽しんでください。」
初めて司会をする人が知恵袋で、定年退職した人の送別会の開会の挨拶を相談したことがあります。他の部署からも参加したいという声が多かったので、そのことを入れて、堅苦しくなく話したいという内容でした。
※出典:Yahoo!知恵袋「送別会の幹事で司会をすることになりました」(2024年1月)

①に足す一言(他の部署からも人が集まった時)
「今日は〇〇部だけでなく、ほかの部署からも大勢の方に集まっていただきました。それだけ〇〇さんが、たくさんの人に頼りにされてきたということだと思います。」
②開会の挨拶と③乾杯の人を呼ぶ一言
②③約25秒
②「はじめに、〇〇部長にご挨拶をいただきます。〇〇部長、よろしくお願いいたします。」
(挨拶の後)「〇〇部長、ありがとうございました。」
③「続きまして、〇〇課長に乾杯のご発声をお願いいたします。皆さま、お手元にお飲み物のご用意をお願いします。」

乾杯の前に「お飲み物のご用意を」と言ったら、全員のグラスがそろうまで黙って待ちましょう。急いで次を言うより、会場を見渡す数秒の方が落ち着いて見えます。乾杯の挨拶は1分から2分ほどで短くまとめるのがよいとされています。
※出典:e-会場「送別会の流れや司会進行【台本つき】花束贈呈の挨拶例も」

④歓談と⑤送る言葉の人を呼ぶ一言
④⑤約25秒
④「それでは、しばらくご歓談ください。〇〇さんの席にも、ぜひ足を運んでください。」
⑤「皆さま、お食事中に失礼します。ここで、〇〇さんへの送る言葉を、同じ〇〇課の〇〇さんにお願いいたします。」
送る言葉の前は、会場が歓談でにぎやかになっています。マイクを通してもざわついている時は、すぐに話し出さず、前に立って数秒待つと自然に静かになります。司会が静けさを作ってから呼べば、送る言葉の人も話し始めやすくなります。
⑥花束・記念品贈呈の一言
⑥約20秒
⑥「続きまして、みんなからの感謝の気持ちを込めて、花束と記念品をお贈りします。〇〇さん、前へお願いいたします。お渡しするのは、〇〇さんです。皆さま、大きな拍手をお願いします。」

花束を渡す人と受け取る主役が向き合ったら、司会は少し離れて、写真を撮る人のために間を空けましょう。渡し終わってすぐに次を言わず、拍手が収まるのを待ってから主役の挨拶へ進むと、場面の区切りがはっきりします。
⑦主役の挨拶への振り方
⑦約20秒
⑦「それでは最後に、〇〇さんからご挨拶をいただきます。〇〇さん、よろしくお願いいたします。」
(挨拶の後)「〇〇さん、ありがとうございました。〇〇さんのこれからのご活躍をお祈りして、もう一度大きな拍手をお願いします。」

主役の挨拶は、事前に「最後に5分ほどお願いします」と伝えておくと、主役も心の準備ができます。主役が話す例文は、退職なら退職の挨拶スピーチの記事、定年退職なら定年退職の挨拶の記事で紹介しています。
⑧締めの呼び込みと閉会宣言・お見送り
⑧約30秒
⑧「名残惜しいところではございますが、お時間となりました。ここで〇〇次長に締めのご挨拶をお願いいたします。」
(締めの後)「これをもちまして、〇〇さんの送別会をお開きといたします。〇〇さんを先頭に、出口までお見送りをお願いします。」

閉会宣言の後は、主役に先に会場を出てもらい、みんなで拍手で見送ると、最後の場面が温かく残ります。二次会がある時は、主役の見送りが終わってから「二次会に参加される方は、出口でお声がけください」と案内しましょう。
面白く温かくする一言:笑いは主役の小さな思い出から
送別会の司会を面白くしようとして、主役をいじる冗談を言うのはやめましょう。笑いは、主役との小さな思い出から生まれます。開会宣言の後に、主役の口ぐせや好きな食べ物を1つ紹介するだけで、会場が和みます。

約10秒・①の後に足す形
「〇〇さんといえば、毎朝の『今日もいい日にしましょう』の一言です。今日は私たちから、その言葉をお返ししたいと思います。」
少人数の送別会の司会進行:挨拶と乾杯を1人にまとめる台本

10人前後の少人数の送別会では、8場面をそのまま全部行うと、かえって堅苦しくなります。少人数なら、開会の挨拶と乾杯を一番上の人1人にまとめ、主役の出番を2つに絞れば十分です。
飲食店の予約サイトの送別会の記事でも、挨拶と乾杯の音頭は、別の人ではなく続けて同じ人が行う場合もあると書かれています。少人数の会では、この形の方が自然に始められます。
※出典:ヒトサラ「送別会の司会進行もこれで安心!送別会進行表&司会の挨拶」

少人数の5場面の流れと台本
少人数の5場面(司会の言葉は合わせて約1分)
①「お疲れさまです。今日は〇〇さんの送別会です。司会の〇〇です。」
②「はじめに、〇〇課長にご挨拶と、そのまま乾杯のご発声をお願いいたします。」
③(歓談)「しばらくご歓談ください。」
④「ここで、みんなからの記念品をお渡しします。〇〇さん、続けてひと言お願いいたします。」
⑤「これでお開きです。〇〇さん、本当にお疲れさまでした。」

少人数の会では、司会が立ち上がらず、座ったまま話してもかまいません。全員の顔が見える距離なので、マイクも要りません。声を張るより、テーブルの端から端まで届く声で、ゆっくり話すことを心がけましょう。

全員からひと言ずつもらう時の回し方
少人数の会では、送る言葉を代表の1人に頼む代わりに、全員から30秒ずつひと言をもらう形もよく合います。順番は、主役との付き合いが短い人から始め、長い人を最後にすると、話が深まっていく流れになります。
全員から回す時の一言
「ここで、〇〇さんへのひと言を、皆さんから順番にいただきます。お一人30秒ほどでお願いします。まずは、今年入社した〇〇さんからお願いします。」

記念品なし・入社1年目で幹事を任された時
入社して1年足らずで、少人数で記念品もない送別会の幹事を任された人が、司会の台本の空欄を知恵袋で相談したことがあります。回答では、乾杯は「乾杯のご発声」でよく、主役は「主賓」と言わず名前で呼べばよいとされていました。
※出典:Yahoo!知恵袋「急ぎ至急相談です。入社後1年足らずで送別会の幹事を任されてしまいました」(2023年9月)

締めの言葉も、「これからも、ますますのご活躍をお祈り申し上げます」の一文で足りると答えられていました。立場が一番下でも、決まった言葉を落ち着いて言えれば、司会の役目は十分に果たせます。
退職・定年退職・異動で変わる送別会の司会の一言

送別会の流れは、主役が会社を去る理由が違っても、ほとんど同じです。変わるのは、開会宣言で主役を紹介する一言と、締めの前に添える一言だけです。ここでは、退職・定年退職・異動の3つで言い方を分けて紹介します。
定年退職の送別会の台本
定年退職の開会宣言に足す一言
「本日は、〇〇年にわたり当社を支えてくださった〇〇さんの、定年退職の送別会です。〇〇さんの長い間のご尽力に、心から感謝を込めて始めたいと思います。」

定年退職の送別会では、主役が長く働いてきた年数に触れると、会場の気持ちが一つになります。年数や入社した年は、間違えると失礼になるので、前日までに人事の担当者や主役と長く働いた人に確かめておきましょう。
自己都合の退職・転職の時
自己都合で退職する人の送別会では、退職の理由や次の勤め先には、司会から触れないのが基本です。本人が話したいことは、主役の挨拶の中で本人が話します。司会は「新しい道でのご活躍」という言い方にとどめましょう。

退職の開会宣言に足す一言
「〇〇さんは今月末で退職され、新しい道へ進まれます。今日は、〇〇さんとの思い出を、みんなでゆっくり話しましょう。」
異動・転勤の時と、主役が複数いる時
異動・転勤の開会宣言に足す一言
「〇〇さんは、来月から〇〇支店へ異動されます。離れても同じ会社の仲間です。今日は、これからもよろしくの気持ちも込めて送り出しましょう。」

異動の挨拶をする主役の側の例文は、異動の挨拶の記事で紹介しています。主役が複数いる会では、在籍年数の長い人から紹介し、主役の挨拶も同じ順番にすると、会場が迷いません。花束は一人ずつ名前を呼んで渡します。
主役が泣いた・時間が押した・挨拶が長い時の司会の一言

送別会は、主役が涙で言葉に詰まる、送る言葉が長引く、料理が遅れるなど、予定どおりに進まないことの多い会です。困った時に言う一言を場面ごとに1つずつ決めておけば、慌てずに立て直せます。
| 困った場面 | 司会の一言 |
|---|---|
| 主役が泣いて言葉が止まった | 急かさず待つ。長く止まったら「ゆっくりで大丈夫です」と声をかける |
| 送る言葉や挨拶が長引いた | 話し終わった後に「心のこもったお言葉をありがとうございました」と受け、歓談を短くする |
| 時間が押している | 「お時間の都合で、ここからは少し急ぎ足で進めます」 |
| 呼んだ人が席にいない | 「〇〇さんはお席を外されているようです。先に〇〇を進めます」 |
| 主役が遅れて着く | 主役が着くまで開会宣言だけ行い、乾杯は主役がそろってから |
主役が涙で言葉に詰まった時は、司会がすぐに助け舟を出すより、黙って待つ方が温かい場面になります。会場も拍手で励ましてくれます。それでも続かない時に、ひと言だけ添えましょう。主役の涙は、送別会がよい会だった証です。

送る言葉が長引いても、話の途中で止めるのは失礼になります。話し終わった後のお礼で受け止め、歓談の時間を少し短くするなど、後ろの進行で調整しましょう。主役の出番だけは削らず、終わりの時刻を守ることが司会の役目です。
送別会の幹事のやること:司会として話す場面の準備だけを前日までに

幹事の仕事は、お店選びや会費の集金、花束の手配など多くありますが、ここでは当日の司会進行につながる準備だけに絞ります。幹事は誰がやるのかと迷う職場も多いですが、多くは主役と同じ部署の若手が、司会を兼ねて受け持ちます。
- 1週間前送る言葉・乾杯・締めを、長さも伝えて頼む
- 3日前主役の出番から逆算して進行表を作る
- 前日台本を声に出して読み、時間を計る
- 当日の開始前花束の置き場所と、渡す人を確かめる
この4つのうち、一番効くのは送る言葉や挨拶をお願いする時に、長さまで伝えておくことです。頼まれた人も準備がしやすくなり、主役の出番が予定どおりに始まります。依頼は口頭だけでなく、日時と長さを書いたメモを渡しておくと確実です。
送る言葉・乾杯・締めの人への頼み方
1週間前に頼む時の一言
「来週の〇〇さんの送別会で、送る言葉をお願いできないでしょうか。歓談の後に、3分ほどでお願いできれば助かります。」

当日は、送る言葉の5分ほど前に、頼んだ人の席まで行って「そろそろお願いします」と声をかけましょう。花束を渡す人にも同じように声をかけ、花束を手元に用意してもらうと、⑥の場面がもたつかずに進みます。
新人が幹事と司会を任された時
新人が送別会の幹事と司会を任されるのは、多くの職場でよくあることです。主役のことを一番知らない立場だからこそ、主役と長く働いた先輩に、主役の思い出や口ぐせを1つ聞いておくと、開会宣言の一言が温かくなります。
主役の前で頭が真っ白・声が震える司会へ:前日と当日の準備

送別会の司会が緊張しやすいのは、最初に声を出すのが自分で、全員が一斉にこちらを見るからです。しかも主役にとって一度きりの大事な会を、自分の一言でつないでいくと思うと、失敗できないという気持ちで頭がいっぱいになりがちです。
司会の準備は、全部を覚えることではなく、最初と最後の2文を体に入れることです。間のつなぎの一言は、進行表を見ながら読んでかまいません。準備の中身は次の3つです。
- 開会宣言を覚える最初の一文は、何も見ずに言えるまで練習
- 名前は表を見る主役と頼んだ人の名前は、大きな字で書く
- 時間を計る台本を通して読み、何分かかるか確かめる
最初の一文さえ言えれば、あとは表を見ながら読むだけで会は進みます。全部を丸暗記しようとすると、一か所が飛んだ時に先が全部出てこなくなります。台本を手に持つことは、司会として何も恥ずかしいことではありません。

当日:マイクの確かめと、最初の一言の前の間
会場に早めに入り、マイクがあれば手に持って一度だけ声を出しておきましょう。自分の声がどう響くかを先に聞いておくと、本番で声が返ってきても驚きません。開会宣言の前は、会場を見渡して一呼吸おいてから話し始めます。

元NHKエグゼクティブアナウンサーが大切にしている「伝わる話し方」の考え方
吉松欣史は、NHKで32年間、プロ野球や高校野球、Jリーグの実況を担当し、FIFAワールドカップ2010やロンドンオリンピック2012の放送にも携わりました。2023年にNHKを退局し、今は話し方の研修を行っています。
その吉松も、入社当初は人前に立つと声が震え、頭が真っ白になっていました。ルーキー時代の祇園祭の生中継では、一字一句丸暗記したコメントが、始まった瞬間に全部飛んでしまったといいます。

吉松が指導の柱の一つに置いているのが、意識の向け先を変えることです。司会の最中に「うまく話せているか」を気にするほど緊張は強くなります。「主役を気持ちよく送り出す」ことに意識を向けると、言葉が出やすくなります。
元NHK
アナウンサー
ヨシ
「どう見られるか」への意識を「何を届けるか」へ転換。認知的再評価でプレッシャーを力に変える。
前日の夜に、家族や友人の前で一度だけ台本を通して読んでみるのもよい準備です。吉松は、本番の前に安全な場で小さな成功を重ねておくことを、指導の柱の一つにしています。聞いてくれる人が1人いるだけで、本番に近づきます。
元NHK
アナウンサー
ヨシ
安全な場での成功体験を蓄積し、一流アスリート研究から導いた実践トレーニングで定着させる。
送別会の司会進行でよくある誤解・注意点

誤解①:司会は盛り上げないといけない
送別会の司会の役目は、主役の出番を予定どおりに迎え、温かく送り出すことで、会場を笑わせることではありません。盛り上がりは、送る言葉や歓談の中で自然に生まれます。司会が無理に盛り上げようとすると、その分だけ緊張も強くなります。
誤解②:台本を見て話すのは主役に失礼
台本や進行表を手に持つ司会は、結婚式でも式典でも当たり前の姿です。主役の名前や年数を間違える方が、ずっと失礼です。見ながら読んでも、顔を上げて主役と会場を見る瞬間があれば、気持ちは十分に伝わります。

誤解③:場数を踏めば緊張しなくなる
何度送別会の司会を任されても、同じように緊張する人は少なくありません。回数を重ねるだけでは、緊張との付き合い方は身につかないからです。準備の型を決め、意識の向け先を変える練習をすることで、緊張しても話せるようになります。
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※通院中・治療中の方は、この記事の方法より主治医の方針を優先してください。
\ 人前で話す時の緊張が中心の方へ /
送別会の司会進行でよくある質問
Q送別会の司会の服装は、どうすればいいですか?
Q台本を見ながら司会をしてもいいですか?
Qオンラインの送別会でも同じ台本で進められますか?
Q忘年会や歓迎会の司会と何が違いますか?
Q会議の司会進行と何が違いますか?
Q司会の最中に声が震えてしまったらどうすればいいですか?
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※通院中・治療中の方は、この記事の方法より主治医の方針を優先してください。
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