こんにちは!コミニケーション検定資格保有者の今村です。
私が海外に行った時に「どうして日本人は質問しないの?」という風に外人の友人に聞かれた事があります。
よくよく考えてみたら、日本の教育では質問して失敗したら恥ずかしい・・・という変な暗黙のルールがあります。
しかし、質問力がないと良い答えも聞けない他、物事の本質がなかなか見えて来ません。
質問力を高める事で相手とのコミニケーションを円滑にしたり、仕事での打ち合わせで良い結果を残す事ができます。
今回は、具体的な質問力をあげるテクニックなどを紹介しているので参考にして見てください。
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0.質問力がない?!質問できない日本人
突然ですが、日本人は質問をする人が少ないと思いませんか?
小学生の頃は、手を挙げて質問をするという光景が見られたかもしれませんが、中学生や高校生、そして大人になるにつれて、手を挙げて質問をするという光景は見られなくなったのではないでしょうか。
会社でも同じで、会議や研修、説明会などで一生懸命人の話を聞いているように見えても、いざ「何か質問はありますか?」と言われると、突然一斉に下を向く、というような光景は珍しくありませんよね。
中には、「じゃあ、ここまでの話をまとめてくれ」と上司に言われ、質問をせずにいたため理解できていないままに意味のわからない説明をしてしまった、という経験がある方もおられると思います。
質問をして理解をしていれば、そんな意味のわからない説明をする必要はなかったはずです。
このように、日本人は、どうも「質問力」が低いように思います。
質問力が低いというよりも、質問をすることに怯えている、と言ったほうがしっくりくるかもしれません。
なかなか質問ができない・・・その理由としては、以下のようなものが挙げられます。
- 間違ったことを言うことが怖い
- 他人の視線が怖い
- 質問に対する答えをいち早く言える人が賢いと思っている
間違ったことを言うことが怖い
日本人は、間違ったことを言うことに対して、とても恐怖を感じやすいと言えます。
その理由の中には、小さな頃から今まで、”正解が決まっているテストや問題で100点を取ることを目標に頑張ってきた・競ってきた”という考えが含まれています。
たくさん正解がある中でも自分で考えて頑張る・競うというわけではなく、あらかじめ決められている解答をすることが正しいのだ、という考えで生きてきたからです。
「もしこの質問をして、間違っていたらどうしよう」
「こんな質問をすること自体間違っているのでは?」
というように、とにかく「間違い」や「ミス」という言葉に囚われてしまっています。
逆に言えば、”テストの回答ではないただの質問の内容にすら、正解を求めすぎている”ということになります。
他人の視線が怖い
次に、他人の視線が怖いということも、理由として挙げられます。
これは中学生や高校生、そして大人になってから、自分が質問をすることで他人から注目を浴びてしまうその視線に怯えているのです。
質問をすることで、他人から「そんなことも知らないんだ、こいつバカだな」「なんでそんな質問をするんだろう?」というように思われることが怖く思えてしまいます。
どうしてそのようなことを思われるのが怖いのかと言いますと、それは、質問をするということは、自分がわからないことやできないことを他人にまで知らせてしまうことと同じだからです。
これは、自分ができないことや知らないことがあることを、”悪いこと”・”おかしいこと”だと思っていることとも関係しています。
質問に対する答えをいち早く言える人が賢いと思っている
質問に対する答えをいち早く言える人が賢いんだ!という考え方は、多くの方の頭の中にあると思います。
何か質問をされたり、問題を出されたりした時、「これはこう!」といち早く答えることができれば、「おぉー!すごいなあ!」と褒められることは多いですよね。
実はこれ、先程も少し触れたような、今まで日本人が置かれてきた環境とも関係しています。
答えを早く見つけることができれば頭がいい!できる人!などといったような風潮がある日本では、自分から質問をして問題提起をするという習慣がなく、与えられた問題を解くことで解決させようとする傾向があります。
実際に職場でも、上司から与えられた仕事をいち早く終わらせたり、正しいとされるやり方で終わらせることで、評価を得ることができますよね。
そのようなこともあり、私達日本人の多くは、与えられた正解が決まっている問題に対して、相手が求めるように回答することはできても、自分で問題を作り出して質問するということはできないのです。
- テストの解答のように、質問の内容にすら正解を求めてしまうため
- 「質問をすること=自分の未熟な部分をさらけ出してしまうこと」だと思っているため
- 相手が望む、正解だとされている回答をすることが正しいと思っているため
このような考え方を持っていることが障壁となり、自分で問題を作り出して質問をするということができなくなってしまっています。
1.そもそも”質問をする”とはどういうことか
自分がわからないことや知らないこと、できないことがある時に、誰かに質問をしたり、自分に質問をしたりしますよね。
そもそも、”質問をする”ということには、どういった意味があるのでしょうか。
先程、日本人の多くが、「質問をすること=自分の未熟な部分をさらけ出してしまうこと」だと思っているとお話しました。
ですが、質問をすることは悪いことではありません。むしろ、とても良いことなのです。
ではここで、質問をすることの意味や理由について、確認していきたいと思います。
1-1.完璧を求めるのではなく、「できない・分からない」と認めること
あなたが質問をする意味や理由として、パッと思い浮かべるのは、どんなことですか?
・少しでも相手が求める正解や理想に近づくため
・完璧にしていくため
・悩んでいることに対する正解を、他人からもらうため
パッと思いつくようなことを挙げると、このような感じでしょうか。
このような考え方をしてしまった方は、残念ながら質問力が低い方だと言えます。
質問をする本当の理由は、相手が求める答え(正解)に近づくためでもなければ、物事を完璧にするためでもありません。
また、自分の悩みに対しての正解を、他人からもらうためでもありません。
質問をする意味や理由の1つ、それは、「自分ができないことや分からないことを認めること・認めるため」です。
「だってできないもん」「だってわからないもん」と、文句や愚痴をこぼしているだけの方からは、質問は生まれません。
認めることは恥ずかしいことではない
できないことや分からないことを認めることは、何も恥ずかしいことではありません。
知らないまま、できないまま、相手が求める正解だけを答え続けることのほうが、よほど恥ずかしいことです。
そして、自分ができないことや分からないことを認めていくことが、質問力を高めていく1つの方法になります。
- 自分ができないこと、分からないことを認める
- わからないまま、できないままのほうが恥ずかしい
- 認めることで質問がうまれる
1-2.前に進むきっかけをつくることができるもの
質問をする意味や理由の中の1つには、「前に進むきっかけをつくることができるもの」というものも含まれます。
例えば、今の自分が置かれたその状況が、とても嘆かわしいものだったとします。
それに対して、「もうダメだ」「○○できない」「こんなの酷い」「どうすればいいのかわからない」というように、ただ単に不満や絶望を並べているだけで、何か変わると思いますか?
そうではなく、
「私は今○○ができない。もっと○○できるようになりたい」
「私は○○がわからない。現状を変えたい」
という気持ちから、
「そのためにはどうすればいいのだろう」
「これをこんな風にしてみたらどうだろう」
と、今の状況を変えることができるように、前に進もうとすることによって、質問が生み出されます。
質問とは、自分ができないことを認めることから始め、そこから現状を変えて前に進むためのきっかけを作り出すことができるものなのです。
そのため、現状維持を望んでいたり、ただ単に今の状況を嘆いたりするだけの場合には、質問自体が生まれないということです。
- 前に進もうとする意思こそが、質問を生む
- 愚痴や不満を言うだけでは何も変わらない
- できないことを認めて質問をすることで、前に進むきっかけになる
1-3.自分らしく居続けるためのもの
今自分が置かれている状況に対し、
・やりやすい
・自分がしたいようにできている
・とても充実している
・ワクワクする
このように、自分らしくのびのびできて生きやすい!と感じていますか?
もしかして、
・”みんなが”これが良いというから
・”昔から”正しいと言われていることだから
・”一般的には”これが正しいから
というような理由で、今の状況に置かれている、もしくは自分から身を置いているのではありませんか?
もしそうであれば、大きな間違いをしていると言えます。
質問をする意味・理由の1つとして、「自分らしさを維持していくため」というものも含まれています。
選択肢を作るということ
何に対してもそうですが、どこかに必ず正解があり、出された問題にも必ず正解があると思っている方は多いと思います。
ですが、何が正解なのかということは実は誰にもわかりませんし、正解なんてそもそもないのです。
そして、正解だとされているものは1つではなく、また、その正解とされているものは、一般的な見解であったり常識・ノウハウなどと呼ばれているものを意味します。
「大体こんな感じ」「みんながこれが正解だと言っているから」「前からそうだったから」・・・このようなものを正解として認識しているのです。
確かに、それらを実行して成功を収めている方も多くおられます。
ただ、それがあなたにピッタリ当てはまるなんて保証はどこにもありませんし、もしかすると全く当てはまらない的外れなものかもしれません。
そこで、「自分にとっては本当にそれでいいのか」「自分に合ったやり方があるのではないか」というように模索し、自分にとっての選択肢を作るために質問をするのです。
周りの人が言う「正解」を求めて生きていくのではなく、”自分らしく居続けるために質問をしている”、と考えてみてはいかがでしょうか。
- 自分にとって本当にそれが合っているのかを考える
- 周りがいう「正解」に囚われずに、自分のために質問をしてみる
1-4.出された質問に答えるのではなく、自らが質問を作り出すこと
「正解がわからないから何もしない」「出された質問に対して相手が求めるように答えるだけでいい」という考え方では、前に進むことはできません。
むしろ、現状維持すら危うくなってしまう可能性があります。
出された質問にだけ答える、相手が求める正しい回答をする、というのはテストの時だけで結構です。
その他の部分では、自分が疑問に思うこと、もっとこうしたい!と思うことなどに対し、自分で質問を作り出していっても良いのです。
他人が出した問題に答えるだけではなく、自分自身の問題に対して質問を作り出すという努力をするかどうかで、人生は大きく変わっていきます。
- 出された質問に答えるのはテストの時だけでいい
- 自分が疑問に思うことに対して、自分で質問を作り出す努力をする
1-5.違和感をなくすために、質問していく必要がある
「どうしてこれはこうなんだろう」「もっといい方法があるはずだ」「このままでは嫌だ!」というような、自分の中にある違和感は、大切にすべきです。
・みんなが納得している中で、違和感を感じてしまう自分はおかしいのだろうか
・私はどうしても納得できない
・このままではどうしても嫌だ
というように、自分の中で違和感を感じるということは、悪いことではありません。
この違和感と向き合うことで質問が生まれ、そこから前に進んだり、より自分がイキイキと生活できるヒントを得ることができます。
現状に満足してしまうと、質問がでてこなくなります。
質問がでてこなくなると、それ以上の生活の向上や自分自身の成長はできなくなってしまいます。
現状に満足せず、自分で問題を見つけて成長し続けようとすることで、質問はどんどん生まれるようになります。
- 自分の中にある違和感を大切にする
- 現状に満足すると、質問はでてこなくなってしまう
- 自分で問題を見つけて成長しようとすることで、質問は生まれる
質問力が試される機会としては、就職面接などがありますよね。
「質問をしたほうが有利だということが分かっていても、なかなか手が挙げられない・・・」というような状況を無くしませんか?
面接で緊張してしまう方は必見です!
2.質問力がある人の4つの特徴
ここまで、質問をすることについての意味や理由などを見てきました。
仕事に限らず、普段生活している中で、疑問に感じることや納得できないことがあるのではないでしょうか。
それを少しでもいい方向に持っていこう、解決できるようにしよう、今できることをしようと考え、質問をするのが、質問力がある方です。
一方で、それを放置しておく、曖昧なままにしておく、他人に正解を求めるというのが、質問力がない方です。
質問がある人には、共通する4つの特徴があります。
【特徴1】頭がいい人ほど質問をする
「頭が良い人=求められている正解の通りに素早く回答できる人」という考え方は、捨ててしまったほうが懸命です。
本当に頭の良い人は、求められている正解通りの回答を行うのではなく、正解なんて無いと考えて自分でたくさんの質問をしていきます。
正解だと一般的に思われていることであっても、それが本当に自分にとって正解であるのかどうか、という部分をしっかり考えることができる人です。
さらに、頭がいい人(ここで言う質問力がある人)ほど、色々な考えを受け入れることができるため、”一般的な考え・正解”を述べない人、”分からないと言える人”を馬鹿にしたり責めたりはしません。
「これが分からない」「ここが納得できない」「これができない」ということを認め、素直に質問できる人ほど、頭のいい人なのです。
【特徴2】質問をして、実際に行動に移す
質問力がある方は、質問をした後に行動に移すことができます。
他人から言われたことを、他人が求める筋書き通りに正解を求めて行動したり回答したりするわけではありません。
自分が納得いかないこと、よく分からないこと、もっとこうすればいいのでは?と思うことなど、どんどん質問をしていき行動を起こすのです。
「どうしてこれは○○なの?」「どうして○○できないのか」というように、納得できないことをとことん追求していきます。
質問ができるということは、現状に満足せずにさらに成長しようとしているということです。
自分の中にある違和感や、分からない・できないという気持ちを認め、そこから成長しようとしているからこそ、自分で質問ができるのです。
【特徴3】可能性があるならやってみる
物事を慎重に決めたり考えたりすることは、とても大切ですよね。
今考えているものが本当に正しいのかどうか、もっといろんな案があるのではないか・・・と様々な考えが巡ると思います。
確かに、今考えているものが正しいとは限りません。もっと別の選択肢もたくさんあるのだと思います。
ですが、「もっともっといい方法を!」と考えすぎてしまうと、行動にうつすことができずに何も現状を変えることができなくなってしまいます。
- ただ単に完璧を目指して熟考しすぎないこと
- こうなったらいいなという気持ちを大切にすること
この2つのことを大切にし、少しでも今を変えられる可能性があるのであれば、どんどんやってみることが重要です。
そして、質問力がある方は、この「やってみる」ということができる人なのです。
【特徴4】自分ができる方法に置き換えて質問する
どこかに正解を求めたり、他人に正解を求めたりすることは、質問力の低い方の特徴です。
それに対し、曖昧になっている部分や自分が納得できない部分に対して、自分ができる方法に置き換えて質問することができる人は、質問力がある方です。
ここで、質問力がない方とある方ではどのように違っているのか、比較してみましょう。
質問力がない方の場合の例え
【現状】
お金がない!
↓
【不満】
お金が無いなんて最悪だ。なにもできない・・・
↓
【どこかに正解を求める】
ねえねえ、どうすればいいと思う?など、他人に正解を求める
質問力がある方の場合の例え
【現状】
お金がない!
↓
【現状を認める】
お金がないのは嫌だ!なんとかしたい!
↓
【問題提起をする】
お金を増やすにはどうすればいいのだろう
↓
【自分ができる方法に置き換えて質問をする】
仕事の合間に副業をしてみては?給料が上がるように資格をとってみては?など、自分に質問をする
このように、質問力がない方とある方では、大きく異なっていることが分かります。
何も、「明日までに社長になる!」というような自分ができない方法に置き換えて質問をする必要がありません。
また、これが正解だ!と誰かが言ったことを真似する必要もありません。
完璧でなくてもいいので、自分がベストを尽くせるようにしていくことが大切です。
- 自分にとっての正解は別のところにあると考え、たくさん質問をする
- 完璧を目指して熟考するのではなく、少しでも変えられる可能性があるならやってみる
- 現状を認めて問題点を見つけ、自分ができる方法に置き換えて質問をする
3.「こうすべきだ!」という考え方が質問力を低くする
何に対してもそうですが、「こうすべきだ!」という考えは、質問力を低下させてしまいます。
・一般的な常識
・正解とされるもの
・こうしたほうが良いという一般論
・ノウハウ
・成功したという方の体験談
これらを「絶対的な正解」として捉えている方が多く、それらに則り「こうすべきだ!」と考えている方も多いのではないでしょうか。
「こうすべき!」「これが正解!」
という考え方があるから、自分が疑問に思っている部分を質問することができなくなるのです。
そのような考えを捨てるためには、まずは”物事には正解はないのだ”ということを知る必要があります。
3-1.物事に正解はない
物事には正解がある、自分が知らないだけで絶対に正解がある、誰かに聞けば教えてくれる、というように思っていませんか?
「何にでも正解があるから、それに向かって進んでいけばいい」というように考えていると、自分の人生がとてもつまらないものになってしまいます。
もっと言えば、”自分の人生が全て他人によって創り上げられた状態で終わる”ということです。
他人が言う「こうすべきだ!」ということを正しいと考えてしまうと、自分で考えることをせずに甘えて生きていくことになるのです。
大げさに聞こえるかもしれませんが、質問をせずにいることで、可能性を狭めてしまうことになるのです。
人生の選択を他人に委ねてしまう
自分の人生で大きな変化を迎える時期には、人にアドバイスを求め、こうした方がいいという道を選ぼうとする方がほとんどだと思います。
確かにそうすれば、失敗がなく成功例のような道を歩めるのかもしれません。
ですが、果たしてそれがあなたにとっていい方法なのかどうか、というのは誰にもわかりません。
人間は一人ひとりみんな違う生き物であり、考え方や性格、育った環境など、全てにおいて異なります。
同じ人間はいないのに、どうして他の人と同じ選択をして満足のいく結果になる、と思ってしまうのでしょうか。
物事に正解はありません。
他人が出した”正解のようなもの”を受け入れて、その通りに生きていくことは、自分の意思や考えを潰していることと変わりません。
- 物事に正解はないということを知ることが重要
- 誰かが出した正解のようなものを受け入れることは、他人に人生を創り上げられていることと同じ
3-2.自分で考えることを放棄しない
誰かに正解を教えてもらえばいい、と思っている方もおられるかもしれません。
「自分では正解がわからない。だから誰かに言われる通りにやっていればいい、質問なんてしても遠回りになるだけだ」と思っていませんか?
確かに、質問をすることは遠回りに思えるかもしれません。
誰かが言った正解を求めていくほうが、簡単で早くて楽だ、というのは分かります。
ですが、それは自分で考えることを放棄していることと変わりません。
・30代で独身でいることは恥ずかしいことだ
・いい大学に入るためには、いい塾に通わなくてはならない
・いい企業に入ることができれば、それは親孝行だ
・偏差値が高い人は素晴らしい人だ
などなど、一般的によく言われているこのようなことは、本当に正解だと言えますか?
30代で独身でいることがどうして恥ずかしいのか、偏差値が高いことがどうしてそんなに偉いのか・・・?
「いい大学=偏差値が高い大学」
「いい企業=大きく成長している企業」
「いい人生=20代のうちに結婚」
どれをとってみても、なんだか違和感があると思いませんか?
「いい大学=自分が学びたいことを学べる大学」
「いい企業=働きやすいと感じる企業」
「いい人生=充実や幸せを感じることができる人生」
などのように、人によってそれぞれ正解は違うはずです。
「正解」はどこにもないのです。
他人や世間が言う「正解」を全て受け入れるのではなく、自分で考えることを放棄しないようにすることが大切です。
- 自分で考えていくことを放棄してはならない
- 世間が言う「正解」は、よく考えると違和感があるものが多い
3-3.質問をする理由は「正解をもらうため」ではなく「行動を起こすため」
質問をする理由、それは、「誰かから正解をもらうため」ではありません。
「自分が悩んでいること、違和感を感じていることに対して、小さな変化でもいいから行動を起こすため」です。
「こうしたほうがいい」「これが正解ですよ!」なんて、そんなことが聞きたくて質問をするわけではありません。
自分が行動を起こすために質問をしているのです。
「どうしてこの仕事はこのような結果になってしまったのか」や、「どうして上司はこの方法が良いと思ったのか」など、
自分で「なぜ?」と考えてその部分に突っ込んで質問をしていく必要があります。
仕事の結果がおもわしくなかったことに対して、上司に謝るだけではなく、なぜそのような結果になったのかを考えることで、次に同じ失敗をしないようにするために行動することができます。
誰かに愚痴をこぼしたところで、気持ちはスッキリするかもしれませんが、そこから何か行動を起こそうと思いますか?
誰かに一般的に正解だと言われているものをもらうことができたとしても、それがゴールになったり満足してしまっては、行動を起こすことはできません。
何が正しいのかを見極めるための質問ではない、ということを頭に入れておくことが大切です。
- 正解をもらうために質問をするわけではない
- 行動を起こすきっかけを作るために質問をする
4.質問力を鍛えるための、3つのテクニック
質問力がある方の特徴や、誰かに示される一般的な正解は自分にとって正解とは限らない、というようなお話をしてきました。
質問力を高めることができれば、正解に縛られて生きる必要もありませんし、誰かに人生を創り上げられてしまうこともありません。
自分の人生を豊かにすることが可能になり、よりのびのびと自分らしく生きていくことができるようになります。
では、どうすれば質問力を鍛えていくことができるのでしょうか。
ここでは、質問力を鍛えていくための5つのテクニックをご紹介していきたいと思います。
【テクニック1】疑問を質問に変えていく
疑問を質問に変えていく、という言葉を聞いて、「疑問も質問も同じでは?」と思った方もおられるのではないでしょうか。
実は、この疑問と質問は、意味合いが少し異なっているのです。
まずは自分の気持ちを確認して認めること
1つ目のテクニックは、「疑問を質問に変えていく」ことです。
疑問と質問の意味の違いは、こうです。
- 疑問は単純に感情を表したもの
- 質問は具体的に解決したい、できるようになりたいと考え行動を起こすためのもの
「今の状態はこうで、これが嫌だと思っている」「これが分からない」という自分の中での疑問(感情)を、しっかりと確認し、認めることが大切です。
自分が何について嫌だと思っているのか、何ができない・分からないと思っているのか、その部分をまずは認めてあげる必要があります。
自分の中での疑問や感情を認めることができて初めて、「○○したい!どうすればいいだろう?」と、質問につなげていくことができるようになります。
メタ認知について
メタ認知という言葉を聞いたことはありますか?
メタ認知をWikipediaで調べてみると、
メタ認知(メタにんち)とは認知を認知すること。人間が自分自身を認識する場合において、自分の思考や行動そのものを対象として客観的に把握し認識すること。
このように書かれています。
引用:Wikipedia 「メタ認知」
認知を認知すると言われてもいまいちピンとこないかもしれませんが、”自分の感情を理解し、今何を思っているのか気づくこと”と言われると、なんとなくでも分かるのではないでしょうか。
先程述べたような、「今の状態はこうで、これが嫌だ・分からないと思っている」ということを認識することが、メタ認知なのです。
何を質問すべきなのかが分かるようになる
質問をしようと思う時に、このメタ認知ができていなくては難しい場合があります。
一体自分は何に対して嫌だと思っているのか、何に対して疑問を抱いているのか、何に対して違和感を感じているのか、という部分を理解していなくては、何を質問すべきなのかがわかりません。
自分で自分の感情を理解できれば、それを質問へと繋げていくことができるようになり、質問力を鍛えるていくことができるようになります。
【テクニック2】スッキリしない部分をそのままにせず、質問に変える
スッキリしない、どこか違和感を感じる部分に対して、なんとなくそのままにしているということはありませんか?
例えば、毎日会社に行く前に、コンビニで100円のお茶を購入していることに違和感を感じているとします。
なんとなくスッキリしないけれど、お茶は飲みたいからこのままでいいや!と思ってしまうか、それともスッキリさせようとするか、あなたはどちらですか?
このスッキリしない部分をそのままにして放置している間は、質問力を鍛えることはできません。
掘り下げてみる
まずは、「なんとなくスッキリしない」という部分をもっと掘り下げ、どうして違和感を感じているのか、どの部分が嫌なのかをメタ認知してみましょう。
・私は、お茶を購入するということに対して、勿体無いと感じているんだな
・私は、毎日コンビニに寄っている時間に対して、勿体無いと感じているんだな
というように、メタ認知することができれば、
・では、どうすればお茶を購入しなくても済むのかな?
・では、どうすれば時間を短縮することができるのかな?
というように、一つの疑問(感情)を、具体的な質問へと変えていくことができます。
スッキリしないその気持ちをそのままにすることは誰にでもできます。放置しておけばいいのですから。
そうではなく、その気持ちを認知し、そこから質問を生み出すことができるようになれば、目の前に何かしらの困難が立ちはだかった時でも解決する力(質問力)を鍛えることができます。
【テクニック3】感情をごまかさないこと
これはとても重要なポイントなのですが、テクニック3つ目として、「感情をごまかさないこと」というものが挙げられます。
感情をごまかさないというのは一見とても簡単そうに思えるのですが、実は難しいものなのです。
というのも、私達は無意識のうちに、感情に支配されてしまっているからです。
居心地の悪さの解消→自己解決
自分が一番に欲しかったオモチャを自分よりも先に友達が買ってもらった時、「早く欲しいな」という気持ちよりも、「あんなのもういらない!どうせつまんないし」という気持ちが強く出たことはありませんか?
または、好きな人にフラれてしまった時、それまではとても魅力的で大好きだと思っていたのに、急に「あんな人最低だ」と思ってしまうことはありませんか?
人間には、自分の欲求や意思とは裏腹にうまくいかなかった時、その居心地の悪さを解消するため、自分の感情をごまかして自己解決するという傾向があります。
一番に自分が欲しかったという欲求が満たされず、先に友達が手に入れていたという居心地の悪さを解消するため、「あんなのもういらない!どうせつまんないし」というように感情をごまかしてしまうのです。
また、好きな人と付き合いたいという欲求が満たされず、私はフラれてしまったという居心地の悪さを解消するため、「あんな人最低だ」と、感情をごまかしてしまうのです。
そのオモチャも、好きな人も、どちらもそのものや人自体は何も変わっていません。
”自分の感情がごまかされて、ただ単に自己解決されただけ”なのです。
このように、感情を無意識かつ無理矢理に変えてしまうことを、「認知的不協和」と言います。
自分が、「つまらないにきまっている」「あんな人最低だ」と信じ込んでしまっているのは、感情からくるただの偏見なのです。
感情から自分の中の「正しい」が作られる
強い欲求が満たされなかった時、そのイライラや悔しさなどの感情から、無意識に自分の中で「正しいこと」を作り出してしまいます。
本当の感情をごまかされた偏見とも言えるものを信じ込んでしまうことは、できれば避けたいですよね。
それを避けるためにも、感情をごまかすことなく、素直に「これが嫌だ」「これが悔しい」ということを認知することが重要になるのです。
そこから「では、どうすればいいのかな?」という質問へと繋げていくことができるように努力してみることが大切です。
歪めた感情ではなくポジティブに!
自分の感情をごまかして変えてしまうのではなく、ポジティブに捉えられるようにしなくてはなりません。
自分の感情をありのまま受け入れて認めてあげることで、質問を生み出すことができ、ポジティブに捉えることができるようになります。
「自分らしさ」に気づけば、自分はもっと成長する
さらに、自分らしさに気づくことができれば、自分をもっと成長させることができるようになります。
この自分らしさも、感情に表れていると言えます。
例えば、「これが好き!」と、他の人とは違うものに興味を持ったり惹かれたりするというのは、”自分の感情が生んだ自分らしさ”です。
皆さんも、何か明白な理由があって「これが好き」という場合と、「なんとなくこれが好き」という場合があるのではないでしょうか。
この、何か理由があって思う「好き」と、なんとなく思う「好き」とでは、後者のほうは感情が決めていることだと言えます。
自分という人間は、今の段階に至るまで、この感情によって自分らしさが持てるようになってきたのです。
だからこそ、その自分らしさと向き合い、しっかりとそれを認知することで、自分をもっと成長させてあげることが可能になります。
・自分にとっての正解がある
・自分に合ったやり方がある
このことは、自分らしさを理解することによって分かるようになるものでもあり、自分らしさを理解することが質問力を鍛えることにも繋がります。
5.質問する時に意識すべきこと
自分ではなく、誰かに対して質問をする際には、意識すべきことがあります。
- 相手の話を聴くこと
- 好きなものについて聴くこと
この2点を意識することで、より質問力を鍛えていくことができます。
相手の話を聴くこと
相手の話を聴くというのは、当然のことのように思えますよね。
ですが、この「聴く」ということができていない方は、とても多くおられると思います。
例えば、自分が質問をしたことに対して、「それは○○で、私はこう思う」と、反対意見を述べられたとします。
そこであなたは、「うわ、この人は私とは合わないわ。なにその考え方、おかしいよ」というように思ってしまうことはありませんか?
「なるほど、この人はこういう考えなんだな」「そういう考え方もあるんだな」というように考えることができれば、自分自身を大きく成長させることができます。
自分の中に他の人の考え方を置いておくだけで、選択肢を広げることだってできるようになるのです。
相手の話をただぼーっと聞いていればいいわけではありません。
相手が話をしてくれている間、言葉を聴き取ったらすぐに、身体で反応するようにします。
ちゃんと話を聞いていますよ、理解していますよ!ということが相手に伝わると、相手も気持ちよく質問に対しての返答をしてくれます。
相手の話をしっかりと聴くことで、相手が感じていることや考えていることをさらけ出してくれるようになります。
- ○○さんは、こんな時どうしましたか?
- ○○さんは、これを聞いてどう思いましたか?
- ○○さんは、どのように考えますか?
というように、相手の話を聴くために質問をしてみてはいかがでしょうか。
色々な考えがあることを知り、それを素直に自分の中に受け入れていくことも、質問をする際に重要となるポイントです。
好きなものについて聴くこと
次に、好きなものについて聴くことも、意識すべきポイントと言えます。
好きなものと言っても、誰かが好きだと言っていたジャンルの本が読みたい時、その人に、「どれを読めばいいかな?」と質問するのではありません。
そうではなく、「○○さんは、どの本が好きなの?」という質問の仕方をします。
もちろん、自分がその本を好きになる必要はありませんし、読まなくてはならないというわけでもありません。
そうではなく、相手の話を聞いて、好きなものについて話をしてもらう、というたったこれだけのことで、自分の人生を豊かにしていくことができるのです。
「どれを読めばいいかな?」というような、その人がお金を出して購入するかもしれない、または人生に何か影響が出るかもしれないようなことに対しては、答えづらいと感じる方は多いはずです。
そうではなく、「どれが好き?」と聞かれただけであれば、喜んで好きな本を答え、それについて話したい!と思いませんか?
好きなものについて質問をすることで、いろんな趣味の人が居るということ、いろんな感じ方があるということを知ることができます。
それが後々、自分の選択肢の中に含まれることになったり、教養になったりするものなのです。
だからこそ、質問をする際には、オススメを聴くのではなく、好きなものを聴くようにすることがポイントです。
6.質問力を鍛えるために、やってはいけない4つのこと
質問力を鍛えたい!と思い、早速なにか取り掛かろうとしている方もおられるかもしれません。
やってみよう!という気持ちはとても大切ですし、その気持ちがなくては物事は進みませんよね。
ですが、質問力を鍛えるためとは言え、ただ闇雲に質問をすればいいというものではありません。
やってはいけないこともありますので、その点についてもご説明しておきたいと思います。
- 正解は何かを直接問いかけること
- 人に「おすすめは?」と問いかけること
- 自分の中の正解を前提として話をすること
- 自分の都合ばかりを優先させた質問をすること
【その1】正解は何かを直接問いかけること
まず1つ目は、正解は何なのか、という部分を直接他人に問いかけることです。
これは、「こうすべきだ!は、ただの甘え」の部分でご説明しましたように、自分で考えることを放棄していることと変わりません。
例えば、「ダイエットのために一番いい方法はなんですか?」という質問はどうでしょうか。
これは日常会話の中でもよく聞かれるものではないかと思いますが、この質問は、誰かに正解は何なのかを直接問いかけています。
・偏差値をあげるにはどうすればいいですか?
・ニキビを減らすためにはどうすればいいですか?
・英語を話せるようになるにはどうすればいいですか?
・一流企業に入社できるようになるにはどうすればいいですか?
・コンプレックスをなくすためにはどうすればいいですか?
このような質問は、自分で考えることを放棄して、正解を直接問いかけているものです。
データや理想的なものを自分に当てはめることはNG
○○したほうがいい結果が出る、というようなデータや理想的なものがあったとしても、自分がそれをできないとすればどうですか?
例えば、「ダイエットを成功させるには、朝6時に起きてジョギングをする必要があります」というような回答があったとします。
では、仕事が夜から朝方までなので6時に起きてジョギングすることができないという場合や、睡眠時間の確保ができなくなってしまう、という場合は・・・?
まさか、一生ダイエットを成功させることができないということになるのでしょうか?!
データや理想的とされているものを鵜呑みにしたり、それを自分に当てはめようとすることは、とても悪いことです。
一人ひとりの生活スタイルは異なりますし、必ずしも全ての人にデータなどが当てはまるわけではありません。もしかすると、ダイエットという認識自体、人それぞれ異なっているかもしれませんよね。
このように、正解は何なのか、という部分を他人に問いかけることは、とても疎かな質問だと言えます。
【その2】人に「おすすめは?」と問いかけること
2つ目に、「オススメはなに?」と人に問いかけることも、やってはいけない質問です。
人それぞれ感じ方が異なる上、生きてきた中での経験、考え方も一致するわけではありませんよね。
その中でオススメを教えてもらっても、自分にとっていいものになるのか、合っているのかなんてことはわかりません。
むしろ、合わないことのほうが多いはずです。
ダイエット方法にしても、仕事で成功する方法にしても、何にしてもオススメを問うことは避けるべきです。
もし誰かが、「ダメな方法だ」「おすすめできない」と言っていたとしても、自分には合っている可能性もあります。
誰かがダメだと言っていたから、おすすめできないと言っていたから私もやめておく。ではなく、自分がいいと思えたものを選べばいいのです。
【その3】自分の中の正解を前提として話をすること
このような方は、皆さんの周りにも多くおられるのではないかと思います。
自分の中の信念や、正しいと思っていることを前提として、話を進めたり話しかけたりする人のことです。
例えば、誰かが話をした内容に対し、
「でもこれって、○○だよね?あれはこうしたほうがいいし、そっちのほうが正しいよね?ならどうすればいいんだろうか」
というように、自分の中にある正解を押し付けて質問を仕返してくるような感じです。
自分の選択肢を増やしたり、自分が前に進むために質問をするのではなく、ただ単に、自分の考えを認めて欲しいだけの方です。
このような方に対して、「それってあなたの一方的な意見でしょ?」と思ったことがある方は、自分が同じようにならないようにすることが大切です。
自分の中に信念があることはいいことかもしれませんが、他人に押し付けるものではありませんし、認めてもらうために質問をするわけではありません。
自分の意見とは異なる意見を聞いた時、「でもこれって~」と自分の中の正解を押し付けるのではなく、「なるほど」と心の片隅に残して置けるようになることが大切です。
【その4】自分の都合ばかりを優先させた質問をすること
自分の都合ばかりを優先させた質問をするというのも、避けるべきことの1つです。
なぜなら、そのような質問は相手を追い詰め、意欲を失わせてしまう質問だからです。
例えば、仕事で失敗した友人がいるとします。
とても落ち込んでいる友人に対して、「これからどうする?」という質問をすることは、自分の都合ばかりを優先させていると言えます。
仕事で失敗して落ち込んでいるのは友人であり、開口一番の質問としては全く相応しくありません。
「これからどうする?」ではなく、「大変だったな。何か飲むか?」など、相手を気遣うような質問ができなくては、「次頑張ろう!」という意欲が出てきません。
「これからどうするんだ?」
「一体どんなミスをしたんだ?関わった人(自分)も怒られるのか?」
「このプロジェクトは白紙になるのか?」
など、このような自分の都合ばかりを優先させた質問はやめましょう。
質問力を鍛えるどこか、ただ単に相手の気持ちを無視する人となり、質問力を低下させてしまういい例だと言えます。
7.質問をすることで得られるものとは
質問力を鍛えることができた時には、たくさん質問をしたいと思いますよね。
では、この「質問」をすることで、一体なにを得ることができるのでしょうか。
具体的には、以下のようなものを得ることができます。
- 自分の本当の気持ち・感情に気づくことができる
- 問題を解決するための方法を得ることができる
- 自分の人生を変えることができる
自分の本当の気持ち・感情に気づくことができる
メタ認知の部分でも触れたのですが、質問をすることで、自分の本当の気持ち・感情に気づくことができるようになります。
そうなれば、自分が今なにを感じていて、どこが問題になっているのか、どうすればいいのか、という具体的な対策を考えることができるようになります。
「今自分はどう感じているのか?」という質問からメタ認知を行い、「どうすればいいのか?」という具体的な質問を生み出すことができます。
問題を解決するための方法を得ることができる
そして、質問をすることで、自分ができる範囲・方法での問題解決の手段を得ることができるようになります。
もしその方法がダメであれば、次はまた違う方法でやってみればいいのです。
少しだけでも自分が抱える・直面している問題に対して変化をもたらす可能性がある方法を得ることができるというのは、大きいですよね。
自分の人生を変えることができる
さらに、質問をすることによって、自分の人生を変えることができるようになります。
なんとなく大げさに聞こえてしまうかもしれませんが、決して大げさではありません。
少しでもいいので悩んでいる現状を変えられる質問を自分にぶつけることができるようになれば、自分を変えていくことができます。
いろんな意見があること、正解はどこにもないということ、感情を隠さずに認めるということなど、そのようなことを知ることで人生にどんどん幅がでてきます。
質問を繰り返していくことで、まだ見ぬ世界に足を踏み入れることができるようになる可能性だって、十分にあるのです。
周りが「正しい」としていることに当てはめない
何度も言いますが、周りが「これが正しいよ!」「これが正解だ!」「こうすべきだ!」と言っていることに、自分を当てはめないようにすることが大切です。
自分に足りないなと思うことを認識して認め、そこから質問をしていくことで自分を変えることができます。
反対に、自分がコレだ!と思っていることを相手に押し付けることなく質問することができれば、相手の人生も豊かにすることができるということです。
確かに、道標が欲しくなる時もあると思います。
その道標が、自分の可能性を潰してしまっているかもしれないということを、忘れないようにしてくださいね。
8.まとめ
ここまで、質問力について色々とお話してきたのですが、何か得られたものはあったでしょうか?
この記事を読んで終わりにするのではなく、そこから「質問力」について違和感を覚える点や、納得できない点について、質問を繰り返していくことが大切です。
その質問が、自分自身を大きく成長させ、問題や困難に対しても立ち向かっていくことができるようになります。
職場でのやり取りや、家庭内でのやり取り、友人とのやり取り、そして自分とのやり取り・・・
全てにおいて、自分を前に進めていくことができるものとして、「質問力」を鍛えることにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
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