接客歴5年で延べ10万人のお客様を接客してきた津田です。
「自分の意見を言いたい」と心の中で思っていても、声に出して発言することって難しいですよね。
私も、会社の上司に対して気を遣いすぎて、自分の意見を言えなかったことが何度もあります。
なかには、意見を言えない自分に対して「情けない」と落ち込んでいる人もいるのではないでしょうか?
ただ、ときには自分の意見を言えないことが長所になることもあるので安心してください。
今回は、自分の意見を言えないことが長所になる理由。
自分の意見を言うためにやるべき改善策について紹介します。
場面に応じて、自分の意見を言ったり言わなかったりと使い分けてみてください。
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1.自分の意見が言えないことは長所でもある
自分の意見が言えないことも、場合によっては長所にもなります。
落ち込んでても、自分に自信を持ってください。
1-1.協調性がある
意見を言ってばかりだと、周囲からは「反論ばかりする奴だ」と見られるケースもあります。
その結果、周囲の人から反感を買われる場合も。
自分の意見を言わずに、ほかの人の意見に従うことで、協調性があるように見てもらいやすいため、周りの人を敵に回さずに済むでしょう。
1-2.部下として使いやすい
上司からすると、自分の意見を言わない人のほうが扱いやすいという人もいます。
上司としては、部下から意見を言われるよりも素直に従ってくれるほうが仕事もしやすいです。
特に40代より上の世代は、上司から言われたことに逆らわなかった人も多いです。
そのため、自分の意見を言わず、なんでも「ハイ」と返事をする部下を好む傾向が強いです。
1-3.会議の時間が長くならない
自分の意見を言わないことで、会議がサクサク進みやすくなり会議も短時間で終わりやすくなります。
逆に自分の意見を言ってしまうと、それが原因で会議が白熱し、会議の時間が無駄に長くなることもあります。
すると、別の仕事ができなくなり長時間残業になる場合も。
無駄な時間をつくらないという意味でも、自分の意見を言わないことが大事になることもあるのです。
1-4.穏やかな自分を演出できる
自分の意見を言わない人は、周囲からも穏やかな人だと見てもらいやすいです。
意見を積極的に言う人のなかには「自分の手柄にしたい」、「目立ちたい」と周囲の人から見られることもあります。
その結果「意見を言いたがる面倒な奴だからかかわるのは辞めよう」と思われる場合もあります。
スムーズな人付き合いをしたい人には良いでしょう。
1-5.話すだけでなく聞くことで学べることが多い
ビジネスでも大きな成功してるユダヤ人の格言にこういったコトバがあります。
自分の意見を言わず黙って、人の話を聞くことで相手から色んな話しを聞くことができます。
相手は気持ちよく話しが出来て嬉しく感じてますし、話を聞いたあなたにも色んなアイディアを吸収することにもつながります。
主張せず聞くこと。
これも長所です。
2.仕事の場面で自己主張ができないことで生じる悪影響
自分の意見を言わないことは長所になります。
しかし、何事にもメリットがあればデメリットがあるように、長所だけでなく短所も存在します。
特に、会社においては「何もアイデアを生み出さない人間」だとレッテルを貼られる場合も。
そこで仕事の場面で自己主張ができないと起こる悪影響を紹介します。
2-1.意見を持っていない人間だと思われる
自分の考えを何も持っていない人間だと見られます。
そのため、周囲の人からは「言ったとおりに何でも言うことを聞いてくれるだろう」。
あるいは「どうせ意見を持っていないから何も聞く必要はないだろう」と、自分の意見を言わない人は軽く扱われる場合も。
仮に自分の意見を持っていたとしても、相手に分からなければ意見を持っていない状態と同じなのです。
2-2.仕事をしない人間に見られる
何も意見を言わない状態が続くと、いてもいなくても一緒だと思われ「役に立たない人」だとレッテルを貼られやすくなります。
会社としては、新しいアイデアをたくさん出してもらって、業績を上げてほしいと思っている場合がほとんどです。
会議であなたが発言をしたか?ということも上司は見ています。
これらの内容も、あなたを評価する内容になっているため、積極的に発言する機会を作りましょう。
2-3.八方美人に見られやすい
自分の意見を言わず、ほかの人の意見に乗っかってばかりだと「全員に良い顔をする」風に見られやすいです。特に、あなたに対して悪いイメージを持っている人であれば「ゴマすり」ばかりしていると思われ会社で働きづらくなる恐れもあるため要注意です。
3.長所を認め、短所を伸ばす!
自分の意見を言わないことで、いろいろなメリットも実は隠されてましたね。
ただお伝えした通り、周りの人の中にはよく思ってない人も存在するもの。
そこで大切なのは自分の長所であることを認めてあげて、自己主張できるように改善してくことです。
4.自分の意見が言えない原因って?
そもそも自分の意見が言えない原因って何でしょうか。
「なんで言いたいことが言えないんだろう・・・」
悩むことありますよね。
まずは自分の意見が言えない根本的な理由を、明らかにしていければと思います。
4-1.会話に対して興味を持っていない
自分の意見を言うためには、話を理解して頭の中で考えなければ意見は出ません。
そのため、話を聞き流すだけになっているときは、相手の話に対して興味を持っていない状況に陥っています。
その結果、あなた自身に考えがないため意見を発言できないのです。
4-2.反論をされるのが怖い
反論をされるのが怖いのも、自分の意見が言えない理由の一つです。
「相手から何か言われるのが怖い」あるいは、
「論破されて格好悪いところを見せたくない」と思っている人もいるのではないでしょうか?
自分のプライドを強く持っている人には多い傾向にあります。
例えば経済について、自分の意見を言いたいと思っても、相手が経済の専門家だったらどう思いますか。
勝ち目がないと思う人もいるのではないでしょうか。
このタイプは、弱いものに強く、強いものに弱くというパターンの人に多いです。
4-3.人の意見に乗っかったほうが楽
自分の意見を言う行為は、声を出したり頭の中をフル回転させたりと体力を使います。
その行為が無駄だと思っている人。
つまり、人の意見に流されたほうが楽に感じている人は、自分の意見をあまり言おうとしないのです。
特に、昔から人の意見に乗っかってきた人は、それに慣れているため改善しないと難しいでしょう。
また楽だと思ってる裏側には、過去に自分の意見を言って傷をついた経験があったかもしれません。
その時のトラウマから自分の意見を言わず人の意見に乗った方が良い。
そういった過去の要因がそうさせてるのかもしれません。
自分の意見を言わない行動が、習慣になっているのであれば、5の改善策を見て実践していくことで行動が変わるはずですよ!
4-4.そもそも日本の教育が協調性を大事にしてるから
そもそも日本人は協調性を重んじる教育をしてきてるので、なかなか自分の意見が言えないのは教育のせい(おかげ)でもあります。
海外に目を向けてみると、全然違いますよね。
アメリカ人はバシバシ自分の意見を言ってるし。
これは大人になったときに自己主張ができるような教育をしてきてるからです。
ただその分アメリカ人の中には配慮がない人も。
日本人の配慮や尊重といった精神に、欧米の自己主張できる能力、これらが組み合わされば凄く大きな武器になるのではないでしょうか。
5.自分の意見が言えない原因を克服する5つの改善案
それではいよいよ、自分の意見が言えない原因を克服するための改善案を見ていきたいと思います。
克服のポイントは「考え方」と「行動」を変えることです。
やり始めは、要領よくできないこともあるかもしれません。
しかし1週間、1カ月と経てば慣れるので安心して取り掛かってみてください。
5-1.まずはみんな違ってみんないいという意識を
意見は人によって違うことを意識しましょう。
人によって育った環境も違いますし、勉強した内容も異なります。
そのため、周囲と意見が違うのは悪い訳ではなく、むしろ「当たり前」です。
これを受け入れることで、自分の意見を言いやすくなるでしょう。
そうは言っても、行動を変えない限りは「みんな違ってみんないい」という考えを受け入れるのは難しいです。
ただ、今から紹介することを取り入れると、効率良く考えを変えられます。
5-1-1.違う意見を持つ人とたくさん話す
人は環境によって価値観が変わると言われています。
違う意見を持った者同士で集まって会話をすることで、たくさんの価値観があることを知ることも可能です。
その結果、今まで自分のなかになかった価値観を得ることができ、違う意見を言っても大丈夫だという気持ちになれます。
ただ、同じ会社で働いている同士だと、腹の探り合い状態で自然な会話をするのも難しいです。
そのため、プライベートでしか付き合っていない人(同級生など)と会話をするといいでしょう。
5-1-2.異業種交流会への参加はオススメ
なかには、地元を離れているためプライベートで付き合える人がいない人もいるでしょう。
その場合は「異業種交流会」への参加をおすすめします。
これは、業種・職種を問わずいろいろな人が集まり、食事や飲酒をするイベントです。
特に、東京や大阪など大都市では、毎週のように開かれているため、比較的参加しやすいでしょう。
どの年代の人も参加可能な会もあれば、年代を絞ってある会もあります。
自分のニーズに合わせて選択できるため比較的参加しやすいでしょう。
仮に自分が言った意見で、周りの空気がシーンとした場合も、その場限りの出来事なので特に影響はないです。
5-2.自分の良い部分を見るようにする(自信に繋げる)
自分の良い部分を見ることで、自分の価値観を認めることができます。
それを繰り返しているうちに、自分に自信が付き堂々と意見を言えるようになります。
その結果、度胸がついて社内でも堂々と発言できるでしょう。
自分に対して自信を付けたいのであれば、今から紹介する2つのことを実践してみてください。
5-2-1.毎日、自分の良い部分を1つ見つけて褒める
自信を付けるためには、自分を褒めることが大事です。
どんな小さなことでも良いので、毎日見つけましょう。
例えば「いつもより1時間早く起きれた」。
あるいは「今までできなかったことができた」というように、ちょっとしたことで良いのです。
自分の全てを受け入れるという意味合いの「自己受容感」を積み重ねれば、自分に素直になることもできます。
その結果、自分に自信がみなぎり心も楽になるはずですよ。
5-2-2.ネガティブなことを考えすぎない
ネガティブなことを考えないのも、自信を持つために重要です。
一番有効なのは、「前向きな言葉をたくさん使うことです」。
例えば「あと3日間も仕事がある」。
という文章を「あと3日間経てば休みだ!」という文章に変えるという形です。
後者の文章の方が、気持ちもワクワクしませんか?
気持ちがワクワクすれば自分に自信を持てやすくなります。
普段からネガティブになる人は、後ろ向きな文章をたくさん使っている場合もあるため意識してみましょう。
またネガティブな口癖を普段からしてる場合、それはコトバ通りの出来事が自分にも返ってきます。
反対にポジティブな言葉で朝の質問をしていけば、確実に成長できます。
5-3.貢献する気持ちを持つ
何かに貢献する気持ちを日頃から持つことも重要です。
例えば、「自分が意見を発言することで、上司の評価を良くしよう」。
「会社の業績を良くするために発言しよう」と、何かの役に立つ気持ちを持つことは重要です。
すると、自分の意見を言いたい気持ちになります。
しかも、自分の意見によって良い変化が見えたときは爽快な気持ちになります。
その結果、積極的に意見を出したいと思えるようになり、黙っておくのが嫌になるはずです。
上手く貢献するための方法を2つ紹介させていただきます。
5-3-1.ちょっとしたことから始める
いきなり、大きなモノ・コトに対して貢献をしようとしても「プレッシャー」で潰されることもあります。
その結果、貢献したい気持ちは失われ自分の意見を言うことに対して萎縮してしまうので、小さなことから貢献しましょう。
例を挙げると、「直属の上司」→「所属している部全体」→「会社全体」という感じです。
普段から、何も考えずがむしゃらに行動をする人は計画を立てて貢献しましょう。
5-3-2.目に見える貢献をする
いくら、貢献をしてもほかの人が気付かなければ意味がありません。
誰が見ても、気付く貢献をしましょう。
例えば「売上成績が上がった」というように、数字にハッキリと表れる内容を選ぶと良いでしょう。
すると、会社でのあなたの立場も強くなるでしょう。
5-4.徹底的に準備、リサーチをする
準備やリサーチなど、行動を起こすことで自分の意見に対して責任を持てやすくなります。
「人に堂々と意見を言える」という気持ちも高まるため、自分の意見を言えます。
ただ、準備やリサーチにも上手なやり方があるので覚えておきましょう。
5-4-2.根拠を導き出すための準備やリサーチを心掛ける
準備やリサーチをする際は、なぜその意見を言おうと思ったのか「根拠」を見つけることが重要です。
例えば「自社商品を○○の方法で売り込みたい」という意見を持っているとすれば、そういう方法で売りたい理由は何か?
ほかの会社ではどういう結果だったか?世論はどういう風に思うか?
というように、データや数字を基に準備やリサーチをする必要性があるでしょう。
5-4-3.質問されそうな内容を準備・リサーチする
あなたの意見に対して質問をする人もいます。
質問をされても答えられるように、準備・リサーチの段階で調べておくことが重要です。
例えば「この方法は、こういう不安点があるがどうなのか?」という質問であれば、
「○○と××ができるので、特に問題はありません」というように、考えることを忘れてはなりません。
1つでも、答えられない内容があると、あなたの意見が却下される恐れもあるため力を注ぎましょう。
5-5.意見を言う前には深呼吸をして心を落ち着かせる
意見を言う前の深呼吸も心を落ち着かせるために大事です。
深呼吸をすることで「副交感神経」と呼ばれる部分が働き、血流も良くなります。
その結果、身体全体の筋肉が緩みます。
さらに、脳の中で「セロトニン」と呼ばれる物質も分泌されるため、結果的に落ち着けるのです。
5-5-1.深呼吸は正しい方法でしよう
ただ、深呼吸は正しい方法で行わないと効果を十分に得ることも難しいです。
大事なのは、鼻から息を思いっきり吸い込んで、口から最後まで息を吐き切ることです。
また、深呼吸をする際も「深くゆっくり」というのを忘れてはなりません。
息を吐いているときは「副交感神経」の働きが活発になり、リラックス効果が現れやすいです。
逆に、息を吸っているときは「交感神経」の働きが活発になり、緊張感が出やすくなります。
つまり、吸う息よりも吐く息が深く、そして長ければ
このような状態になります。
交感神経よりも、副交感神経の働きが活発化になることで、リラックスできるため緊張もとれて意見を言いやすくなるでしょう。
特に、緊張をしているときの深呼吸は深く呼吸ができていないことも多いため、意識して行いましょう。
6.まずは一歩を踏み出してみよう!自分の意見を伝えてみる
改善策をこなしていくのも大事ですが、同時に場数を踏むことも忘れてはなりません。
自分の意見を伝えることに対して、緊張している人はこれから紹介する3つのステップを踏んで行ってみてください。
6-1.<第一段階>メール
まずは、メールで自分の意見を言ってみましょう。
文章であれば、相手の表情も声も分かりません。しかも「電話」や「FacetoFace」と違い、瞬時に発言する必要もないです。
そのため、気軽に自分の意見を伝えられるでしょう。
6-2.<第二段階>電話
メールで、自分の意見を伝えることができたら今度は「電話」です。
相手の声を感じながら、伝える内容を使い分けてみましょう。相手の表情は見えないため、伝えやすいでしょう。
6-3.<最終段階>FacetoFace
完成形が直接面と向かって会話をする「FacetoFace」です。
最終段階では、顔の表情と声のトーンを感じながら意見を伝えることが大事になります。
これができれば、会社でもプライベートでも自分の意見を伝えられるでしょう。
ただ、なかには自分の意見を伝えても素直に聞いてくれない人もいます。
その場合は、一度諦めて再度自分の意見をまとめる。あるいは、意見を伝える人を何人か連れていってから再チャレンジしてみましょう。
まとめ
一昔前と比べ「個性の重要さ」が尊重される時代です。
そのため、自分の意見を言いやすい世の中へ変わってはきています。
今まで、自分の意見を伝えられなかった人は、ぜひ自分を変えるきっかけにしていただけると幸いです。
もしかしたら、あなたの意見で人生が劇的に変化するかもしれません。
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