ビジネスの話し方トレーニング5つ|練習しても会議で自分だけ頭が真っ白な人も1分の見本をまねて伝わる

明るい社内の打ち合わせスペースで、手帳を片手に短い報告を声に出して練習する30代の女性社員と、うなずきながら聞く40代の男性の先輩
この記事の監修
吉松欣史

元NHKエグゼクティブ
アナウンサー
吉松 欣史
経歴NHKで32年間。W杯・五輪の生放送実況
専門脳科学・心理学を使ったあがり症の克服

仕事で説明すると、言葉がつっかえて一発で伝わらない。家で練習しても、会議で自分の番が来ると頭が真っ白になる。そんな社会人の方に向けて、ビジネスの話し方トレーニングのやり方をまとめました。

中心にするのは、上手な人の1分を見本にしてまね、自分の仕事の言葉に置き換える練習です。朗読や早口言葉だけを続けるより、明日の報告や会議でそのまま使える形で身につきます。

場面別の使い方、発声、一人でできる練習とアプリ、練習しても本番で止まる時の考え方もまとめました。監修は、NHKで32年間アナウンサーを務めた元NHKエグゼクティブアナウンサーの吉松欣史です。

※出典:吉松欣史 講師プロフィール(経歴・主な実績)

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ビジネスの話し方トレーニング5つ:
上手な人の1分をまねて、自分の仕事の言葉に置き換える

早朝、まだ誰もいないオフィスの打ち合わせ席で、30代の男性会社員がイヤホンをつけ、ノートに文を書き写しながらペンで小さな印をつけている近景。ノートの文字は読めない。顔ははっきり写らない。文字は無い

朗読だけでは、会議で話せない

「話すのが難しいと最近特に感じます。23歳社会人です。元々積極的に話してこなかったためスムーズに話せず、もどかしいです。特に一方的にこっちから説明する時。」(2024年2月)
※出典:Yahoo!知恵袋「話すのが難しいと最近特に感じます。23歳社会人です。」

2025年1月にも「相手に一発で全て伝わるように話すのが苦手です」という声がありました。どちらも、声や発音より、説明する時の速さや区切り、話す順番でつまずいているように読めます。

※出典:Yahoo!知恵袋「話すのが下手くそで、練習する方法はありますか?」(2025年1月)

夕方、営業所の自席で、20代後半の男性社員が電話の受話器を置いたばかりの姿勢で、手元のメモを見つめながら、さっきの説明の言い方を考え直している近景。メモの文字は読めない。窓の景色は写さない。顔ははっきり写らない。文字は無い

話し方トレーニングを紹介する記事の多くは、表情筋や腹式呼吸、朗読を並べています。どれも役に立ちますが、それだけでは明日の報告で何を変えればよいかが分かりません。教材を仕事の言葉にするのが近道です。

話し方トレーニング5つのやり方

ここで紹介するのは、上手な人の話し方を見本にして、自分の言葉に置き換えていく5つのトレーニングです。1日10分ほどで、①から⑤の順に進めます。道具は、スマホとノートとペンだけで足ります。

  • ①見本を選ぶ伝わると感じる人の1分
  • ②書き写す区切りと間に印をつける
  • ③重ねて話す見本と同じ速さで声に出す
  • ④置き換える同じ型で自分の報告を言う
  • ⑤聞き比べる録音して1つだけ直す

見本は、ニュースの読み上げや、社内で「あの人の報告は分かりやすい」と思う人の話で構いません。大切なのは、話の中身ではなく、区切りと間と順番をまねることです。中身は自分の仕事の言葉に置き換えます。

②では、見本を文字に起こし、息を吸う所に「/」、少し止まる所に「・」の印をつけます。③では、その印を見ながら、見本の声に少し遅れて重ねて話します。英語の学習で知られるシャドーイングと同じ要領です。

朝、窓のない社内の給湯室で、40代の女性会社員がマグカップを片手に壁ぎわに立ち、もう片方の手で持った小さなメモを見ながら小さく口を動かして話す練習をしている近景。メモの文字は読めない。窓や外の景色は写さない。顔ははっきり写らない。文字は無い

1分の見本:見本の文から自分の報告へ

見本の文と、置き換えた報告(書き手が作った見本)

見本の文:「明日の天気です。/東日本は・午後から雨になります。/傘を持ってお出かけください。」

印の意味:「/」で息を吸い、「・」で少し止まります。最初に何の話か、次に一番大事なこと、最後にお願い、の順です。

置き換えた報告:「A社の件で、ご報告です。/納品は・来週の水曜日になります。/先方への連絡を、お願いできますか。」

夜、出張先のビジネスホテルの部屋の机で、40代の男性会社員がネクタイをゆるめて座り、机に置いたスマホに録音した自分の声をイヤホンで聞き返しながら目を閉じている近景。スマホの画面は見えない。窓の景色は写さない。顔ははっきり写らない。文字は無い

1日10分の配分と1週間の進め方

1日10分のうち、見本を書き写して印をつけるのに3分、重ねて話すのに3分、置き換えた報告を録音して聞くのに4分を使います。同じ見本を1週間使うと、区切りと間が少しずつ体に入っていきます。

  1. 1〜2日目:見本を書き写して印をつけ、見本に重ねて話す
  2. 3〜4日目:見本と同じ型で、自分の報告を1つ作って言う
  3. 5〜6日目:録音して見本と聞き比べ、1つだけ直す
  4. 7日目:実際の報告や会議で使い、言えたかをノートに1行書く
昼、社員食堂のテーブルで、30代の男性社員が定食を前に、向かいに座る40代の女性の先輩の話し方に耳を傾け、感心したようにうなずいている近景。メニューや掲示の文字は見えない。顔ははっきり写らない。文字は無い

1週間たったら、見本を別の人の話に替えます。報告がうまい人、会議で短く意見を言う人、電話の受け答えが落ち着いている人と替えていくと、場面ごとに使える型が少しずつ増えていきます。

話し方トレーニングをビジネスの場面で使う:
報告・会議・電話・商談

午前、オフィスの課長の席の横で、20代後半の男性社員が手ぶらで立ったまま、椅子に座って振り向いた50代の男性課長に短く報告している近景。パソコンの画面は見えない。顔ははっきり写らない。文字は無い

1章で身につけた型は、場面ごとに最初の一言を決めておくと使えます。ビジネスの話し方で大事なのは、上手に話すことより、最初の一言で何の話かが相手に伝わることです。

上司への報告は、何の件かと結論から

報告は「〇〇の件で、ご報告です」と何の話かを先に言い、次に結論を1文で言います。経過や理由は、聞かれてから話しても間に合います。報告の順番は、上司への報告の仕方で詳しく紹介しています。

午後、窓のない木目の壁の小さな会議室で、30代の女性社員が座ったまま顔を上げ、テーブルの向かいの同僚3人に向けて短く意見を述べている遠景。資料の文字は見えない。顔ははっきり写らない。文字は無い

会議の発言は、意見と理由を30秒で

会議の発言は「私は〇〇がよいと思います。理由は〇〇です」の2文で、30秒ほどに収めます。理由を3つ並べるより、1つに絞ったほうが聞き手に残ります。話がまとまらない人は、4章の順番の練習も役に立ちます。

電話の名乗りと用件は、区切ってゆっくり

電話は相手の顔が見えないので、会って話す時より区切りをはっきりさせます。会社名と名前の間に少し間を置き、用件は1文で言います。電話の受け方とかけ方は、電話対応のマナーにまとめています。

午後、取引先の会社の1階の受付カウンターの前で、30代の男性営業が名刺入れを手に、受付の女性に用件を短く伝えている遠景。受付の社名や案内表示の文字は見えない。顔ははっきり写らない。文字は無い

商談やプレゼンの出だしは、相手の言葉で

商談やプレゼンの最初の1分は、相手が知りたいことを相手の言葉で言うと、聞く姿勢を作れます。出だしの例文はプレゼンの話し方のコツ、話す長さの目安はスピーチのコツで紹介しています。

話し方の発声トレーニング:
腹式呼吸・母音・滑舌は1日3分だけ足す

朝、自宅のリビングの窓ぎわで、部屋着の40代の女性が背筋を伸ばして立ち、お腹に両手を当てて口をすぼめ、ゆっくり長く息を吐いている近景。やわらかい朝の光。窓の外の景色は写さない。顔ははっきり写らない。文字は無い

声が小さい、こもる、聞き返されるという悩みがあるなら、1章の10分に発声の練習を3分だけ足します。発声だけを長く続けるより、仕事の言葉を話す練習と組み合わせたほうが、ふだんの話し声に生きてきます。

腹式呼吸で、息を長く吐く

お腹に手を当て、鼻から息を吸ってお腹がふくらむのを確かめたら、口から「スー」と細く長く吐きます。長く吐けるようになると、1文の終わりまで声が続き、語尾が消えにくくなります。

朝、自宅の洗面所の鏡の前で、ワイシャツ姿の30代の男性がネクタイを締め終え、鏡に向かって口を大きく縦に開けて口の形を確かめている近景。鏡に映る顔はぼんやりとしか見えない。顔ははっきり写らない。文字は無い

口を開けて、母音をはっきり言う

「あ・い・う・え・お」を、口の形を大きく変えながら1音ずつ言います。口があまり開かない人は母音があいまいになり、こもった声に聞こえがちです。鏡を見ながら行うと、口の動きを確かめられます。

滑舌と声の大きさは、別の記事で深く

早口言葉で噛む人は滑舌を良くする方法とトレーニング、声が小さい人は声が小さいのを改善する方法、家で声を出す練習は自宅ボイトレと発声練習のやり方で詳しく紹介しています。

伝わる話し方の練習:
速さ・間・抑揚と、結論から話す順番

午後、オフィスの通路わきにある立ち話用の小さなハイテーブルで、30代の女性社員が手ぶらで1分ほどの説明をし、向かいに立つ40代の男性の同僚が腕を組んでうなずきながら聞いている遠景。窓や外の景色は写さない。掲示物の文字は見えない。顔ははっきり写らない。文字は無い

話し方が伝わるかどうかは、声の良さより、速さと間と順番で決まることが多いものです。1章の見本をまねる練習は、この3つを同時に整えるための練習でもあります。ここでは1つずつ確かめ方を紹介します。

速さは1分300字前後を目安に

聞き取りやすい速さの目安は、1分間に300字前後とされます。元NHKキャスターの矢野香さんは、これをNHKのアナウンサーがニュースを読む速さと紹介し、一般的なビジネスパーソンは1分450字ほどで話すと書いています。

※出典:PRESIDENT Online「『早口』と『ゆっくり』、どちらの話し方がいい?」(矢野香・2016年5月)

午前、オフィスの自席で、20代後半の女性社員が机にスマホを置いてストップウォッチを動かし、印刷した1枚の文章を小声で読みながら時間を測っている近景。スマホの画面と紙の文字は見えない。顔ははっきり写らない。文字は無い

自分の速さは、300字ほどの文を用意して読み、時間を測れば分かります。1分より大きく短い時は、句点のたびに一呼吸おく所から始めます。速さを落とすと、次の言葉を探す時間も生まれます。

間と抑揚をつける練習

間は、大事な言葉の前に置くと効果があります。「納品は、来週の水曜日です」のように、聞いてほしい言葉の前で一瞬止まると、相手の耳がそこに向きます。抑揚は、その言葉を少し高く言うだけで十分です。

夕方、貸し会議室の小部屋で、40代の男性会社員がひとりでテーブルの前に立ち、スマホを本立てに立てかけて自分を撮影しながら、手のひらを上に向けて説明の練習をしている近景。スマホの画面は見えない。顔ははっきり写らない。文字は無い

わかりやすい話し方の練習は、数字と例を1つずつ

わかりやすい話し方の練習には、説明に数字か例を1つだけ入れる方法があります。「少し遅れます」より「30分遅れます」、「大きな案件」より「去年の倍の規模の案件」のほうが、一度で相手に伝わります。

話の順番そのものを整えたい時は、結論・理由・例・結論の順で話すPREP法が知られています。詳しい練習は論理的な話し方のトレーニングに任せ、ここでは1文目に結論を置くことだけ覚えておいてください。

夕方、オフィスの小さな打ち合わせブースで、40代の女性課長が20代の男性部下の説明を聞き終え、笑顔で一言返している近景。資料の文字は見えない。顔ははっきり写らない。文字は無い

話した後に、相手に何が残ったかまで確かめたい時は、伝える力のトレーニングが役に立ちます。この記事は話し方そのものを整える練習、あちらは相手に届いたかを確かめる練習です。

話し方は一人で練習できる:
録音・音読・アプリの使い方

朝、マンションの玄関で、スーツ姿の30代の男性会社員が靴をはき終えて立ち止まり、スマホを口元に近づけて小さな声で録音している近景。スマホの画面は見えない。顔ははっきり写らない。文字は無い

話し方の練習は、一人でもできます。相手がいなくても、録音すれば聞き手の耳で自分の話を確かめられるからです。家族に聞かれるのが恥ずかしい人は、小さな声や通勤前の数分でも構いません。

録音と録画で見るのは、1回に1つ

録音を聞くと、早口や「えー」の多さ、語尾の消え方など、直したい所がいくつも見つかります。全部を一度に直そうとすると続きません。1回に1つだけ直す所を決めて、次の録音でそこだけを確かめます。

日曜の午後、自宅の車庫に止めた自家用車の運転席で、40代の男性がハンドルの前でスマホを耳に当て、録音した自分の声を聞き返している近景。スマホの画面は見えない。顔ははっきり写らない。文字は無い

録画すると、目線や表情、手の動きも分かります。オンライン会議が多い人は、パソコンのカメラで録画すると、本番に近い形で確かめられます。最初は音だけ、慣れたら録画、と段階を踏むと気が楽です。

音読と朗読の教材の選び方

音読の教材には、新聞のコラムや、仕事で読む社内の文書が向いています。物語の朗読は気持ちを込める練習になりますが、仕事の話し方を整えたいなら、短い説明の文を区切って読むほうが近道です。

昼休み、会社近くの公園のベンチで、30代の女性会社員が薄い冊子を両手で開き、小さく声に出して読んでいる遠景。木漏れ日と植え込みの緑。高層ビルは写さない。冊子の文字は読めない。顔ははっきり写らない。文字は無い

無料の話し方練習アプリやAIで足りること、足りないこと

話す速さを測る、録音を文字にする、AIが感想を返すといった機能を持つ無料のアプリもあります。速さや「えー」の数のように、数えられる所を確かめるには、アプリでも十分に役に立ちます。

一方で、聞き手がどう受け取ったか、本番で緊張した時にどう話せばよいかは、アプリだけでは分かりにくい所です。アプリは数を数える道具と考え、伝わったかどうかは身近な人に聞いて確かめてください。

オンラインや教室の話し方トレーニングを使う時:
独学で伸びること・伸びにくいこと

夜、自宅の書斎の机で、50代の男性会社員がノートパソコンに向かい、オンラインの話し方レッスンで画面の向こうの講師に話しかけている近景。パソコンの画面は見えない角度。本棚の背表紙の文字は見えない。顔ははっきり写らない。文字は無い

1章から5章までの練習は、独学でも続けられます。ただ、独学には伸びやすいことと伸びにくいことがあります。次の表で、自分の悩みがどちらに近いかを確かめてから、レッスンや教室を考えてください。

悩み 独学 教室・レッスン
速さ・間・順番 録音で直しやすい 型が早く身につく
自分では気づけない癖 気づきにくい 外から指摘してもらえる
本番の緊張 練習だけでは変わりにくい 緊張を扱う講座を選ぶ

ビジネスの話し方トレーニングをオンラインで受ける時に見ること

オンラインの話し方レッスンは、通う時間がいらず、自宅から仕事の合間に受けられます。選ぶ時は、自分が声に出して話す時間がどれだけあるか、講師が何を教えてきた人かを、体験の時に確かめます。

教室の選び方は話し方教室の選び方、仕事の話し方を学べる教室の一覧はビジネスの話し方教室で比べています。どちらも、自分の悩みの種類を先に決めておくと比べやすくなります。

平日の夕方、駅前のビルにある小さな話し方教室の受付で、40代の女性会社員が仕事帰りに体験レッスンについてスタッフの女性と話している遠景。看板や案内の文字は見えない。顔ははっきり写らない。文字は無い

会社で受ける研修を探している時は

会社として社員に話し方の研修を受けさせたい時は、個人の練習とは選び方が変わります。研修の種類や費用の比べ方は、コミュニケーション研修・プレゼン研修の選び方で紹介しています。

練習しても会議で頭が真っ白になる人へ:
話し方より先に緊張の扱い方

午後、オフィスのエレベーターホールで、30代の女性社員が会議室へ向かう前に立ち止まり、クリアファイルを胸に抱えて目を閉じ、ゆっくり息を吐いている近景。案内表示の文字は見えない。顔ははっきり写らない。文字は無い

練習では言えるのに、本番だけ止まる理由

家では言えたのに、会議で自分の番が来ると頭が真っ白になる。話し方の練習が足りないのではありません。評価される場に立つと体が身構え、練習で覚えた言葉を取り出しにくくなることが多いのです。

監修の吉松欣史は、指導の柱の一つに、過去の失敗の記憶からできた「本番への身構え方」と向き合うことを挙げています。話し方の技術と緊張の扱い方は、分けて考えたほうが早く楽になります。

※出典:吉松欣史 講師プロフィール(指導の3つの柱「脳」)

昼休み、オフィスビルの屋上庭園のベンチで、50代の男性管理職が閉じた手帳をひざに置き、遠くを見ながら考えごとをしている遠景。植え込みの緑。高層ビルは写さない。顔ははっきり写らない。文字は無い

「自分だけ」と感じる人へ

周りの人は普通に話しているのに、なぜ自分だけと感じる人は少なくありません。TIDに相談を寄せた125名の調査では、84%が人前で話す緊張に10年以上悩んでいました。長く悩む人は多いのです。

人前で話す緊張に、いつから悩んでいるか(n=125)

10年以上

84%

3〜10年

10%

1〜3年

4%

1年未満

2%

対象:TIDに相談を寄せた当事者125名(2026年5月〜7月・インターネット調査)。出典:TID「人前で話すことに関する意識調査2026」

同じ調査では、回答者の55%が管理職や経営者、士業など、人前に立つことを求められる立場でした。場数を踏んできた人でも悩みは続きます。話し方が下手だから自分だけ、ということではありません。

※出典:TID「人前で話すことに関する意識調査2026」(相談者125名・2026年5月〜7月)

吉松欣史は、NHKの現役時代に、日本を代表するアスリートたちにプレッシャーとの向き合い方を直接取材してきました。大舞台に立つ人も、緊張をなくすのではなく、緊張とどう付き合うかを身につけています。

元NHK
アナウンサー
ヨシ

現役時代、日本を代表するアスリートたちに「プレッシャーとの向き合い方」を直接取材。その知見がメソッド開発の礎に。

※出典:吉松欣史 講師プロフィール(主な実績「一流アスリート 数百名取材」)

人前で緊張しない方法も合わせて試す

会議や朝礼で声が震える、頭が真っ白になるという悩みが中心なら、話し方の練習と並行して、人前で緊張しない方法も試してください。体の反応を落ち着ける方法を、場面ごとに紹介しています。

話し方トレーニングでやってはいけないこと・よくある誤解

夕方、帰りの電車のドアの横に立つ40代の男性会社員が、つり革の近くで窓の外の夕焼けをぼんやり見ながら、今日の会議を思い返している近景。車内の広告の文字は見えない。顔ははっきり写らない。文字は無い

避けたいこと:一度に全部を直す・朗読だけを続ける

速さも間も発声も一度に直そうとすると、どれも中途半端になり、続かなくなります。また、朗読や早口言葉だけを続けても、仕事の言葉に置き換える練習がなければ、会議の話し方はなかなか変わりません。

上手な人をまねる時は、口癖や声の高さまで写さないようにします。まねるのは区切りと間と順番だけです。声や言葉づかいは自分のものを使うほうが、聞き手に自然に届き、話す本人も楽になります。

週末の朝、地域の図書館の窓ぎわの閲覧席で、50代の女性会社員が新聞のコラムを開き、ノートにゆっくり書き写している遠景。新聞とノートの文字は読めない。顔ははっきり写らない。文字は無い

誤解①:話し方は生まれつき決まっている

話がうまい人は、生まれつきだと思われがちです。けれども、速さや間、話す順番は、まねて練習すれば変えられる技術です。もともと話すのが得意でなかった人ほど、型を覚えた時の変化に気づきやすくなります。

夜、自宅の和室のちゃぶ台で、部屋着の50代の男性がノートを開き、今日の会議でできたことを1行だけ書いている近景。ノートの文字は読めない。窓の景色は写さない。顔ははっきり写らない。文字は無い

誤解②:練習の量を増やせば、本番の緊張も消える

練習を重ねると自信はつきますが、本番の緊張がそれだけで消えるとは限りません。7章で見たように、10年以上悩む人も多いのです。練習の量とは別に、緊張した時の扱い方を身につけることが大切です。

吉松欣史も、新人の頃に祇園祭の生中継を任され、コメントを一字一句丸暗記して臨んだのに、始まった瞬間に全部飛んだ経験を、講師プロフィールで語っています。練習の量だけでは足りない時があるのです。

※出典:吉松欣史 講師プロフィール(私自身のあがり症体験)

朝、物流倉庫の事務所での朝礼で、作業着の上にジャケットをはおった40代の男性社員が、並んで立つ8人ほどの同僚の前で、話し始める前に一呼吸おいている遠景。掲示物の文字は見えない。顔ははっきり写らない。文字は無い

誤解③:早口を直せば伝わる

ゆっくり話しても、何の話かが最初に分からなければ伝わりません。速さを落とすことと、最初に結論を言うことは別の練習です。2章の最初の一言と、4章の速さの練習を組み合わせて使ってください。

💡 話す場面がつらい状態が続く方へ
人前で話す場面を考えるだけで動悸がする、眠れない日が2週間以上続く、仕事を休みたいほどつらいという時は、練習より先に、心療内科や精神科、職場の産業医に相談してください。厚生労働省の働く人のための相談窓口「こころの耳」では、電話やSNSで相談できます。

話し方の練習を続けても、会議や朝礼で声が震え、頭が真っ白になる。そうした悩みが中心の方に向けた、無料のオンライン勉強会があります。新人の頃は自分も頭が真っ白になっていた吉松欣史が、32年の生放送でたどり着いた考え方を伝えます。

講師の吉松欣史は、NHKで32年間アナウンサーを務め、サッカーW杯とオリンピックの実況を担当した元NHKエグゼクティブアナウンサーです。勉強会は無料のオンライン形式で、60分・顔出し不要です。人前で話す時の緊張が悩みの中心の方に向けた内容です。

※出典:吉松欣史 講師プロフィール(経歴・主な実績)

※通院中・治療中の方は、この記事の方法より主治医の方針を優先してください。

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よくある質問:
話し方トレーニング

Q話し方トレーニングは、どれくらいで変わりますか?
変わるまでの早さには個人差があります。同じ見本で1週間続け、初日と7日目の録音を聞き比べると、自分で変化を確かめられます。録音は消さずに残しておくのがおすすめです。
Q毎日何分くらい練習すればいいですか?
1日10分を目安にしてください。見本を書き写して印をつける、重ねて話す、自分の報告を録音して聞く、の3つです。声が小さい人は、発声の練習を3分足します。
Qアプリだけで話し方は上達しますか?
話す速さや「えー」の数など、数えられる所はアプリで確かめられます。相手にどう伝わったか、本番で緊張した時にどう話すかは、身近な人に聞く、教室で見てもらうなどで補ってください。
Q話し上手になる方法をもっと知りたいです
雑談や会話も含めて話し上手になる方法は、話し上手になるにはで7つの方法と特徴を紹介しています。
Q話し方の本でおすすめはありますか?
話し上手になるための本は話し上手になる本、伝え方の本は伝え方・伝える力の本で、それぞれ10冊を紹介しています。
Q社会人になってからでも話し方は変えられますか?
変えられます。速さや間、話す順番は、何歳からでも練習で変えられる技術です。仕事で毎日話す場面がある社会人は、練習したことをすぐ試せるので、変化に気づきやすいはずです。

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