アナウンサー
専門脳科学・心理学を使ったあがり症の克服
話しかけても返事がそっけない。ため息や物音で、周りまで空気が重くなる。職場にいる「機嫌が悪い人」に、どう接すればいいか迷っていませんか。
この記事では、元NHKエグゼクティブアナウンサー・吉松欣史の監修のもと、機嫌が悪い人への対処法を7つ紹介します。放っておいていい場面の見分け方や、言ってはいけない言葉もあわせてまとめました。
- 機嫌が悪い人への対処法7つ(今すぐできる接し方)
- 放っておいていい時と、声をかけたほうがいい時の線引き
- 相手の不機嫌で萎縮して、言いたいことが言えなくなる理由
機嫌が悪い人への対処法・接し方7つ:まず「自分のせい」と決めつけない

機嫌が悪い人を前にすると、「何かしてしまったかな」と自分を責めがちです。でも、相手の機嫌を直すのは、あなたの役目ではありません。まずは次の7つから、できそうなものを選んでください。
その場でできる4つのこと
- 自分のせいだと決めつけない寝不足や家庭の事情など、あなたと関係のない理由のことも多い
- 少し距離を取る席を外す・用がなければ近づかない。無理に空気を変えようとしない
- 用件は短く、事実だけで伝える「〇時までに資料を置いておきます」のように、結論から一言で
- すぐに解決しようとしない「どうしたんですか」と深く聞き出さず、落ち着くのを待つ
続くときに効く3つのこと
- 機嫌が戻ったときに話す急ぎでない相談は、相手が落ち着いている時間帯を選ぶ
- 機嫌に合わせて謝らない悪くないのに謝ると、「言えば通る」と思わせてしまう
- 記録を残し、一人で抱えない日時と言われたことをメモし、信頼できる人に共有する
全部をやる必要はありません。明日の朝、1つだけ試してみてください。1つでも続けると、相手の機嫌に合わせて動く時間が少しずつ減っていきます。
機嫌が悪い人の特徴と心理:いつも不機嫌な人はなぜ態度に出すのか

機嫌が悪い人には、見て分かる共通のサインがあります。サインに早めに気づければ、話しかけるタイミングや言い方を前もって選べるので、慌てずにすみます。
よく見られる3つのサイン
1つ目は無表情・目を合わせないことです。あいさつへの返事が短く、視線を画面や手元から外しません。2つ目はため息や物音が増えることで、ドアを強く閉める・キーボードを強く打つなど、音で不満を出します。3つ目は言葉がきつくなることです。「で?」「今それ?」など、短く突き放す言い方が増えます。

態度に出してしまう3つの心理
1つ目は察してほしいという気持ちです。言葉で頼むより、態度で気づいてほしいと思っています。2つ目は余裕がないことで、仕事の量や体調、家庭のことで、気持ちを整える余力が残っていません。3つ目は態度で周りを動かせると学んでいることです。不機嫌を見せると周りが気をつかってくれた経験があります。
どの理由でも、原因は相手の中にあります。ここを知っておくと、振り回されにくくなります。相手の態度を自分への評価だと受け取らないことが、落ち着いて話すための第一歩です。
機嫌が悪い人はほっとくのが正解?ほっとく時と声をかける時の違い

多くの場合、機嫌が悪い人は放っておいて構いません。ただし、仕事に響くときは別です。ほっとくか声をかけるかは、相手の気分ではなく、仕事に影響が出るかどうかで決めましょう。
放っておいていい場面
朝だけ・忙しい日だけなど、一時的な不調は、時間がたてば戻ることが多いものです。家庭や体調の話など、あなたと関係のない理由のときも、あなたが何かできることではありません。
声をかけたほうがいい場面
締切や約束が迫っているときは、確認しないと、あなたや周りの仕事が止まってしまいます。新人が質問できずに固まっているなど、周りの人が困っているときは、影響が広がっています。何日も続く・明らかに体調が悪そうなど、いつもと様子が大きく違うときも、心配な変化があるサインです。
機嫌が悪い人にかける言葉の例
仕事の確認なら「〇〇の件、15時までに確認だけお願いできますか」、様子が心配なときは「最近お忙しそうですね。手伝えることがあれば言ってください」のように、短く声をかけます。
職場でいつも機嫌が悪い人・不機嫌な人への対応と付き合い方(上司・同僚・部下)

毎日顔を合わせる相手だと、距離を取るのにも限りがあります。相手との関係ごとに、やり方を変えてみてください。どの相手でも、仕事のやり取りだけは丁寧に続けるのが共通の土台です。
相手が上司なら、報告は結論から短く、先に出します。口頭で伝えた内容は、あとでチャットやメールにも残しておきましょう。
同僚なら、用件以外の雑談は無理にしません。仕事のやり取りは丁寧に、いつも通りを続けます。部下なら、人前で理由を問いたださず、1対1で「困っていることはある?」と短く確認します。

限界のときの相談先
不機嫌な態度で怒鳴られる、無視が続くといった状態で、仕事や体調に影響が出ているなら、一人で我慢する必要はありません。相談するときは、記録したメモを持っていくと話が伝わりやすくなります。
社内なら、信頼できる上司・人事・社内の相談窓口に、記録をもとに相談します。社外なら、厚生労働省の総合労働相談コーナー(無料・予約不要)に相談できます。
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機嫌が悪い人に言ってはいけない5つの言葉

接しにくい相手ほど、つい言ってしまう言葉があります。言い換えとセットで覚えておきましょう。どれも悪気なく使いがちな言葉なので、1つ気づくだけでも伝わり方が変わります。
- 「すみません」を繰り返す悪くないのに謝ると、軽く見られる。→「確認させてください」
- 「良かったら」断る理由を渡してしまう。→「〇〇をお願いします」とはっきり頼む
- 「みんなやってるから」ひとまとめにされたと感じさせる。→「〇〇さんにお願いしたいです」
- 「〇〇さんに言われたから」押し付けられたと受け取られる。→頼む理由を自分の言葉で伝える
- 「困ります」責められたと感じて、反発を招く。→「〇時までに必要です」と事実で伝える
共通するのは、遠回しな言い方より、短く具体的な言い方のほうが伝わるということです。相手の機嫌を気にして言葉を足すより、用件を一言で言い切るほうが、お互いに負担が少なくなります。
元NHK
アナウンサー
ヨシ
言葉を選びすぎて遠回しになるほど、相手には伝わりにくくなります。短く、はっきり。それが一番やさしい伝え方ですよ。
機嫌が悪い人がめんどくさい・疲れる・怖いと感じて萎縮してしまう人へ

不機嫌な人のそばにいると、何もされていなくても疲れます。それは、あなたが弱いからではありません。めんどくさい、怖いと感じるのも、気をつかい続けているからこそ起きる自然な反応です。
相手の機嫌を直すのは、あなたの役目ではない
機嫌を直そうと頑張るほど、相手の顔色ばかり見るようになります。あなたがやることは、自分の仕事を落ち着いて続けることだけで十分です。
萎縮して言葉が出ないのは、弱さではない
怖い相手の前で頭が真っ白になったり、声が小さくなったりするのは、緊張したときの体の自然な反応です。性格の問題だと自分を責める必要はありません。
落ち着いて伝えるための3つの準備
まず、言うことを1行にまとめることです。話す前に、伝えたい結論をメモに1行で書きます。次に、最初の一言を決めておくことです。「〇〇の件で1分だけいいですか」と、出だしだけ用意します。最後に、息を吐いてから話すことです。話す直前に、ゆっくり息を吐いてから口を開きます。
元NHK
アナウンサー
ヨシ
緊張して言葉が出なくなるのは、体が身を守ろうとしているサインです。責めるより、仕組みを知ることから始めてみてください。
元NHKエグゼクティブアナウンサー吉松欣史が大切にしている「落ち着いて伝える」考え方

NHKで32年間、W杯やオリンピックの生放送実況というやり直しのきかない本番を数多く経験してきた吉松欣史。その経験から大切にしているのが、次の考え方です。
気合いではなく、緊張が生まれる仕組みを知る
怖い相手の前で落ち着くのに必要なのは、気合いではありません。「なぜ言葉が出てこなくなるのか」を知ることで、対処の仕方が見えてきます。
相手を変えるより、自分の反応を整える
相手の機嫌は変えられなくても、自分の緊張への向き合い方は変えられます。特別な話術に頼らない、誰でも取り組める考え方です。
研究が示す、不機嫌が周りに伝わる仕組み

一人の不機嫌で職場の空気が重くなるのは、気のせいではありません。研究でも、ストレスや失礼な態度が周りに伝わることが分かっています。
見ているだけで、ストレスは移る
ストレスを受けている人を見ていただけで、見ていた人のストレスホルモン(コルチゾール)も大きく上がる。そんな実験結果があります。
ストレスホルモンが大きく上がった人の割合
※出典:Max-Planck-Gesellschaft(2014年4月29日)/Engert V, et al. Psychoneuroendocrinology, 2014
他人のストレスでも、見ているだけで体は反応します。機嫌が悪い人のそばにいて疲れるのは、気のせいではなく体の自然な反応だということです。
失礼な態度は、次の人へ移っていく
※出典:Foulk T, Woolum A, Erez A. “Catching rudeness is like catching a cold.” Journal of Applied Psychology, 2016
だから、少し距離を取るのは冷たいことではなく、自然に自分を守ることです。相手の不機嫌を受け取らずに過ごすことは、周りの人に不機嫌を広げないことにもつながります。
一人で抱え込まないために:無料の勉強会という選択肢

対処法を試しても、「怖い相手の前だと言いたいことが言えない」「頭が真っ白になる」感覚が続くなら、それは性格ではなく、緊張への向き合い方を学ぶことで変えられる可能性がある領域です。
こんな人に向いています
機嫌が悪い人の前だと、必要な報告や相談まで飲み込んでしまい、言いたいことが言えない人。頭では整理できているのに、いざとなると言葉が出てこず、頭が真っ白になる人。「気が弱いから仕方ない」と思い込み、性格のせいだと諦めている人に向いています。
無料の勉強会で分かること
無料のオンライン勉強会(60分・顔出し不要)で、「あがり症を書き換えていく根本改善プログラム」の考え方をお伝えします。脳科学に基づいたアプローチを体験でき、話すのは元NHKエグゼクティブアナウンサー・吉松欣史(NHKで32年間)です。
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よくある質問
Q機嫌が悪い人を放っておいても大丈夫?
Q機嫌が悪いのは自分のせいでしょうか?
Qいつも機嫌が悪い上司には、どう接すればいいですか?
Q機嫌が悪い人のそばにいると疲れるのはなぜですか?
Q怖くて言いたいことが言えないのは、性格の問題ですか?
機嫌が悪い人の前で言葉が出なくなるのは、あなたが弱いからではありません。吉松欣史の無料オンライン勉強会で、緊張と上手に付き合うための考え方を60分で体験してみてください。
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