雑談のネタ・話題30選|何年も職場の2人きりで話したいのに黙る人も会話のネタに困らない

オフィスの通路で同僚に穏やかに一言話しかける女性会社員
この記事の監修
吉松欣史

元NHKエグゼクティブ
アナウンサー
吉松 欣史
経歴NHKで32年間。W杯・五輪の生放送実況
専門脳科学・心理学を使ったあがり症の克服

職場で同僚や上司と2人きりになると、何か話したいのに話題が浮かばず、そのまま黙ってしまう。入社して何年もたつのに、雑談のネタに困る毎日が続いている。そんな人に向けて、職場ですぐ使える雑談や会話のネタ・話題を30個集めました。

雑談のネタは、たくさん覚えるより、相手との近さに合わせて選ぶほうがうまくいきます。初めて話す人・顔見知り・毎日話す相手の3つに分けて、最初の一言と返す質問まで紹介します。監修は元NHKエグゼクティブアナウンサーの吉松欣史です。

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職場で使える雑談のネタ・話題30選:
相手との近さで選ぶ

午前、オフィスの給湯室で、30代の女性会社員と40代の女性の同僚が並んでコーヒーを入れながら、女性が同僚のほうを向いて穏やかに一言話しかけている近景。顔ははっきり写らない。文字は無い

雑談のネタに困る人の多くは、どの相手にも使える万能の話題を探しています。けれども、初めて話す人に休日の話を聞くのは早すぎ、毎日話す相手に天気の話だけでは物足りません。話題は相手との近さで変えるのが基本です。

2人きりの無言がつらい人は多い

「別に話さないといけない訳では無いですが、2人でいて無言はさすがにキツすぎてなにか会話を…と思うんですが何も思いつきません」(2023年6月)
※出典:Yahoo!知恵袋「人との会話のネタが全く思いつきません」
朝、会社の倉庫の通路で、30代の男性会社員と同年代の男性の同僚が並んで台車を押しながら、少し気まずそうに前を見て歩いている遠景。顔ははっきり写らない。棚や箱の文字は見えない

この方は、職場でほぼ毎日、同じ人と2人になる時間があるそうです。話題を出しても「反応薄かったらどうしよう」と考えすぎて、結局話せずに終わってしまう。話したいのに黙ってしまう悩みは、何年たっても続くことがあり、決して珍しくありません。

相手との近さで選ぶ3つの段

ネタ選びは、相手との近さを3つの段に分けると迷いません。近い段ほど、自分のことを少し出す話題が使えるようになります。まず相手がどの段にいるかを決めてから、その段の表からネタを1つ選んでください。

  • 初めて話す人目の前のものと季節から話す
  • 顔見知り仕事のまわりと好みを少し聞く
  • 毎日話す相手休日と前回の話の続きを聞く

どの段でも、会話のネタは「最初の一言」と「相手に返す質問」の2つで1組にしています。一言だけで終わらせず、質問で相手に話す番を渡すのが、雑談が続くコツです。表の一言と質問は書き手が作った見本なので、自分の言葉に言い換えて使ってください。

午後、会社の来客用の明るいロビーで、30代の女性会社員が初めて訪れた40代の男性の来客を迎え、軽くお辞儀をしながら笑顔で一言かけている遠景。顔ははっきり写らない。看板や表示の文字は見えない

初めて話す人に使える雑談のネタ10選

来客や取引先、他の部署の人など、初めて話す相手には、お互いに見えているものや季節の話が安全です。相手のことを深く聞かず、答えやすい質問を1つだけ返します。この段で使えるネタを10個、表にまとめました。

ネタ 最初の一言と返す質問
天気 「今日は風が強いですね。こちらも朝から吹いていましたか」
季節 「日が短くなりましたね。この時期は忙しくなりますか」
来るまでの道 「駅から近くて助かりました。いつも電車ですか」
今いる場所 「明るいお部屋ですね。こちらに移って長いんですか」
近くのお店 「近くにパン屋さんがありました。お昼はこの辺りですか」
相手の仕事 「この部署には初めて伺いました。どんなお仕事が多いんですか」
交通 「今朝は電車が混んでいました。通勤は長いほうですか」
地元 「私は寒い所の出身です。こちらの冬は過ごしやすいですか」
今日の予定 「このあと外出なんです。午後はお忙しいですか」
名刺の住所 「本社は川沿いなんですね。眺めがよさそうですね」
昼、オフィスビルの1階のパン屋の前で、30代の男性会社員が紙袋を手に、取引先の40代の女性と立ち止まって軽く話している遠景。顔ははっきり写らない。店の看板や文字は見えない

顔見知りに使える雑談のネタ10選

同じフロアで顔は知っているけれど、あまり話したことがない相手には、仕事のまわりの話と好みを少しだけ聞くネタが合います。相手の持ち物や昼ごはんなど、毎日目に入るものから選ぶと、話が自然に始まります。

ネタ 最初の一言と返す質問
持ち物 「そのペン、書きやすそうですね。どこで買ったんですか」
昼ごはん 「お弁当、おいしそうですね。いつも作っているんですか」
最近の仕事 「先週の資料、助かりました。あの数字はどう集めたんですか」
通勤 「今朝は電車が遅れていましたね。何線で来ているんですか」
飲み物 「いつもお茶ですね。コーヒーより好きなんですか」
季節の行事 「もうすぐ年末ですね。お休みはゆっくりできそうですか」
軽いニュース 「駅前に新しい店ができるそうですね。もう行きましたか」
休みの入口 「週末に少し歩いてきました。休みの日は外に出るほうですか」
続けていること 「最近、階段を使うようにしています。何か続けていますか」
買ってよかった物 「水筒を替えたら便利でした。最近買ってよかった物ありますか」
午後、オフィスの複合機のそばの小さな作業台で、30代の女性会社員が書類をそろえながら、隣で作業する50代の男性の同僚の手元の文房具を見て話しかけている近景。顔ははっきり写らない。書類の文字は読めない

毎日話す相手に使える雑談のネタ10選

同じチームの人や隣の席の人など、毎日話す相手には、休日の過ごし方や前回の話の続きが使えます。前に聞いた話を覚えていて続きを聞くと、相手は自分の話をちゃんと聞いてもらえていたと感じ、会話が一気に近くなります。

ネタ 最初の一言と返す質問
休日 「週末は映画に行きました。どんなお休みでしたか」
前回の続き 「この前話していたお店、行けましたか」
好きな食べ物 「最近、辛い物にはまっています。苦手な食べ物はありますか」
はまっていること 「寝る前に料理動画を見ています。最近はまっている物ありますか」
旅行の予定 「連休に実家へ帰ります。どこか行く予定はありますか」
地元の思い出 「地元の祭りが懐かしくて。子どもの頃はどこに住んでいましたか」
本・ドラマ 「話題のドラマ、見始めました。何か見ていますか」
小さな失敗 「今朝、傘を電車に忘れました。最近、何かやらかしましたか」
もしもの話 「宝くじが当たったら旅に出たいです。何をしますか」
これから 「来年は資格を取りたくて。今年中にやりたいことありますか」

近さが足りない相手に出すと困る話題

どの段でも、年齢や見た目、お金、家族の込み入った話、政治や宗教、人のうわさは、近さが足りないうちは出さないほうが安心です。毎日話す相手でも、相手から話してくれるまでは自分から聞かないようにします。

夕方、オフィスの窓ぎわのカウンター席で、30代の男性会社員と同じチームの30代の女性の同僚が並んで座り、パソコンを閉じたあと笑いながら軽く話している近景。顔ははっきり写らない。画面と紙の文字は見えない

雑談のネタを決めるだけでなく、雑談そのものの力を伸ばしたい人には、毎日できる5つの練習をまとめた雑談力の鍛え方が合っています。この記事は、話題そのものに困った時に開く一覧として使ってください。

話題選びの合言葉「きどにたてかけし」:
世間話のネタが10秒で出る

朝、オフィスビルの前の広い歩道で、40代の男性会社員と30代の男性の同僚が、出勤途中に並んで歩きながら空を見上げて天気の話をしている遠景。顔ははっきり写らない。看板の文字は見えない

世間話のネタが急に必要になった時に便利なのが、「きどにたてかけし」という合言葉です。話題の頭文字を並べた「木戸に立てかけし衣食住」という覚え方で、ビジネスの雑談の話題としてよく紹介されています。9つを覚えておけば、ネタ探しで固まりません。

文字 話題 職場で
き 気候・季節 使いやすい
ど 道楽(趣味) 顔見知りから
に ニュース 軽い話題だけ
た 旅 使いやすい
て 天気 使いやすい
か 家族 相手から話すまで待つ
け 健康 相手から話すまで待つ
し 仕事 使いやすい
衣食住 服・食べ物・住まい 食べ物は使える

職場で使いやすいのは「き・た・て・し」

職場で一番使いやすいのは、季節・旅・天気・仕事の4つです。誰にでも関係があり、答えに困る人がいません。中でも仕事の話は、相手が詳しいことを聞けば、相手が気持ちよく話せるので、雑談が苦手な人ほど頼りになります。

昼、会社の近くの公園のベンチで、30代の女性会社員と40代の女性の同僚が並んでサンドイッチを食べながら、色づいた木々を指さして話している遠景。顔ははっきり写らない。文字は無い

家族と健康は相手を選ぶ

家族と健康の話は、相手によってはつらい話題になることがあります。結婚や子ども、病気のことは、相手が自分から話してくれた時だけ受け止め、こちらからは聞かないようにします。迷ったら、季節か仕事の話に戻れば安全です。

世間話は「自分の一言」を足すと続く

合言葉で話題を出したら、そのあとに自分の一言を1つ足します。「寒くなりましたね」だけでなく「朝、マフラーを出しました」と続けると、相手も自分の話をしやすくなります。世間話そのものが苦手な人は、雑談が苦手な人のビジネス雑談のコツも参考にしてください。

雑談のネタ帳の作り方:
通勤の10分で1日1つ拾う

朝、通勤電車の座席に座った30代の女性会社員が、膝の上の小さな手帳にペンで短くメモを書いている手元と肩の近景。周りの乗客はぼやけている。顔ははっきり写らない。手帳と車内の文字は読めない

ネタに困らない人は、話題をその場で考えているわけではありません。ふだんの生活の中で見つけた小さなことを、話せる形でためています。通勤の10分を使って、1日1つだけネタ帳に書く習慣をつけると、雑談の前の不安が軽くなります。

見た物・食べた物・困ったことを1行ずつ

ネタ帳に書くのは、その日に見たもの・食べたもの・ちょっと困ったことの3つのうち1つだけです。「駅前の工事が終わっていた」「新しいおにぎりがおいしかった」のような1行で十分です。大きな出来事を探す必要はありません。

夜、自宅のダイニングで、40代の男性会社員がスマートフォンを片手に、テーブルの上の夕食の写真を撮ろうとして穏やかにほほえんでいる近景。顔ははっきり写らない。スマホの画面の文字は見えない

ネタ帳には「聞くこと」も書く

ネタを1行書いたら、その横に相手に聞く質問を1つ書いておきます。「新しいおにぎり」なら「お昼はいつも何を食べていますか」です。話すネタと聞く質問をセットで持つと、自分の話だけで終わらず、相手に話す番を渡せます。

1週間たったら、使えたネタに印をつける

1週間たったら、ネタ帳を見返して、実際に使えたネタに印をつけます。印がついたネタは、別の相手にも使える自分の定番です。続けて雑談の力そのものを伸ばしたい人は、雑談力の鍛え方の5つのトレーニングも試してください。

職場の場面別の雑談ネタ:
朝・エレベーター・ランチ・商談前

朝、オフィスの入り口のロッカーの前で、30代の男性会社員が上着を掛けながら、出勤してきた50代の女性の同僚に笑顔で朝のあいさつをしている近景。顔ははっきり写らない。名札や掲示の文字は見えない

職場の雑談は、長く話して盛り上げなくてもかまいません。150人以上の会社員に3週間、毎日の職場でのやりとりを記録してもらった研究では、雑談の多い日ほど感謝や親しみの気持ちが生まれ、同僚を手助けする行動が増えていました。

※出典:Methot, Rosado-Solomon, Downes & Gabriel(2021)Office Chit-Chat as a Social Ritual, Academy of Management Journal 64(5)(ラトガース大学の紹介記事)

朝、会社の屋根つきの駐輪場で、自転車を止めたばかりの30代の男性会社員と40代の男性の同僚が、ヘルメットを手に軽くあいさつを交わしている遠景。顔ははっきり写らない。看板や表示の文字は見えない

同じ研究では、雑談で仕事への集中がそれやすい面もあると報告されています。つまり、職場の雑談は短く切り上げてかまわないということです。場面ごとにネタを1つ決めておけば、短い時間でも気持ちよく話せます。

朝のあいさつの後に足す一言

朝は、あいさつのあとに天気か通勤の一言を足すだけで十分です。「おはようございます。今朝は冷えましたね」と言えば、相手も「本当ですね」と返しやすくなります。返事があったら、それ以上話を広げずに席へ向かっても失礼にはなりません。

朝、オフィスビルのエレベーターの中で、40代の女性の上司と30代の男性の部下が並んで立ち、部下が上司の手元の折りたたみ傘を見ながら短く話しかけている近景。顔ははっきり写らない。表示板の文字は見えない

エレベーターと移動の車:上司と2人の時のネタ

上司と2人になった時は、上司が詳しいことを聞くのが一番です。「この近くで、お昼によく行くお店はありますか」のように、上司が答えを持っている質問なら、上司が話してくれます。移動の車なら、向かう先の会社の話を聞くのも安全です。

ランチと休憩:年上の人との会話のネタ

年上の人とのランチでは、昔の話や経験を聞くネタが合います。「この会社に入った頃は、どんな感じでしたか」と聞けば、相手は自分の経験を話しやすくなります。聞いた話に「それは大変でしたね」と一言返せば、会話は自然に続きます。

昼、社員食堂の窓ぎわの2人がけの席で、30代の女性会社員が向かいの50代の男性の先輩の話に、箸を置いて身を乗り出すように耳を傾けている近景。顔ははっきり写らない。メニューや掲示の文字は見えない

商談の前に使うビジネスの雑談ネタ

商談の前は、相手の会社に関係のある話題を1つだけ持って行きます。相手の会社の新しいサービスや、会社の近くで見たものなどです。相手の会社の話なら、相手は答えに困りません。営業の場面の話の運び方は、営業の話し方7つのコツと営業トーク例文で詳しく紹介しています。

オンライン会議の始まりの1分

オンライン会議では、全員がそろうまでの1分が一番気まずく感じられます。この時は、画面に見えている相手の部屋の明るさや季節の話が使えます。「そちらは晴れていますか」と聞けば、離れた場所にいる相手とも話が始まります。

午前、在宅勤務の自宅の明るい書斎で、40代の女性がヘッドセットをつけてノートパソコンに向かい、オンライン会議の始まりに笑顔で手を軽く振っている横からの近景。画面は見えない角度。顔ははっきり写らない。文字は無い

話すことがない・話題がない時:
目の前から1つ拾って質問にする

午後、会社の会議室で会議が始まる前、30代の男性会社員と40代の男性の同僚が長机の端に座り、男性が窓の外の景色を見ながら同僚に短く話しかけている遠景。顔ははっきり写らない。ホワイトボードや資料の文字は見えない

ネタ帳を作っていても、急に2人になって話すことがない時はあります。そんな時に頭の中を探しても、焦るほど何も出てきません。話題がない時は、頭の中ではなく、目の前にあるものから1つ拾うと決めておきます。

見るのは「場所・持ち物・天気」の3つだけ

話題が浮かばない時は、今いる場所・相手の持ち物・外の天気の3つだけを見ます。「この会議室、日当たりがいいですね」「その手帳、使いやすそうですね」と、目に入ったものをそのまま言葉にすれば、それが話題になります。

夕方、オフィスビルの非常階段の踊り場の明るい窓ぎわで、30代の女性会社員が同年代の女性の同僚と並んで、窓の外の夕焼けを見ながら話している遠景。顔ははっきり写らない。文字は無い

ネタは自分で話さず、相手に質問で渡す

知恵袋の相談でベストアンサーに選ばれた回答は、思い切ってお互いの共通の話を振ってみたら、相手が話を広げてくれた、というものでした。自分で話を続けようとしなくても、質問を1つ渡せば相手が話を広げてくれることはよくあります。

※出典:Yahoo!知恵袋「人との会話のネタが全く思いつきません」ベストアンサー(2023年6月)

夕方、オフィスビルのエントランスの自動ドアを出たところで、30代の女性会社員と同年代の男性の同僚が並んで帰りながら、女性が男性に短く質問して男性が笑顔で答えている遠景。顔ははっきり写らない。看板や表示の文字は見えない

沈黙は失敗ではない

「職場で全く雑談しないのって異常ですか」という相談には、挨拶とその日の天気の話ができれば十分です、という回答がベストアンサーに選ばれていました。2人きりの沈黙が続いても、仕事の信頼まで失われるわけではありません。

※出典:Yahoo!知恵袋「職場で全く雑談しないのって異常ですか?」ベストアンサー(2022年3月)

午前、明るいオフィスの共有デスクで、30代の女性会社員と40代の女性の同僚が隣り合って座り、言葉を交わさずにそれぞれ書類の確認を進めながら、落ち着いた穏やかな表情をしている横からの近景。顔ははっきり写らない。書類やパソコンの画面の文字は見えない

会話が途切れても、相手は気にしていないことがほとんどです。沈黙が気になる時は、無理にネタを探すより、作業に戻ってかまいません。会話がすぐ途切れること自体に悩む人は、人と会話が続かない理由と改善法で原因から整理できます。

初対面の話題と会話のネタ:
取引先・異動先・懇親会の最初の一言

午後、取引先の会社の明るい応接スペースで、30代の女性会社員と40代の男性の担当者が向かい合って立ち、両手で名刺を交換しながら穏やかにほほえんでいる近景。顔ははっきり写らない。名刺や壁の文字は見えない

初対面の相手とは、お互いのことを何も知らないので、話題選びが一番難しく感じられます。けれども、初対面だからこそ使えるネタもあります。来るまでの道と今いる場所の話は、初めて会った相手とも必ず共有できる話題です。

初対面の話題は「来るまでの道」と「場所」から

取引先との初対面では、「駅からの道がわかりやすかったです」「受付の方がとても丁寧でした」のように、来るまでの道や場所の話から入ります。相手の会社をほめる一言になるので、相手も気持ちよく答えられる話題になります。

朝、新しい部署のフロアで、段ボール箱を机に置いた30代の男性会社員が、隣の席の40代の女性の同僚に軽く会釈して自己紹介している近景。顔ははっきり写らない。箱や机の上の文字は見えない

異動先・新しい部署での最初の雑談

異動した先では、自分から話題を出すより、仕事のことを聞く形で雑談を始めると自然です。「この辺りでお昼によく行くお店はありますか」のように、相手が教えられることを聞くと、相手も話しかけやすい人だと感じてくれます。

監修の吉松欣史も、NHKで京都・鳥取・広島・仙台・松山・北九州など、全国の放送局を移りながら仕事をしてきました。異動のあいさつそのものは異動の挨拶スピーチ例文にまとめています。

※出典:吉松欣史 講師プロフィール(経歴)

昼、会社の近くの小さな定食屋のカウンター席で、異動してきたばかりの30代の男性会社員が、隣に座った40代の女性の同僚におすすめの料理を教えてもらいながら笑顔で話を聞いている近景。顔ははっきり写らない。メニューや店の文字は見えない

懇親会で隣になった人との話題

懇親会で隣になった人には、その場の料理や飲み物の話から入ります。「この料理、おいしいですね」と言ってから「よくこういう会に来られるんですか」と聞けば、話が始まります。乾杯や締めの挨拶を頼まれた時は、懇親会の挨拶例文が使えます。

夜、ホテルの宴会場の立食パーティーで、40代の男性会社員がグラスを手に、隣に立つ30代の女性の参加者と料理のテーブルの前で穏やかに話している遠景。顔ははっきり写らない。看板や名札の文字は見えない

初対面の相手の前に立つと、毎回のように固まってしまう人は、大人の人見知りの治し方が参考になります。最初の数秒の表情や声の出し方で印象を整えたい人は、第一印象を良くする方法と話し方も読んでみてください。

雑談のネタ選びでやってはいけないこと3つ:
笑いを狙う・全部話す・答えを待たない

晴れた日の昼休み、オフィスビルの屋上の庭のベンチで、30代の男性会社員がひとりで紙コップの飲み物を手に、肩の力を抜いて空を眺めている遠景。顔ははっきり写らない。文字は無い

雑談のネタを準備する人ほど、ネタをうまく使おうとして、かえって会話をぎこちなくしてしまうことがあります。どれもまじめに準備した結果なので、自分では気づきにくい落とし穴です。よくある3つを、代わりにすることと一緒に表にしました。

やめること 代わりにすること
笑いを取りに行く 身近な小さい話をする
準備したネタを全部話す 1つ話したら質問で返す
答えを聞かず次のネタへ 答えに一言返してから

面白い雑談ネタで笑いを取りに行く

面白いネタで場を盛り上げようとすると、ウケなかった時の沈黙がかえってつらくなります。雑談に求められているのは、面白さより、話しやすい空気です。誰でも答えられる身近な小さい話のほうが、相手は安心して話に乗れます。

準備したネタを全部話し切ろうとする

ネタ帳にたくさん書いた人ほど、用意したネタを次々に話してしまいがちです。ネタを並べるほど、相手が話す番はなくなります。1つ話したら、質問を1つ返して相手の話を聞く、の順番を守るだけで、会話は一方通行になりません。

午後、オフィスのリフレッシュスペースの立ち飲み用の高いテーブルで、30代の女性会社員が同年代の男性の同僚の話に、マグカップを持ったまま笑顔でうなずいている近景。顔ははっきり写らない。文字は無い

相手の答えを聞かずに次のネタへ移る

沈黙が怖くて、相手が答えている途中で次のネタを考えてしまう人もいます。けれども、相手の答えの中には、次の話題がたいてい入っています。答えを最後まで聞いて「それはいいですね」と一言返せば、次の質問も自然に出てきます。

雑談のネタでよくある誤解・注意点

休日の朝、海の見える遊歩道で、40代の女性がゆっくり歩きながら深く息を吸い、穏やかな表情で海を見ている遠景。顔ははっきり写らない。文字は無い

誤解①:ネタが多い人ほど雑談がうまい

雑談がうまい人は、ネタの引き出しが多い人だと思われがちです。けれども、雑談が続く人の多くは、1つのネタを相手との質問のやりとりで長く使っています。ネタの数より、1つのネタに質問を返せるかどうかが大事です。

午後、オフィスの小さな打ち合わせブースで、40代の男性の上司と30代の女性の部下が向かい合って座り、部下が上司の話にメモを取りながらうなずいている近景。顔ははっきり写らない。メモと壁の文字は読めない

誤解②:面白い話をしないと場が持たない

面白い話ができないと、雑談の場が持たないと感じる人もいます。けれども、職場の雑談の目的は、笑わせることではなく、相手と話しやすい関係を作ることです。天気や仕事の小さな話でも、続けていれば十分に場は持ちます。

誤解③:沈黙は気まずいので必ず埋める

2人きりの沈黙は、話す側には長く感じられても、相手にはそれほど気にならないものです。沈黙を埋めようと焦るほど、言葉は出にくくなります。大切なのは、うまく話すことより、相手に何を渡すかに意識を向けることです。

元NHK
アナウンサー
ヨシ

「どう見られるか」への意識を「何を届けるか」へ転換。

※出典:吉松欣史 講師プロフィール(指導の3つの柱「心」)

監修の吉松欣史は、32年の生放送の経験と、何百人もの一流アスリートへの取材をもとに、本番で緊張に飲まれない話し方を指導しています。雑談でも、相手にどう見られるかより、相手に何を渡すかを考えると、言葉が出やすくなります。

※出典:吉松欣史 講師プロフィール(経歴・私自身のあがり症体験)

夜、自宅のリビングのソファで、30代の女性会社員が仕事から帰ってくつろぎながら、小さな手帳を開いて翌日のことを穏やかな表情で考えている近景。顔ははっきり写らない。手帳の文字は読めない

人と話すのがつらすぎる時は

雑談だけでなく、人と話すことへの強い怖さが長く続き、仕事や生活に支障が出ている時は、社交不安症などの心の不調が関係していることもあります。その場合は、話し方の練習より先に相談してください。詳しくは対人恐怖症の治し方で紹介しています。

💡 人と話すこと自体がつらい方へ
職場で人と話すことを考えるだけで動悸がする、眠れない日や食欲のない日が2週間以上続く時は、話し方より先に、心療内科や精神科、職場の産業医に相談してください。厚生労働省の働く人のための相談窓口「こころの耳」では、電話やSNSで相談できます。

雑談だけでなく、会議や朝礼で人前に立つと声が震え、言いたいことが出てこない方へ。入社当初は自分も声が震えていた吉松欣史が、32年の生放送でたどり着いた話し方の考え方を伝える、無料のオンライン勉強会があります。

講師の吉松欣史は、NHKで32年間アナウンサーを務め、サッカーW杯とオリンピックの実況を担当した元NHKエグゼクティブアナウンサーです。勉強会は無料のオンライン形式で、60分・顔出し不要です。人前で話す時の緊張が悩みの中心の方に向けた内容です。

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雑談のネタ・話題でよくある質問

Q上司との雑談では何を話せばいいですか?
上司が詳しいことを聞くのが一番です。仕事の進め方や、会社の近くのおすすめのお店などを聞けば、上司が話してくれます。4章のエレベーターと移動の車の例も参考にしてください。
Q雑談で自分の話はどこまでしていいですか?
休日の過ごし方や好きな食べ物など、職場の誰に知られても困らない範囲にとどめます。家族やお金の話は、相手との近さが十分になってからにしましょう。
Q天気の話しか出てこない時はどうすれば?
天気の話のあとに、自分の一言と質問を1つ足します。「朝、傘を持って来ました。帰りまでもちそうですかね」と続ければ、天気の話からでも会話は広がります。
Q朝礼のネタはどう選べばいいですか?
朝礼のスピーチは、雑談とは選び方が違います。今日は何の日や仕事につなげるネタは、朝礼スピーチのネタ30選にまとめています。
Q雑談そのものが苦手な時は?
全部の雑談に入ろうとせず、話す場面を絞るところから始めます。雑談を「しない・一言・30秒」に分けるコツは、雑談が苦手な人のビジネス雑談のコツで紹介しています。
Q相づちがワンパターンで続かない時は?
相づちの種類を少し増やすと、話を聞いている気持ちが伝わりやすくなります。相づちのさしすせそは、聞き上手になるための7つのコツで紹介しています。
Q雑談力を本で学ぶなら何がいいですか?
雑談の考え方を本でじっくり学びたい人は、雑談力の本おすすめ10選を参考にしてください。読んだら、この記事のネタを1つ職場で試すと身につきやすくなります。

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