語彙力がなくて「伝えたいことがうまく伝わらない…」と悩んでませんか?
私も、スムーズに語彙力を身に付けられず、上司やお客様とスムーズな会話をするのに苦労しました。会話をスムーズにするには、日本語の語彙力を増やすのが大事です。
ただ、日本語の語彙力(ボキャブラリー)を増やすのって難しいですよね?本記事では、語彙力が多い人の特徴、語彙力を増やす8つの方法をご紹介します。
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1.語彙力が多い人とは、どのような人を指すのか?
語彙力が多い人と言われても、イメージしづらいですよね?はじめに、語彙力が多い人の特徴を紹介します。
1-1.簡単に言うと、言葉のバリエーションをたくさん持っている人
一番の特徴は、言葉のバリエーションを持っているということです。分かりやすく言うと「同じ内容の会話だけど、人によって単語の言い回し方を変える」といった形です。
例えば、企業内の法令順守のことを「コンプライアンス」と呼びますが、横文字が苦手な方だと分かりませんよね?その方には、コンプライアンス以外の用語を使って話す必要性が出てきます。
そのときに、言葉のバリエーションの数が役立つのです。逆に、バリエーションが少ない方は、話の内容を相手へ伝えられず困惑するでしょう。
1-2.ただ、臨機応変に言葉を使い分けられないと、語彙力が多い人には見えない
言葉のバリエーションを持っていても、相手に適した言葉を使わなければ、語彙力が多い人には見えないでしょう。とくに会話をしているときは、相手の話を聞いて咄嗟の判断をしなければなりません。
話の内容によっては、相手へ伝える言葉を間違えただけで、お客様や取引先、上司などが不快な気持ちになり、仕事へ悪影響が出やすくなるでしょう。
2.語彙力が多い人と少ない人の会話の違いとは?
語彙力が多い人と少ない人の違いを具体的に見てみましょう。ここでは、例文を示しながら紹介させていただきます。
例:営業のお客様と小説についての話題が出たときの会話
・語彙力が多い人
A:小説を読み始めようと思うんだけど、お気に入りの本ってある?
B:太宰治かな?
A:太宰治の中でも、どの本が良いと思う?
B:走れメロスかな。人間模様を綴った小説で、映画化もされた小説だよ。読んでいると、青春を謳歌している気分になると思うよ。
A:確かに、働き出して青春時代を考える余裕がないもんな~。仕事やプライベートの活力につながったら良いな~。
B:きっと、意気揚々とした気持ちで読めるはずだよ。
・語彙力が少ない人
A:小説を読み始めようと思うんだけど、お気に入りの本ってある?
B:太宰かな?
A:太宰治のこと?
B:そうそう!文筆家っぽい感じが良いんだよね~
A:太宰治の本の中でおすすめの作品はある?
B:う~ん。どれも良いんじゃないかな?
A:分かった~。
語彙力が多い方は少ない方と比べて、いろいろな種類のワードを文章に埋め込む傾向があります。さらに、具体的な内容で会話をする方も多いです。
3.語彙力が多いと、どんなメリットがあるか?
この章からは、「語彙力が多い」メリットについて見てみましょう。良さを理解して、行動へ移すための原動力にしてみてください!
3-1.頭が良さそうな人に見える
語彙力が多いと頭が良さそうな人に見え、周囲の人が頼ってきてくれるでしょう。例え、学歴にコンプレックスがあっても、日本語のボキャブラリーを増やせば、大勢の人があなたの話を聞きたくて寄ってきてくれるかも。
また、自身の語彙力が増えると、いろいろな方と会話ができるので人脈も広がります。濃密なビジネス活動をしたい方にピッタリなのです。
3-2.職場内での評判が良くなる
職場内での評判が良くなれば、上司・部下からの信頼度も増します。その結果、社内での「出世競争」に打ち勝てるかも。出世は仕事の出来が良いだけで、できるわけではありません。
あなたを信頼する方が増えれば、プロジェクトなど大人数で作業を進める場合、スムーズに進みます。上層部まで広がれば、良いことが待っているかもしれませんよ。
3-3.コミュニケーションスキルが高くなる
語彙力が多い方は、相手によって言葉を使い分けるのが容易になるので「コミュニケーションスキル」も高くなるでしょう。とくに、人とあまり会話をしたことがない方にピッタリです。
なお、コミュニケーションスキルが高くなると、以下の効果が期待できます。
・会話が続きやすくなる
会話が続けば、その場の空気も良くなり周囲の人が発言しやすい状況となるでしょう。話し合いの場での討論も盛り上がり、生産的な意見の交換ができるはずです。
・会話が楽しくなる
楽しい会話をすることも可能です。相手に楽しいと思わせる会話を展開できれば、「本音」を聞き出しやすくなるでしょう。例えば、職場内へ対する各従業員の不満など、他人へ言いづらい内容でも、話してくれる確率も高まります。
・ジェネレーションギャップに悩まされることも減る
どうしても年代が離れていると、話の内容が相手へ伝わりづらいです。しかし、コミュニケーションスキルが高まれば、年齢が大幅に離れている方との会話も容易になります。
とくに、社長や幹部など職場内の重役から気に入ってもらえれば、仕事に良い影響が出るかもしれませんね。
3-4.営業成績が良くなる可能性もある
語彙力が多い方は、お客様に合わせて会話の内容を変えることが可能なので、営業成績が良くなる可能性も。なぜなら、あなたの話を理解してくれるお客様が増えるからです。
お客様は、あなたの話を聞いて納得するから商品の購入するのです。
インセンティブ・歩合給をメインとしている企業であれば、給料の金額が跳ね上がる可能性もありますし、若くして管理職に就ける可能性も。職場内での大出世も夢ではないのです!
3-5.文章を書くときに役立つ
仕事をするときには、メールや手紙など文章を書くときもあります。仮に、定型文しか思いつかない方も、語彙力を増やせば文章のバリエーションが増えます。
それが、相手へ伝われば「博識な方だ」、「頭が良い」というイメージが伝わり、印象も良くなるでしょう。
3-6.異性を引き寄せられる
語彙力の多さは、仕事だけではなくプライベートで異性を落とすための武器になることも。例えば、好きな方へ告白するときに、普段使われない言葉を一言入れれば、文章に「アクセント」、「締まり」が出るはず。
なかには、博学的な印象を持つ人が好きな方もいます。ただし、あなたの文章が相手へ伝わらなければ意味がないので、難しい言葉を詰め込み過ぎるのは辞めましょうね!
4.語彙力を増やす8つの方法
最後の章では、語彙力を増やす8つの方法を見てみましょう。今回は、【学習編5つ】、【実践編3つ】に分けて説明させていただきます。
最初の頃は、正直慣れるまで時間がかかりますが、コツさえつかめば簡単になるので試してみてください!
4-1.【学習編】
学習手法について見てみましょう!5種類の方法を紹介してありますが、無理に全てを行う必要はありません。あなたに合う方法を選んで、効率良く語彙力を増やしてください!
4-1-1.①インターネット上のコラムを読む
現在は、YAHOOやGoogleをはじめインターネット上の記事を公開しているサイトも多いです。コラムを毎日読むと、語彙力も増えていくでしょう。
ただし、インターネット上のコラムを読むときの注意する点が3つほどあります。
・情報の正誤を見極めた上で読む
インターネット上のコラムは、正しい情報ばかりではなく間違った情報が記載されているケースも多いです。間違って覚えた知識が一生つきまとうと、周囲の人から煙たい目で見られ続ける場合もあるので気を付けましょう。
・言葉の使い方が合っているか?
単語を覚えても、言葉の使い方を間違うと語彙力が高い人に見られづらいです。例えば「退職と離職」、「来週と翌週」など、似ているようで意味が違う単語を覚えるときは要注意。
とくに、言語学の先生など言葉の勉強をしている方だと、指摘される確率も上がります。細かいことではありますが、日本語を正しく使うためにも大事なことなのです。
・大事な内容は、テキストページにメモする
大事な文言や文章がありましたら、テキスト・メモ機能を使って保存するのも重要です。何度も見続けることで、覚えやすくなるでしょう。
テキストの内容は、覚えたい単語・意味(国語辞書などで調べる)と良いです。毎日数分行うだけでも、全然違いますよ!
4-1-2.②本を読む
本を読むのもおすすめです。例えば、金融について語彙力を広めたい方は、「経済学・株」などの書籍を。マーケティングについて語彙力を広めたければ、「経営学」の本を読むと、多くの単語に巡り合えるでしょう。
本を保管するのが面倒であれば、図書館で借りるのも便利です。
ただ、本を読むのが面倒な方は「電子書籍」もおすすめ。これだと、マウスをクリックするだけでページをめくれますし、単語の検索もできます。
さらに、パソコンやスマホ内にデータとして保存でき、かさばる心配もありません。書籍によっては、紙の本と比べて、電子書籍の方が安いケースもあるので探してみてはどうでしょうか?
4-1-3.③ことわざ集を読んでみる
ことわざ集を読むのも効果的です。「馬の耳に念仏」、「井の中の蛙」など聞き慣れたことわざから、聞いたことがないことわざまであります。
なお、ことわざ集は100円ショップでも販売されているので、比較的安い金額で購入できます。通勤途中などスキマ時間を使って読んでみてはどうでしょうか?
4-1-4.④落語を聴いてみる
落語を聴くのも、語彙力を鍛えるために効果的です。落語の演目によっては、聞き慣れない単語が出てくることも多いです。
しかし、普段から耳を鍛えておけば、話し相手が難しい言葉を言ったときも把握しやすくなるので、会話が終わった後に言葉を調べるのもラクです。
また、落語を聴くと精神的に落ち着ける場合も。普段、仕事などでストレスが溜まっている方も、一度落語を聴いてココロを和ませてみませんか?
4-1-5.⑤国語の先生から授業を学ぶ(勉強会、塾など)
国語の先生から直接授業を学ぶのも一つの手です。都心を中心に、国語を学べる場所もあります。学べる場所として、主に下記内容が挙げられます。
・大学
大学で授業を受けることも可能です。「一般試験」、「社会人選抜試験」で入学する方がいます。企業によっては、優秀な従業員を対象に大学進学を許可する制度も。
ただし、学部によっては若い人ばかりで授業を受けづらかったり、学費で生活が苦しくなることがあります。
大学によっては、超有名な国語の教授もいます。なかには、大学卒業後に教授へ弟子入りして、学び続けてる方もいるので人生が激変するかもしれませんよ。
・ビジネススクール
社会人向けに、ビジネススクールで教えている先生もいます。日常生活やビジネス上で使用頻度が高い言葉を教われるでしょう。
しかも、経営者や社会人などビジネスマンが多いので、他の受講生と話題も合うはず。朝活を行っているケースもあるので探してみてはどうでしょうか?
・セミナー
市民向けなどに、セミナーを開催しているケースもあります。とくに、自治体が協賛している場合は、参加費も比較的安いので参加時のハードルも低いでしょう。
ただ、年齢層は比較的高い傾向にあるのでご注意を。
4-2.【実践編】
学習をしただけでは語彙力は活きません。ここからは、実践編の3つの方法について紹介します!
4-2-1.⑥覚えた言葉を、会話で複数回使ってみる
言葉を覚えるだけでは生きないので、とにかく会話で使ってみましょう!何度も使うことで、その単語を使うタイミングと、単語の意味を理解しやすいです。会話で複数回使うときは、下記のことを意識してください。
・間違った単語の使い方をしていたら、指摘してもらう
はじめの頃は、単語の使い方が合っているか違うか把握するのは難しいので、会話をする前に、単語の使い方が間違ってたら友人に指摘してもらいましょう。友人など、親しい人物であれば言いやすいと思います。
また、会話をしている最中に自分自身で間違いに気付いたら、「あっ違うわ!○○だった」と一言言って、再度会話を続けてみてください。今後の会話で同じ単語を使うときに、ミスをしづらくなるでしょう。
・無理に使わない
会話の内容によっては、その単語が適していないケースもあります。そのときは、無理に使わないでください。
単語を無理にねじ込むと、他の単語を使うときも同じことを繰り返すケースがあります。自然に、会話の中へ単語を入れることを心掛けましょう!
・どや顔をしながら使わない
難しい言葉を会話の中で使ったことに対して、自己満足をして「どや顔」をする方もいますが、人によってはどや顔をすると不快感を示す場合も。相手に嫌われないためにも、話すときの表情には、くれぐれも気を付けてください。
4-2-2.⑦会話で使った言葉が、合っているか復習をする
会話を終えた後は、自分自身で見直すのも大事。単語を使った段階で終わると、その単語の使い方を間違え続けることが多いです。
じっくり復習したいのであれば、会話の内容を「ボイスレコーダー」に録音をして、聞き直すのも効果的です。
ただし、録音する場合は、話し相手の許可を得てからにしましょうね!
4-2-3.⑧同じ内容の会話をするときは、誰に話すかで言いまわし方を変える
例えば、上司へAの話を伝えた後に、部下にもAの話をする状況もあると思います。そのときは、言い回し方を変えるのが大事です。言い回し方を変えるときには、以下の内容に気を付けてください。
・自分本位で話さない
会話をしていると「自分が分かっているから、相手も分かっているだろう」と思う方もいると思います。しかし、相手は分かっているフリをしているだけかもしれません。
とくに、部下へ話す際は、あなたに気を遣って分かったフリをすることも多いです。会話をする際は、本当に分かっているか確かめながら話しましょう。
・相手の役職・年齢を考える
役職・年齢を考えるのも重要です。上司と部下では、仕事をするときの視点が違うため、上司が理解してくれても部下が理解してくれないケースも。
予算や人事関連など、管理者しか関わっていない業務が話の内容に入っている場合、部下へ伝えるのも一苦労です。それを解消するためにも、いろいろな人の業務内容について理解すると良いでしょう。
ただ、遠目で見ているだけでは分からないので、実際にどんな業務を行っているか、当人に聞くことをおすすめします。
5.まとめ
日本語の語彙力を上げれば、あなたにたくさんのメリットが訪れます。話の内容が広がるだけではなく、相手が好きな話題を振ることも可能です。
ただ、語彙力を上げるだけではなく、実際に会話で利用できなければ意味がありません。
ぜひ、【学習編】と【実践編】を反復実践し、語彙力を上げていきましょう!周囲からの印象を変えて、仕事やプライベートが楽しくなる人生を一緒に送りませんか!?
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