こんにちはコミニケーションで人を繋ぐコミニケーション検定資格保有者の今村です。
・面接になると緊張して話せない
・面接前になるとお腹が痛くなってしまう
・面接の最中に話そうと思った自己PRが全て飛んでしまう
こんな経験ありませんか?
私自信にももちろん緊張して頭が真っ白になって何も話せなかった悔しい経験あります。
今回は、内定がなかなかもらえず就活や面接で緊張してしまうあなたに、面接で好印象を与える話し方について説明していきます。
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1.100人に聞いてみた!就活がうまくいかない原因をインタビュー!
全てのことに対し、自分がどう思っているのかという点を確認することはもちろん大切ですが、客観的に見たり、他の方がどのように感じているのかを知ることもとても大切ですよね。
そこで、就活や面接がうまくいかなかった経験がある方100人を対象とし、原因や改善方法などの調査を行いました。
その結果、多くの方があまり意識したことがない・当たり前と感じているであろう部分が、就活を失敗させる大きな原因となっていることが判明したのです。
それぞれの調査結果の具体例も挙げていますので、まずはこの結果を、自分と重なる部分がないかどうか等チェックしながら見てみてください。
1-1.アンケート対象者の性別、年齢など
はじめに、今回のアンケート調査の概要を記しておきます。
- 100人を対象としてアンケートを実施
- 就活や面接でうまくいかなかった経験のある方が対象
- 就活での失敗経験、原因、改善方法などを調査
今回のアンケート調査は、クラウドソーシングサービス「クラウドワークス」を活用しています。
アンケート対象者の性別・年齢は以下のとおりです。
性別
年齢
【詳しい内訳】
20歳~24歳 | 18名 |
25歳~29歳 | 40名 |
30歳~39歳 | 34名 |
40歳~49歳 | 6名 |
50歳~59歳 | 2名 |
1-2.就活がうまくいかない一番の原因は何だと思いますか?
では、まずは根本的な部分である、”就活がうまくいかない一番の原因”についての調査結果をご紹介します。
どうして就活がうまくいかないのか、という部分については、どのように考えている方が多いのでしょうか。
100人中最も多かったのは、”企業とのアンマッチ”です。
その次に、”自分をよく見せようとしすぎているから”、”自信がなくなるから”と続いています。
ここで言う企業とのアンマッチとは、「とにかく就職しなくては!」という焦りや不安から、手当たり次第にエントリーしてしまい、自分のやりたいこととは違う企業などに面接に行くことを意味しています。
そして、面接の場において自信がないことを隠すため、自分を実際以上によく見せようとしてしまうことは、失敗の原因として大きな割合を占めています。
「ありのままの自分では面接に落ちてしまうのではないか」、という不安が大きいことが分かります。
以下、アンケート内の具体例をご紹介します。
【20代 男性】他社でも使えそうな志望動機を述べてしまい、差別化を図れなかった
【20代 女性】肝心なところを調べられておらず、当然の結果となった
「絶対にどこかに就職しなくてはならない」という気持ちが強い反面、どこかアルバイトの面接に行く感覚のようなものもありました。
そのため、求人を探しても、休みや給料ばかりに目が行ってしまい、肝心な企業の特徴や魅力などはあまり調べていなかったのです。
面接では、どこに魅力を感じたのか、どのような方針なのかという企業についての質問を受けた際に全く答えられず、撃沈しました。
肝心なところを調べられていなかったことで当然の結果となったので、企業とマッチさせるためにはしっかりとした研究が必要だと感じました。
【30代 男性】一番やりたい仕事以外の企業研究が疎かになり、それを面接官に見抜かれた
色々な企業に応募していたことで、毎日面接だらけになってしまい、一番やりたい仕事以外の企業の研究が疎かになっていました。
実際に面接でその企業や業界についての質問を受けた時、なにも答えられずにシドロモドロになってしまいました。
途中から企業や業界についての面接ではなくなりましたが、その時に面接官の方は、私が本当にやりたいと思っている仕事ではないと見抜いていたと思います。
「数撃ちゃ当たる」という精神で就活を行うと、企業と自分のビジョンが合わなかったり、企業研究が甘くなったりするので、よくないと思いました。
【30代 男性】自分を少しでもよく見せようと大げさにした話が、自爆を招いた
面接で、少しでも自分をよく見せようと、面接官の質問に大げさに話をしてしまいました。
初めは少しくらい嘘をついてもバレないだろう、少しくらい嘘をつかなくては合格できない!と思っていました。
ですが、その少しの嘘に面接官がどんどん突っ込んで質問をしてきたため、話しているうちに辻褄が合わなくなり、嘘だとバレて自爆しました。
自分に自信がなかったことが原因で、自分を少しでもよく見せようとした嘘の話が発端となりました。
ありのままの自分を出すことはとても難しいですが、面接では少しの嘘でも命取りになってしまうと実感しました。
【20代 女性】自分に自信がなく、どんどん暗くなっていってしまった
たくさんその企業の情報収集をしたり、たくさん企業のサイトを見て知識をつけて面接に挑みました。
企業や業界についての質問にはなんとか練習通り答えられたのですが、自分の話になると自信がなくなり、どんどん暗くなっていってしまいました。
自信がないことで自分についての話に後ろめたさのようなものを感じ、面接官の方に思ったことを伝えられず、沈黙してしまう場面もありました。
声が震えたり汗がでたり、とにかくおどおどした感じになり暗くなってしまいました。
もともと自分に自信がないのに、企業の研究ばかりして自分の研究を怠ったことが原因だと思います。
このように、
・どこでもいいからとにかく就職しなくては
・自分に自信がないから少しでもよく見られるようにしなくては
というような考えで面接に挑むと、企業が求めている人材とはかけ離れていると判断され、不合格となる可能性があります。
また、自分に自信がないからといって話を誇張するような方を会社に迎え入れても、会社にとって利益となるどころか何か問題に繋がる可能性もありますよね。
自己分析が足りずに、自分を理解しきれていない状態で挑む面接も、同じような結果になり得ると言えます。
1-3.就活をしてきて具体的にどんな失敗をしてきましたか?
では次に、就活をしてきて具体的にどのような失敗をしたのか、という調査結果をご紹介します。
何をするにしても失敗は誰にでもありますが、就活においての失敗は、多くの方にどこか共通する部分があるのではないでしょうか。
失敗した経験としては、訳のわからない話をしてしまった、自分をよく見せようとするあまり嘘をついてしまった、というようなことが多いようです。
色々な企業に応募しすぎて混同してしまうこともあるようですね。
では、具体例を見てみましょう。
【30代 男性】採用されたいがために、でまかせを言ってしまった
なんとか採用されたいという気持ちから、今までに一度も営業をしたことがないくせに、「自分はしっかり営業ができる人間です!」と言い切ってしまいました。
すると面接官から、「営業したことが一度もないのに、どうして言い切れるのですか?」と言われてしまい、その質問がくるとは思っておらず、焦って何も答えられなくなりました。
その後、自分で何を話したのか、どのような質問をされたのか等一切覚えておらず、結果は当然ながら不合格となりました。
【30代 男性】自己分析が不十分で、面接官に矛盾を指摘されてしまった
面接官からの質問に答えている最中に、どんどん訳がわからない話に発展してしまい、収拾がつかなくなりました。
自分の長所と短所を聞かれた時、自分のいいところを最大限に伝えようと思い、「とても我慢強く気が利きます」というような、どの会社でも好まれそうなことを答えました。
その直後に面接官に、「あなたは転職回数がとても多いですが、これが我慢強いというのですか?」と矛盾を指摘されてしまい、自滅しました。
なんとか挽回するためにさらに自分を大きく見せようとしたのですが、それが仇となり自分でも訳がわからなくなってしまったところで、面接が終わりました。
予想通り、結果は不合格でした。
【20代 女性】志望理由が曖昧であることを指摘され、答えられずに面接中に大泣き
志望理由を考える際に、自分のやりたいこと自体が曖昧だったためあまり明確な志望理由を考えることができませんでした。
ですがそのまま面接に行き、面接官からの志望理由の質問に答えたのですが、曖昧すぎて面接官から深堀されてしまいました。
深堀されても、自分でもやりたいことが曖昧なので何も答えられず、面接中にも関わらず、大泣きしてしまいました。
面接官の方を困らせてしまっただけではなく、もちろん不合格となりました。
【30代 女性】もし落ちたらどうしようという不安から、色んなところを受けた結果・・・
「この企業に落ちたらどうしよう」「こっちも落ちるかもしれない」というような、”もし落ちたら・・・”という不安がとても強くありました。
そのため、とにかく色んなところを受けようと思い応募しすぎた結果、企業の情報がごちゃ混ぜになってしまい、面接時に他の企業の話と言い間違えてしまうというミスをしました。
履歴書にも企業の名前を間違って書いていたり、何もかもがごちゃ混ぜになってしまい、当初の不安通りたくさんの企業に落ちました。
闇雲にたくさんの企業に応募するのではなく、初めから、本当に行きたい企業だけに全力で立ち向かえばよかったと後悔しました。
【20代 女性】自分の中にテンプレートがあり、臨機応変に対応できなかった
私は、企業研究や自己分析、面接の練習などを、しっかりと行っていました。
ですが、準備に力を入れすぎて、自分の中で、「この質問にはこっち」「あの質問にはあっち」というように、質問の返答についてのテンプレートが出来上がっていました。
その結果、面接官から予想外の質問がきた時に臨機応変に対応できず、テンプレートがない質問に対しては全く答えられなかったのです。
大体の回答を用意しておくことは大切ですが、あまりに暗記しすぎてしまうとこのような事態も起きるのだと勉強になりました。
このように、自分を大きく・良く見せようとするあまり、面接官に矛盾を指摘されて撃沈してしまう方もおられます。
また、曖昧に志望動機を述べることで面接中に泣き出してしまう方もおられれば、準備をしすぎて臨機応変に対応できなくなる方もおられるのですね。
他の方の失敗談を見てみると、自分と似ている部分があるということに気がつきませんか?
自分を少しでもよく見せようとしたり、準備をしっかりとしている方というのはとても多いと思います。
むしろ、それが面接を受ける際の常識のようになっている部分もあるのではないでしょうか。
1-4.就活が上手くいくようにするには、何を改善したらいいと思いますか?
自分をよく見せたり、準備をしっかりとするというような部分は、面接を受ける際には当然のように感じている方も多いと思います。
ですが、それらが失敗に繋がってしまうこともあるということが、先程の調査結果で分かりましたよね。
では、今回アンケートを取らせていただいた方は、どの部分を改善したらいいと思っているのでしょうか。
・ありのままの自分を信じて嘘はつかない
・事前準備と企業調査を怠らない
この2点が特に、改善すべき点として多く挙げられています。
その後、面接(話し方など)の練習をする、自分にあった会社を選ぶ、と続きます。
以下、改善すべき点を回答していただいた方の声の一部です。
【20代 女性】企業研究を怠らずに、その会社での自分の未来を想像してみること
たくさんの企業を受ければそのうち採用されるだろうという考えで就活をしていると、必ず失敗すると思います。
企業研究が疎かになってしまったり、どの企業でも通用しそうなありきたりなことしか答えられなくなるからです。
一つ一つの企業に対しての研究を怠らずに、その会社に入った後、自分にはどのような未来が待っているのかを想像してみることが大切だと思います。
そうすれば、その企業についての質問や志望動機などに対し、面接官の心に響く回答をすることができるのではないかと思います。
【20代 男性】ありのままの自分を受け入れて、ありのままの自分で勝負すること
面接では自分をよく見せようとしがちですが、それは面接を失敗させる大きな原因になると思います。
なので、まずはありのままの自分を受け入れることからはじめて、ありのままの自分で勝負できるようにすることがポイントだと思います。
飾ったり嘘をついたりするのではなく、ありのままの自分が、その企業にとってどのようにいい影響を与えることができるのかということをアピールできるようにしたいです。
【30代 女性】暗くならない、下を向かないなど、話し方を変えること
自分に自信がないからこそ、面接官の方と話をするときに暗くなったり、下をむいたりしてしまうのだと思います。
自分に自信をもつことは簡単ではありませんが、話し方を変えてみることはいくらでもできるはずです。
面接官の方に対しての話し方を変えて、自信がないことを見せないように、自分を上手にアピールできるようになりたいです。
【20代 女性】企業研究と準備の中で、企業側になって考えてみる
企業研究や事前準備をしっかりと行えば、企業側になって考えてみた時に、自然と求めている人材や人柄などがわかるようになると思います。
それがわかれば、堂々と面接を受けることもできるようになると思いますし、自分のやる気も伝わりやすくなると思います。
【20代 女性】第一印象を決めるかもしれないので、話し方をしっかりと研究する
自分の印象を決めるのは見た目もあると思いますが、話し方もとても大きな影響を与えると思います。
少しマナーが悪くても、ハキハキと元気に話す方のほうが印象がいいように、面接でも話し方をしっかりと研究していれば面接官にいい印象を与えることができるはずです。
自分に自信がないからこそ、話し方を研究してカバーしていくことはとても大切だと思いました。
改善すべき点としてはこのようなことが挙げられました。
そして、面接の練習の中でも話し方を挙げる方も多くおられました。
自分に自信がない方の場合には、それが話し方にも現れてしまうことがほとんどです。
自分に自信がないことから嘘をついてしまう方も多いですし、むしろ少しくらい大きく話をしたほうがいいというような傾向にありますよね。
ですが、それでは逆に面接官に矛盾を指摘されたり、不自然な点を作ってしまうことになります。
ありのままの自分で面接を受けられるようにすることも、ポイントとなるのですね。
1-5.客観的に見て、面接がうまくいかない人の特徴は何だと思いますか?
では、客観的に見て、面接がうまくいかない人の特徴にはどのようなものがあるのでしょうか。
先程からの調査結果からも予測できるように、自分に自信がない人が就活に失敗しやすい、と感じている方が多いようです。
準備不足であったり、自分をよく見せようと話を盛ってしまう人も、就活がうまくいかない人として挙げられています。
特に自分に自信がない場合にはこのような状態になりやすく、目が泳いだり吃ってしまったりすることも多いのですね。
2.面接に受かる人は、会話力がある人
就活や面接での失敗談などの調査結果をご紹介しましたが、いかがでしたか?
面接において自分をよく見せようとするのは当たり前、というように感じていた方も多いと思いますが、それが失敗の原因になり得るということがお分かりいただけたかと思います。
その他の部分でも、自分に当てはまると感じたところが少なからずあったのではないでしょうか。
改善方法としていくつかの点が挙げられましたが、言ってしまえば、これらは努力すれば多くの方が達成できることだと言えます。
ライバルが同じように努力を重ねれば、その差は少しずつ埋まっていってしまいますよね。
もしも、ライバルと自分が話す”志望動機”が同じだったとしたら、一体どこで差がつくと思いますか?
当然ながら、ライバルもみんな仲良く面接に合格!なんてことはありません。
それは、その人自身の「会話力」と「言動」なのです。
2-1.あいさつが重要な理由
”就活の面接”と聞くと、「質問をされてそれに答える」という部分だけを想像してしまう方も多いと思います。
当然ながら、面接では面接官に質問をされることになりますが、その返答内容だけで合否が決まっているわけではありませんよね。
多くの方が見落としがちなのが、”あいさつ”です。
面接に行くのに、「どうして挨拶が大事なの?!」と思ってしまった方は、すでにその時点で不合格となってしまう可能性があると言えます。
【理由1】受付での挨拶で不合格に?!
企業で面接が行われる日には、たくさんの就活生が訪れますよね。
その中で少しでも人数を絞るため、そしてどのような人かを見抜くため、受付の段階で一次面接がはじまっていることがあります。
面接官にだけ好印象を与えようと考えていると、この受付の時点で脱落してしまっている可能性があるということです。
緊張のあまり、受付では声が小さくなったり、面接の時のことを考えて暗くなっていたりする方も多いと思います。
ですが、面接のことばかり考えてしまい、受付での挨拶を適当に済ませていると、それだけでライバルと差が開いてしまうことがあるのですね。
面接官によっては、「挨拶でその人の7割がわかる」という方もおられます。
面接を受ける前から、元気よく誠実に挨拶をする就活生に対しては、印象がとても良くなるのです。
【理由2】挨拶をするだけでライバルに差をつけることができる
挨拶は、会話をスタートさせたり、相手と関係をもつことになる、全てのはじまりです。
この部分で躓いてしまうと、その先の関係に支障がでてしまうことは十分に有り得ますよね。
ところが、この挨拶を行うことができない人が多くなっています。
人から挨拶をされることは恥ずかしくないし嫌でもない、むしろ好感が持てるという方は多いと思います。
それに対し、自分から挨拶をするのは恥ずかしいと感じてしまっていませんか?
”自分から挨拶をすることができない若者”に対して嘆いている企業や役員の方は多くおられます。
基本的なことでありながら、それができていない方が多いために、企業内で挨拶のマニュアルが作られているほどです。
これは逆に捉えると、就活生にとっては大きなチャンスとなり得ることだということに、気づきましたか?
挨拶ができない方が多いことに嘆いている企業の方に、自分から元気よく誠実に挨拶をするだけで、ライバルと大きな差をつけることができるようになるのです。
【ポイント1】挨拶をすることは恥ずかしくない!
挨拶をすることは恥ずかしいと思っている方、よく考えてみてください。
自分が挨拶をされたら嫌でもなく恥ずかしくもないのに、どうして自分から挨拶をするのが恥ずかしいのでしょう。
きっと、「無視されたらどうしよう」「なんとなく恥ずかしい」という気持ちがあるのだと思います。
ですが、1対1で「おはようございます」等の挨拶をするよりも、複数人の面接官と複数人の就活生の前で様々な質問に答えるほうが、恥ずかしい気持ちになりませんか?
挨拶をすることは恥ずかしいことなんかではなく、むしろこれからをスタートさせるための大切な一言なのです。
【ポイント2】挨拶の練習をしましょう
挨拶の練習をするというと、なんだか変な感じがするかもしれません。
ですが、暗い感じで挨拶をしたり、むすっとした感じで挨拶をしても、全く好印象にはなりませんよね。
相手に好印象を与えるための挨拶の練習を行うことも、とても大切になるのです。
ポイント1.大きな声でハッキリと挨拶をすること
ポイント2.相手をしっかりと見つめて笑顔で挨拶をすること
ポイント3.立場は関係なく、誰にでも丁寧に挨拶をすること
ポイント4.心をこめて挨拶をすること
大きな声ではっきりと挨拶をしたり、笑顔で相手を見つめて挨拶をすることは基本中の基本です。
ですが、この基本の部分がなかなかできないという方が多いので、ここは練習をしっかりと行うべきポイントでもあります。
笑顔を作ることが難しい場合でも、毎日鏡を見て自分の笑顔を研究することで、気持ちのいい挨拶を行うことができるようになります。
目を合わせるのも、挨拶をする一瞬だけだと思えば、恥ずかしいという気持ちも少なくなるのではないでしょうか。
そして大きなポイントとなるのが、「立場は関係なく、誰にでも丁寧に挨拶をすること」です。
挨拶は、上司や部下など立場に関係なく、丁寧に挨拶をすることが重要になります。
これを就活生の場合に例えると、清掃の方と面接官の方に対しての挨拶にあてはめることができます。
清掃員の方がおられた場合には挨拶をしない、もししても適当な感じの挨拶だけれど、面接官っぽい感じの人には丁寧に挨拶をする。
このような方がおられた場合、遠目から見てどうですか?
相手によって態度を変える人、挨拶ですら人を見て行う人、というように捉えられても不思議ではありませんよね。
そのようなことから、立場は関係なく、誰にでも丁寧に心をこめて挨拶することが大切なのです。
自分から気持ちよく挨拶をすることは、ライバルと差をつけて自分を内定に一歩近づけるための大きなチャンスとなります。
2-2.目の動きで、その人の感情が分かる!
そして面接官が気になっているのは、面接に合格するために立派に作り上げられた模範解答ではありません。
その人の本音の部分や、本当の人間性、どのくらい意欲があるのか、といった部分が、一番気になっている部分なのです。
それを知るためには、”いかにリラックスさせて、いかに本当に思っていることを話させるか”という点がポイントとなります。
普段通りの会話を行うように、リラックスした面接の雰囲気を作る企業が多くなっているのも、リラックスさせて本音を引き出させるためなのです。
この面接の中で、面接官が注目しているものの1つに、”目の動き・目が合う時間”があります。
目の動きはこころの変化によるもの
”目は口ほどにものを言う”ということわざがあります。
これはご存知の通り、人間の喜怒哀楽の感情が顕著に表れるのが目であり、何も喋らなくても、嘘をついたとしても、目を見れば真偽がわかるという意味のことわざですよね。
目の動きは、こころの変化による部分が大きく、喜怒哀楽や不安、嘘などをしっかりと映し出してしまいます。
嘘をついた時になかなか相手の目を見ることができないのも、自分の考えに自信がない時に相手の目を見ることができないのも、このことが関係しているのです。
面接時にも全く同じことが言えます。
改めて自分の面接風景を思い返してみて、面接官の目をしっかりと見て受け答えができているという認識はありますか?
少し自分を大きく見せようとして話を大げさにして話している時、面接官の目ではなく、少し上のほうを見ていたり、胸のあたりを見ていたりするのではないでしょうか。
自分の考えに自信がない時も同じように、面接官の目を見ることができていないのではないでしょうか。
面接官と目をあわせることができなかったり、すぐに目線を泳がせてしまうという場合、面接官は「この人は自分の考えに自信がないのだ」「なにか知られたくないことがあるのだ」というように感じ取っています。
目の動きを観察してみよう!
目をあわせることで、全てを見透かされているような感覚になってしまい、緊張して声が小さくなったり、しどろもどろになってしまうこともあるかもしれません。
ただ単に目を合わせるといっても、簡単ではないですよね。
そこで一度、自分の目の動きと面接官の目の動きを観察してみてください。
- 目が合っているその時間は、心の動きによって変わる
- 目が長く合っている時は、特別な感情があるとき
- 会話で少しでも長く目を見られる人が、主導権をもっている
目が合っているその時間は、心の動きによって変わる
先程も少しご説明したのですが、目が合っている時間は、心の動きによって変わります。
お互いの目が合っている時間がどのくらいあるのか、ということを意識してみると、自分が話す番になると極端に目を見る時間が減っていることがわかると思います。
反対に、面接官の話を聴くときには、面接官の目を見ていることが多いのではないでしょうか。
このように、目があっている時間の長さは、心の動きによって変わるということを覚えておきましょう。
目が長く合っている時は、特別な感情があるとき
目が合っている時間が長い場合、それは特別な感情がある時と言えます。
例えば、相手に対してものすごく怒りを感じている時には、相手の目をじっと見つめることがあるのではないでしょうか。
喧嘩の時などは特に、相手から目を反らしたほうが負けてしまうようなイメージもあるかもしれません。
面接の場では、面接官がじっとこちらの目を見て話を聞いてくれている時、自分の話に興味をもってくれているという証拠でもあります。
反対に、面接官が全く別の方向を見ていたり、こちらが話しをしている最中に手元の資料を見ていたりする場合には、あまり興味をもっていないと捉えることもできます。
目の動きは脳の働きととても密接に関わりがあるため、目の動きを観察することには大きな意味があるのですね。
会話で少しでも長く目を見られる人が、主導権をもっている
会話をする中では、少しでも長く相手の目を見られるほうに、会話の主導権があると言えます。
つまり、面接官とのやりとりの中で、少しでも長く目を合わせられるようにすることで、主導権を握ることができるようになるということです。
面接官はじっとこちらの目を見てくれているのに、自分が目線を落ち着かせずに反らしてばかりになると、当然ながら面接官に主導権が渡ってしまいますよね。
目をあわせるのは難しい・・・そんな時の3つのポイント
相手よりも少しでも長く目を見るようにする、というのは、口で言うのは簡単でも、実際に行うことは難しいですよね。
面接官に対して笑顔で質問に答えるだけでも難しいのに、面接官よりも1秒でも長く目を見るなんてことは無理だと感じる方も多いのではないでしょうか。
そこで知っておきたいのが、面接官と目を合わせやすくする3つのポイントです。
- 面接官の話を聴く時も、目を見て聴く
- 面接官の話を、「聞いてあげる」という気持ちで聴く
- 目よりも少し上、おでこの辺りを見る
面接官の話を聴く時も、目を見て聴く
面接官の話を聴く時に、要点をまとめながら聞こうと意識すればするほど、目線は面接官の目ではなく、少し横を見ていたり上を見ていたりします。
これでは面接官に、話をちゃんと聞いていない、集中力がない人だと思われてしまいますよね。
自分が話をする時だけではなく、面接官の話を聴く時であっても、目を見て聴くようにすることが大切です。
自分が話をする時に面接官の目を見ることが難しくても、相手が話をしている時に目を見ることは問題なくできるはずです。
まずは、相手が話をしている時に目を見るというところから始めてみましょう。
家族や友人、同僚との会話の中で目を見ることを意識すると、面接でも相手の目を見やすくなります。
面接官の話を、「聞いてあげる」という気持ちで聴く
そして、面接官に対してはどうしてもへりくだってしまうため、「聞かせていただいている」というような変な気持ちがうまれてしまいます。
そのため、面接官の話を聞いている間は、どうも難しい顔つきになっていたり、しかめっ面になっていることもあります。
当然目線が泳いでいることもありますし、とにかく落ち着かないという状態です。
ですが、面接官の話を「聞いてあげる」という上からの気持ちで聴くことで、相手の目を見て話を聴くことができるようになります。
上からの気持ちになることで多少の余裕が生まれ、表情も柔らかくすることができます。
目よりも少し上、おでこの辺りを見る
先程から、”相手の目を見ること”に重点をおいてご説明させていただいているのですが、ここで少しずるい手をご紹介します。
相手の目を見ることで極度に緊張してしまう、どうしても上手く話せなくなる、という方の場合には、目よりも少し上の”おでこの辺りを見る”ようにすることをおすすめします。
カメラのレンズを見た場合、少しでも目線が下がると伏目がちになってしまいますが、レンズの少し上を見るようにすると目線がぴったりと合うように見えます。
これはカメラと人の場合だけではなく、人と人の場合でも同じことなので、目の少し上を見るようにすると目が合っているように見せることができます。
どうしても目が見られないという方は、おでこの辺りを見るようにすることも、1つの方法として覚えておくといいかもしれません。
おでこの辺りを見るようにすると、目が合っているように見える!
面接官が複数人の場合の目線の動かし方
では、面接官が複数人いた場合、一体だれの目をみて話すようにすればいいのでしょうか。
複数人の面接官がいるからといって、キョロキョロと色んなところに目線を送ることが正しいわけではありません。
この場合には、面接官が話をしている場合、その話をしている面接官だけを見るようにします。
自分が複数人の面接官の前で話す場合には、一定の感覚で目線をゆっくりと次の面接官へ移動させていくようにします。
話しながらキョロキョロと目線を移動させることは、不安定なイメージを与えてしまいますので、注意してくださいね。
2-3.意外に重要な位置関係とは?
面接官との位置関係を自分で選べる面接がどれほど多いかは定かではありませんが、場合によっては座る位置を選べる面接もあります。
面接官と正面で向き合うというタイプの面接は、緊張感をさらに高めることになりますので、場所を選べる場合には真正面を避けるべきと言えます。
相手との位置関係は、面接だけではなく商談などの際にも、話の雰囲気を左右することがあるほどに重要になるものです。
では具体的に、面接においてはどのような位置関係が好ましいのでしょうか。
無意識のうちに相手の視線から逃げている
面接や商談などの重要な場面で、無意識に相手の視線から逃げてしまうことは想像できるかもしれません。
ですが、普段の生活の中でも、無意識のうちに相手の視線から逃げてしまっていることが多いのです。
机を挟んで座る場合も、やや身体を捻ったり、肘置きに身体を預けていたりしていると思いませんか?
これは、お互いがお互いの視線を真正面に受けることがないように、無意識に工夫しているのですね。
工夫しているというよりも、直視されたくないという心理状態が働いているとも言えます。
少しでもリラックスするために、真正面は避ける
少しでもリラックスして面接を受け、自分が言いたいことをしっかりと伝えられるようにするためには、真正面は避けるべきです。
真正面と言えば、なにか勝負に出る時や、どうしてもこちらの意見を通したい時の位置関係ですが、面接ではこの位置関係は逆効果になることもあります。
少しでも面接官から目を反らしてしまうと、その時点で「負け」となるようなイメージがあるためです。
リラックスして話ができる位置関係となれば、自分をアピールしやすくなりますし、目を見て話すこともそれほど難しくありません。
どのような状態でも完全に目をあわせることができる位置ではなく、少しずらして座ることがポイントとなるのです。
面接官との位置関係、3つのポイント
面接官との位置関係を選べる面接の場合には、以下のようなポイントを押さえた位置をとることをおすすめします。
- 二人がけの卓を使用しない
- 真正面となる場合には、身体を少し斜めにする
- 相手と対角線上になるように座る
二人がけの卓を使用しない
面接の場において、二人がけの卓と四人がけの卓を選べる場合には、1対1であっても四人がけの卓を選ぶことをおすすめします。
面接官に向かって自分が左になるように座ると、面接官は自分の右前方となりますよね。
目の動きは左から右に流れやすい傾向にあるため、自然に面接官の目と合わせることができるようになります。
また、真正面ではないことからリラックスしやすく、適切な距離と目線を保ちやすくなります。
真正面となる場合には、身体を少し斜めにする
どうしても真正面の位置になってしまう場合には、自分が少し身体を左に向けるような感じで座るようにします。
あからさまに左に開いてしまうと、顔だけが面接官のほうに向くことになるため、不自然ですし誠実さに欠けますよね。
そのため、ほんの少しだけ斜めにするようにし、どのような状態でも目線が合ってしまうようなことは避けることがポイントです。
相手と対角線上になるように座る
リラックスするためには、相手と対角線上になるようになる位置に座るようにすることがポイントとなります。
先程のように、二人がけの卓ではなく四人がけの卓を選んで、面接官に向かって自分が左になるように座るというのも、これと同じです。
対角線上になるように座ることで、お互いに強制的に目を合わせなくてはならないという状況を避けることができます。
相手が右前方にいることで、リラックスして話がしやすくなるのです。
このような位置関係も頭に入れておくと、面接会場で席を選べるときに、役に立ちますよね。
2-4.どうすれば心を掴めるの?
面接を受ける際には、「この質問がきたらこう答える」「この会社にはこの志望動機」というように、ある程度のベースを用意している方が多いと思います。
冒頭で調査結果をご紹介しました際に、自分の中でテンプレートができあがっているという方がおられましたよね。
その方の場合、用意したものの丸暗記となってしまい、臨機応変に対応できなくなってしまっていました。
このある程度準備された言葉を丸暗記したとしても、そこにこころが込められていれば、面接官にはしっかりと伝えることができるはずです。
面接官の心を掴むためには、言葉に心を込め、「目でものを言う」ことがポイントとなり、自分の会話力となります。
【方法1】”目でものを言う”という意味を理解する
誰かに何か言いたいことがある時、どうしても伝えたいことがある時、言葉だけに頼りますか?
「どうしても○○がしたい」「お願いだから○○してほしい」というような時、表情や目の動きなどを一切変えずに伝えることができますか?
一生懸命伝えようとすればするほど、目は相手をじっと見つめ、表情は言葉とともに変化するのではないでしょうか。
目でものを言うというのは、会話力・言動に大きく関わることであり、目で合図を送り合ったりすることもできるほどに、言葉よりも大きな意味をもっているものなのです。
【方法2】心を掴むための会話力の基本は”目”
面接官の心を掴むための会話力の基本は、”目”です。
挨拶をする際にも、話を聴く際にも、話をする際にも、全て自分の目の動きや目線が、面接官の心を掴む重要な役割を担っています。
- 面接官の話をしっかりと聴き、目も使ってリアクションをとる(大きくするなど)
- 話す言葉に心をこめて、しっかりと相手の目を見つめる
- 話を聴く時は、聴いてあげるという気持ちになって聴く
- 目を使って話をする練習をする
目を使って話をするために練習をしてみることも大切です。
感情を表現したい時など、言葉ではなく目で伝えることができるように、家族や友人に協力してもらって練習してみてください。
感情は目に現れやすいので、それを利用して、言葉に心を込めることができます。
心のこもった言葉は面接官に届きやすくなりますし、会話力を高めていくこともできます。
自分が話す時も聴く時も、そして挨拶をする時も、常に自分の目線や目の動きを意識してみてください。
内定と言えば、就職面接ですよね!
就職面接でどうしてもあがってしまう、緊張して自分を表現できない、という方は多いかと思います。
面接で緊張してしまう時にはどうすればいいのか、こちらの記事でチェックしてみてくださいね!
3.「するどい質問」「聴く力」が面接を良くする
面接中は、面接官の質問に対して就活生が答える、というやり取りが行われることが通例となっていますよね。
この面接が終了する合図とも言える言葉として、面接官の「何か質問はありますか?」という言葉があります。
面接指導などでは、散々言われていることかもしれませんが、この「何か質問はありますか?」に対して、「ありません」と回答することは、自ら不合格の道へ突っ走っているのと同じです。
「私はあなたの会社にとても興味があります」ということを理解してもらいたいのに、何も質問することがないなんて、おかしいですよね。
面接に合格するには、「するどい質問」と「聴く力」を備えておく必要があります。
3-1.まずは先入観をなくす事が重要
冒頭で調査結果をご紹介した際に、「企業研究をしすぎてしまった」という方がおられましたよね。
調査結果のグラフでも、企業研究など準備をしすぎてしまったと感じた方は、10.9%もおられました。
企業研究を行うことはとても大切ですし、準備をすることもとても大切です。
その企業を研究するからこそ、面接の最後に質問したい内容をぶつけることができますよね。
それらを過剰に行ってしまい、会社に対してのマイナスイメージや先入観をもったまま面接に挑んだ場合、面接官にそれが伝わってしまいます。
良くない先入観をもったままで面接に行き、誠実に面接官と会話を行うことができると思いますか?
「この会社は、ネットで○○と書かれていた」「ネットでは○○な会社だから良くないと言われていた」など、不正確な情報を鵜呑みにして面接に挑むことは避けるべきと言えます。
面接では、そのような先入観をなくし、面接官に心を開いてもらうという意識をもって挑むことが大切です。
第一印象が良かった人を真似てみる
人と関わりをもつ中で、必ず初対面の方と関わることがありますよね。
その初対面の方の中でも、第一印象が良かったと感じた方を真似てみることをおすすめします。
例えば、
・とても明るく元気に挨拶をしてくれた
・嘘をつかずに誠実、素直だと感じた
・にぎやかなタイプではないが、人間的な部分が垣間見えた
・安心できるような温かみがある
など、このような人は第一印象が良くなりますよね。
こちらが好感をもって接することで、相手も好感をもって接してくれることが多くあります。
マイナスの先入観をもった状態で面接官と向き合っていた場合、それ相応の表情や対応があらわれてしまいます。
これでは、面接官からの第一印象は良くなりませんし、むしろ嫌悪感を抱かれてしまう危険性さえもあると言えます。
3-2.返事や相づちが場を作る
面接官の話しを聴く時、あなたはどのような表情で、どのような雰囲気で話しを聴いていますか?
一語一句聞き逃さないようにしようと必死になりすぎて、ものすごく怖い顔で面接官を見ていたり、緊張のあまり目線が定まっていなかったりしませんか?
自分が話しをしている時に、相手が無表情であったり、怖い顔をしていたり、目線が別のところにいってしまっている場合、どう感じるかを考えてみてください。
面接官に好印象をもってもらうためには、”面接官の話をしっかりと聴いています”ということをアピールする必要があります。
そのために重要となるのが、返事の仕方や相づちなのです。
形だけの返事では全く意味がありません。
そうではなく、「とても興味がある話です」「ちゃんと聴いています」ということが伝わるような返事や相づちが必要です。
相手の話を真剣に聴くことができれば、自然と返事や相づちに心がこもります。
先程もご説明しましたように、目にも力が入り、心をこめることができるのですね。
- 返事と相づちは、相手の目をみて
- 表情豊かに返事をする、相づちをうつ
- メモをとりながら聴く
など、このようなことが、相手に「ちゃんと聴いていますよ」ということを伝える大切なポイントなのです。
誠実に面接官の話を聴く就活生に対して、「なんだこいつは」などと、悪い印象をもつ面接官はいませんよね。
3-3.あなたの「はい!」は大丈夫?心のこもった「はい!」は効果大
面接の途中で、「ちゃんと聴いています」ということを伝えるために、返事や相づちを積極的に取り入れたとします。
面接官の話しや質問に対して、「はい!」と返事をしたとしても、この返事に心がこもっていなかったとすれば、意味がありません。
無表情な「はい」は意味がない
無表情に「はい」と言っていても、何を考えて返事をしているのか全くわかりませんよね。
「はい!わかりました」「はい!ありがとうございます」なども、ハキハキと元気よく、心をこめて言うようにしてみてください。
緊張しているとどうしても表情が固く、暗くなりがちで、「はい!」と元気に言っているつもりでも、とても怖い顔になっていることがあります。
鏡を見て、「はい!」と返事をする練習をしてみるのも、いい方法です。
話をちゃんと聴いていれば、自然と良い「はい」になる
面接官の話をしっかりと聴くことができていれば、印象の良い熱意のこもった「はい!」になります。
話の内容が理解できていなかったり、別のことを考えながら聞いている時の「はい!」は、とりあえず返事をしている時の「はい」と同じです。
しっかりと話を聴くことができている人の「はい!」は、心のこもった返事となり、それは同時に、誠実さ・素直さ・力強さなど、多くの企業が求めている人物像を連想させます。
「はい!」という返事をいかに心をこめておこなうのか、という点でも、ライバルと差をつけることができるということです。
3-4.するどい質問力が面接を受かりやすくする
先程、面接に合格するには、聴く力と同時にするどい質問力も必要になるとお話しました。
面接が終了する前に、「では、なにか質問はありますか?」と面接官から問われた時に、「ありません」ではなく的確な質問をすることで、面接への意欲を表すことができます。
ただ、この質問内容が少し調べればわかることであったり、苦し紛れにその場で思いついたようなものである場合には、質問をしても意味がありません。
・事前調査や企業研究を行った後は、自分でそれらをまとめ直す
・質問する内容は、少し調べればわかること以外のものにする
・質問はいくつか用意しておき、10分以上それについて話せるくらいの知識をつけておく
・企業と社会的な位置付けについても調査しておく
事前調査や企業研究をしっかりと行った後、それらを自分でまとめ直すと、具体的にどのような部分で質問したいのかということがわかりやすくなります。
また、質問する内容は、少し調べればわかるものではなく、企業の方に直接聞かなくてはわからないようなことを選ぶようにしましょう。
ただし、この予め用意した質問にこだわりすぎてしまうことは、あまりよくありません。
面接官の話を聴く中で、質問内容が変わることもあると思います。
そのような時に臨機応変に質問の内容を変えることができるくらいに、面接官の話に集中するようにしましょう。
4.話し方以上の効果?体の動きが与える影響とは?
会話力・聴く力・質問力などの他に、面接では身体の動きも大切になります。
面接官に好印象をもってもらおうとしているのに、ダラーンとした態度で面接に臨む方はおられないのではないでしょうか。
これは、身体の動きも相手に与える印象を大きく左右するということを知っているからですよね。
では、「この人を採用して一緒に働きたい」と思ってもらうためにはどのような仕草や身だしなみが大切になるのでしょうか。
4-1.言葉より大きな効果がある身体言語って?
「身体言語」というものをご存知の方は多いかと思います。
ボディランゲージとも言われるこの身体言語は、言葉以上に大きな効果をもっていると言われています。
英語しか通用しない場所において、日本語しか話せない人であっても、このボディランゲージを駆使することで会話をすることができると、とある外国の通訳者がおっしゃっていました。
言葉が通用しなくても、ボディランゲージを駆使することで会話ができるというのは、まさに言葉よりも大きな効果をもっていると言えますよね。
面接の場合でも、面接官の質問に答える以前に、顔の表情や目線、そして姿勢や身体の動きなどによって、第一印象が決まっています。
アメリカの心理学者は、表情を観察することと同時に、身振りや手振りも観察することで、どのような人なのかを判断していると述べていました。
確かに、人をパッと見た時に、歩き方、話し方、身振り手振りを見て、
・偉そうな人だ
・賢そうな人だ
・楽しそうな人だ
・暗い感じの人だ
というような、大まかなイメージを勝手に作ってしまいますよね。
それが後々まで引きずられることがほとんどで、第一印象を変えるというのはとても難しいものがあります。
面接官からすれば、手元にある就活生の資料、そして外見以外に、はじめにどのような人物かを判断する素材はありません。
受付での挨拶やおじぎ、面接会場での挨拶やおじぎ、ドアの開け閉めの仕草、姿勢など、そのようなものがおおよその判断材料となるのです。
だからこそ、身体言語は言葉よりも大きな効果があると言えるのですね。
4-2.第一印象を最大限によくする
第一印象を最大限によくするためには、先程の身体言語を使いこなすということも大切になってきます。
何でもそうですが、何かを使いこなせるようになるためには、ある程度の練習が必要となりますよね。
この身体言語もまた、チェックと練習が必要となるものなのです。
自分はどのように見るのか、身体言語をチェック
自分の第一印象はどのように見えるのかを理解するため、まずは自分の身体言語を点検してみることをおすすめします。
そして、そのチェック後には冷静に自分を分析し、以下のような練習をしていくことが大切です。
- 自分の身体言語について、友人などに聞いてみる
- 姿勢や仕草が堂々と見えるように練習する
- 好感をもてるような笑顔を練習する
- 大げさな身振り手振りにならないよう、自然に取り入れられるように練習する
このように点検して練習することで、適当な身体言語ではなく、より効果的に身体言語を取り入れることができるようになります。
面接官に対して好印象を与えるための身体言語を使いこなすことができれば、ここでもライバルと差をつけることができますよね。
さらに、第一印象を最大限によくすることができれば、その後の面接官とのやり取りも、スムーズにリラックスして行うことができます。
4-3.おじぎで分かるその人の律儀さ
身体言語において、面接官が一番注目しているといっても過言ではないのが、「おじぎ」です。
面接会場に入室する際には、「失礼いたします」と入室し、おじぎをしますよね。
このおじぎ、でろーんとだらけた感じでお辞儀をする人と、ピシっと背筋を伸ばし、適度な角度でおじぎをする人、どちらの印象のほうがいいですか?
面接官の中には、おじぎの仕方でその人の7割から8割がわかるという方もおられます。
面接官に対してのお辞儀
日本のお辞儀には、「会釈」「敬礼」「最敬礼」という3つのものがあります。
敬礼は、上半身を30度傾けるお辞儀の仕方であり、最もよく使用するお辞儀でもります。
3つのお辞儀に共通していることは、頭と背筋を一直線にした状態で傾けることです。
会釈・・・15度
敬礼・・・30度
最敬礼・・・45度
この3つの中で、面接官にするお辞儀は、「敬礼」です。
挨拶はもちろんのこと、お礼やお詫びの際にも、この敬礼が使われます。
ただし、面接会場に入る時には会釈、そして面接後に部屋を出る時には、最敬礼を使用します。
面接においてのお辞儀の仕方
では、面接においてはどのようにお辞儀をすればいいのでしょうか。
1.面接官の目(おでこ)を見ます
2.頭を下げるのではなく、上半身を30度前へ傾ける
3.上半身を傾けるにつれて、少しずつ目線は下(足元から1mほど先)へ
4.一呼吸おいてから、ゆっくり身体をあげる
5.身体を上げ終わったら、もう一度面接官の目(おでこ)を見る
このお辞儀の練習をしっかりと行い、自分のものにすることで、美しいお辞儀ができるようになり、印象も良くなります。
ただ単に頭を下げているお辞儀は、見ていて美しくもありませんし、誠実さにも欠けてしまいます。
お辞儀をマスターすることでも、ライバルと差をつけることができるようになります。
5.まとめ
ここまで、面接においては、「会話力」「言動」「するどい質問力」「聴く力」「身体言語」が重要であることをご説明してきました。
第一印象を良くすることで、心をこめて話しやすくなり、面接官に思いを伝えやすくなります。
言葉だけで面接官に気持ちを伝えるのではなく、目の動きや表情、聴く時の姿勢、そして身体の動きなど、様々なものを駆使する必要があるのです。
そしてそれらは、ライバルと大きな差をつけるために有効なものであり、企業の多くが求めている人物像に近づけるものなのですね。
面接がうまくいかない!という方は、自分をよく見せようとして嘘をつかないこと、企業研究をしっかりと行うことの他に、ぜひ言葉以外の部分に注目してみてください。
面接を成功させるためのポイントが、自分の身体に隠されています。
とにかく就職することだけを考えていたため、やりたい仕事・やりたくない仕事に関係なく、たくさんの企業面接に応募していました。
あまりにたくさんの企業に応募していたため、一つずつの企業に合った志望動機を考える努力を怠ってしまい、とある企業の面接でその場しのぎで他社でも使えそうな志望動機を述べてしまいました。
その結果、「本当にうちで働きたいの?」と言われてしまい、不合格となりました。
たくさんの企業に応募することで、自分がその企業に対して適当になってしまう部分があり、その場しのぎで面接を受けてしまったことが失敗の原因だったと思っています。
とにかく就職したいからという理由で闇雲に応募していては、このようなアンマッチが多発しても仕方がないなと思いました。